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第5章「隣人のお姉さんにはご注意を」
第3話「丸岡の同人誌」
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2016/6/24
生死をさまよいなんとか生還して1週間程経った。その時の俺は夢で1人、深海で溺れる夢を生死をさまよっている間、ずっと見させられていた。あれはマジで地獄だったよ。
「和彦ー」
そんな苦痛を覚えさせる記憶を思い出していると間の抜けた声で俺を呼んでいる奴がいた。声が聞こえた方を向くとそこには丸岡がいた。言わずとも分かるかもしれないが声をかけてきたのは間違いなくこいつだ。昼休みとはいえあまり大声で呼ばないで欲しいものだ。
「何?」
俺が気恥ずかしそうに答えても丸岡は気にする様子もない。まったくお気楽というかなんというか。
「新作の同人誌描いてみたんだけど、見てくれよー」
丸岡はそう言って手に持っていた大学ノートを俺に渡してきた。
「お前、そんなもん学校に持ってくんなよ」
あまり教室には人が居なかったからよかったものの今の発言は人に聞かれていい内容じゃない。なぜならこいつの言う同人誌はR18ものだからだ。エロ本を学校に持って来ているようなものだ。それを堂々と持って来る丸岡は意外と大物かもしれんな。まあ友達の俺からしたら甚だいい迷惑なのだが。
「今回のはかなり力作なんだよ。それを早くお前に見せたくってさ」
丸岡はニヤつきながらそう答えた。因みに丸岡は中学の時から『コミケに自分の作品を出版する!』という目標を掲げ自作の同人誌を描いていた。俺はそれを度々見せられていた。まあ内容は大抵丸岡の趣味丸出しだったけどな。
「わかったわかった。見せてみー」
しかし丸岡の熱意に負け仕方なく俺は渡されたノートを受け取り中を開いてみた。
内容は妹ものか。主人公の兄はごく普通の高校生で妹は1つ下の中学生というなんか心当たりがあるような設定らしい。
妹は黒髪ショートで顔がどことなく誰かに似ているのは俺の気のせいだろうか? よく見ると主人公の兄も誰かに似ている気がする。
ストーリーはブラコンの妹が兄の部屋でこそこそ何かをしておりそれを兄が偶然見てしまった事から始まった。
---「ハア…ハア♡ クンカクンカ、お兄ちゃんの匂いだ♡」
俺の妹が俺のパンツの匂いを嗅いでる?! あんなに健気だった妹がそんなことするなんて!?
ダメだ! 実の兄としてこんなことやめさせなければ!!
「あ、あんず?」
俺は意を決して妹に声をかけた。流石に兄に自分の性癖を知られてしまったからには大人しくなるだろう。
「お、お兄ちゃん?」
妹はふと我に帰り俺の方を向いた。そんな妹の表情は恥ずかしそうに顔を赤くしていた。予想通りのリアクションだ。
「それ、俺のパンツじゃないか? なんでお前が持ってるんだ!」
俺は少し強めの口調で問いただしてみた。すまん妹よ。だが兄として誤った事は正さないと。
「お兄ちゃんの匂いでエッチなこと考えてたの」
「…えっ?」
と思った矢先だった。妹が開き直ったかのように自白してきて俺の思考は停止した。
「お兄ちゃん。私、もう我慢できなくなってきちゃった♡」
「なっ、何言ってるんだあん…」
俺の思考が停止する中、妹はグイグイ俺に近づいて来る。俺は思わず2、3歩後ずさりしてしまった。それを面白がってか妹は駆け寄って俺の身体に密着してきた。
「ゔっ…」
そして小さな手を兄の大事な部分に優しく撫でるように触り出した。不意の出来事に思わず喘ぎに近い声が漏れてしまった。
「ふふっ♡ お兄ちゃんのココ、カチカチになってるよ? お兄ちゃんかわいい♡」
妹は俺の反応を見て優しく囁くように甘美な声を上げる。その声も相まって抵抗出来なくなっていた。ダメだ! 理性を保て俺!!
「あ…あんず。ダメだよこんなことし…ゔゔっ…」
俺は妹を説得しようと試みたがあまりの快感にそれどころではなくなってきた。
「ふふっ♡ お兄ちゃん、きもちいい? 正直に言っていいんだよ? 私も正直になるから♡」
妹は甘美な声で囁き続け、そしてトドメを刺すように俺の耳元で囁いてきた。
「お兄ちゃん、だい…」
---「ヘヴンズッ!?」
俺は肝心なシーンの手前でノートを閉じ丸岡の思いきり殴った。案の定、丸岡は呻き声をあげながら膝から崩れ落ちた。
「ゔっ…何を…」
「人の妹をオカズにしといてよくとぼけてられるなあ? 気づかないとでも思ってたのか?」
しかも相手が俺になっているのも腹ただしい。こいつ、今まで俺達をどんな目で見てやがったんだ。
「俺の中では…最高のカップリングだと…思っ…グバスッ!!」
「もう黙れ」
俺は悶絶する丸岡にトドメを刺すように丸岡のノートを縦にして脳天めがけて垂直に振り下ろした。それが見事に命中し丸岡は前かがみに倒れそれから動かなくなった。
「とりあえずコレ処分しとくか」
そんな丸岡を尻目に俺は丸岡のノートを没収した。後でシュレッダーにでもかけておくか。
生死をさまよいなんとか生還して1週間程経った。その時の俺は夢で1人、深海で溺れる夢を生死をさまよっている間、ずっと見させられていた。あれはマジで地獄だったよ。
「和彦ー」
そんな苦痛を覚えさせる記憶を思い出していると間の抜けた声で俺を呼んでいる奴がいた。声が聞こえた方を向くとそこには丸岡がいた。言わずとも分かるかもしれないが声をかけてきたのは間違いなくこいつだ。昼休みとはいえあまり大声で呼ばないで欲しいものだ。
「何?」
俺が気恥ずかしそうに答えても丸岡は気にする様子もない。まったくお気楽というかなんというか。
「新作の同人誌描いてみたんだけど、見てくれよー」
丸岡はそう言って手に持っていた大学ノートを俺に渡してきた。
「お前、そんなもん学校に持ってくんなよ」
あまり教室には人が居なかったからよかったものの今の発言は人に聞かれていい内容じゃない。なぜならこいつの言う同人誌はR18ものだからだ。エロ本を学校に持って来ているようなものだ。それを堂々と持って来る丸岡は意外と大物かもしれんな。まあ友達の俺からしたら甚だいい迷惑なのだが。
「今回のはかなり力作なんだよ。それを早くお前に見せたくってさ」
丸岡はニヤつきながらそう答えた。因みに丸岡は中学の時から『コミケに自分の作品を出版する!』という目標を掲げ自作の同人誌を描いていた。俺はそれを度々見せられていた。まあ内容は大抵丸岡の趣味丸出しだったけどな。
「わかったわかった。見せてみー」
しかし丸岡の熱意に負け仕方なく俺は渡されたノートを受け取り中を開いてみた。
内容は妹ものか。主人公の兄はごく普通の高校生で妹は1つ下の中学生というなんか心当たりがあるような設定らしい。
妹は黒髪ショートで顔がどことなく誰かに似ているのは俺の気のせいだろうか? よく見ると主人公の兄も誰かに似ている気がする。
ストーリーはブラコンの妹が兄の部屋でこそこそ何かをしておりそれを兄が偶然見てしまった事から始まった。
---「ハア…ハア♡ クンカクンカ、お兄ちゃんの匂いだ♡」
俺の妹が俺のパンツの匂いを嗅いでる?! あんなに健気だった妹がそんなことするなんて!?
ダメだ! 実の兄としてこんなことやめさせなければ!!
「あ、あんず?」
俺は意を決して妹に声をかけた。流石に兄に自分の性癖を知られてしまったからには大人しくなるだろう。
「お、お兄ちゃん?」
妹はふと我に帰り俺の方を向いた。そんな妹の表情は恥ずかしそうに顔を赤くしていた。予想通りのリアクションだ。
「それ、俺のパンツじゃないか? なんでお前が持ってるんだ!」
俺は少し強めの口調で問いただしてみた。すまん妹よ。だが兄として誤った事は正さないと。
「お兄ちゃんの匂いでエッチなこと考えてたの」
「…えっ?」
と思った矢先だった。妹が開き直ったかのように自白してきて俺の思考は停止した。
「お兄ちゃん。私、もう我慢できなくなってきちゃった♡」
「なっ、何言ってるんだあん…」
俺の思考が停止する中、妹はグイグイ俺に近づいて来る。俺は思わず2、3歩後ずさりしてしまった。それを面白がってか妹は駆け寄って俺の身体に密着してきた。
「ゔっ…」
そして小さな手を兄の大事な部分に優しく撫でるように触り出した。不意の出来事に思わず喘ぎに近い声が漏れてしまった。
「ふふっ♡ お兄ちゃんのココ、カチカチになってるよ? お兄ちゃんかわいい♡」
妹は俺の反応を見て優しく囁くように甘美な声を上げる。その声も相まって抵抗出来なくなっていた。ダメだ! 理性を保て俺!!
「あ…あんず。ダメだよこんなことし…ゔゔっ…」
俺は妹を説得しようと試みたがあまりの快感にそれどころではなくなってきた。
「ふふっ♡ お兄ちゃん、きもちいい? 正直に言っていいんだよ? 私も正直になるから♡」
妹は甘美な声で囁き続け、そしてトドメを刺すように俺の耳元で囁いてきた。
「お兄ちゃん、だい…」
---「ヘヴンズッ!?」
俺は肝心なシーンの手前でノートを閉じ丸岡の思いきり殴った。案の定、丸岡は呻き声をあげながら膝から崩れ落ちた。
「ゔっ…何を…」
「人の妹をオカズにしといてよくとぼけてられるなあ? 気づかないとでも思ってたのか?」
しかも相手が俺になっているのも腹ただしい。こいつ、今まで俺達をどんな目で見てやがったんだ。
「俺の中では…最高のカップリングだと…思っ…グバスッ!!」
「もう黙れ」
俺は悶絶する丸岡にトドメを刺すように丸岡のノートを縦にして脳天めがけて垂直に振り下ろした。それが見事に命中し丸岡は前かがみに倒れそれから動かなくなった。
「とりあえずコレ処分しとくか」
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