190 / 500
第5章 入学編
第5章ーおまけ
しおりを挟む
「君は別の人が担当するからこの場所に行ってくれないかな?」
教師に言われ、俺は別の場所へと移動させられていた。歩いて五分ぐらいの場所。巨大倉庫のような建物が並ぶ中の一つの場所で、俺の魔法学の授業が始まるらしい。
「ここか」
到着し、すぐさま中に入る。中に入ると、自動扉が開き、真っ白な部屋に来させられた。あまりにも殺風景な部屋。俺の氷魔法を扱うには少々狭いが、ここで一体何を始める気だ。
「やあ。よく来たね」
「…あんたは…」
とにかく部屋の中へと進んで行くと、目の前に青髪の長髪男がこっちに向かって手を振っていた。リーフ・エンドレッド。ここの学園の理事長。理事長がわざわざ俺に授業を? 妙だな。
「あんたが授業してくれる…ってわけじゃなっさそうだな」
「それもいいけど、君とは少し話がしたくてね」
「話?」
直接確認してみると、やはり授業を教えてくれるわけではなさそうだ。こんな場所まで来させて理事長と一対一で話? 益々妙だな。
「君の生まれはたしかウルヴェドだったね?」
「…それがどうした?」
「ウルヴェドは少し前まではこの国で三番目に栄えていると言われていた街だった。けど、十五年以上前に魔物に襲われ、ウルヴェドは壊滅してしまった」
「…」
「しかし、それから五年以上経ち、勇者の活躍によって一部の子供達は救出されたそうだ」
「…それがどうした?」
「君は今、十五か十六の筈だが、時系列を考えると魔物に襲撃された後に君が産まれた事になる」
「…何が言いてえ?」
奴の口調は何かを疑うような口振りだ。それを悟った俺は段々腹が立ち、強めの口調になっていた。
「君の右目から漏れ出ている異質な魔力。私は色んな村々で色んな人を見て来たが、君のような特殊な魔力を持つ人間は初めて見た」
「…」
段々、奴の目的が理解出来た。奴は俺を『奴等の仲間』だと疑っている。ああ、腹立たしい。疑われているのもそうだが、よりにもよって『奴等の仲間』だと思われているのも非常に不愉快だ。
「君はもしかして…」
「おい!」
「ッ!?」
腸が煮え繰り返るあまり、気が付いたら俺は、奴の眼球目掛けて魔法で生成した氷柱を突き刺そうとしていた。
「探り入れんなら、それ相応の覚悟しとけよ!」
その後、奴に向かって一喝。ギリギリの所で牽制で済んだが、俺がもう少し感情を抑えきれなければ奴を殺していた所だった。
「…すまない。興味本位で聞くような事ではなかったね」
しかし、奴は怖がるどころか微笑みながら謝罪の言葉を述べて来た。こいつ、俺を舐めているのか? そう思うと益々ムカついてきた。
「話は終わりか? なら俺は帰るぞ」
「うん。わざわざ呼び出してすまなかったね。お疲れ様」
これ以上いると本気で奴を殺しかねなくなった俺は、とっととこの場を去った。奴といい『あの男』といい、この学園には俺をイラつかせる相手が多すぎる。
「…ちっ」
だが、俺の目的を成し遂げる為にはもっと強くなる方法が必要不可欠。ここならその方法があるかもしれない。今は我慢するしかないと自身に言い聞かせていた。
教師に言われ、俺は別の場所へと移動させられていた。歩いて五分ぐらいの場所。巨大倉庫のような建物が並ぶ中の一つの場所で、俺の魔法学の授業が始まるらしい。
「ここか」
到着し、すぐさま中に入る。中に入ると、自動扉が開き、真っ白な部屋に来させられた。あまりにも殺風景な部屋。俺の氷魔法を扱うには少々狭いが、ここで一体何を始める気だ。
「やあ。よく来たね」
「…あんたは…」
とにかく部屋の中へと進んで行くと、目の前に青髪の長髪男がこっちに向かって手を振っていた。リーフ・エンドレッド。ここの学園の理事長。理事長がわざわざ俺に授業を? 妙だな。
「あんたが授業してくれる…ってわけじゃなっさそうだな」
「それもいいけど、君とは少し話がしたくてね」
「話?」
直接確認してみると、やはり授業を教えてくれるわけではなさそうだ。こんな場所まで来させて理事長と一対一で話? 益々妙だな。
「君の生まれはたしかウルヴェドだったね?」
「…それがどうした?」
「ウルヴェドは少し前まではこの国で三番目に栄えていると言われていた街だった。けど、十五年以上前に魔物に襲われ、ウルヴェドは壊滅してしまった」
「…」
「しかし、それから五年以上経ち、勇者の活躍によって一部の子供達は救出されたそうだ」
「…それがどうした?」
「君は今、十五か十六の筈だが、時系列を考えると魔物に襲撃された後に君が産まれた事になる」
「…何が言いてえ?」
奴の口調は何かを疑うような口振りだ。それを悟った俺は段々腹が立ち、強めの口調になっていた。
「君の右目から漏れ出ている異質な魔力。私は色んな村々で色んな人を見て来たが、君のような特殊な魔力を持つ人間は初めて見た」
「…」
段々、奴の目的が理解出来た。奴は俺を『奴等の仲間』だと疑っている。ああ、腹立たしい。疑われているのもそうだが、よりにもよって『奴等の仲間』だと思われているのも非常に不愉快だ。
「君はもしかして…」
「おい!」
「ッ!?」
腸が煮え繰り返るあまり、気が付いたら俺は、奴の眼球目掛けて魔法で生成した氷柱を突き刺そうとしていた。
「探り入れんなら、それ相応の覚悟しとけよ!」
その後、奴に向かって一喝。ギリギリの所で牽制で済んだが、俺がもう少し感情を抑えきれなければ奴を殺していた所だった。
「…すまない。興味本位で聞くような事ではなかったね」
しかし、奴は怖がるどころか微笑みながら謝罪の言葉を述べて来た。こいつ、俺を舐めているのか? そう思うと益々ムカついてきた。
「話は終わりか? なら俺は帰るぞ」
「うん。わざわざ呼び出してすまなかったね。お疲れ様」
これ以上いると本気で奴を殺しかねなくなった俺は、とっととこの場を去った。奴といい『あの男』といい、この学園には俺をイラつかせる相手が多すぎる。
「…ちっ」
だが、俺の目的を成し遂げる為にはもっと強くなる方法が必要不可欠。ここならその方法があるかもしれない。今は我慢するしかないと自身に言い聞かせていた。
0
あなたにおすすめの小説
転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚
熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。
しかし職業は最強!?
自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!?
ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
暗殺者から始まる異世界満喫生活
暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。
流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。
しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。
同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。
ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。
新たな生活は異世界を満喫したい。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
転生特典〈無限スキルポイント〉で無制限にスキルを取得して異世界無双!?
スピカ・メロディアス
ファンタジー
目が覚めたら展開にいた主人公・凸守優斗。
女神様に死後の案内をしてもらえるということで思春期男子高生夢のチートを貰って異世界転生!と思ったものの強すぎるチートはもらえない!?
ならば程々のチートをうまく使って夢にまで見た異世界ライフを楽しもうではないか!
これは、只人の少年が繰り広げる異世界物語である。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる