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26話
しおりを挟む「冷えちゃうから、服は脱いじゃダメだよ」
そう言うとカナタは美琴の着ているシャツのボタンをひとつずつ開けていき、胸元を緩めた。反対の手では器用にブラのホックを外してずり下げられたために、いとも簡単に胸があらわになってしまう。
「待って、明るいと恥ずかしいから、」
「その恥ずかしがってる顔を見たいんだけど」
電気のスイッチに伸ばしかけた手を制されて、ベッドに座ったまま壁に押し付けられる。服を着たままの方が、全裸でいるときより恥ずかしくて泣きたかった。カナタのまつげの一本一本まで見えるほど部屋は明るくて、近い。
「ああ、綺麗だね、相変わらずすげーピンク。」
「やだ、」
「まだ触ってないのに、もうこんなに硬くなってる」
「んんんんん!」
人差し指でなぞられて快感が走る。背中がじーんとして、身体の芯が溶け出すような感覚。
目を伏せてはあはあと荒い呼吸を整えようとしていたら、カナタが不意打ちで舌を出し、そこをレロっと舐めた。
「ねえ、だめええ」
「ん?」
ちゅっ。吸ったり舐めたりするいやらしい音と、美琴の喘ぎ声だけが聞こえる。カナタは激しく責めることがほとんどない。あるとしても挿入していて果てる間近、自制がきかなくなったときだけだ。
いつもゆっくりたくさん優しく責めてくるので、美琴は簡単に堕ちてしまう。
傷口から溢れ出して止まらない鮮血のように、なまあたたかいものが溢れ続けるのを感じている。ナプキンが受け止めるそれは経血ではなく愛液だという確信があった。おかしくなってしまいそうだった。カナタは舐めるのをやめない。身をよじるといやらしく吸われてしまう。
「生理中だからかな、おっぱい張ってるね。どんな感じ? 乳首すごい充血してるけど」
「あ、あはぁ……ん、すごい、気持ちいぃの」
「いつも以上に敏感になってるよね」
カナタの舌が円を描くように乳輪を舐めた。腰が浮くのを感じる。そのとき身体の芯の部分で、ある予感が生まれる。
「あッ、あッ、だめ、カナタ」
「んー、すごいやらしい」
ちゅうっ。また吸われて、愛液がどくどくと流れ続ける。生理じゃなければシーツに水たまりを作ってしまっていたところだ。
「あ、あ、」
「美琴、もしかしてイきそうなの?」
「ん、わかんないぃ……あぁん」
「可愛いからこっちも気持ちよくしてあげるね」
「いやぁぁぁ!」
吸いながら、反対の乳首を指で優しくなぞられた。甘い悲鳴が漏れてしまう。両方同時に責められた瞬間、これはもうだめだと感じた。
「いや、いやぁ、イく」
「美琴、変態だから乳首だけでイッちゃうんだ」
「もうだめ、もうだめ、あっ」
吸いながら舌で舐められる、ちゅぱちゅぱという音がして、その瞬間頭が真っ白になり、はげしく達してしまった。
がくがくと震えて、赤い顔で呆然とする美琴にカナタが微笑みかける。
「ふふ、どんどん俺に開発されて、敏感になってくね。生理中なのにエロいことできて、しかもイッてくれるなんて、嬉しいな」
散々弄ばれた乳首がじんじんしている。それは痛みではなく甘い快感だった。
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