42 / 56
第六章 蚕でも蜂でもなく
四十二話 友よ、たとえこの身は離れていても
しおりを挟む
塀の外から後宮の内側にいる私たちへ向けた一通の文書。
そこには、こう書かれていた。
大道既偏燃 戌疾至城辺 刀槍悉殺民 日嘗仰没塵
読み下すと次のようになるだろうか。
「大道(だいどう)は既に遍(あまね)く燃え、戌(じゅつ)は疾(はや)くも城辺(じょうへん)に至る。刀槍(とうそう)は悉(ことごと)く民を殺し、嘗(かつ)て仰いだ日も塵に没せん」
皇城だけではなく、河旭の都全体が、戌族の侵入でひどいことになっているぞ、ってところかな。
しかし、この短い文章から読み取れる情報は、もっと深く、多い。
大道というのは大通りのある市街地、要するに首都という意味にも取れる。
別の見方をすれば、天を奉じて地を治めている昂国のありかた、天下の王道とも取れるな。
おまけに、昂という国名の字を「日を仰ぐ」と分解して表現している。
国をバラバラにしてやるぞという攻撃的な意志と、日没に暗示される都と国の崩壊、没落を表現してるわけね。
まず、これを書いたやつは、かなりのインテリであるな。
難解でない、多くもない字を上手に使って、可能な限り、襲撃と混乱の描写に迫真性を持たせている。
と同時に、この文体作法に私は見覚えがある。
な、る、ほ、ど~?
「くだらないわね。ただのこけ脅しよ」
ハッキリと断言した。
今の表情と声色は、かなり翠さまに似ていた自信があるぞ、と一人でご満悦。
軽く対応した私の態度に驚き、若い宦官は異論をはさむ。
「し、しかし翠貴妃さま。かように賊は気勢を上げて後宮を侵犯せしめようと」
「だまらっしゃい。国境で玄兄(げんにい)さまたちが大勢の戌族と睨めっこしてたのを知ってるでしょ。河旭城都を大規模に荒らす手勢がここに押し寄せてるわけないわ。いたとしても別働隊がちょこっと市場を荒らしてるくらいでしょうよ」
間違いなく、敵の規模は部分的で少数なのだ。
いくら多くても、数千人ってことはないだろう。
塀の上からざっくり見た感じだと、南門前では二百人以上が騒乱を起こしていることを確認できた。
楽観を抜きにしても、せいぜい敵は五百人前後だと、私は見積もっている。
「無駄に抵抗しないでさっさと後宮の門を開けろ、あとついでに女とお宝をよこせ」
この投げ文はそう言う意味合いの、中身のない脅迫でしかない。
文の内容が示すような大混乱を可能にする勢力は、ここに来ていない。
だけど、この若い宦官の不安と恐怖も分かる。
国境区域以外は、おそらく平和ボケに近い状態だったんだろう。
十年前に尾州の反乱を平定した除葛(じょかつ)姜(きょう)軍師の功績が、わらべ歌として残っているくらいなのだから。
逆説的にこの十年間、姜さんの衝撃を超える戦乱が、国境以外には起きなかったのだ、とわかる。
でもこの手紙が与えてくれた、私にとってもっと重要な情報が、他にあった。
これで確信したぞ。
心の中で呟き、ほくそ笑む。
「麻耶さん、近くにいるなこりゃ」
文字の塗料が生乾きで滲んでいるし、脅迫文のくせに文章が詩的で教養深い。
あと、文章文体自体が少々、古めかしい。
文字の数を揃えたり、燃と辺、民と塵という末尾の文字で韻を踏んでいるのは、恒教(こうきょう)の神話とか、古い詩文の特徴だ。
ちょっと前にその手の詩集を読んでたからわかったけど、要するに古典教養のある人がこれを書いたわけだ。
あとは、真面目さが表に出ている、角ばった字もね。
この文書は麻耶さんがついさっき書いて、賊徒に渡して後宮に投げ入れさせたんだろう。
そりゃそうだ。
皇城が、後宮が燃えて崩れるさまを、絶対に自分の目で見たいだろうから。
「他に誰かなにか意見はある? ないならあたしの言うことに従ってもらうことになるけど」
脅迫文を脇にうっちゃり、私はみんなに問うた。
それを受けて、上品にしずしずと前に進み出るお妃が一人。
楠(なん)江雪(こうせつ)佳人(かじん)だ。
以前に呪いだかなんだかの疑いをかけられそうになっていたので、私もしっかり覚えている。
あのときもそうだったけど、今回も全く動じておらず、蛇っぽい冷静な顔をして言った。
「賊の狙いが北ということでしたら、みなで南苑(なんえん)の中庭に移る、というのはどうでしょうか」
決して悪くない発想だと私も思ったけど。
それに反論するのは、またもや李翻(りほん)美人だった。
「み、南も北も同時に襲われているのですよ!? それに、北から賊徒が入って来ると、なんの確証があってのことでございますか!?」
ケチ付けたい不安も分かるし、実は李翻美人の言うことにも一理ある。
私が状況から「狙いは北だ」と判断しただけ。
そうと決まったわけではないし、その確信を他の人が共有できるわけもない。
けれど李翻美人とは別の理由から、南苑に人が集中するその意見を、私は却下する。
「あんまりたくさんの人間が南苑の中庭に集まったら始末がつかないわ。押し合いへし合いで大変なことになるもの。仮に逃げ道が確保されたとしても移動中に怪我したり死んじゃうわよ」
「そういうもので、ございますか。翠貴妃のご炯眼には頭を下げるほかありません」
感心した顔で、江雪佳人は静かに引き下がった。
実は私、経験済みなんですよ。
狭い中での避難中の将棋倒しは。
あの地獄はもう二度と、まっぴらごめんである。
敵の都合としては、南の正門を陽動としつつ、北の塀をぶち破りたい。
私の都合としては、南北どちらでもいいけど、どちらか片方に敵を集中させたい。
うん、敵は一か所に、沢山、まとまってくれた方が、いい。
「巌力」
「はっ」
偉そうに呼びつけてゴメンナサイ。
心の中で謝りながら、巌力さんに頼みごとをする。
「東苑のみんなも引き続き中庭で待機するように言いに行ってくれるかしら? 燃料庫に火が回らないように気を付けてね」
「かしこまりました」
「あと全員が中庭の池でも井戸でもなんでもいいから体中に水をかぶっておくように。これから後宮の中にも火矢だの火薬だの飛んできて炎が広がる恐れもあるわ。あんたたちもよ!」
私は同様の指示を、ここ西苑にいる人たちにも繰り返した。
「やはり、そうなりまするか」
後宮に火の手が上がる。
未来の可能性を予測し、巌力さんは声を詰まらせた。
「時間の問題かしら。ないならないで用心に越したことはないわ。寒いけど我慢してもらうしかないわね」
巌力さんが東苑へ移動するのを見届けて、私も動く。
「すすす翠貴妃、今度はどちらへ~!?」
いい加減、私が大人しくしていないと心労で死ぬかもしれない銀雪太監が、泣きそうな顔ですがった。
「北の塀よ。もういっそのこと連中に穴を空けてもらおうかしらと思って」
「ななな、なにをおっしゃられますか!? いったい、この朱蜂宮(しゅほうきゅう)をどうなさるおつもりで!?」
「そんなに入りたいならどうぞ入ってもらおうじゃないの。千客万来で結構なことだわ」
多くの賊を北側におびき寄せて、塀に空けてもらった穴から、後宮の中に引き入れて。
そして、まとめて。
死んでもらおう。
そこまでの仕掛けをしてる時間があるかな?
時間がなければ、死ぬのは十中八九、私だ。
「翔霏(しょうひ)。軽螢(けいけい)。私、戦ってるよ。あのときの二人みたいに、全力で頑張ってるよ」
心の友の名前をあえて口に出す。
私は自分自身に勇気を与え、魂を奮い立たせる。
初夏のあの日、二人と一緒に戦えなかった分。
今、私は必死で、戦っている。
ああ、これだ、これだよ。
私は今、猛烈に、生きている!
そこには、こう書かれていた。
大道既偏燃 戌疾至城辺 刀槍悉殺民 日嘗仰没塵
読み下すと次のようになるだろうか。
「大道(だいどう)は既に遍(あまね)く燃え、戌(じゅつ)は疾(はや)くも城辺(じょうへん)に至る。刀槍(とうそう)は悉(ことごと)く民を殺し、嘗(かつ)て仰いだ日も塵に没せん」
皇城だけではなく、河旭の都全体が、戌族の侵入でひどいことになっているぞ、ってところかな。
しかし、この短い文章から読み取れる情報は、もっと深く、多い。
大道というのは大通りのある市街地、要するに首都という意味にも取れる。
別の見方をすれば、天を奉じて地を治めている昂国のありかた、天下の王道とも取れるな。
おまけに、昂という国名の字を「日を仰ぐ」と分解して表現している。
国をバラバラにしてやるぞという攻撃的な意志と、日没に暗示される都と国の崩壊、没落を表現してるわけね。
まず、これを書いたやつは、かなりのインテリであるな。
難解でない、多くもない字を上手に使って、可能な限り、襲撃と混乱の描写に迫真性を持たせている。
と同時に、この文体作法に私は見覚えがある。
な、る、ほ、ど~?
「くだらないわね。ただのこけ脅しよ」
ハッキリと断言した。
今の表情と声色は、かなり翠さまに似ていた自信があるぞ、と一人でご満悦。
軽く対応した私の態度に驚き、若い宦官は異論をはさむ。
「し、しかし翠貴妃さま。かように賊は気勢を上げて後宮を侵犯せしめようと」
「だまらっしゃい。国境で玄兄(げんにい)さまたちが大勢の戌族と睨めっこしてたのを知ってるでしょ。河旭城都を大規模に荒らす手勢がここに押し寄せてるわけないわ。いたとしても別働隊がちょこっと市場を荒らしてるくらいでしょうよ」
間違いなく、敵の規模は部分的で少数なのだ。
いくら多くても、数千人ってことはないだろう。
塀の上からざっくり見た感じだと、南門前では二百人以上が騒乱を起こしていることを確認できた。
楽観を抜きにしても、せいぜい敵は五百人前後だと、私は見積もっている。
「無駄に抵抗しないでさっさと後宮の門を開けろ、あとついでに女とお宝をよこせ」
この投げ文はそう言う意味合いの、中身のない脅迫でしかない。
文の内容が示すような大混乱を可能にする勢力は、ここに来ていない。
だけど、この若い宦官の不安と恐怖も分かる。
国境区域以外は、おそらく平和ボケに近い状態だったんだろう。
十年前に尾州の反乱を平定した除葛(じょかつ)姜(きょう)軍師の功績が、わらべ歌として残っているくらいなのだから。
逆説的にこの十年間、姜さんの衝撃を超える戦乱が、国境以外には起きなかったのだ、とわかる。
でもこの手紙が与えてくれた、私にとってもっと重要な情報が、他にあった。
これで確信したぞ。
心の中で呟き、ほくそ笑む。
「麻耶さん、近くにいるなこりゃ」
文字の塗料が生乾きで滲んでいるし、脅迫文のくせに文章が詩的で教養深い。
あと、文章文体自体が少々、古めかしい。
文字の数を揃えたり、燃と辺、民と塵という末尾の文字で韻を踏んでいるのは、恒教(こうきょう)の神話とか、古い詩文の特徴だ。
ちょっと前にその手の詩集を読んでたからわかったけど、要するに古典教養のある人がこれを書いたわけだ。
あとは、真面目さが表に出ている、角ばった字もね。
この文書は麻耶さんがついさっき書いて、賊徒に渡して後宮に投げ入れさせたんだろう。
そりゃそうだ。
皇城が、後宮が燃えて崩れるさまを、絶対に自分の目で見たいだろうから。
「他に誰かなにか意見はある? ないならあたしの言うことに従ってもらうことになるけど」
脅迫文を脇にうっちゃり、私はみんなに問うた。
それを受けて、上品にしずしずと前に進み出るお妃が一人。
楠(なん)江雪(こうせつ)佳人(かじん)だ。
以前に呪いだかなんだかの疑いをかけられそうになっていたので、私もしっかり覚えている。
あのときもそうだったけど、今回も全く動じておらず、蛇っぽい冷静な顔をして言った。
「賊の狙いが北ということでしたら、みなで南苑(なんえん)の中庭に移る、というのはどうでしょうか」
決して悪くない発想だと私も思ったけど。
それに反論するのは、またもや李翻(りほん)美人だった。
「み、南も北も同時に襲われているのですよ!? それに、北から賊徒が入って来ると、なんの確証があってのことでございますか!?」
ケチ付けたい不安も分かるし、実は李翻美人の言うことにも一理ある。
私が状況から「狙いは北だ」と判断しただけ。
そうと決まったわけではないし、その確信を他の人が共有できるわけもない。
けれど李翻美人とは別の理由から、南苑に人が集中するその意見を、私は却下する。
「あんまりたくさんの人間が南苑の中庭に集まったら始末がつかないわ。押し合いへし合いで大変なことになるもの。仮に逃げ道が確保されたとしても移動中に怪我したり死んじゃうわよ」
「そういうもので、ございますか。翠貴妃のご炯眼には頭を下げるほかありません」
感心した顔で、江雪佳人は静かに引き下がった。
実は私、経験済みなんですよ。
狭い中での避難中の将棋倒しは。
あの地獄はもう二度と、まっぴらごめんである。
敵の都合としては、南の正門を陽動としつつ、北の塀をぶち破りたい。
私の都合としては、南北どちらでもいいけど、どちらか片方に敵を集中させたい。
うん、敵は一か所に、沢山、まとまってくれた方が、いい。
「巌力」
「はっ」
偉そうに呼びつけてゴメンナサイ。
心の中で謝りながら、巌力さんに頼みごとをする。
「東苑のみんなも引き続き中庭で待機するように言いに行ってくれるかしら? 燃料庫に火が回らないように気を付けてね」
「かしこまりました」
「あと全員が中庭の池でも井戸でもなんでもいいから体中に水をかぶっておくように。これから後宮の中にも火矢だの火薬だの飛んできて炎が広がる恐れもあるわ。あんたたちもよ!」
私は同様の指示を、ここ西苑にいる人たちにも繰り返した。
「やはり、そうなりまするか」
後宮に火の手が上がる。
未来の可能性を予測し、巌力さんは声を詰まらせた。
「時間の問題かしら。ないならないで用心に越したことはないわ。寒いけど我慢してもらうしかないわね」
巌力さんが東苑へ移動するのを見届けて、私も動く。
「すすす翠貴妃、今度はどちらへ~!?」
いい加減、私が大人しくしていないと心労で死ぬかもしれない銀雪太監が、泣きそうな顔ですがった。
「北の塀よ。もういっそのこと連中に穴を空けてもらおうかしらと思って」
「ななな、なにをおっしゃられますか!? いったい、この朱蜂宮(しゅほうきゅう)をどうなさるおつもりで!?」
「そんなに入りたいならどうぞ入ってもらおうじゃないの。千客万来で結構なことだわ」
多くの賊を北側におびき寄せて、塀に空けてもらった穴から、後宮の中に引き入れて。
そして、まとめて。
死んでもらおう。
そこまでの仕掛けをしてる時間があるかな?
時間がなければ、死ぬのは十中八九、私だ。
「翔霏(しょうひ)。軽螢(けいけい)。私、戦ってるよ。あのときの二人みたいに、全力で頑張ってるよ」
心の友の名前をあえて口に出す。
私は自分自身に勇気を与え、魂を奮い立たせる。
初夏のあの日、二人と一緒に戦えなかった分。
今、私は必死で、戦っている。
ああ、これだ、これだよ。
私は今、猛烈に、生きている!
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
二つの異世界物語 ~時空の迷子とアルタミルの娘
サクラ近衛将監
ファンタジー
一つは幼い子供が時空の迷子になって数奇な運命に導かれながら育む恋と冒険の異世界での物語、今一つは宇宙船で出会った男女の異世界での物語。
地球では無いそれぞれ異なる二つの世界での物語の主人公たちがいずれ出あうことになる。
チートはあるけれど神様から与えられたものではありません。
*月曜日と木曜日の0時に投稿したいと考えています。
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
異世界もふもふ食堂〜僕と爺ちゃんと魔法使い仔カピバラの味噌スローライフ〜
山いい奈
ファンタジー
味噌蔵の跡継ぎで修行中の相葉壱。
息抜きに動物園に行った時、仔カピバラに噛まれ、気付けば見知らぬ場所にいた。
壱を連れて来た仔カピバラに付いて行くと、着いた先は食堂で、そこには10年前に行方不明になった祖父、茂造がいた。
茂造は言う。「ここはいわゆる異世界なのじゃ」と。
そして、「この食堂を継いで欲しいんじゃ」と。
明かされる村の成り立ち。そして村人たちの公然の秘め事。
しかし壱は徐々にそれに慣れ親しんで行く。
仔カピバラのサユリのチート魔法に助けられながら、味噌などの和食などを作る壱。
そして一癖も二癖もある食堂の従業員やコンシャリド村の人たちが繰り広げる、騒がしくもスローな日々のお話です。
世界を滅ぼす?魔王の子に転生した女子高生。レベル1の村人にタコ殴りされるくらい弱い私が、いつしか世界を征服する大魔王になる物語であーる。
ninjin
ファンタジー
魔王の子供に転生した女子高生。絶大なる魔力を魔王から引き継ぐが、悪魔が怖くて悪魔との契約に失敗してしまう。
悪魔との契約は、絶大なる特殊能力を手に入れる大事な儀式である。その悪魔との契約に失敗した主人公ルシスは、天使様にみそめられて、7大天使様と契約することになる。
しかし、魔王が天使と契約するには、大きな犠牲が伴うのであった。それは、5年間魔力を失うのであった。
魔力を失ったルシスは、レベル1の村人にもタコ殴りされるくらいに弱くなり、魔界の魔王書庫に幽閉される。
魔王書庫にてルシスは、秘密裏に7大天使様の力を借りて、壮絶な特訓を受けて、魔力を取り戻した時のために力を蓄えていた。
しかし、10歳の誕生日を迎えて、絶大なる魔力を取り戻す前日に、ルシスは魔界から追放されてしまうのであった。
勇者じゃないと追放された最強職【なんでも屋】は、スキル【DIY】で異世界を無双します
華音 楓
ファンタジー
旧題:re:birth 〜勇者じゃないと追放された最強職【何でも屋】は、異世界でチートスキル【DIY】で無双します~
「役立たずの貴様は、この城から出ていけ!」
国王から殺気を含んだ声で告げられた海人は頷く他なかった。
ある日、異世界に魔王討伐の為に主人公「石立海人」(いしだてかいと)は、勇者として召喚された。
その際に、判明したスキルは、誰にも理解されない【DIY】と【なんでも屋】という隠れ最強職であった。
だが、勇者職を有していなかった主人公は、誰にも理解されることなく勇者ではないという理由で王族を含む全ての城関係者から露骨な侮蔑を受ける事になる。
城に滞在したままでは、命の危険性があった海人は、城から半ば追放される形で王城から追放されることになる。 僅かな金銭で追放された海人は、生活費用を稼ぐ為に冒険者として登録し、生きていくことを余儀なくされた。
この物語は、多くの仲間と出会い、ダンジョンを攻略し、成りあがっていくストーリーである。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる