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第44話 騎士王の苦悩
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騎士団の本部。《四騎士》の騎士王の執務室は、閑散とした空気の中、身の毛もよだつ冷気が立ち込めていた。
その冷気を放つ原因は、執務室の中央にあった。ソファーに深く腰掛けていたのは、ルカ。ターコイズブルーの双眸は、激しい怒気を通り越した冷酷さを抱いていた。
一年を通して常に何かに苛立っているルカだが、今回は18年の人生の中でも五本の指に入るほど、憤怒の念を覚えていた。
そんな彼の正面に座るのは、コーヒーブラウンの髪とサンストーン色の瞳の男性。尖った顎には、髪色と同色の髭が生えている。不潔さといったものは全く感じさせない、むしろ勇ましさと色気が溢れ出ていた。肩幅は広く、騎士服がはち切れんばかりに引き伸ばされている。肩からなびくマントは、ヘティリガ騎士団の中でも許された騎士のみがまとうことを許された代物だ。見た目の荘厳さとは裏腹に、その男性は借りてきた猫のように体を震わせていた。
彼の名は、イェレミス・ユーリ・パルシ・テオンリヒ。御年45歳となったテオンリヒ公爵である。そして、《四騎士》の一柱を飾る騎士神の異名を与えられたヘティリガの騎士団長でもある男だ。
「る、ルカく~ん。オレの言ったこと聞いてたかな~?」
「チッ、うるせぇ黙れ」
ルカは唯一の上官の前で堂々と足を組み、イェレミスを睨みつける。獰猛な獣をも退ける鋭い眼差しに、イェレミスは降参の意志を示すため、両手を挙げて見せた。
ルカの手には、一枚の新聞が握られていた。今にもその新聞は、ぐしゃぐしゃに丸められゴミ箱に放り投げられてしまいそうだが、崖っぷちのところで耐えていた。
ルカが見つめる新聞には、皇帝がヴィオレッタを正式に「話し相手」という役職に任命したと記されてあった。朝の訓練も疎かにして騒いでいた騎士たちを問い質し、彼らから新聞を没収したのだが、まさしく知らぬが仏であったのかもしれない。
我慢ならなくなったルカは新聞を丸めて、数メートルは離れているゴミ箱にノールックで放り込んだ。
「なんだか気が立っているみたいだし、そろそろ行くな?」
「さっさと出て行け、髭面野郎」
「お口が悪いな~、本当に……」
イェレミスは苦笑しながら、なるべく音を立てないようにしてルカの執務室をあとにした。
ひとりきりとなった室内で、ルカは冷静さを取り戻すべく深呼吸を繰り返した。
世界最高峰の暗殺部隊で第零番隊のエースであるユリウスももちろん危険だが、皇帝もなかなか負けていない。しかしルカは、皇帝がヴィオレッタを本気で好きになることはないと踏んでいた。
生涯未婚を貫くと宣言しているも同然の皇帝。彼には、社交界でも全く知られていない、暗く悲しい過去がある。例外として、ルカはそれを知っているわけであるが。皇帝は大事な人を亡くしたくないと思っているため、ヴィオレッタを本気で妻にすることはないし、ましてや女遊びもしない淡白な皇帝が彼女を夜伽の相手に指名するとも思えない、というのがルカの見解であった。
ひとまずはあまり警戒しなくても問題なさそうだ。皇帝が権力を駆使して、ヴィオレッタ絡みの問題を起こさないことを祈るしかない。
「はぁ……」
ルカは深呼吸ではなく、溜息を吐いた。
ヴィオレッタに一目惚れをして、初陣よりも緊張した婚約の申し込みをした。彼女が婚約を受け入れたと知った時は、興奮冷めやらぬ中、三日間飲まず食わずで剣を振り続けたほどだ。しかし彼女が婚約者となってからも、彼女の男遊びに関連するよからぬ噂は絶えない。ルカは未だに、彼女に対してその噂は真実かどうかを聞けないでいる。信憑性もない噂であることは百も千も万も承知であるが、やはり不安なものは不安なのだ。
万が一、ヴィオレッタの噂が真実だとしても、現地点においてルカは彼女を問い詰めることはできないだろう。ヴィオレッタが彼のわがまま、強硬とも言える婚約を受け入れてくれた以上、「男遊びをやめてくれ」と訴えることやそれ以上を求めることは、お門違いだと思っているのだ。加えて、「皇帝と会うな」と忠告するだけならまだしも、無理やりな手段を使って退路を断つことも大変好ましくない。
ルカは、婚約者になったからとヴィオレッタの全てを手に入れたとは思っていない。それどころか、まだ一割も手に入れることができていないのでは、と疑念を抱いている。
「アピールくらいは、いいよな……?」
独り言を呟く。それは虚空に消え去った。
自身の気持ちをアピールしていくのはよしとする。しかし思い余って強気の行動に出てしまえば、下手したら怒らせて婚約破棄の手紙を叩きつけられるかもしれない。
世間一般的には、ヴィオレッタの子爵令嬢という立場では、公爵家に歯向かえない。しかし、天上の嗔恚を知ったヴィオレッタは、世間一般的な問題など関係なしに堂々と婚約破棄を宣言しそうである。ルカはそれを懸念しているのだ。ただでさえ第一印象は最悪、嫌われる一方なのだから、せめてこれ以上は嫌われてはならない。そしてあわよくば、アピールの効果が現れてくれるといい。
ルカは、ヴィオレッタと婚約者でいるうちは、口うるさいことを言いたくないというプライドを持っていた。しかし、そんなプライドとは反対に、つい踏み入ってはならない一線を越えてしまいそうになる。今は必死に我慢しているが、ヴィオレッタが素直な可愛さを見せてくれる度に、ポロッとこぼれてしまいそうなのだ。実際、この間の祭りでも「俺から逃げることは、いくらテメェでも許さねぇ」と独占欲の塊の言葉を吐いてしまった。まだ線は越えていないものの、何度か線を踏んでしまっている。
ルカは気をつけなければと警報を鳴らすと共に、ヴィオレッタの噂が真実であった場合、彼女に男遊びを咎めるのは結婚する頃、またはその直前でいいだろうと考えを巡らせた。
「結婚してからは浮気する暇ねぇくらい……あ、……あ、……あっ、あい…………あいして、やる」
吃るが、なんとか最後まで言いきることができたルカの頬は、高熱を疑うくらいに赤く染まりきっていた。
その瞬間、扉を叩く音が響く。顔に集まった熱が徐々に冷めていくのを実感したルカは、またも舌打ちをかまし扉に向かった。その先に、誰がいるのかも知らずして。
その冷気を放つ原因は、執務室の中央にあった。ソファーに深く腰掛けていたのは、ルカ。ターコイズブルーの双眸は、激しい怒気を通り越した冷酷さを抱いていた。
一年を通して常に何かに苛立っているルカだが、今回は18年の人生の中でも五本の指に入るほど、憤怒の念を覚えていた。
そんな彼の正面に座るのは、コーヒーブラウンの髪とサンストーン色の瞳の男性。尖った顎には、髪色と同色の髭が生えている。不潔さといったものは全く感じさせない、むしろ勇ましさと色気が溢れ出ていた。肩幅は広く、騎士服がはち切れんばかりに引き伸ばされている。肩からなびくマントは、ヘティリガ騎士団の中でも許された騎士のみがまとうことを許された代物だ。見た目の荘厳さとは裏腹に、その男性は借りてきた猫のように体を震わせていた。
彼の名は、イェレミス・ユーリ・パルシ・テオンリヒ。御年45歳となったテオンリヒ公爵である。そして、《四騎士》の一柱を飾る騎士神の異名を与えられたヘティリガの騎士団長でもある男だ。
「る、ルカく~ん。オレの言ったこと聞いてたかな~?」
「チッ、うるせぇ黙れ」
ルカは唯一の上官の前で堂々と足を組み、イェレミスを睨みつける。獰猛な獣をも退ける鋭い眼差しに、イェレミスは降参の意志を示すため、両手を挙げて見せた。
ルカの手には、一枚の新聞が握られていた。今にもその新聞は、ぐしゃぐしゃに丸められゴミ箱に放り投げられてしまいそうだが、崖っぷちのところで耐えていた。
ルカが見つめる新聞には、皇帝がヴィオレッタを正式に「話し相手」という役職に任命したと記されてあった。朝の訓練も疎かにして騒いでいた騎士たちを問い質し、彼らから新聞を没収したのだが、まさしく知らぬが仏であったのかもしれない。
我慢ならなくなったルカは新聞を丸めて、数メートルは離れているゴミ箱にノールックで放り込んだ。
「なんだか気が立っているみたいだし、そろそろ行くな?」
「さっさと出て行け、髭面野郎」
「お口が悪いな~、本当に……」
イェレミスは苦笑しながら、なるべく音を立てないようにしてルカの執務室をあとにした。
ひとりきりとなった室内で、ルカは冷静さを取り戻すべく深呼吸を繰り返した。
世界最高峰の暗殺部隊で第零番隊のエースであるユリウスももちろん危険だが、皇帝もなかなか負けていない。しかしルカは、皇帝がヴィオレッタを本気で好きになることはないと踏んでいた。
生涯未婚を貫くと宣言しているも同然の皇帝。彼には、社交界でも全く知られていない、暗く悲しい過去がある。例外として、ルカはそれを知っているわけであるが。皇帝は大事な人を亡くしたくないと思っているため、ヴィオレッタを本気で妻にすることはないし、ましてや女遊びもしない淡白な皇帝が彼女を夜伽の相手に指名するとも思えない、というのがルカの見解であった。
ひとまずはあまり警戒しなくても問題なさそうだ。皇帝が権力を駆使して、ヴィオレッタ絡みの問題を起こさないことを祈るしかない。
「はぁ……」
ルカは深呼吸ではなく、溜息を吐いた。
ヴィオレッタに一目惚れをして、初陣よりも緊張した婚約の申し込みをした。彼女が婚約を受け入れたと知った時は、興奮冷めやらぬ中、三日間飲まず食わずで剣を振り続けたほどだ。しかし彼女が婚約者となってからも、彼女の男遊びに関連するよからぬ噂は絶えない。ルカは未だに、彼女に対してその噂は真実かどうかを聞けないでいる。信憑性もない噂であることは百も千も万も承知であるが、やはり不安なものは不安なのだ。
万が一、ヴィオレッタの噂が真実だとしても、現地点においてルカは彼女を問い詰めることはできないだろう。ヴィオレッタが彼のわがまま、強硬とも言える婚約を受け入れてくれた以上、「男遊びをやめてくれ」と訴えることやそれ以上を求めることは、お門違いだと思っているのだ。加えて、「皇帝と会うな」と忠告するだけならまだしも、無理やりな手段を使って退路を断つことも大変好ましくない。
ルカは、婚約者になったからとヴィオレッタの全てを手に入れたとは思っていない。それどころか、まだ一割も手に入れることができていないのでは、と疑念を抱いている。
「アピールくらいは、いいよな……?」
独り言を呟く。それは虚空に消え去った。
自身の気持ちをアピールしていくのはよしとする。しかし思い余って強気の行動に出てしまえば、下手したら怒らせて婚約破棄の手紙を叩きつけられるかもしれない。
世間一般的には、ヴィオレッタの子爵令嬢という立場では、公爵家に歯向かえない。しかし、天上の嗔恚を知ったヴィオレッタは、世間一般的な問題など関係なしに堂々と婚約破棄を宣言しそうである。ルカはそれを懸念しているのだ。ただでさえ第一印象は最悪、嫌われる一方なのだから、せめてこれ以上は嫌われてはならない。そしてあわよくば、アピールの効果が現れてくれるといい。
ルカは、ヴィオレッタと婚約者でいるうちは、口うるさいことを言いたくないというプライドを持っていた。しかし、そんなプライドとは反対に、つい踏み入ってはならない一線を越えてしまいそうになる。今は必死に我慢しているが、ヴィオレッタが素直な可愛さを見せてくれる度に、ポロッとこぼれてしまいそうなのだ。実際、この間の祭りでも「俺から逃げることは、いくらテメェでも許さねぇ」と独占欲の塊の言葉を吐いてしまった。まだ線は越えていないものの、何度か線を踏んでしまっている。
ルカは気をつけなければと警報を鳴らすと共に、ヴィオレッタの噂が真実であった場合、彼女に男遊びを咎めるのは結婚する頃、またはその直前でいいだろうと考えを巡らせた。
「結婚してからは浮気する暇ねぇくらい……あ、……あ、……あっ、あい…………あいして、やる」
吃るが、なんとか最後まで言いきることができたルカの頬は、高熱を疑うくらいに赤く染まりきっていた。
その瞬間、扉を叩く音が響く。顔に集まった熱が徐々に冷めていくのを実感したルカは、またも舌打ちをかまし扉に向かった。その先に、誰がいるのかも知らずして。
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