【完結】死にたくないので婚約破棄したのですが、直後に辺境の軍人に嫁がされてしまいました 〜剣王と転生令嬢〜

「ラダベル・ラグナ・デ・ティオーレ。お前との婚約を破棄する」

 ティオーレ公爵家の令嬢であるラダベルは、婚約者である第二皇子アデルより婚約破棄を突きつけられる。アデルに恋をしていたラダベルには、残酷な現実だと予想されたが――。

「婚約破棄いたしましょう、第二皇子殿下」

 ラダベルは大人しく婚約破棄を受け入れた。
 実は彼女の中に居座る魂はつい最近、まったく別の異世界から転生した女性のものであった。しかもラダベルという公爵令嬢は、女性が転生した元いた世界で世界的な人気を博した物語の脇役、悪女だったのだ。悪女の末路は、アデルと結婚したが故の、死。その末路を回避するため、女性こと現ラダベルは、一度婚約破棄を持ちかけられる場で、なんとしてでも婚約破棄をする必要があった。そして彼女は、アデルと見事に婚約破棄をして、死の恐怖から逃れることができたのだ。

 そんな安堵の矢先。ラダベルの毒親であるティオーレ公爵により、人情を忘れた非道な命令を投げかけられる。

「優良物件だ。嫁げ」

 なんと、ラダベルは半強制的に別の男性に嫁ぐこととなったのだ。相手は、レイティーン帝国軍極東部司令官、“剣王”の異名を持ち、生ける伝説とまで言われる軍人。

「お会いできて光栄だ。ラダベル・ラグナ・デ・ティオーレ公爵令嬢」

 ジークルド・レオ・イルミニア・ルドルガーであった――。
 これは、数々の伝説を残す軍人とお騒がせ悪女の恋物語である。




☪︎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈☪︎




〜必読(ネタバレ含む)〜


・当作品はフィクションです。現実の人物、団体などとは関係ありません。
・当作品は恋愛小説です。
・R15指定とします。

不快に思われる方もいらっしゃると思いますので、何卒自衛をよろしくお願いいたします。


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