スローライフ 転生したら竜騎士に?

梨香

文字の大きさ
上 下
230 / 273
第十一章  戦争と恋

13  ユングフラウで留守番は嫌

しおりを挟む
 モガーナがフォン・アリスト家の屋敷に着くと、お祝い客を捌いてくれたのでユーリは楽になったが、古文書の件をどう言い出そうか悩む。他にも国務省での見習い実習や、リューデンハイムの寮など、問題は全く解決されないままなので、フランツがユージーンの代わりに手伝いに来たので少し相談する。

「未だ、こんな状態では、実習とか寮とか無理でじゃないかな。この子がルナなの、じゃあ、あっちがソリスなんだね」

 客の応対の手伝いに疲れたフランツは、ユーリの足元にじゃれついている白い毛糸玉のような子狼達の可愛らしさに癒される。

『ルナ、ソリス、僕はフランツだよ。よろしくね』

 フランツはユージーンから話せる子狼の事を聞いてから、早く会いたいと願っていたので、ユーリの相談そっちのけだ。

『フランツは、ユージーンの兄弟なの?』

 ユーリにとっては不思議に思えるが、狼には血縁関係がわかるみたいで、ルナはフランツの匂いを嗅ぐと直ぐにフランツがユージーンの兄弟かと尋ねる。

『ユーリの従兄?』

 どちらかというとルナよりおっとりしているソリスは、フランツの足元に寝そべって遊んでと目で訴える。

『本当に君達は話せるんだね』

 フランツは話せる子狼に夢中になってお腹を撫でたり、じゃらしていたが、ユーリは忙しいお祖父様と話せないから、何もかもが中途半端で困っていたのだ。

「もう、フランツったらルナ達とばかり遊んでないで、相談にのってよ。この子達もオシッコとかの躾けは出来たし、寮に連れて行けるかとか迷っているの。寮は侍女とかも無理だったから、ペットではないけど、子狼は駄目かしら?」

 皇太子妃になるユーリが寮に帰れるのかフランツにはわからなかったし、何故ユーリが寮に帰りたがっているのか疑問だった。

「寮での生活を望むのは何故なのかな?」

 フランツの質問に、ユーリは頬を染めた。

「だって、皆と一緒に居たいから……」

 皆とではなく、グレゴリウスと一緒に居たいのではと勘ぐる。

「ヘェ~、皆とねぇ。皇太子殿下と一緒に居たいから、寮に帰りたいのではないの?」

 婚約が発表されてから、常に侍女の監視付きの生活に息苦しさを感じていたユーリは、寮なら逃れられると思ったのも事実だ。それと、もうすぐ北の砦に行くレゴリウスと一少しでも一緒に過ごしたいという気持ちもあったが、それと共に戦争に行く見習い竜騎士の仲間達と同じ所に居たいと思っていた。

 一緒に学んだ見習い竜騎士達が戦争が始まれば、北の砦に派兵されたり、ユングフラウとの伝令で行き来したりと会えなくなるのを寂しく思っていたし、自分一人が後方支援に回らされるのに憤っていた。

「私より後輩の見習い竜騎士だって、北の砦に派兵されたり、予科生の高学年の生徒ですら伝令とかに駆り出されるかもと言われているのに……そりゃ、ユングフラウでもする事は沢山あるわ。でも……やはり、納得できないの」

 フランツもユーリにはユングフラウに留まって欲しいと思っていたし、将来の皇太子妃が戦場に行くべきではないと考える。

「まだ、そんなことを言っているの。皇太子殿下にも、ユングフラウに居てくれと言われたんだろ。言っておくけど、戦時の命令違反なんかしては駄目だからね。そんな風に見習い竜騎士が派兵されるのに、自分だけがユングフラウに残るのが納得できてないなら、寮に帰るのは考え物だと思うよ」

 フランツの言い分は理解できるが、納得しきれないユーリは子狼達を取り上げて抱きしめる。

「え~、ユーリったら、二匹とも抱っこなんてずるいよ。ルナとソリスと遊んでいると癒されるんだ」

 戦争の暗い影は、呑気なイルバニア王国の国民にも少しずつ影響を与えていて、フランツもささくれ立った気持ちをルナ達に慰めて貰っていたのだ。ユーリもそんな気持ちを察して、子狼達をフランツに貸して、白い毛糸玉を転がして遊ぶ様子を眺める。

「フランツも疲れているのね。じゃあ、ルナ達をリューデンハイムの寮に連れて行ったら、他の人達も癒されるかしら? グレゴリウス様に貰った『子犬の育て方』に小さい頃に沢山の人に可愛がって貰うと良いって書いてあったの。屋敷の人達とも接しているけど、話せないから普通の子犬なら良いけど、ちょっとソリスは特に色んな人と話した方が上達しそうなの。そうよね、見習い竜騎士や予科生は話せるのよね。予科生で竜とは少し構えてしまって会話とかの練習をし難い子達も、この子達となら気楽に遊びながら学べるかも……」

 フランツはそれは確かに効果は有るだろうとは思ったが、未だリューデンハイムの寮に帰る理由にはならないとも考える。

「う~ん、でも……やはり無理じゃないかな~。寮で君と皇太子殿下がイチャイチャしていたら、見習い竜騎士はまだしも、予科生達には目の毒だと思うよ~」 

 ユーリは、フランツの冷やかしに真っ赤になって抗議する。

「もう、そんなことしないわよ。それに……」

 グレゴリウスは皇太子として、先に北の砦に行くのが決定していたのだ。うつむいたユーリに、フランツはしまったと失言を詫びたが、それなら余計に寮ではなく、屋敷の方が良いだろうと思う。

 何故なら、そうこうするうちに王宮での祝辞客の応対や、北の砦への視察の打合せを済ませたグレゴリウスがやってきたからだ。

「やぁ、フランツ、来ていたんだね」

 図体のでかいフランツもグレゴリウスの目には入らないみたいで、ユーリにキスしてからやっと気づく。

『ルナ、ソリス、こっちにおいで』

 グレゴリウスが呼ぶとルナとソリスは足元に行儀良く座って、何をくれるのと期待に満ちた目で見上げる。

『ほら、歯が丈夫になるように、骨を持って来てあげたよ』

 二匹は『ありがとう』と言うが早く、骨を脚で押さえてかじりだす。ユーリは暫くはルナとソリスが骨をかじる様子を見ていたが、グレゴリウスがいつ北の砦に行くのか気になっていた。

 フランツはグレゴリウスの様子から、行く日が決まったのだと察して、ソッとサロンから出ていく。

「ユーリ、3日後に北の砦に視察に行くよ」

 未だ、宣戦布告はされていないが、ローラン王国との国境線では小競り合いが散発的におこっていて、グレゴリウスは国王から視察を命じられたのだ。

「そんな……昨日は一週間後ぐらいと言っていたのに……」

 ユーリは少しでも一緒の時間を持ちたいと寮に帰ろうかと思っていたのにと、がっくりした。

「寮に? ルナやソリスはどうするの?」

 自分が居ない間は、フォン・アリスト家の屋敷に居てくれた方が良いと、グレゴリウスは思う。兎に角、ユーリが自分以外の男と一緒にいると思うだけで、嫉妬や苛立ちを感じてしまうので、ジークフリートに注意されて顔に表さないように努力している。

「子狼達は躾けも出来てるし、アンドレ校長先生を説得できれば大丈夫だと思うの。予科生達はルナやソリスと話すことで、竜とのコミュニケーション能力も延びると思うし。それに、寮に居れば……」

 グレゴリウスは、未だユーリがユングフラウに残るのを本心では納得してないのに気づく。寮に居れば見習い竜騎士達の動きがわかるし、予科生に伝令をさせるぐらいなら自分がという事もあるかもと、待機しておく狙いもあるのではと考えた。

「ユーリ、これは国王陛下や竜騎士隊長のアリスト卿の決定なのだから。それに、私からもお願いするよ。ユングフラウに留まって欲しい」

 ユーリはきつく抱きしめられて懇願されると否とは言えなかったが、3日後に北の砦に立つグレゴリウスが心配でならない。

「グレゴリウス様、どうかこれを持って行って。私の御守りだけど、グレゴリウス様も守ってくれる筈よ」

 ユーリは、グレゴリウスの首に竜心石の鎖をかける。

「駄目だよ、これはユーリの御守りなんだろ。赤ちゃんの時から身に付けていると、言っていたじゃないか」

 グレゴリウスが返そうとするのを、ユーリはとめる。

「私を一緒に連れて行ってくれないのだから、御守りぐらいは持っていって欲しいの」

 なんだかんだ言っても、婚約したての二人はイチャイチャしだしたが、そろそろ侍女をサロンの外で引き止めていたフランツも限界になる。侍女達がサロンへ入ってくると、グレゴリウスは未だ会議があるので、ユーリにキスをすると王宮へ帰る。

 ユーリはグレゴリウスが居る間は涙は不吉だと堪えていたが、帰るや否や泣き出してしまう。フランツは涙は苦手なので、グレゴリウスと共に屋敷を後にしていた。

 泣き止まないユーリを心配して、侍女に呼ばれたモガーナが慰めにサロンへ来る。

「そんなに泣いてはいけませんよ」

 ユーリを抱き寄せてモガーナは諭す。

「お祖母様、グレゴリウス様が3日後に北の砦に行かれるのよ」

 ハンカチを目に当てて、ユーリは涙を流す。

「未だ、戦争が始まってもない内から、メソメソしないのよ。貴女は皇太子殿下の婚約者として、他の人達の手本とならなければいけません。それに、そんなに泣いていては、皇太子殿下も心配なさるでしょう」

 ユーリはグレゴリウスの前では泣かなかったと、涙を拭きながら抗議する。

「でも、お祖母様の言われる通りだわ。私にも出来る事をしなくては……」

 ユーリは古文書の事を話したら、フォン・フォレストに連れて帰られるかもとビクビクしながらも、一番、魔法に詳しいお祖母様に相談するしかないと勇気を振り絞って打ち明ける。モガーナはユーリが古文書をフォン・フォレストから持ち出した話を聞いて、この馬鹿娘を領地に閉じ込めようかと一瞬考える。

「ゲオルク王に復讐とかは考えてないわ。でも、何か魔法で仕掛けてくると思うの。国王陛下だって、お祖父様だって、同じ考えだと思うわ。何を仕掛けて来るのかもわからないから、どんな打開策が必要なのかも全く検討もつかない状況なの。なのに……古文書を読む暇すらないの」

 モガーナはユーリがゲオルク王とかかわるのは反対だったが、マキシウスが武術は優れていても魔法には対抗出来ないのではと危惧していたので、一理有ると認めざる得ない。

「何も貴女が古文書など調べなくてもとは思いますが、ゲオルク王の性格からして何か企んでいるのは事実でしょう。ですが、ユングフラウを離れることなく、魔法を使えるのですか? 対抗策が見つかったからと北の砦に行くのは駄目ですからね」

 ユージーンやグレゴリウスにも釘を刺されたが、そんな都合の良い方法が見つかるかユーリには疑問だ。しかし、モガーナに隠れて古文書を調べなくて良くなったのは気持ち的に楽になった。

「ですが、私は真名は読めませんわ。それに見ると頭痛がするから、余り役には立ちませんわね。ユーリは前世で真名に似た文字を使っていたそうですが、読めるのですか?」

 ユーリは古文書の漢字のみでいうならば読めなくもないが、漢文みたいで文章の意味は曖昧にしか解らなかった。

「文法がわからないし、前世の記憶も朧気なの。その上、私も長時間は真名を見られないわ。頭痛がしてくるし、それに今も魔力が有る真名に捕らわれるのが怖いの。前にターシュの真名に捕らわれて、グレゴリウス様に揺すぶられて正気に返れた事があるから」

 モガーナは、ユーリより魔法に敏感なので、ストッパー役に不向きだ。

「誰か協力者が必要ですわね。アレックス様は真名にはお詳しいのではないかしら? 古文書を読むと知ったらいらして下さるのでは?」

 ユーリも同じことを考えたのだが、グレゴリウスが渋い顔をしたので手紙を書いていなかった。

「私もそう思うのだけど、グレゴリウス様はビクター様に協力者になって貰うようにと言うのよ。多分、ビクター様は結婚しているからだと思うの。イリスみたいに嫉妬深いの……」

 モガーナは、嫉妬深いグレゴリウスを嫌がってない熱々振りに溜め息をつく。

「留守中に不安にさせるのは考え物ですし、先ずはビクター様に協力をお願いしたら良いでしょう。行き詰まったら、その時また考えましょう」

「国務省での実習も、どうなるかわからないの。指導の竜騎士のシュミット卿も参戦されるから……パーラーも戦争が始まれば、休業しなくてはいけないわ。輸血用の血液をユングフラウで集めて、北の砦に運ぶのに氷で冷やす必要があるから、アイスクリームどころではないの……授業員の女の子達はミシンで軍服を作る手伝いをすると言ってるけど、こんな為にミシンを作ったわけじゃないのに……ああ、フォン・アリスト家の領地を管理してくれてるリッチナー卿も参戦されるのよ……どうしよう」

 モガーナもターナーや何名もの領民達が戦争に行くので、フォン・フォレストをずっと留守には出来なかったが、ユーリがユングフラウでする事が沢山あるのに少しホッとする。

「ほら見てご覧なさい。ユングフラウで、する事がいっぱい有るでしょ。国務省でも大勢の貴族が参戦するから人手不足でしょう。血液を集めたり、領地の管理をしたり、することは山積みですけど、ちゃんと食事と睡眠は取らなくてはいけませんよ」

 ユーリは地味な仕事が山積みで頭が痛くなりそうだったし、何よりも戦争で皆が傷ついたりするのが心配でならない。

「ユーリ、戦争は戦場だけで行われるものでは有りませんよ。戦場を維持するには兵站の管理や、負傷者の看病など地味な仕事もあるのです。北の砦に行くだけに気を捕らわれてはいけませんよ」

 お祖母様の言葉はユーリにも理解はできたが、やはり見習い竜騎士なのにユングフラウに居残りさせられるのは納得し難い思いが捨てきれない。 
しおりを挟む
感想 82

あなたにおすすめの小説

異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~

夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。 雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。 女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。 異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。 調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。 そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。 ※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。 ※サブタイトル追加しました。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

公爵家三男に転生しましたが・・・

キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが… 色々と本当に色々とありまして・・・ 転生しました。 前世は女性でしたが異世界では男! 記憶持ち葛藤をご覧下さい。 作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。

没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~

土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。 しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。 そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。 両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。 女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~ 

志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。 けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。 そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。 ‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。 「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。

大国に囲まれた小国の「魔素無し第四王子」戦記(最強部隊を率いて新王国樹立へ)

たぬころまんじゅう
ファンタジー
 小国の第四王子アルス。魔素による身体強化が当たり前の時代に、王族で唯一魔素が無い王子として生まれた彼は、蔑まれる毎日だった。  しかしある日、ひょんなことから無限に湧き出る魔素を身体に取り込んでしまった。その日を境に彼の人生は劇的に変わっていく。  士官学校に入り「戦略」「戦術」「武術」を学び、仲間を集めたアルスは隊を結成。アルス隊が功績を挙げ、軍の中で大きな存在になっていくと様々なことに巻き込まれていく。  領地経営、隣国との戦争、反乱、策略、ガーネット教や3大ギルドによる陰謀にちらつく大国の影。様々な経験を経て「最強部隊」と呼ばれたアルス隊は遂に新王国樹立へ。 異能バトル×神算鬼謀の戦略・戦術バトル! ☆史実に基づいた戦史、宗教史、過去から現代の政治や思想、経済を取り入れて書いた大河ドラマをお楽しみください☆

処理中です...