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第八章 見習い実習
42 タレーラン伯爵家の舞踏会 露骨な作戦
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ユーリとアンリが楽しそうに踊っているのを 、フランツとユージーンは複雑な気持ちで眺める。
「アンリは、ユーリをロックフォード侯爵家に連れ込もうとしていたのですよ! まぁ、それは母上も許可しないだろうから、無理でしょうけど。
今度は早々に舞踏会から帰って、屋敷に寄って下さいとユーリを誘ってました。
アンリを見くびってましたね。ユーリが社交界嫌いなのを見抜いてますよ」
ユーリや両親で無くとも早々に帰りたくなるような舞踏会だとユージーンは思う。
「この舞踏会なら、誰でも早々に帰りたくなるさ。
招待客が多すぎるのだ。ろくに踊れないし、後見人の貴婦人ですら、立って見ていなくてはならない。
壁の花の令嬢方も気の毒だが、誘おうにもダンスするスペースが少なすぎる」
ユージーンやフランツは、先週のユーリの舞踏会の準備にどれほど母親が気を使ったか知っていたので、タレーラン伯爵家の配慮のない舞踏会に苛つく。
「招待客を絞るのは気を使うものだし、恨まれたり、高慢だと悪口も言われる。だからと言って、許容範囲を超えた招待客を呼ぶのは間違いだろう。
ジークフリート卿と相談して、グレゴリウス皇太子殿下も早く帰してあげよう。明日はカザリア王国の大使館の舞踏会なのだからな。敵地での舞踏会に備えて、体力温存だ」
ユージーンがジークフリートと話しているのを、マゼラン卿は眺める。
「あちらは、早々に舞踏会から帰るみたいですね。私達も、早く帰りましょう」
何人かと踊ったもののフロアが混みすぎて、人とぶつからないように気疲れしたハロルドは、タレーラン伯爵家の舞踏会にウンザリしていた。
「余りに早く帰るのは失礼だろうが、明日に備えて体力温存したいな。
お前達は、エミリー嬢と踊ったのか? さっさと踊ってきなさい」
主役の令嬢と踊っておけば義理は果たせるとのマゼラン卿の命令で、タレーラン伯爵夫人のもとには子息達が押し寄せる。
「ユーリ嬢と、踊りたいなぁ~」
エミリーの順番待ちをしながら、ユーリが踊っているのを指を咥えて見ていたハロルド達は 、マウリッツ公爵夫人にも頼みにいったのだが、スケジュールがいっぱいなのと断られて、出遅れたのを後悔していた。
「割り込みをかけるぞ!」
ジェラルドの言葉に驚いた。
「おい、ジェラルド、 ユーリ嬢はエドアルド様の妃候補なんだぞ!」
ユーリにキャズとの仲を取り持って貰ってから、ジェラルドが凄いシンパになっているのに気づいていたので、ハロルドは心配した。
「知ってるさ! ほら、同じ相手と踊ってる。
気づかないか? ユーリ嬢は何度も同じ相手と踊っているんだ」
ジェラルドの言葉で、ハッとハロルドはマウリッツ公爵夫人の考えに気づく。
「マウリッツ公爵家は、ユーリ嬢を皇太子妃にしたくたいのだ。
エドアルド様は勿論だが、グレゴリウス皇太子も排除しようとしている。
あれは、アンリ・フォン・ロックフォードじゃないかな。
ロックフォード侯爵家は、ユーリ嬢とは血は繋がってない縁戚だな。彼が一押しってわけだ」
二人が仲良く話しながら踊っている姿を、ボンヤリ見ているわけにはいかないとジェラルドは割り込みをかける。
「ユーリ嬢と踊りたいと公爵夫人に頼みましたが 、スケジュールがいっぱいだと断られたのです。
外国なので知らない令嬢ばかりで、ユーリ嬢ぐらいしか知り合いがいないので、失礼ですが割り込ませて貰ったのです」
ユーリは、ニューパロマで親切にして頂いたのにと驚く。
「まぁ、叔母様はきっとダンススケジュールを書き間違えられたのだわ。
だって、アンリ卿とは3回も踊ってるし、シャルル大尉とも2回も踊ってるのよ。
ご免なさいね、叔母様は少しおっとり系だから 」
そうか、アンリ卿とシャルル大尉が一押しなのか! とジェラルドは気にしてませんよと笑いながら答る。
「ユーリ嬢の結婚相手候補は、アンリ卿とシャルル大尉ですか。
マウリッツ公爵家が、皇太子妃をそこまで拒否するとは考えてませんでしたね」
ジークフリートはユーリが2度目のダンスをアンリ卿と、シャルル大尉と踊った時点で確信した。
「母上は露骨過ぎますね。あれでは全員が気づきますね~」
フランツはもう少し上手にして欲しいなと溜め息をつく。
「いや、わざと露骨にしているのさ。あれは父上の遣り口だ。
母上なら優しいから、ハロルド達を断らないだろう。
ユーリを、アンリ卿とシャルル大尉のどちらかと結婚させようと公爵家は考えていると告知したのさ。
それに異議のある、勇気のある子息は居ないのかと問いかけているのだ」
ユージーンの言葉どおり、リチャード卿や、ライオネル卿、サリンジャー卿達が、マリアンヌの元に殺到していた。
「リチャード卿や、ライオネル卿は、今夜のユーリ嬢にノックアウトされたみたいですね。
毎回、素敵なドレス姿を楽しませて貰ってますが、今宵のは鎖骨の曲線が素晴らしいです。
少しシャルル大尉の邪魔をしに行こうかと、思ってしまいますね」
ジークフリートに参戦されたら、グレゴリウスも蹴り飛ばされてしまうと、ユージーンとフランツは一瞬ドキッとする。
「冗談ですよ」 肩をすくめる姿も格好良いジークフリートに、 フランツはユーリのことを好きなのではと感じる。
「叔母様、少し休憩したいわ」人混みでのダンスで疲れたユーリは、マリアンヌに泣きついた。
「空気も悪いし、私も疲れましたわ。一度、控え室に行きましょう」
マリアンヌとユーリは控え室に行ったが、ここも混雑していた。
「メリッサはどこかしら? 飲み物をとって来て貰うから、ここで待っててね」
マリアンヌが侍女を探しにいったので 、ユーリは控え室で一人で待っていた。控え室には数人の令嬢と後見人の貴婦人が休憩していたが、ユーリは他の令嬢達の顔を知っている程度だったのでおとなしくしている。
「ユーリ様、そのドレスは、どこで作られたのですか?」
カザリア王国の大使館での晩餐会で一緒だった、ミッシェルが話しかけてきた。
「ミッシェル様もいらしてたのですね。
このドレスはマダム・ルシアンに作って貰いましたの。少し露出が多くて恥ずかしいわ」
ミッシェルは、マダム・ルシアン! と叫んだ。
「良いですわね、マダム・ルシアンのドレス! 私も作って貰いたいわ~」
ラモンド男爵夫人は、娘の我が儘をたしなめる。
「ミッシェル、こんな場所で恥ずかしいわよ」
でも、ミッシェルはユーリのドレスが気になって仕方ないので、明日の大使館の舞踏会はどのドレスを着て来るのかと質問を続ける。
「さぁ、明日の舞踏会はお祖母様に任せているから。
今夜は公爵夫人の好みだったけど、お祖母様はスッキリしたドレスを選ばれると思うわ。私は露出が少ない地味なドレスが良いの」
自分でドレスを選ばないなんて、お洒落なミッシェルには信じられない冒涜に聞こえる。
「え~、もしかして、ユーリ様はドレスに興味が無いの ですか?」
「ええ、センスが無いの。いつも人任せだから、こんな露出の多いドレスを着さされているのだわ。
あっ、そうか! 自分で地味なドレスを作って貰って着れば良いのね」
ミッシェルは溜め息が出るほど素敵なドレスを着ているのに、地味なドレスを着たがっているユーリの気持ちは理解できない。
「そろそろ休憩は終わりにしましょう」
ラモンド男爵夫人はミッシェルを連れ出した。これ以上ユーリと話をさせていたら、マダム・ ルシアンにドレスを作って欲しいと、我が儘を言い出して困った事になるのを配したからだ。
「あら、ミッシェル様? 休憩してらしたの」
エミリーも二階の自室で休憩してきたところだった。
「ええ、ちょうどユーリ様も休憩してらしたわ。
マダム・ルシアンのドレスを着てるのよ! 羨ましいわ、私も作って欲しいのに……」
ミッシェルの愚痴など聞く気は無かったが、 グレゴリウスが夢中なユーリが休憩中と聞いて、キランと目が光る。
「ミッシェル様、舞踏会を楽しんでね」
そそくさと立ち去るエミリーに、こんなに人が多くてはダンスもまともに出来ないわと、ミッシェルは内心で愚痴った。
「アンリは、ユーリをロックフォード侯爵家に連れ込もうとしていたのですよ! まぁ、それは母上も許可しないだろうから、無理でしょうけど。
今度は早々に舞踏会から帰って、屋敷に寄って下さいとユーリを誘ってました。
アンリを見くびってましたね。ユーリが社交界嫌いなのを見抜いてますよ」
ユーリや両親で無くとも早々に帰りたくなるような舞踏会だとユージーンは思う。
「この舞踏会なら、誰でも早々に帰りたくなるさ。
招待客が多すぎるのだ。ろくに踊れないし、後見人の貴婦人ですら、立って見ていなくてはならない。
壁の花の令嬢方も気の毒だが、誘おうにもダンスするスペースが少なすぎる」
ユージーンやフランツは、先週のユーリの舞踏会の準備にどれほど母親が気を使ったか知っていたので、タレーラン伯爵家の配慮のない舞踏会に苛つく。
「招待客を絞るのは気を使うものだし、恨まれたり、高慢だと悪口も言われる。だからと言って、許容範囲を超えた招待客を呼ぶのは間違いだろう。
ジークフリート卿と相談して、グレゴリウス皇太子殿下も早く帰してあげよう。明日はカザリア王国の大使館の舞踏会なのだからな。敵地での舞踏会に備えて、体力温存だ」
ユージーンがジークフリートと話しているのを、マゼラン卿は眺める。
「あちらは、早々に舞踏会から帰るみたいですね。私達も、早く帰りましょう」
何人かと踊ったもののフロアが混みすぎて、人とぶつからないように気疲れしたハロルドは、タレーラン伯爵家の舞踏会にウンザリしていた。
「余りに早く帰るのは失礼だろうが、明日に備えて体力温存したいな。
お前達は、エミリー嬢と踊ったのか? さっさと踊ってきなさい」
主役の令嬢と踊っておけば義理は果たせるとのマゼラン卿の命令で、タレーラン伯爵夫人のもとには子息達が押し寄せる。
「ユーリ嬢と、踊りたいなぁ~」
エミリーの順番待ちをしながら、ユーリが踊っているのを指を咥えて見ていたハロルド達は 、マウリッツ公爵夫人にも頼みにいったのだが、スケジュールがいっぱいなのと断られて、出遅れたのを後悔していた。
「割り込みをかけるぞ!」
ジェラルドの言葉に驚いた。
「おい、ジェラルド、 ユーリ嬢はエドアルド様の妃候補なんだぞ!」
ユーリにキャズとの仲を取り持って貰ってから、ジェラルドが凄いシンパになっているのに気づいていたので、ハロルドは心配した。
「知ってるさ! ほら、同じ相手と踊ってる。
気づかないか? ユーリ嬢は何度も同じ相手と踊っているんだ」
ジェラルドの言葉で、ハッとハロルドはマウリッツ公爵夫人の考えに気づく。
「マウリッツ公爵家は、ユーリ嬢を皇太子妃にしたくたいのだ。
エドアルド様は勿論だが、グレゴリウス皇太子も排除しようとしている。
あれは、アンリ・フォン・ロックフォードじゃないかな。
ロックフォード侯爵家は、ユーリ嬢とは血は繋がってない縁戚だな。彼が一押しってわけだ」
二人が仲良く話しながら踊っている姿を、ボンヤリ見ているわけにはいかないとジェラルドは割り込みをかける。
「ユーリ嬢と踊りたいと公爵夫人に頼みましたが 、スケジュールがいっぱいだと断られたのです。
外国なので知らない令嬢ばかりで、ユーリ嬢ぐらいしか知り合いがいないので、失礼ですが割り込ませて貰ったのです」
ユーリは、ニューパロマで親切にして頂いたのにと驚く。
「まぁ、叔母様はきっとダンススケジュールを書き間違えられたのだわ。
だって、アンリ卿とは3回も踊ってるし、シャルル大尉とも2回も踊ってるのよ。
ご免なさいね、叔母様は少しおっとり系だから 」
そうか、アンリ卿とシャルル大尉が一押しなのか! とジェラルドは気にしてませんよと笑いながら答る。
「ユーリ嬢の結婚相手候補は、アンリ卿とシャルル大尉ですか。
マウリッツ公爵家が、皇太子妃をそこまで拒否するとは考えてませんでしたね」
ジークフリートはユーリが2度目のダンスをアンリ卿と、シャルル大尉と踊った時点で確信した。
「母上は露骨過ぎますね。あれでは全員が気づきますね~」
フランツはもう少し上手にして欲しいなと溜め息をつく。
「いや、わざと露骨にしているのさ。あれは父上の遣り口だ。
母上なら優しいから、ハロルド達を断らないだろう。
ユーリを、アンリ卿とシャルル大尉のどちらかと結婚させようと公爵家は考えていると告知したのさ。
それに異議のある、勇気のある子息は居ないのかと問いかけているのだ」
ユージーンの言葉どおり、リチャード卿や、ライオネル卿、サリンジャー卿達が、マリアンヌの元に殺到していた。
「リチャード卿や、ライオネル卿は、今夜のユーリ嬢にノックアウトされたみたいですね。
毎回、素敵なドレス姿を楽しませて貰ってますが、今宵のは鎖骨の曲線が素晴らしいです。
少しシャルル大尉の邪魔をしに行こうかと、思ってしまいますね」
ジークフリートに参戦されたら、グレゴリウスも蹴り飛ばされてしまうと、ユージーンとフランツは一瞬ドキッとする。
「冗談ですよ」 肩をすくめる姿も格好良いジークフリートに、 フランツはユーリのことを好きなのではと感じる。
「叔母様、少し休憩したいわ」人混みでのダンスで疲れたユーリは、マリアンヌに泣きついた。
「空気も悪いし、私も疲れましたわ。一度、控え室に行きましょう」
マリアンヌとユーリは控え室に行ったが、ここも混雑していた。
「メリッサはどこかしら? 飲み物をとって来て貰うから、ここで待っててね」
マリアンヌが侍女を探しにいったので 、ユーリは控え室で一人で待っていた。控え室には数人の令嬢と後見人の貴婦人が休憩していたが、ユーリは他の令嬢達の顔を知っている程度だったのでおとなしくしている。
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このドレスはマダム・ルシアンに作って貰いましたの。少し露出が多くて恥ずかしいわ」
ミッシェルは、マダム・ルシアン! と叫んだ。
「良いですわね、マダム・ルシアンのドレス! 私も作って貰いたいわ~」
ラモンド男爵夫人は、娘の我が儘をたしなめる。
「ミッシェル、こんな場所で恥ずかしいわよ」
でも、ミッシェルはユーリのドレスが気になって仕方ないので、明日の大使館の舞踏会はどのドレスを着て来るのかと質問を続ける。
「さぁ、明日の舞踏会はお祖母様に任せているから。
今夜は公爵夫人の好みだったけど、お祖母様はスッキリしたドレスを選ばれると思うわ。私は露出が少ない地味なドレスが良いの」
自分でドレスを選ばないなんて、お洒落なミッシェルには信じられない冒涜に聞こえる。
「え~、もしかして、ユーリ様はドレスに興味が無いの ですか?」
「ええ、センスが無いの。いつも人任せだから、こんな露出の多いドレスを着さされているのだわ。
あっ、そうか! 自分で地味なドレスを作って貰って着れば良いのね」
ミッシェルは溜め息が出るほど素敵なドレスを着ているのに、地味なドレスを着たがっているユーリの気持ちは理解できない。
「そろそろ休憩は終わりにしましょう」
ラモンド男爵夫人はミッシェルを連れ出した。これ以上ユーリと話をさせていたら、マダム・ ルシアンにドレスを作って欲しいと、我が儘を言い出して困った事になるのを配したからだ。
「あら、ミッシェル様? 休憩してらしたの」
エミリーも二階の自室で休憩してきたところだった。
「ええ、ちょうどユーリ様も休憩してらしたわ。
マダム・ルシアンのドレスを着てるのよ! 羨ましいわ、私も作って欲しいのに……」
ミッシェルの愚痴など聞く気は無かったが、 グレゴリウスが夢中なユーリが休憩中と聞いて、キランと目が光る。
「ミッシェル様、舞踏会を楽しんでね」
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