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第六章 同盟締結
31 イルバニア王国大使館の舞踏会
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大使館は、ユーリがお昼寝をしている間に舞踏会の準備が整えられていた。あちこちに飾られた花や、磨き立てられたシャンデリアが華やかさを演出している。
「さぁさぁ、ユーリ嬢! ドレスに着替えて下さいね。今夜はあの新しいドレスを着て見せて下さい。私もマダム・フォンテーヌに作って貰ったドレスを着なくては」
ハイテンションのセリーナに急かされて、ユーリも自室でドレスに着替える。
「ええっ、これは! 背中が丸出しじゃない」
マダム・フォンテーヌの新作のドレスは、背中がくれているなとユーリは思っていたが、実際に着てみるとコルセットはドレスに付いていて、ギュッと胸を押し上げる効果があるのは良いとしても、背中が丸出しなのに驚いてしまう。
他の貴婦人方でもっと大胆なドレスを着ているのは何度も見ていたが、自分で着るのとはわけが違って動揺する。その上、前はボートネックになっているのだが、歩くと肩からずれ落ちてしまいドレスが脱げそうになる。
「マダム・フォンテーヌには珍しい失敗作なのかしら? 私がもう少し成長してるだろうと、勘違いされたのかしら? このドレスでダンスはできないわ。途中で脱げたら大変ですもの」
ユーリは新作のドレスが届くまでに予定していた真珠の地模様ドレスを侍女に用意するように頼んでいると、着替えたセリーナ大使夫人が騒ぎを聞きつけてやってくる。
「あら、どうなさったの? 素敵なドレスだわ。何故、真珠のドレスに着替えるの?」
ユーリは背中が開きすぎてる事と、歩くと肩からドレスがずり落ちてしまうと窮状を訴えた。
「まさか! 一度もお会いしたことのない私のドレスもぴったりフィットして縫い上げたマダムが、いつも作っているユーリ嬢のサイズを間違われることなんてありません」
セリーナはユーリの着ているドレスを隅々まで調べる。
「背中の肩の下に、小さなループがあるわ。何か他の部品は、ありませんでした?」
侍女達がドレスの箱の中に入っていた、変わったチェーンをセリーナ大使夫人に差し出す。セリーナ大使夫人はそのチェーンの両端の金具をドレスの小さなループに取り付ける。
「まぁ、このチェーンに付いている滝のような、真珠と水晶が付いたフリンジは素敵だわ。ユーリ嬢、ターンをしてみて」
背中をチェーンで止めると、ドレスがずり落ちなくなってホッとしたユーリは、大使夫人に言われるままにターンをする。
「まぁ、まぁ、まぁ! 素晴らしいわ」
ターンをすると背中のチェーンから滝のように垂れている真珠や水晶が所々についている細い銀鎖が、パァーっと広がってキラキラと輝く。
「背中が開きすぎてるのではないでしょうか……」
ユーリは姿見で背中の開き具合を気てしたが、じっと立っていると滝のような細い銀鎖に付いている小さな真珠や水晶で、かなり肌がカバーされているのを見て少し安心する。
「このくらい大したことありませんわ。それにユーリ嬢はスラリとしているから、背中も余分な肉は付いてないし、見せる値打ちがありますわ」
背中にゴージャスな銀鎖があるし、胸の銀糸の刺繍にも小さな真珠や、水晶が縫い込まれている瀟洒なものだったので、アクセサリーは付けず、髪にダイヤのティアラを付けるだけにする。
ミッドナイトブルーのドレスを着たセリーナと、白に銀糸の刺繍が施してあるドレスを着たユーリが階段を降りていくと、それぞれの美しさに感嘆と賞賛の声があがる。
特に、グレゴリウスはユーリの背中の美しさにクラクラする。
「皇太子殿下、そろそろ招待客がお見えになりますよ。ユーリ嬢の背中を眺めている場合じゃありません」
指導の竜騎士のジークフリートに小声で注意をされて、少し気を引き締めたグレゴリウスは、舞踏会の招待客と挨拶を交わす。
上機嫌のエドアルドとハロルド達、ジェーン達も、ユーリの斬新なドレス姿に驚いた。
殊にダンスが始まると、背中の真珠や水晶がついた銀鎖が、シャンデリアの灯りをキラキラ反射して、パァーっと広がるのを見て、やはりファションはユングフラウのものだと感嘆しきりだ。
「ユーリのドレスって凄く綺麗だね。背中も綺麗だし、セクシーだよね。あの性格を知らなければ、一目惚れするかもね~」
フランツの失礼な意見に普通ならユージーンが雷を落とすのだが、なにせ新婚気分なので、そうだねとスルーしてしまう。
「胸が開いているドレスはよく見かけますし、背中ももっと開いてるドレスも見ますが、ユーリ嬢のドレス姿はいつも素晴らしいですね。多分、腹筋と腕立て伏せの効果でしょうね、素晴らしく綺麗な背中です」
グレゴリウスがユーリの背中の美しさに魅了されて、目が離せなかったのも仕方ないかなとジークフリートも考える。
カザリア王国の学友達も、ユーリの背中の開いたドレス姿から目が離せなかった。
「ジェーンもドレスをユングフラウで作って欲しいと我が儘を言って、父に叱られてましたが、大使夫人のドレスといい、やはり素敵ですね。 今夜の ユーリ嬢は、背中の美しさが際立っていますね」
ハロルドは、グレゴリウスと踊っているユーリがターンする度にキラキラと輝く銀鎖の水晶が、よく考えてあるなと感嘆する。
「そうだ! うかうかしないで、大使夫人にユーリ嬢をダンスに誘う許可を貰いに行かなきゃ」
ユリアンの言葉で、ハロルドもジェラルドも、大使夫人のもとに頼みに行く。
グレゴリウスの後はエドアルドとのダンスで、ユーリは背中が開きすぎてるのが少し気になる。
なぜなら、グレゴリウスに背中がとても綺麗だねと誉められて、告白以来なるべく平静にして、他の令嬢に目が向くのを待とうとしていたユーリの思惑が、少しセクシーなドレス姿のせいで上手くいかない気がしたからだ。
「今夜も、とてもお美しいですね。ユーリ嬢の背中は滑らかで綺麗ですね」
エドアルドにも背中を誉められて、少し頬を染めたユーリだ。
「少し開きすぎてる気がしますの。やはり、他のドレスにすれば良かったわ。フォン・フォレストの祖母が新しいドレスを送ってくれたから、着たのですが、ちょっと私には大人っぽいみたいです」
少し困った様子も可愛らしく思って、このままカザリア王国から帰したくないとエドアルドは考えたが、遊学のことを思い出して少し微笑む。
「秋には本格的な社交シーズンが始まりますから、ユーリ嬢も忙しくなりますね。どのような美しいドレス姿を披露なさるかと思うと、少し心配なのです。これ以上ライバルが増えるのは困りますから」
えっ? ライバル? とエドアルドの意図がわからないで、ユーリは混乱する。
自分が政略結婚を嫌がっているから、エドアルドも本心は嫌がっているけど、礼儀と国王や教育係に言われて積極的にアプローチしていると思っていたのだ。
自分もエドアルドと何度も会ううちに、良い方だと好意を持ったので、相手からの好意も感じてはいたが、所詮は政略結婚の妃候補の一人だと思っているだろうと考えていた。
なぜならユーリは大学の教授専用食堂で、自分が庶民の育ちで、イリスと絆を結んだから竜騎士としてすべきことを自覚したにすぎないと、皇太子妃には向かないと暗に言ったつもりだった。その上、何回か人前で取り乱したのもエドアルドは見ていたので、呆れているだろうと思っていた。
エドアルドとのダンスが終わり、セリーナのもとに帰ったユーリは頭が混乱していた。
「大使夫人? エドアルド皇太子殿下は、政略結婚の相手としての私に好意を持っていらっしゃるのでしょうか? いいえ、勘違いよね」
セリーナはユーリがあれほど積極的なアプローチにもかかわらず、全くエドアルドの恋心に気づいていなかったのに驚き呆れる。
その場にいた全員が、恋愛音痴にも程があるだろうと呆れ果てた。
「そうですわね、エドアルド皇太子殿下は貴女に好意を持っておられるのかも知れませんわね」
エドアルドがユーリにぞっこんなのはあきらかだったが、本人に届いて無いのを教えてあげる義務をセリーナは感じない。
「エドアルド皇太子殿下は、責任感が強い方なのでしょうか? 私なら政略結婚の相手に、好意は持ちにくいですのにね。でも、もう帰国しますしお会いすることも無いでしょうから、他の妃候補の方にアプローチなさるのでしょう」
大使と外務次官ジークフリートは、ユーリの呑気な意見が全く頓珍漢な物だと思ったし、遊学でエドアルドがユングフラウに来るのも知っていたので頭が痛くなる。
次の相手と美しいダンスを披露しているユーリを眺めて、イルバニア王国側の人達は、これほど外見と内面のギャップがあるとは他の方々は知らないのだろうと溜め息をつく。
「さぁさぁ、ユーリ嬢! ドレスに着替えて下さいね。今夜はあの新しいドレスを着て見せて下さい。私もマダム・フォンテーヌに作って貰ったドレスを着なくては」
ハイテンションのセリーナに急かされて、ユーリも自室でドレスに着替える。
「ええっ、これは! 背中が丸出しじゃない」
マダム・フォンテーヌの新作のドレスは、背中がくれているなとユーリは思っていたが、実際に着てみるとコルセットはドレスに付いていて、ギュッと胸を押し上げる効果があるのは良いとしても、背中が丸出しなのに驚いてしまう。
他の貴婦人方でもっと大胆なドレスを着ているのは何度も見ていたが、自分で着るのとはわけが違って動揺する。その上、前はボートネックになっているのだが、歩くと肩からずれ落ちてしまいドレスが脱げそうになる。
「マダム・フォンテーヌには珍しい失敗作なのかしら? 私がもう少し成長してるだろうと、勘違いされたのかしら? このドレスでダンスはできないわ。途中で脱げたら大変ですもの」
ユーリは新作のドレスが届くまでに予定していた真珠の地模様ドレスを侍女に用意するように頼んでいると、着替えたセリーナ大使夫人が騒ぎを聞きつけてやってくる。
「あら、どうなさったの? 素敵なドレスだわ。何故、真珠のドレスに着替えるの?」
ユーリは背中が開きすぎてる事と、歩くと肩からドレスがずり落ちてしまうと窮状を訴えた。
「まさか! 一度もお会いしたことのない私のドレスもぴったりフィットして縫い上げたマダムが、いつも作っているユーリ嬢のサイズを間違われることなんてありません」
セリーナはユーリの着ているドレスを隅々まで調べる。
「背中の肩の下に、小さなループがあるわ。何か他の部品は、ありませんでした?」
侍女達がドレスの箱の中に入っていた、変わったチェーンをセリーナ大使夫人に差し出す。セリーナ大使夫人はそのチェーンの両端の金具をドレスの小さなループに取り付ける。
「まぁ、このチェーンに付いている滝のような、真珠と水晶が付いたフリンジは素敵だわ。ユーリ嬢、ターンをしてみて」
背中をチェーンで止めると、ドレスがずり落ちなくなってホッとしたユーリは、大使夫人に言われるままにターンをする。
「まぁ、まぁ、まぁ! 素晴らしいわ」
ターンをすると背中のチェーンから滝のように垂れている真珠や水晶が所々についている細い銀鎖が、パァーっと広がってキラキラと輝く。
「背中が開きすぎてるのではないでしょうか……」
ユーリは姿見で背中の開き具合を気てしたが、じっと立っていると滝のような細い銀鎖に付いている小さな真珠や水晶で、かなり肌がカバーされているのを見て少し安心する。
「このくらい大したことありませんわ。それにユーリ嬢はスラリとしているから、背中も余分な肉は付いてないし、見せる値打ちがありますわ」
背中にゴージャスな銀鎖があるし、胸の銀糸の刺繍にも小さな真珠や、水晶が縫い込まれている瀟洒なものだったので、アクセサリーは付けず、髪にダイヤのティアラを付けるだけにする。
ミッドナイトブルーのドレスを着たセリーナと、白に銀糸の刺繍が施してあるドレスを着たユーリが階段を降りていくと、それぞれの美しさに感嘆と賞賛の声があがる。
特に、グレゴリウスはユーリの背中の美しさにクラクラする。
「皇太子殿下、そろそろ招待客がお見えになりますよ。ユーリ嬢の背中を眺めている場合じゃありません」
指導の竜騎士のジークフリートに小声で注意をされて、少し気を引き締めたグレゴリウスは、舞踏会の招待客と挨拶を交わす。
上機嫌のエドアルドとハロルド達、ジェーン達も、ユーリの斬新なドレス姿に驚いた。
殊にダンスが始まると、背中の真珠や水晶がついた銀鎖が、シャンデリアの灯りをキラキラ反射して、パァーっと広がるのを見て、やはりファションはユングフラウのものだと感嘆しきりだ。
「ユーリのドレスって凄く綺麗だね。背中も綺麗だし、セクシーだよね。あの性格を知らなければ、一目惚れするかもね~」
フランツの失礼な意見に普通ならユージーンが雷を落とすのだが、なにせ新婚気分なので、そうだねとスルーしてしまう。
「胸が開いているドレスはよく見かけますし、背中ももっと開いてるドレスも見ますが、ユーリ嬢のドレス姿はいつも素晴らしいですね。多分、腹筋と腕立て伏せの効果でしょうね、素晴らしく綺麗な背中です」
グレゴリウスがユーリの背中の美しさに魅了されて、目が離せなかったのも仕方ないかなとジークフリートも考える。
カザリア王国の学友達も、ユーリの背中の開いたドレス姿から目が離せなかった。
「ジェーンもドレスをユングフラウで作って欲しいと我が儘を言って、父に叱られてましたが、大使夫人のドレスといい、やはり素敵ですね。 今夜の ユーリ嬢は、背中の美しさが際立っていますね」
ハロルドは、グレゴリウスと踊っているユーリがターンする度にキラキラと輝く銀鎖の水晶が、よく考えてあるなと感嘆する。
「そうだ! うかうかしないで、大使夫人にユーリ嬢をダンスに誘う許可を貰いに行かなきゃ」
ユリアンの言葉で、ハロルドもジェラルドも、大使夫人のもとに頼みに行く。
グレゴリウスの後はエドアルドとのダンスで、ユーリは背中が開きすぎてるのが少し気になる。
なぜなら、グレゴリウスに背中がとても綺麗だねと誉められて、告白以来なるべく平静にして、他の令嬢に目が向くのを待とうとしていたユーリの思惑が、少しセクシーなドレス姿のせいで上手くいかない気がしたからだ。
「今夜も、とてもお美しいですね。ユーリ嬢の背中は滑らかで綺麗ですね」
エドアルドにも背中を誉められて、少し頬を染めたユーリだ。
「少し開きすぎてる気がしますの。やはり、他のドレスにすれば良かったわ。フォン・フォレストの祖母が新しいドレスを送ってくれたから、着たのですが、ちょっと私には大人っぽいみたいです」
少し困った様子も可愛らしく思って、このままカザリア王国から帰したくないとエドアルドは考えたが、遊学のことを思い出して少し微笑む。
「秋には本格的な社交シーズンが始まりますから、ユーリ嬢も忙しくなりますね。どのような美しいドレス姿を披露なさるかと思うと、少し心配なのです。これ以上ライバルが増えるのは困りますから」
えっ? ライバル? とエドアルドの意図がわからないで、ユーリは混乱する。
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エドアルドとのダンスが終わり、セリーナのもとに帰ったユーリは頭が混乱していた。
「大使夫人? エドアルド皇太子殿下は、政略結婚の相手としての私に好意を持っていらっしゃるのでしょうか? いいえ、勘違いよね」
セリーナはユーリがあれほど積極的なアプローチにもかかわらず、全くエドアルドの恋心に気づいていなかったのに驚き呆れる。
その場にいた全員が、恋愛音痴にも程があるだろうと呆れ果てた。
「そうですわね、エドアルド皇太子殿下は貴女に好意を持っておられるのかも知れませんわね」
エドアルドがユーリにぞっこんなのはあきらかだったが、本人に届いて無いのを教えてあげる義務をセリーナは感じない。
「エドアルド皇太子殿下は、責任感が強い方なのでしょうか? 私なら政略結婚の相手に、好意は持ちにくいですのにね。でも、もう帰国しますしお会いすることも無いでしょうから、他の妃候補の方にアプローチなさるのでしょう」
大使と外務次官ジークフリートは、ユーリの呑気な意見が全く頓珍漢な物だと思ったし、遊学でエドアルドがユングフラウに来るのも知っていたので頭が痛くなる。
次の相手と美しいダンスを披露しているユーリを眺めて、イルバニア王国側の人達は、これほど外見と内面のギャップがあるとは他の方々は知らないのだろうと溜め息をつく。
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