スローライフ 転生したら竜騎士に?

梨香

文字の大きさ
上 下
34 / 273
第四章 見習い竜騎士

1  見習い竜騎士試験

しおりを挟む
 ユーリが、リューデンハイムに入学して予科4年生になった頃から、またローラン王国との緊張が高まってきた。一旦は戦争状態から終戦の調印がなされ、両国間はギクシャクとした関係ではあったが、一応の平和を保っていた。

 その間、西の国境を接するカザリア王国とローラン王国は常に戦争状態であり、イルバニア王国と戦争をしたくない理由が存在していたのだ。しかし、カザリア王国とかなり優位な停戦協定を結んだゲオルク王は、念願の帝国復活の為に、南下の野心を隠そうとしなかった。

 カザリア王国とイルバニア王国は、両国間で協定を組もうと外交官を派遣しあったが、ローラン王国の妨害と、一部の帝国復活派の陰謀に阻まれ、はかばかしい成果をあげられなかった。 

 そんな重苦しい雰囲気が漂う中、ユーリとグレゴリウスは15才になった。二人はこの夏休み前に行われる見習い竜騎士試験を受ける準備もできていた。

「今年、見習い竜騎士試験を受けるのは、何人なのかしら?」

 ユーリは一緒に受験するグレゴリウスとフランツを見上げて、不安そうに尋ねる。9才から15才の子どもの成長は著しい。入学当時、まだ子どもっぽかった予科生も、背が伸び、まだひょろっとした印象はあるが、少年から青年へとの変化の途中にあった。

 ユーリは周りの同級生達がにょきにょきと背が高くなってゆくのに、母親に似てあまり長身になりそうもない自分に苛ついていた。フランツは一つ年上だから仕方ないとしても、グレゴリウスは自分より数ヶ月後生まれなのにと、男女間の身長差に体力面でのハンディキャップを感じ焦る。

「さぁ、何人受けるかは関係ないよ。皇太孫殿下も、ユーリも、私も合格するさ」

 日頃の勉強の成果を問われるだけだと、余裕のあるフランツに対して、ユーリはかなりナーバスになっている。

「二人は大丈夫よ、でも私は自信ないの。見習い竜騎士試験を来年にしようかと悩んでるの」

 グレゴリウスもフランツも、ユーリが何を不安に感じているのか気づいている。ユーリも武術を習い、一生懸命努力して身に付けたものの、学術面より苦手としているのは明らかだ。

「見習い竜騎士試験は、武術で不合格になんてならないよ」

 グレゴリウスは不安そうなユーリを励ました。

「今まではでしょう? 私が武術で不合格になる第一号だったら、どうしよう。そんなことになったら、武術指導のリンダーマン先生に死ぬほどしごかれるわ」

 反射的に三人とも厳しいリンダーマンの顔を思い浮かべて首をすくめた。ユーリは灰色のさえない予科生の制服を着てても、見るものを振り返らせる美少女に成長していた。他の予科生がリューデスハイムを去っていくなかで、ユーリ、グレゴリウス、フランツは、自然と三人で行動することが多くなっていた。 

「万が一、無事に試験に合格したら、実際に竜騎士の仕事を手伝ったりもするのよね? 見習い竜騎士になれたら、指導の竜騎士につくのでしょ。フランツは、ユージーンの見習い竜騎士になるの?」

 予科生で見習い竜騎士試験を受ける者の関心は、まずは合格できる事。次は、誰が指導の竜騎士になるかだ。

「ユージーン! 冗談でもやめてくれよ。兄にだけは指導されたくない。厳しいし、融通がきかないよ」

 ユーリの言葉に、フランツは激しく拒否反応を示した。

「皇太孫殿下、どうやって指導の竜騎士を選ぶかご存知ですか?」

 グレゴリウスは級友達に何度となく名前で呼ぶように頼んだが、やはり皇太孫殿下と呼ばれている。特に、一緒にいる時間の長いユーリやフランツも周りにあわせてるのが寂しい。

「私より、君こそ竜騎士隊長のアリスト卿から聞いてないか? 年配の竜騎士は重要な職に付いてる人が多いから、若手に付くのが慣例だとは知ってるけど、後はなにも知らないよ」

「若手って、竜騎士なりたては無いですよね。ユージーンはなりたてだから、指導どころじゃないはずだ」

 嫌がるフランツを二人で笑っていると思わぬ反撃をくらった。

「じゃあ、ユーリはユージーンの指導を受けたいのかい? 君は女性だから、身内の方が安心だとアリスト卿は考えるかもね。ユージーンは従兄でハトコだから安全だと指導の竜騎士にあてるかも」

 ユージーンが指導の竜騎士! ユーリはうっとつまってしまう。

「楽しくない見習い期間になりそうね~。実務は身につくと思うけど……」

 ユーリが誰の指導を受けるのか、グレゴリウスも気になって仕方がない。もちろん、自分の指導竜騎士も気にはなったが、立場からして優秀で厳しい竜騎士が選ばれるのは覚悟している。

『見習い期間は指導の竜騎士と一緒に行動することが多いんだ。アリスト卿がユーリに変な指導の竜騎士をつけるはことは無いと思うけど……』

 グレゴリウスはユーリが他の男と一緒だなんて、考えただけで嫉妬を感じる。 

「ユージーンは真面目だし、信頼できるよ」グレゴリウスの言葉は、二人からの大ブーイングにあった。

「皇太孫殿下はまだ竜騎士になったばかりのユージーンに指導されないと思っているから。あんな、ガチゴチの石頭に指導されたら、こちらまで石になっちゃうわ」

「無理だぁ! 指導の竜騎士の頭を殴って、退学だよ」

 二人の苦情に耳を押さえて、親戚のユージーンなら、ユーリの指導竜騎士でも安心なのにと心の中で呟く。

「ユーリは誰が良いと思うの?」

 自虐的だとは思うが、誰が好きなのか知りたい。

「私は、ジークフリート卿が良いな。ちょっと気障な言い回しだけど、優しいし、パリスも凄く良い竜で面白いもの」

 フランツとグレゴリウスは、ハンサムなジークフリート・フォン・キャシィディ卿を思い浮かべて、絶対に無いなと確信した。

「お祖父様はジークフリート卿を君の指導竜騎士に選ばないよ。彼の噂を聞いたことない? あちこちの令嬢や、貴婦人との浮き名! 絶対、アリスト卿は彼を選ばないよ」

 フランツの言葉に、グレゴリウスも大きく頷く。明るくて洒脱なジークフリートは好きだが、女たらしをユーリのそばに置いていたくない。

「でも、ジークフリート卿は親戚なのよ。領地も近くで、夏休みも一緒に泳いだりして、よく遊んで貰ったわ。それに父のハトコで友達だったのよ」

 毎年、夏休みに離宮に誘ってるのに断られているグレゴリウスは、プレーボーイのジークフリートとユーリが一緒に泳いでたと聞いただけで、胸がキリキリ痛む。

「ジークフリート卿は外交官として働いているから、今は忙しいよ。カザリア王国と往復してるみたいだし、見習い竜騎士の指導どころじゃないはずだ」

 三人ともローラン王国がまた南下しようと計略を巡らしているのは、授業でも何度となく論議されていたので知っている。

「また、戦争になるのかしら?」

 この不安定な国際状況のなか、見習い竜騎士になるという深刻さに三人は押し黙った。

「戦争にならないよう、あらゆる手段をこうじてるところさ。ユージーンも僕には何も教えてくれないけど、しょっちゅう旅に出ている。僕も、外交官になりたいな」

 フランツは子供の頃からのんびりとした印象で、相手はなんとなく能力を見誤り油断してしまうので、海千山千の外交官には向いてるような気がした。

「フランツは外交官にピッタリだわ。穏やかそうな風貌だし、家柄も良いから箔もつくし。それより、ユージーンが外交官だなんて大丈夫なのかな? 相手を怒らすのは得意そうだけど、ユージーンがご機嫌とってる姿なんて想像できない」

 とても失礼な意見だが、三人で笑い転げる。

「皇太孫殿下は国を治める勉強をなさるのね。凄く厳しい指導竜騎士がつきそう。私は軍人は絶対に無理だし、外交官も向いてなさそう。外国には行ってみたいけど、直ぐ顔にでるから無理だわ。地方の巡回とか面白そうだけど、女の竜騎士の指示に従うかしら?」

 グレゴリウスは、ユーリが国中を指導竜騎士と飛び回っているのを想像したくなかった。

「ユーリは行政とかは興味ないの? 農業とか、教育とかは?」

 行政だと基本はユングフラウでの指導になるので、リューデスハイムの寮から通えるとグレゴリウスは薦める。

「農業かぁ、品種改良とかは面白そうよね。あと、作物の流通とかも。でも、ユングフラウでずうっと働くのは嫌だな。田舎で品種改良の実験とかなら、楽しそうだけど」

 全くグレゴリウスの意図に気づいてないユーリに、フランツは呆れる。入学した頃から、グレゴリウスがユーリを好きなのは傍目にも明らかだった。意地悪をしては喧嘩を繰り返していたが、近頃は好意全開なのに、何故か本人には伝わって無い。

 ユーリはグレゴリウスが大人になって、子供っぽい意地悪をしなくなってホッとしていた。親切なのは帝王教育の賜物だと勘違いしている。

「ユーリは前に女性の働ける場所が少ないと怒っていたよね。女性の社会進出が遅れてると言ってたじゃないか。君はこの問題を取り組むのに最適だと思うよ」

 フランツはユーリは妃殿下には向いてないと考えていたが、グレゴリウスの恋心には同情していたので、ユングフラウに留まる行政の仕事を薦めた。

「確かにね、女性は結婚するものと言うのが社会の一般常識みたいだものね。結婚はしたければ、すれば良いのよ。でも、結婚しなければ食べていけないというのが嫌なの」

 グレゴリウスはユーリの口から結婚という言葉が出ただけで、ドキッとする。

「何処か女性も働ける場所が必要なのよね。それと、若いうちから手に職をつけておく、職業訓練所も必要よ。でも、こういうのも竜騎士の仕事なの?」

 ユーリの疑問に、二人は大丈夫だ! と異口同音に応える。

「竜騎士は国に尽くすという誓約をするけど、どうやってかは人それぞれだよ。医者になった竜騎士もいたしね」

 グレゴリウスは母方の伯父、医者になった変わり者のロシュフォード侯爵を思い出して苦笑する。

 フランツの言葉に納得して、兎に角、合格しなければ! と、寮に帰って復習しとこうと足早に歩くユーリを、グレゴリウスは後ろからゆっくり付いていきながら、うっとりと眺める。

 入学した頃は二つに分けてお下げにしていたが、近頃は編み込みにして後ろは三つ編みで腰の辺りまで伸びている。ユーリの背中で揺れる金色の三つ編みを何度も引っ張っては喧嘩したなと、グレゴリウスは後悔しながらも、今も少し触りたい誘惑にかられる。

 フランツもグレゴリウスも灰色の予科生の制服が不似合いなほど背が伸びて、すらりとした貴公子に成長していた。二人ともユングフラウで流行の長髪にして後ろで括ってはいるが、まだ長さが足りないのが不満だ。

 フランツは明るい性格だし、かなり女の子にモテる。グレゴリウスも皇太孫殿下として、幼い頃から帝王教育をされたので、優雅な立ち振る舞いが身に付いていた。ユングフラウ中の貴族の令嬢方から熱い視線を浴びている。

 実際、グレゴリウスの周辺には未来の皇太子妃、王妃にとの野心を持つ名門貴族の令嬢方が数多く、常にライバルを蹴落とそうと激烈な争いが発生していた。

 グレゴリウスは彼女達が家の威信をかけた妃レースに熱中しているのであり、皇太孫殿下だけを必要として、自分を見ていないのがわかっていたので、全く興味を持てなかった。それに引き換え、ユーリは皇太孫殿下として自分を欲して無いのが新鮮に感じるが、同級生としてだけなのが辛い。

 グレゴリウスは幼い頃から病気がちの父上の苦悩を身近で見てきたので、自分が健康で竜騎士になれたのは幸運だと自覚していたし、国に一生を捧げる運命だとも覚悟していた。政略で他国の見知らぬ姫君と婚姻しなければならない立場だとも覚悟していたが、現在は適切な結婚相手がいない情勢で、唯一の願望を心の奥底に育てている。

 愛する人と結婚したい。子供の頃からの片思いの初恋相手、ユーリ・フォン・フォレストと結婚できたら、他の全ては国に尽くすと決めていた。

 そんなグレゴリウスの気持ちを、ユーリは全く知らなかった。少しでもグレゴリウスの秘めた激しい恋心を知っていたなら、抜き差しならない立場になる前に何か手を打てたのか?

 しかし、この時のユーリは、見習い竜騎士の試験に合格したい、指導の竜騎士は誰かしら? という心配でいっぱいだった。 恋の都ユングフラウに居ながら、晩生なユーリは愛だの恋だのには興味を持っていなかった。
しおりを挟む
感想 82

あなたにおすすめの小説

異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~

夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。 雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。 女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。 異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。 調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。 そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。 ※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。 ※サブタイトル追加しました。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

公爵家三男に転生しましたが・・・

キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが… 色々と本当に色々とありまして・・・ 転生しました。 前世は女性でしたが異世界では男! 記憶持ち葛藤をご覧下さい。 作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。

没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~

土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。 しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。 そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。 両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。 女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~ 

志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。 けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。 そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。 ‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。 「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。

大国に囲まれた小国の「魔素無し第四王子」戦記(最強部隊を率いて新王国樹立へ)

たぬころまんじゅう
ファンタジー
 小国の第四王子アルス。魔素による身体強化が当たり前の時代に、王族で唯一魔素が無い王子として生まれた彼は、蔑まれる毎日だった。  しかしある日、ひょんなことから無限に湧き出る魔素を身体に取り込んでしまった。その日を境に彼の人生は劇的に変わっていく。  士官学校に入り「戦略」「戦術」「武術」を学び、仲間を集めたアルスは隊を結成。アルス隊が功績を挙げ、軍の中で大きな存在になっていくと様々なことに巻き込まれていく。  領地経営、隣国との戦争、反乱、策略、ガーネット教や3大ギルドによる陰謀にちらつく大国の影。様々な経験を経て「最強部隊」と呼ばれたアルス隊は遂に新王国樹立へ。 異能バトル×神算鬼謀の戦略・戦術バトル! ☆史実に基づいた戦史、宗教史、過去から現代の政治や思想、経済を取り入れて書いた大河ドラマをお楽しみください☆

転生したら神だった。どうすんの?

埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの? 人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。

処理中です...