49 / 71
第三章 防衛都市
ダンジョンとは
しおりを挟む
ルシウスとジャスと飲み食いしながら、これからの活動について話し合う。
「まだ雨季じゃないが、防衛都市にいるならダンジョンに潜らないと金にならないぞ」
ムシャムシャと草鞋みたいなステーキを食べながら、ジャスが口を開く。
「まぁなぁ! でも、アレクは一からだから……」
ルシウスもダンジョン推しだけど、何か奥歯に物が挟まったような言い方だ。
「もしかして、俺だけ最初からだからか?」
神様の知識で、ダンジョンには五階ごとに転移陣があるのは知っている。そして、一度踏破した回数までしか転移陣で飛べないのだ。
「そうなんだよなぁ。それに初心者用のダンジョンは儲けも少ない」
ジャス、本気でルミエラちゃんを身請けするのかな? ルシウスのケチが移ったみたい。
「じゃあ、一人でお前たちの階まで行くしかないか……」
ブッーとエールをルシウスが噴き出した。
「一人でダンジョンなんか潜るもんじゃない! 初心者用のダンジョンなら、毎日、ギルドでチームを募集しているぞ」
ただ、知らない相手と行動するのって苦手! 男装していても、色気づく馬鹿がいるから。
「それか、荷物持ちの子どもを雇うのも良い。アレクなら、初心者用のダンジョンならすぐに踏破できるだろう。ああ、でもダンジョン石は壊したら駄目だぞ!」
うん? 神様の知識では、ダンジョンの最奥にあるダンジョン石を壊したら、ダンジョンは無くなるって書いてあったような? そうやって、北の大陸のダンジョンは撲滅されたんだよね?
「初心者用のダンジョンは、壊しては駄目なのさ。それに、食用ダンジョンも壊すのは禁止だ。壊して良いのは、オークやゾンビが沸くダンジョンが多い。管理されているダンジョンは入り口に書いてあるから、絶対に読めよ!」
なるほどね! それは神様の知識では得られなかった情報だ。
「俺たちは、明日、明後日は武器の手入れもあるから休む。アレクも武器の手入れをした方が良いぞ」
そうなんだよね。鉈もナイフもかなり酷使したから。矢は、アイテムボックスの中にまだあるけどさ。
「アレクもかなり儲けたのだから、サブの武器を買った方が良い。交代で使わないと、無駄な時間が多くなるからな」
明日、ルシウスに武器屋に連れて行って貰うことにした。ジャスは別行動だそうだ。聞かないけど、きっと花街関係なんだろ。
「それと、荷物持ちの子どもには気をつけた方が良い。アレクは、見た目で損するからなぁ」
確かに! 防衛都市に着いた途端、私にだけぶつかってくるスリの子どもが多かった。
「まぁ、それも勉強さ! 初心者用のダンジョンなら、言うことをきかす練習にもなる」
ジャス、良い加減だなぁ! でも、ある意味で私の元々の計画に近いのかも? 初心者の冒険者に薬草を採ってきて貰って、回復薬を作って売るつもりだったんだよね。
「初心者用のダンジョンの魔物とか採取できる薬草とかは、ギルドで調べられるのか?」
二人が「初心者用なのに?」と小馬鹿にした顔をした。
「薬草が欲しいんだよ!」と言うと、納得したけどね。
「アレクの回復薬は、高価に売れるからなぁ」
ルシウスは、納得してくれたけど、ジャスは首を傾げている。
「薬草なら、採ってきて貰えば良いだけだろ? それともアレクは薬師になるのか?」
それ、凄く悩み中なんだ。食べていくだけなら、薬師で十分だと思う。ただ、北の大陸から追っ手が来た時、弱いと困る。好色王に嫁ぐなんて、絶対に嫌だからね。
交易都市から防衛都市に来たのは、より遠くに逃げたかったからなんだ。
もし、防衛都市に追っ手が来たら、もっと南の自由都市群に行く必要がある。
お金を貯めたら、自由都市群まで馬車で行けるかも? でも、その護衛が本当に信頼できるかはわからない。今回の護衛依頼は、かなり厳しかった。でも、オークの群れに全滅させられた商隊とか、馬車もあったんだよ。
やはり、この世界で生き残るには、ある程度強くないと駄目だと思う。
「なぁ、ダンジョンに潜ると強くなるのか?」
二人は腕を組んで考える。
「まぁ、普通の依頼をこなすよりは強くなるのが早い。ただ、銅級から銀級に昇格するには、ある程度はギルドの依頼をこなさないと駄目だ」
ルシウスの言い分は、何となく理解できる。所詮、ギルドの等級なのだから、自分ところの依頼をやってくれる冒険者を優先したいのだろう。
「防衛都市の北に湧いたダンジョンの探索と踏破をしたら、俺たちも昇格できるだろうけど……オークはうんざりなんだ」
ケチなルシウスもうんざりしているみたいだ。それに、ダンジョンの外にオークジェネラルが出たんだ。最下層には、オークキングがいる可能性も高い。
オークジェネラルも、ぎりぎりだった。オークキングなんて、まだまだ無理だとルシウスも分かっている。ここが銀級と金級の違いかな?
「アレク、兎に角、無茶はするなよ。まぁ、初心者用のダンジョンで無茶もないだろうが……」
ジャスが大体出る魔物を教えてくれた。スライムとかアルミラージとか大物でもビッグボアぐらいだってさ。
「厄介なのはキラービーぐらいかな? まぁ、ハチミツは高価買取りしてくれるが、下手に手を出すと追いかけてくる。地上にまで連れてきたら、罰金だぞ!」
年に何回かは、キラービーを引き連れて逃げ出す冒険者がいるそうだ。
ダンジョンの入り口には、傭兵がいて、それが討伐してくれるみたいだけど、その手間賃が高価で……払えないと借金奴隷! これは、絶対に避けたい!
「薬草は……気にした事がないからわからないな。ギルドでダンジョンの攻略本を買えば書いてあるだろうけど……初心者用ダンジョンで金を使うのは勿体無い」
ルシウスのケチな意見は、一応聞いておこう。
「中級のダンジョンの十階ぐらい潜れたら、一緒に行動できるぞ!」
初心者用のダンジョンは十階程度。中級者用のダンジョンは、二十階以上。上級者用のダンジョンは……まだ踏破されていないみたい。
「金級が上級ダンジョンの三十階まで攻略したと噂で聞いた。だが、アイテムバッグが無いと、食料とか補給が無理みたいだ。オークションで手に入れたら、もしかしたら……」
二十階から、二十五階が銀級のマックスで、二十五階からは本当に一階潜るごとに死人が出るレベルだそうだ。
「もしかして、荷物持ちも転移陣は踏破しないと使えないのか?」
ルシウスとジャズが苦い顔をする。
「二十五階まで行ける荷物持ちなんか、子どもでは無理だ。銅級の冒険者が死ぬ理由の一番だな!」
ルシウスは、死んだ仲間を思い出したのか、エールを一気飲みした。
「銅級の冒険者なら、荷物持ちなんかしなくても中級のダンジョンに潜れば良いんじゃないのか?」
私ならそうするけど? 疑問をぶつけたら、ジャズが苦笑する。
「アレクは魔法が使えるから、一人でも荷物持ちを雇えば初心者用ぐらいいける。それに、中級も十階ぐらい踏破したら、俺たちとパーティが組める。だが、ポッと出の冒険者はそうはいかないのさ」
「ふうん? 金級は金払いが良いのか?」
私の単純な質問に、ルシウスとジャズが真剣な顔で注意する。
「アレク、金級のパーティにとって、銅級なんか使い捨ての籠だ。万が一、強い魔物に遭遇したら、捨てて逃げられるぞ!」
ルシウスの苦い声で、これは本当に知り合いが酷い目に遭ったのだと察した。
「特にアレクは神聖魔法が使えるのがバレたら、引き抜き合戦になるから気をつけろよ!」
ふぅ、防衛都市に着いたばかりだけど、気が重たくなったよ。
「まだ雨季じゃないが、防衛都市にいるならダンジョンに潜らないと金にならないぞ」
ムシャムシャと草鞋みたいなステーキを食べながら、ジャスが口を開く。
「まぁなぁ! でも、アレクは一からだから……」
ルシウスもダンジョン推しだけど、何か奥歯に物が挟まったような言い方だ。
「もしかして、俺だけ最初からだからか?」
神様の知識で、ダンジョンには五階ごとに転移陣があるのは知っている。そして、一度踏破した回数までしか転移陣で飛べないのだ。
「そうなんだよなぁ。それに初心者用のダンジョンは儲けも少ない」
ジャス、本気でルミエラちゃんを身請けするのかな? ルシウスのケチが移ったみたい。
「じゃあ、一人でお前たちの階まで行くしかないか……」
ブッーとエールをルシウスが噴き出した。
「一人でダンジョンなんか潜るもんじゃない! 初心者用のダンジョンなら、毎日、ギルドでチームを募集しているぞ」
ただ、知らない相手と行動するのって苦手! 男装していても、色気づく馬鹿がいるから。
「それか、荷物持ちの子どもを雇うのも良い。アレクなら、初心者用のダンジョンならすぐに踏破できるだろう。ああ、でもダンジョン石は壊したら駄目だぞ!」
うん? 神様の知識では、ダンジョンの最奥にあるダンジョン石を壊したら、ダンジョンは無くなるって書いてあったような? そうやって、北の大陸のダンジョンは撲滅されたんだよね?
「初心者用のダンジョンは、壊しては駄目なのさ。それに、食用ダンジョンも壊すのは禁止だ。壊して良いのは、オークやゾンビが沸くダンジョンが多い。管理されているダンジョンは入り口に書いてあるから、絶対に読めよ!」
なるほどね! それは神様の知識では得られなかった情報だ。
「俺たちは、明日、明後日は武器の手入れもあるから休む。アレクも武器の手入れをした方が良いぞ」
そうなんだよね。鉈もナイフもかなり酷使したから。矢は、アイテムボックスの中にまだあるけどさ。
「アレクもかなり儲けたのだから、サブの武器を買った方が良い。交代で使わないと、無駄な時間が多くなるからな」
明日、ルシウスに武器屋に連れて行って貰うことにした。ジャスは別行動だそうだ。聞かないけど、きっと花街関係なんだろ。
「それと、荷物持ちの子どもには気をつけた方が良い。アレクは、見た目で損するからなぁ」
確かに! 防衛都市に着いた途端、私にだけぶつかってくるスリの子どもが多かった。
「まぁ、それも勉強さ! 初心者用のダンジョンなら、言うことをきかす練習にもなる」
ジャス、良い加減だなぁ! でも、ある意味で私の元々の計画に近いのかも? 初心者の冒険者に薬草を採ってきて貰って、回復薬を作って売るつもりだったんだよね。
「初心者用のダンジョンの魔物とか採取できる薬草とかは、ギルドで調べられるのか?」
二人が「初心者用なのに?」と小馬鹿にした顔をした。
「薬草が欲しいんだよ!」と言うと、納得したけどね。
「アレクの回復薬は、高価に売れるからなぁ」
ルシウスは、納得してくれたけど、ジャスは首を傾げている。
「薬草なら、採ってきて貰えば良いだけだろ? それともアレクは薬師になるのか?」
それ、凄く悩み中なんだ。食べていくだけなら、薬師で十分だと思う。ただ、北の大陸から追っ手が来た時、弱いと困る。好色王に嫁ぐなんて、絶対に嫌だからね。
交易都市から防衛都市に来たのは、より遠くに逃げたかったからなんだ。
もし、防衛都市に追っ手が来たら、もっと南の自由都市群に行く必要がある。
お金を貯めたら、自由都市群まで馬車で行けるかも? でも、その護衛が本当に信頼できるかはわからない。今回の護衛依頼は、かなり厳しかった。でも、オークの群れに全滅させられた商隊とか、馬車もあったんだよ。
やはり、この世界で生き残るには、ある程度強くないと駄目だと思う。
「なぁ、ダンジョンに潜ると強くなるのか?」
二人は腕を組んで考える。
「まぁ、普通の依頼をこなすよりは強くなるのが早い。ただ、銅級から銀級に昇格するには、ある程度はギルドの依頼をこなさないと駄目だ」
ルシウスの言い分は、何となく理解できる。所詮、ギルドの等級なのだから、自分ところの依頼をやってくれる冒険者を優先したいのだろう。
「防衛都市の北に湧いたダンジョンの探索と踏破をしたら、俺たちも昇格できるだろうけど……オークはうんざりなんだ」
ケチなルシウスもうんざりしているみたいだ。それに、ダンジョンの外にオークジェネラルが出たんだ。最下層には、オークキングがいる可能性も高い。
オークジェネラルも、ぎりぎりだった。オークキングなんて、まだまだ無理だとルシウスも分かっている。ここが銀級と金級の違いかな?
「アレク、兎に角、無茶はするなよ。まぁ、初心者用のダンジョンで無茶もないだろうが……」
ジャスが大体出る魔物を教えてくれた。スライムとかアルミラージとか大物でもビッグボアぐらいだってさ。
「厄介なのはキラービーぐらいかな? まぁ、ハチミツは高価買取りしてくれるが、下手に手を出すと追いかけてくる。地上にまで連れてきたら、罰金だぞ!」
年に何回かは、キラービーを引き連れて逃げ出す冒険者がいるそうだ。
ダンジョンの入り口には、傭兵がいて、それが討伐してくれるみたいだけど、その手間賃が高価で……払えないと借金奴隷! これは、絶対に避けたい!
「薬草は……気にした事がないからわからないな。ギルドでダンジョンの攻略本を買えば書いてあるだろうけど……初心者用ダンジョンで金を使うのは勿体無い」
ルシウスのケチな意見は、一応聞いておこう。
「中級のダンジョンの十階ぐらい潜れたら、一緒に行動できるぞ!」
初心者用のダンジョンは十階程度。中級者用のダンジョンは、二十階以上。上級者用のダンジョンは……まだ踏破されていないみたい。
「金級が上級ダンジョンの三十階まで攻略したと噂で聞いた。だが、アイテムバッグが無いと、食料とか補給が無理みたいだ。オークションで手に入れたら、もしかしたら……」
二十階から、二十五階が銀級のマックスで、二十五階からは本当に一階潜るごとに死人が出るレベルだそうだ。
「もしかして、荷物持ちも転移陣は踏破しないと使えないのか?」
ルシウスとジャズが苦い顔をする。
「二十五階まで行ける荷物持ちなんか、子どもでは無理だ。銅級の冒険者が死ぬ理由の一番だな!」
ルシウスは、死んだ仲間を思い出したのか、エールを一気飲みした。
「銅級の冒険者なら、荷物持ちなんかしなくても中級のダンジョンに潜れば良いんじゃないのか?」
私ならそうするけど? 疑問をぶつけたら、ジャズが苦笑する。
「アレクは魔法が使えるから、一人でも荷物持ちを雇えば初心者用ぐらいいける。それに、中級も十階ぐらい踏破したら、俺たちとパーティが組める。だが、ポッと出の冒険者はそうはいかないのさ」
「ふうん? 金級は金払いが良いのか?」
私の単純な質問に、ルシウスとジャズが真剣な顔で注意する。
「アレク、金級のパーティにとって、銅級なんか使い捨ての籠だ。万が一、強い魔物に遭遇したら、捨てて逃げられるぞ!」
ルシウスの苦い声で、これは本当に知り合いが酷い目に遭ったのだと察した。
「特にアレクは神聖魔法が使えるのがバレたら、引き抜き合戦になるから気をつけろよ!」
ふぅ、防衛都市に着いたばかりだけど、気が重たくなったよ。
1
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜
西園寺わかば
ファンタジー
公爵家に生まれたエリクは転生者である。
4歳の頃、前世の記憶が戻って以降、知識無双していた彼は気づいたら不自由極まりない生活を送るようになっていた。
そんな彼はある日、追放される。
「よっし。やっと追放だ。」
自由を手に入れたぶっ飛んび少年エリクが、ドラゴンやフェンリルたちと気ままに旅先を決めるという物語。
- この話はフィクションです。
- カクヨム様でも連載しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。

婚約破棄され、平民落ちしましたが、学校追放はまた別問題らしいです
かぜかおる
ファンタジー
とある乙女ゲームのノベライズ版悪役令嬢に転生いたしました。
強制力込みの人生を歩み、冤罪ですが断罪・婚約破棄・勘当・平民落ちのクアドラプルコンボを食らったのが昨日のこと。
これからどうしようかと途方に暮れていた私に話しかけてきたのは、学校で歴史を教えてるおじいちゃん先生!?
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる