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第一章 クズ聖王家から逃げるぞ!
弓の練習をしながら、依頼を受ける筈が
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次の朝、ルシウスとジャスに一緒に依頼を受けないかと提案されたけど、断った。
「銀級に頼っていると思われるのは嫌だ。もっと実力を付けてから、一緒に依頼を受ける」
なんて言ったけど、アイテムボックスの中のビッグボアを売りたいからもある。
時間停止がついていても、生物をいつまでも置いていたくない。
それに、交易都市では、色々と買い物をしたいから、稼ぎたいんだ。ちょっと非常識な手段でね!
レッドウルフの連中の財布というか巾着を貰ったけど、彼奴ら本当に金欠だった! 全員で五銀貨もなかったんだよ! ガッカリしたからね。
「アレクは、真面目だな!」なんて言いながら、ジャスが頭をぽふぽふしようとするから、睨んでおく。
「まぁ、それが良いかもな! だが、護衛依頼を受ける前に一度は一緒に討伐しておこう。連携の練習もしないといけないからな」
ルシウスの言う通りかも? ただ、私の能力をどこまで見せるのか、悩む。
冒険者ギルドまで歩きながら、ジャスがチラチラと私の頭を見る。今朝は、ショートボブにしているけど、この髪型って変なのか?
「何だよ! ジャス!」と睨むと笑う。
「いや、その髪型、なかなか似合っているぞ」
そうか? ボブといっても、チョキン、チョキンと切っただけだから、不揃いだけどな?
「ジャス! 女の子に見えても、アレクに手を出すなよ! 今度は去勢コースになるからな」
ああ、いつもはまともなルシウスが酷い事を言っている。うん? ジャス!!!
「金◯◯、踏み潰すぞ!」と怒鳴っておく。やだやだ、どんどん下品になっていくよ。
「いやぁ! 俺は男には一寸も興味ない! 昨日の酒が残っているんだ、きっと」
このショートボブは無しだな。明日からは、ベリーショートにしよう。
なんて馬鹿な話をしながら、冒険者ギルドに着いた。
「じゃあな!」
ルシウスとジャスは、上級の依頼票の前に行くし、私は中級だ。
「中級になると、魔物討伐が多くなるな」
この異世界には、人間型の魔物がいるみたいだ。北の大陸にもいるのだろうけど、少なくともサーシャは見た事がなかった。
「オーク、人間型の魔物かぁ」
少し、ビビる。それも、女を攫って犯すとか聞くとね!
「オークは美味しいぞ!」
ジャスは、依頼を決めたルシウスが並んでいるので、悩んでいる私の所にやってきた。
「これは、常設依頼だから、何か依頼を受けたい」
昨日の薬草採取も常設依頼だったから、普通の依頼ってどんな感じかやってみたいんだよね。
「おっ、ラッキー! ミネルバちゃんだ! じゃあな!」
おい、冷やかしだけかよ、受付のお姉ちゃんに負けた気分だ。
茶色の常設依頼をチェックしてから、白い紙の依頼を見る。普通は、混んでいるのだろうけど、私の周りに男はいない。
こそこそ『男殺しのアレクだ』とか『レッドウルフの五人を去勢した』とか嘘が混じった噂が呟かれている。去勢したのは三人だよ!
まぁ、ゆっくり選べたから良いか!
「よし! これにしよう!」
武器屋で弓矢を買ったのだ。弓で狩れる魔物が良いよね!
依頼票を持って、一番短い列に並ぶ。うん? 優男だったけど、問題ない!
「火食い鳥ですか? あれは中級でも厄介ですよ。火を吹くし、脚の爪のキックも危険です」
注意されたけど、多分、大丈夫?
「依頼部位は、肉と羽になっているが、少しぐらいは傷つけても良いのか?」
これ、重要だから聞いておく。
「あまり傷が多いと、買取り価格は下がりますが、矢傷や首を落とした程度は問題ありません」
弓を装備しているから、そう言ったのかも?
二階の資料室で、火食い鳥の生息域を調べる。かなり深い所にいるみたいだ。
「よし!」転移の練習がてら、森の奥まで行こう。
今日は、門の位置も知っているから、ずんずん進む。
「おい、お前!」と何故か止められた。
「あっ、隊長さん! 荷車は返して貰ったと思うけど?」
ギルドに頼んだよね? もしかして、返していなかったの?
「いや、荷車は返却済みだ。それより、あの男たちが気になって」
えっ、レッドウルフと知り合いだったの? 警戒して、スッと後ろに下がる。剣の間合いから離れたい!
「誤解するな! 単なる好奇心だ!」
ふうん、なら良いか。
「彼奴らは、何人もの新人を強引に勧誘して、断ったら殺していたようだ。ギルド長が取り調べている」
隊長は、思い当たる事件があるのか、深く頷いた。
「交易都市の為に、ありがとう! 感謝する」
隊長、兵士達に敬礼された。お尻がむず痒い気分になったから、そそくさと門を出る。
別に交易都市の為にした訳じゃない。馬鹿が突っかかって来たから、返り討ちにしただけだ。
森の中に入り、人気がなくなってから、転移を繰り返して、奥に進む。
これ、今のレベルだと見えている箇所にしか転移できないんだけど、もっと上達したら、覚えている場所にも行けるかな?
防衛都市で落ち着いたら、エンボス島のマギー、海亀亭のリリーに、会いに行きたくなるかも? 海を渡れるようになるには、まだまだ練習しなきゃいけないだろうけどさ。
あっ、クズ王妃に復讐してなかったな。クズ聖王にも! でも、あそこには二度と近づきたくない。それに、いずれは好色王に攻め滅ぼされそう。関わらないでおこう!
かなり森の奥に来た。火食い鳥を探さなきゃ!
でも、常設依頼の薬草も見つけたいな。今は、お金が欲しいから売るけど、薬師として食べていく為に、練習材料にもしたいから。
「なかなか、火食い鳥は見つからないな。大体、鳥だけどあまり飛ばないなら、弓の練習にならないかも?」
ぶつぶつ言いつつ、もっと森の奥へと、転移していく。
うん、五十メートルぐらいは飛べるようになった。これ、魔物に襲われた時も逃げられるかもね。
火食い鳥は見つからなかったけど、オークが歩いていた。豚みたいな顔、それなのに二足歩行? その上、腰ミノっぽいのも着ているし、冒険者から奪ったのか、剣も持っている。
股間を隠すのは、急所だからか? 恥を知っているのか? なんて首を捻っている間に、かなり遠いのに見つかったのか、走ってくる。
ゲッ、彼奴、私が女とわかったのか、グヒグヒ笑っているし、股間がモッコリだ。ゲー!
矢の練習どころじゃない。
「バリア!」で首チョッパーする。
「これ、どうしよう? 肉が美味しいと言われても、食べる気にならない」
取り敢えず、アイテムボックスにしまっておく。
ああ、こんなの入れておきたくない。
早く火食い鳥を見つけなきゃ! 依頼を終えたら、荷車を借りて、オークをギルドに納めたい。
「銀級に頼っていると思われるのは嫌だ。もっと実力を付けてから、一緒に依頼を受ける」
なんて言ったけど、アイテムボックスの中のビッグボアを売りたいからもある。
時間停止がついていても、生物をいつまでも置いていたくない。
それに、交易都市では、色々と買い物をしたいから、稼ぎたいんだ。ちょっと非常識な手段でね!
レッドウルフの連中の財布というか巾着を貰ったけど、彼奴ら本当に金欠だった! 全員で五銀貨もなかったんだよ! ガッカリしたからね。
「アレクは、真面目だな!」なんて言いながら、ジャスが頭をぽふぽふしようとするから、睨んでおく。
「まぁ、それが良いかもな! だが、護衛依頼を受ける前に一度は一緒に討伐しておこう。連携の練習もしないといけないからな」
ルシウスの言う通りかも? ただ、私の能力をどこまで見せるのか、悩む。
冒険者ギルドまで歩きながら、ジャスがチラチラと私の頭を見る。今朝は、ショートボブにしているけど、この髪型って変なのか?
「何だよ! ジャス!」と睨むと笑う。
「いや、その髪型、なかなか似合っているぞ」
そうか? ボブといっても、チョキン、チョキンと切っただけだから、不揃いだけどな?
「ジャス! 女の子に見えても、アレクに手を出すなよ! 今度は去勢コースになるからな」
ああ、いつもはまともなルシウスが酷い事を言っている。うん? ジャス!!!
「金◯◯、踏み潰すぞ!」と怒鳴っておく。やだやだ、どんどん下品になっていくよ。
「いやぁ! 俺は男には一寸も興味ない! 昨日の酒が残っているんだ、きっと」
このショートボブは無しだな。明日からは、ベリーショートにしよう。
なんて馬鹿な話をしながら、冒険者ギルドに着いた。
「じゃあな!」
ルシウスとジャスは、上級の依頼票の前に行くし、私は中級だ。
「中級になると、魔物討伐が多くなるな」
この異世界には、人間型の魔物がいるみたいだ。北の大陸にもいるのだろうけど、少なくともサーシャは見た事がなかった。
「オーク、人間型の魔物かぁ」
少し、ビビる。それも、女を攫って犯すとか聞くとね!
「オークは美味しいぞ!」
ジャスは、依頼を決めたルシウスが並んでいるので、悩んでいる私の所にやってきた。
「これは、常設依頼だから、何か依頼を受けたい」
昨日の薬草採取も常設依頼だったから、普通の依頼ってどんな感じかやってみたいんだよね。
「おっ、ラッキー! ミネルバちゃんだ! じゃあな!」
おい、冷やかしだけかよ、受付のお姉ちゃんに負けた気分だ。
茶色の常設依頼をチェックしてから、白い紙の依頼を見る。普通は、混んでいるのだろうけど、私の周りに男はいない。
こそこそ『男殺しのアレクだ』とか『レッドウルフの五人を去勢した』とか嘘が混じった噂が呟かれている。去勢したのは三人だよ!
まぁ、ゆっくり選べたから良いか!
「よし! これにしよう!」
武器屋で弓矢を買ったのだ。弓で狩れる魔物が良いよね!
依頼票を持って、一番短い列に並ぶ。うん? 優男だったけど、問題ない!
「火食い鳥ですか? あれは中級でも厄介ですよ。火を吹くし、脚の爪のキックも危険です」
注意されたけど、多分、大丈夫?
「依頼部位は、肉と羽になっているが、少しぐらいは傷つけても良いのか?」
これ、重要だから聞いておく。
「あまり傷が多いと、買取り価格は下がりますが、矢傷や首を落とした程度は問題ありません」
弓を装備しているから、そう言ったのかも?
二階の資料室で、火食い鳥の生息域を調べる。かなり深い所にいるみたいだ。
「よし!」転移の練習がてら、森の奥まで行こう。
今日は、門の位置も知っているから、ずんずん進む。
「おい、お前!」と何故か止められた。
「あっ、隊長さん! 荷車は返して貰ったと思うけど?」
ギルドに頼んだよね? もしかして、返していなかったの?
「いや、荷車は返却済みだ。それより、あの男たちが気になって」
えっ、レッドウルフと知り合いだったの? 警戒して、スッと後ろに下がる。剣の間合いから離れたい!
「誤解するな! 単なる好奇心だ!」
ふうん、なら良いか。
「彼奴らは、何人もの新人を強引に勧誘して、断ったら殺していたようだ。ギルド長が取り調べている」
隊長は、思い当たる事件があるのか、深く頷いた。
「交易都市の為に、ありがとう! 感謝する」
隊長、兵士達に敬礼された。お尻がむず痒い気分になったから、そそくさと門を出る。
別に交易都市の為にした訳じゃない。馬鹿が突っかかって来たから、返り討ちにしただけだ。
森の中に入り、人気がなくなってから、転移を繰り返して、奥に進む。
これ、今のレベルだと見えている箇所にしか転移できないんだけど、もっと上達したら、覚えている場所にも行けるかな?
防衛都市で落ち着いたら、エンボス島のマギー、海亀亭のリリーに、会いに行きたくなるかも? 海を渡れるようになるには、まだまだ練習しなきゃいけないだろうけどさ。
あっ、クズ王妃に復讐してなかったな。クズ聖王にも! でも、あそこには二度と近づきたくない。それに、いずれは好色王に攻め滅ぼされそう。関わらないでおこう!
かなり森の奥に来た。火食い鳥を探さなきゃ!
でも、常設依頼の薬草も見つけたいな。今は、お金が欲しいから売るけど、薬師として食べていく為に、練習材料にもしたいから。
「なかなか、火食い鳥は見つからないな。大体、鳥だけどあまり飛ばないなら、弓の練習にならないかも?」
ぶつぶつ言いつつ、もっと森の奥へと、転移していく。
うん、五十メートルぐらいは飛べるようになった。これ、魔物に襲われた時も逃げられるかもね。
火食い鳥は見つからなかったけど、オークが歩いていた。豚みたいな顔、それなのに二足歩行? その上、腰ミノっぽいのも着ているし、冒険者から奪ったのか、剣も持っている。
股間を隠すのは、急所だからか? 恥を知っているのか? なんて首を捻っている間に、かなり遠いのに見つかったのか、走ってくる。
ゲッ、彼奴、私が女とわかったのか、グヒグヒ笑っているし、股間がモッコリだ。ゲー!
矢の練習どころじゃない。
「バリア!」で首チョッパーする。
「これ、どうしよう? 肉が美味しいと言われても、食べる気にならない」
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