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第三章 新航路発見
8 サンズとの蜜月
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ミヤはラシンドの第一夫人のハーミヤから、ショウがダリア号のお祝いの宴会で酔ってしまったので屋敷に寝かせると伝言を受け取った。
「ショウは宴会かぁ」
「アスラン様! 貴方という方は……」
ミヤは部屋に顔を覗かせたアスランに文句を言おうとしたが、何からいえば良いのかわからなくなってしまった。
「ミヤ、お茶が欲しい」
アスランの訪れを待っている夫人が何人も後宮にいるだろうにと、文句を言いながら、ミヤはショウがニューパロマで買ってくれた薄い上等な茶器でお茶をいれる。
「やはり、ミヤがいれてくれたお茶が、一番美味しい」
二十歳の時から王位を守ってきたアスランが、やっと後継者を選んで自分のもとで寛いでいるのを眺めて、ミヤも第一夫人になってからの月日を感慨深く思い出し、二人でしみじみする筈だった。
しかし、ミヤはアスランが勝手気ままにいなくなったりして、苦労したのを思い出した。
「特に、ショウが産まれた時は酷かったわ! アスラン様は二年近くも帰国されなかったのですよ」
ミヤから二十二年の恨みつらみを聞かされて、この夜初めてアスランは後宮の外の夫人のもとへと逃げて行きたいと思った。
二日酔いのショウは頭痛と戦いながら、レッサ艦長と話し合う気持ちになれずに離宮へと帰って二度寝した。
散々、ミヤに恨み言を聞かされたアスランは、騎竜のメリルに慰めて貰いに竜舎へ向かった。そこにはメリルだけでなく、何時もは離宮の竜舎にいるサンズが一緒にいた。
『私は十二歳になったから、もう大人だよ』
『未だ、十二歳です。絆を結ぶという意味がわかっていないから、そんなに簡単に言うのです』
絆を結ばなければ二百年でも三百年でも生きる竜にしてみれば、十二歳は凄く幼いのだろうと考えたが、親竜の言うことを聞かないサンズに何処も子育ては大変だとアスランは苦笑する。
『絆を結ぶ竜騎士を探すのは竜の本能だと、メリルも言ったじゃないか。確かに私は若いけど、ショウしか絆の竜騎士はいない』
端で聞いていると凄く熱烈なラブトークだとアスランは感じたが、メリルと自分の関係は、ミヤ以外の誰よりも親密かもと思った。
『メリル、サンズの好きにさせてやれ』
メリルは絆の竜騎士のアスランに言われて愚図りだした。
『だってサンズしか子竜はいないのに……もし、ショウが死んだりしたら、サンズも死んでしまう』
縁起でも無い言葉と、東南諸島の竜の少なさに、アスランは眉を顰めた。
『なら、もう一頭産めばいい』
『絆の竜騎士がアスランしかいないから、騎竜は私だけじゃないか。騎竜でないと、生殖能力は無いんだよ。どうやって交尾飛行をするんだ』
竜は竜騎士と絆を結んで一緒の時を生きだすと、身体が一回り成長して子竜を産める状態になる。普通は竜は一度しか子竜を産まないが、それは竜騎士が竜より早く老いて生殖活動をしなくなるからだ。
絆の竜騎士と騎竜は同じ時を生きる。絆の竜騎士が年を取ると、騎竜も黒い身体が段々と灰色に変色していく。
交尾飛行は竜騎士にも影響を及ぼし、相手の竜騎士と気まずい思いをさせるので、一度で充分だと思うのが最大のネックなのかもしれない。
イルバニア王国の外交官のフランツ・フォン・マウリッツの騎竜ルースとメリルが交尾飛行した時の気まずさを思い出してアスランは苦笑したが、サンズを得た喜びには代え難い。
『カザリア王国のユリアン大使は、カイトの絆の竜騎士だ。カイトは良い騎竜だぞ』
アスランは多数の夫人を持つ後宮の主なので、交尾飛行の気まずさぐらい子竜を得る為なら平気だ。
『ふぅ~ん、カイトかぁ』
満更でも無さそうなメリルの機嫌がなおったので、アスランの気持ちも浮上した。カザリア王国の駐東南諸島連合王国大使であるユリアン・フォン・シェパードは絆の竜騎士で、騎竜のカイトを当然連れてレイテに来ていた。
アスランは、ユリアンは単身赴任だったので、奥方を呼び寄せるか、綺麗な芸妓を用意してやっても良いと考える。子竜は欲しいが、交尾飛行で絆の竜騎士まで欲情するのは勘弁して欲しいアスランだ。
『サンズ、ショウは不器用だから、お前の交尾飛行の相手をなかなか見つけてくれないかもしれないぞ』
ショウは他国の騎竜を騙し打ちのように交尾飛行になど持っていけないのではと心配した。
『大丈夫、カザリア王国で何頭か相手になりそうな騎竜を見つけて来たから。ショウがぼんやりしてても、自力で交尾飛行に持っていくよ』
いつまでも子竜だと思っていたサンズの頼もしい言葉に、メリルも渋々とショウと絆を結ぶ許可を出した。
『どうもショウの周りは肉食系だな。普通は竜と絆の竜騎士の性格は似るというが、当てにならないな』
サンズは喜び勇んで離宮の竜舎に帰ってショウを待ったが、二度寝しているとは知らなかった。
『ショウ!』
離宮のベッドで寝ていたショウは、バリバリッという騒音と共に日除けや、雨戸や、壁すらも破壊された自分の部屋にサンズが乗り込んで来て、驚いて飛び起きた。
『サンズ、何事なんだ。部屋が無茶苦茶じゃないか、竜巻がおこったのか?』
半分寝ぼけていたショウは、たまにおこる竜巻が部屋を襲撃して、心配したサンズが助けに来たのかと思ったが、風の魔力持ちの父上の王宮を竜巻が襲うのかなと疑問を持つ。
『部屋の事は謝るよ。ショウが竜舎に来ないから、会いに来たら壊れちゃった』
『壊れちゃったって……』
離宮とはいえ王宮の建物で、庶民の家とは造りも違う。大理石で出来ていた筈の柱も壁も跡形なく破壊され、庭の木々の緑が見えているのにショウは頭を抱え込んだ。
『ミヤに何て言えば良いんだろう……サンズ、こんな事は二度としてはいけないよ。僕と会いたかったなら、呼んでくれたら良かったんだ』
ベッドの上に飛んできていた日除けを下に置きながら、ショウは弁償させられるかなと頭痛がしてきた。
『ショウは、離宮の事ばかり考えている。私が何故待っていたか、少しは考えてくれても良いのに!』
『僕を何故待っていたか?』
ショウはサンズが離宮を壊してまで会いに来た理由は何だろうと、やっと考え出した。
『わかった、お腹が空いたんだね! で、我慢できなくて壁を壊したんだ』
サンズはできたらショウから絆を結びたいと申し込んで欲しかったが、このままでは怒りで離宮ごと破壊してしまいそうだ。
『違うよ、ショウと絆を結びに来たんだ。メリルがやっと許可をくれたんだ』
ショウはサンズが絆を結びたがっているのは知っていたが、絆を結ぶと、自分が死んだらサンズも死んでしまうんだよと言い聞かせる。
『そのくらいショウに言われなくても知っているよ。私はショウと同じ時間を生きて、同じ時に死にたい』
サンズが絆の誓いを口にしたのに、ショウは受け入れるのを戸惑った。
『サンズ、パートナーでも良いじゃないか』
『駄目だ! 私はショウと同じ人生を生きるんだ。ショウは私の事が嫌いなの?』
巨大な竜に自室を壊されて、身をくねらせて拗ねられたら、普通の人間なら恐ろしくて逃げ出すところだが、竜に魅せられているショウには可愛く見えた。
『馬鹿だなぁ、サンズのことは大好きだよ。僕も頑張って長生きするけど、絆を結んだら七十年か八十年しか生きられないんだよ。それでも良いの?』
『もちろん! 私はショウと絆を結ぶよ』
サンズが誓った途端に、ショウは湧き上がる幸福感に満たされた。
『これはサンズの感情なの?』
『ショウの戸惑いと、それを打ち消す幸福感を感じるよ。これが絆の竜騎士を持った騎竜になるって事なんだね』
ショウはサンズの幸福感に満たされて、二度と孤独を味あわなくて良いのだと悟った。
まるで新婚カップルのようにラブラブの一頭と一人だったが、離宮が壊されたと報告を聞いて駆けつけたミヤに、キツく叱られたのは仕方ない。ミヤが怒っているのを、アスランは制した。
「今は何を言っても無駄だ。ショウの耳には、サンズの言葉しか届かない」
うっとりとサンズに寄り添うショウを眺めて、これが絆を結ぶという事なのだとミヤは驚いた。半壊された部屋も目に入ってないようなショウが正気を失っているようでミヤは心配したが、アスランは三日もすれば元に戻るさと安心させた。
「アスラン様、もう一週間経つのにショウはサンズから離れないではないですか!」
心配するミヤに個人差が有るんだろうと、アスランもわけがわからなかったが、やっと帰国したのに一週間も放置されたララが力業でショウをサンズから引き離した。
「ララ、泣かないで! 忘れていたわけじゃないよ」
サンズに溺れて許嫁のララを忘れていたショウは、これは拙いと必死でご機嫌を取る。
「ショウ様は嘘が下手ね。でも竜と絆を結ぶのは、結婚の誓いと同じく神聖なものだと本で読んだから、許してあげるわ。それに、嘘が下手なショウ様も好き」
ベッドにララに押し倒されてショウはキスしながら、興味津々のサンズに覗き見は駄目だと叱った。
「ショウは宴会かぁ」
「アスラン様! 貴方という方は……」
ミヤは部屋に顔を覗かせたアスランに文句を言おうとしたが、何からいえば良いのかわからなくなってしまった。
「ミヤ、お茶が欲しい」
アスランの訪れを待っている夫人が何人も後宮にいるだろうにと、文句を言いながら、ミヤはショウがニューパロマで買ってくれた薄い上等な茶器でお茶をいれる。
「やはり、ミヤがいれてくれたお茶が、一番美味しい」
二十歳の時から王位を守ってきたアスランが、やっと後継者を選んで自分のもとで寛いでいるのを眺めて、ミヤも第一夫人になってからの月日を感慨深く思い出し、二人でしみじみする筈だった。
しかし、ミヤはアスランが勝手気ままにいなくなったりして、苦労したのを思い出した。
「特に、ショウが産まれた時は酷かったわ! アスラン様は二年近くも帰国されなかったのですよ」
ミヤから二十二年の恨みつらみを聞かされて、この夜初めてアスランは後宮の外の夫人のもとへと逃げて行きたいと思った。
二日酔いのショウは頭痛と戦いながら、レッサ艦長と話し合う気持ちになれずに離宮へと帰って二度寝した。
散々、ミヤに恨み言を聞かされたアスランは、騎竜のメリルに慰めて貰いに竜舎へ向かった。そこにはメリルだけでなく、何時もは離宮の竜舎にいるサンズが一緒にいた。
『私は十二歳になったから、もう大人だよ』
『未だ、十二歳です。絆を結ぶという意味がわかっていないから、そんなに簡単に言うのです』
絆を結ばなければ二百年でも三百年でも生きる竜にしてみれば、十二歳は凄く幼いのだろうと考えたが、親竜の言うことを聞かないサンズに何処も子育ては大変だとアスランは苦笑する。
『絆を結ぶ竜騎士を探すのは竜の本能だと、メリルも言ったじゃないか。確かに私は若いけど、ショウしか絆の竜騎士はいない』
端で聞いていると凄く熱烈なラブトークだとアスランは感じたが、メリルと自分の関係は、ミヤ以外の誰よりも親密かもと思った。
『メリル、サンズの好きにさせてやれ』
メリルは絆の竜騎士のアスランに言われて愚図りだした。
『だってサンズしか子竜はいないのに……もし、ショウが死んだりしたら、サンズも死んでしまう』
縁起でも無い言葉と、東南諸島の竜の少なさに、アスランは眉を顰めた。
『なら、もう一頭産めばいい』
『絆の竜騎士がアスランしかいないから、騎竜は私だけじゃないか。騎竜でないと、生殖能力は無いんだよ。どうやって交尾飛行をするんだ』
竜は竜騎士と絆を結んで一緒の時を生きだすと、身体が一回り成長して子竜を産める状態になる。普通は竜は一度しか子竜を産まないが、それは竜騎士が竜より早く老いて生殖活動をしなくなるからだ。
絆の竜騎士と騎竜は同じ時を生きる。絆の竜騎士が年を取ると、騎竜も黒い身体が段々と灰色に変色していく。
交尾飛行は竜騎士にも影響を及ぼし、相手の竜騎士と気まずい思いをさせるので、一度で充分だと思うのが最大のネックなのかもしれない。
イルバニア王国の外交官のフランツ・フォン・マウリッツの騎竜ルースとメリルが交尾飛行した時の気まずさを思い出してアスランは苦笑したが、サンズを得た喜びには代え難い。
『カザリア王国のユリアン大使は、カイトの絆の竜騎士だ。カイトは良い騎竜だぞ』
アスランは多数の夫人を持つ後宮の主なので、交尾飛行の気まずさぐらい子竜を得る為なら平気だ。
『ふぅ~ん、カイトかぁ』
満更でも無さそうなメリルの機嫌がなおったので、アスランの気持ちも浮上した。カザリア王国の駐東南諸島連合王国大使であるユリアン・フォン・シェパードは絆の竜騎士で、騎竜のカイトを当然連れてレイテに来ていた。
アスランは、ユリアンは単身赴任だったので、奥方を呼び寄せるか、綺麗な芸妓を用意してやっても良いと考える。子竜は欲しいが、交尾飛行で絆の竜騎士まで欲情するのは勘弁して欲しいアスランだ。
『サンズ、ショウは不器用だから、お前の交尾飛行の相手をなかなか見つけてくれないかもしれないぞ』
ショウは他国の騎竜を騙し打ちのように交尾飛行になど持っていけないのではと心配した。
『大丈夫、カザリア王国で何頭か相手になりそうな騎竜を見つけて来たから。ショウがぼんやりしてても、自力で交尾飛行に持っていくよ』
いつまでも子竜だと思っていたサンズの頼もしい言葉に、メリルも渋々とショウと絆を結ぶ許可を出した。
『どうもショウの周りは肉食系だな。普通は竜と絆の竜騎士の性格は似るというが、当てにならないな』
サンズは喜び勇んで離宮の竜舎に帰ってショウを待ったが、二度寝しているとは知らなかった。
『ショウ!』
離宮のベッドで寝ていたショウは、バリバリッという騒音と共に日除けや、雨戸や、壁すらも破壊された自分の部屋にサンズが乗り込んで来て、驚いて飛び起きた。
『サンズ、何事なんだ。部屋が無茶苦茶じゃないか、竜巻がおこったのか?』
半分寝ぼけていたショウは、たまにおこる竜巻が部屋を襲撃して、心配したサンズが助けに来たのかと思ったが、風の魔力持ちの父上の王宮を竜巻が襲うのかなと疑問を持つ。
『部屋の事は謝るよ。ショウが竜舎に来ないから、会いに来たら壊れちゃった』
『壊れちゃったって……』
離宮とはいえ王宮の建物で、庶民の家とは造りも違う。大理石で出来ていた筈の柱も壁も跡形なく破壊され、庭の木々の緑が見えているのにショウは頭を抱え込んだ。
『ミヤに何て言えば良いんだろう……サンズ、こんな事は二度としてはいけないよ。僕と会いたかったなら、呼んでくれたら良かったんだ』
ベッドの上に飛んできていた日除けを下に置きながら、ショウは弁償させられるかなと頭痛がしてきた。
『ショウは、離宮の事ばかり考えている。私が何故待っていたか、少しは考えてくれても良いのに!』
『僕を何故待っていたか?』
ショウはサンズが離宮を壊してまで会いに来た理由は何だろうと、やっと考え出した。
『わかった、お腹が空いたんだね! で、我慢できなくて壁を壊したんだ』
サンズはできたらショウから絆を結びたいと申し込んで欲しかったが、このままでは怒りで離宮ごと破壊してしまいそうだ。
『違うよ、ショウと絆を結びに来たんだ。メリルがやっと許可をくれたんだ』
ショウはサンズが絆を結びたがっているのは知っていたが、絆を結ぶと、自分が死んだらサンズも死んでしまうんだよと言い聞かせる。
『そのくらいショウに言われなくても知っているよ。私はショウと同じ時間を生きて、同じ時に死にたい』
サンズが絆の誓いを口にしたのに、ショウは受け入れるのを戸惑った。
『サンズ、パートナーでも良いじゃないか』
『駄目だ! 私はショウと同じ人生を生きるんだ。ショウは私の事が嫌いなの?』
巨大な竜に自室を壊されて、身をくねらせて拗ねられたら、普通の人間なら恐ろしくて逃げ出すところだが、竜に魅せられているショウには可愛く見えた。
『馬鹿だなぁ、サンズのことは大好きだよ。僕も頑張って長生きするけど、絆を結んだら七十年か八十年しか生きられないんだよ。それでも良いの?』
『もちろん! 私はショウと絆を結ぶよ』
サンズが誓った途端に、ショウは湧き上がる幸福感に満たされた。
『これはサンズの感情なの?』
『ショウの戸惑いと、それを打ち消す幸福感を感じるよ。これが絆の竜騎士を持った騎竜になるって事なんだね』
ショウはサンズの幸福感に満たされて、二度と孤独を味あわなくて良いのだと悟った。
まるで新婚カップルのようにラブラブの一頭と一人だったが、離宮が壊されたと報告を聞いて駆けつけたミヤに、キツく叱られたのは仕方ない。ミヤが怒っているのを、アスランは制した。
「今は何を言っても無駄だ。ショウの耳には、サンズの言葉しか届かない」
うっとりとサンズに寄り添うショウを眺めて、これが絆を結ぶという事なのだとミヤは驚いた。半壊された部屋も目に入ってないようなショウが正気を失っているようでミヤは心配したが、アスランは三日もすれば元に戻るさと安心させた。
「アスラン様、もう一週間経つのにショウはサンズから離れないではないですか!」
心配するミヤに個人差が有るんだろうと、アスランもわけがわからなかったが、やっと帰国したのに一週間も放置されたララが力業でショウをサンズから引き離した。
「ララ、泣かないで! 忘れていたわけじゃないよ」
サンズに溺れて許嫁のララを忘れていたショウは、これは拙いと必死でご機嫌を取る。
「ショウ様は嘘が下手ね。でも竜と絆を結ぶのは、結婚の誓いと同じく神聖なものだと本で読んだから、許してあげるわ。それに、嘘が下手なショウ様も好き」
ベッドにララに押し倒されてショウはキスしながら、興味津々のサンズに覗き見は駄目だと叱った。
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