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5.悪女に成り代わるための準備
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人の事を嫌いだと口にした事は今までない。ラシエルに言い放った言葉に罪悪感を感じた。彼はどんな顔をしていたのだろうか。下着を盗まれる事に目を瞑っていたら、どうなったんだろう。
無理矢理組み敷かれて抱かれていたら。
胸の鼓動が早くなる。彼との行為を思い出すと奥が疼いて、ベッドに仰向けになると中々眠れなかった。目を閉じて前のラシエルに抱かれる妄想をする。
最初の頃は何も考えずに身体を重ねていた。お互いのことが大好きで我慢出来ずに日に何度も愛し合う。
彼の大きいモノは子供のように皮が被っていて、手で剥くのも口で剥くのも好きだった。雄の匂いを嗅いだだけで奥が疼いて濡れてしまう。
先端にキスをすると舐めさせてくれず、我慢できなくなったラシエルのモノを受け入れる。長く抱かれているせいか、彼の形になっていた。まるで彼のモノを収める為だけに、ピッタリ誂えているようだった。
私たちのように特定の相手だけを抱く事は珍しい。
「友達になって強く抱き締めて欲しいな。性行為はしなくてもいいから」
前のように苦しみたくない。もう期待して落胆することは充分過ぎるほどしてきたから。
闇ギルドでラシエルについて調べてみると公爵家の騎士団長になっていた。前回も剣が上手で、1番強かったし当然の事だ。彼の父も騎士団長なのに、彼はいつも私と一緒にいるために公爵家の後継ぎとして勉強することに決めていた。今の司令官アズールが本来であれば騎士団長になっていた。
私がいないだけで彼の人生は良くなっている。迷惑をかけないように近づかないようにしないと。
侯爵令嬢セシリアについて調べたが、首を傾げる内容だった。何度も繰り返して読むと別の見方も出来る。セシリアは回帰前の記憶があり、私に成り代わろうとした。見た目もかなり私よりになっていた。
しかし、元の性格が親の身分を笠に着る我儘放題の侯爵令嬢。問題と結果が分かっていても、経過が分からない。
個人財産が増えている様子がないことから、親にお金があるから、お金を貯めることが思いつかない。
「勝算は私の方が高い。このまま私を演じてもらおう」
自分で紅茶を注いで外に出かける準備を始めた。使用人を雇おうと祖父の家で確認していたが、盗みを働く人が多くて私は雇うことをやめた。解雇させるのも盗まれた物を取り戻すのも大変だからだ。
別にひとりでも食事は作れる。馬車の御者は事前に連絡をすれば雇えるからいい。
ばったりラシエルに出会ってしまった。今日は休日なのだろうか。私服の彼が着ている服が以前と趣味が変わっていて目を伏せた。
騎士団長だから当たり前か。華やかになるはずだ。前は文官だったからか私に合わせていたのか、少し地味で大人しい服だった。
『顔立ちがいいから似合う服を着ればいいのに』
と言っていたけれど、いざ華やかな服装の彼が現れたらショックを受けている。
『結婚しているからいいんだ。リーファこそ、もっとピンクや黄色の可愛い服を着たら? 君は何を着ても似合うから』
前の私は目立つことが嫌いで、女性らしい色の服を勧められるまで着なかった。姉たちに物を奪われたトラウマで地味で大人しい服ばかり選んでいた。ラシエルは私が嫌がる事をしない。優しい彼を思い出してしまう。
「この前のお菓子とても美味しかった」
「ありがとうございます」
いけない。意識をしっかりしないと。前のラシエルを思い出してはいけない。今はなんでもない関係なんだから。それに「嫌い」と言ってしまった。
「あの件を含めてお詫びをしたいのだが」
あの件とは下着を盗んでしまった件を含めての事だ。絶対に許さないから、にこやかに否定した。
「いいえ、感謝の言葉だけで結構です。では失礼します」
今日はお気に入りのカフェで新作の紅茶を飲みたい気分だ。そうだ、化粧品も全部買い直してドレスも仕立ててもらおう。過去に我慢していたことを沢山しよう。
お金は沢山ある。
沢山あるけれど、前のラシエルは手に入らない。
過去を思い出すたびに、彼がどれほど優しかったのか、気を配っていたのか思い知らされる。どれほど心を砕いて親身に接してくれていたのだろうか。想像なんて出来ない。出来たところで、もう彼のいない世界に私は生きているだけだ。
彼は夫であると同時に、父や母のように接してくれた。ダメな事をダメだと教えてくれ、言葉に出来ない事を言語化してくれた。
満たされなかった家族愛を十分すぎるほど与えてくれた。
こちらの世界のラシエルと全く違う貴方の事をずっと想っている。
――あなたも変わったのだから、私も変わってもいいよね?
あの日から屋敷に使用人を雇った。祖父の屋敷にいる信用出来る従者を呼び、貴族令嬢らしい生活を過ごすことにした。ラシエルが何かにつけて屋敷に入ろうとしてくるからだ。
もう全裸で洗濯はしないし歩かない。獣だった時の記憶が残っていて、抜けきれなかった生活習慣を変える。
「リーファお嬢様、大分雰囲気が変わりましたね」
「ええ、だから着ているものもデザインを変えようと思って顔に合わなくなってきたから」
「デザイナーを呼びましょう。どのようなデザインに致しますか?」
メイドたちにドレスや私服を出して確認すると、セシリアが着ていそうなデザインで嫌になる。
噂好きのメイドに聞いたら「そうですね。趣味が似ているのでしょうね」と答えられゲンナリした。思い出してしまった、彼女が
『リーファ様は私が好きなの。だから、私の好きになるものを先に選んでいるのよ』
と言っている事を。
「大人っぽい雰囲気、シックなデザイン、見た目を引き立てるデザインで」
「はい」
顎に手を当てて指で胸を指すとこう答えた。
「胸を強調したデザインにしてと希望を出して。もう大人しいデザインの服は着ない。男性を誘惑するような谷間を見せるのよ。持っているものは全部使うわ。髪型も前髪を真ん中分けにして大人っぽくする。扇子も金細工で作った美しい物を用意して」
全部ラシエルが嫌いな女性の特徴だ。
嫌いな女性の特徴を混ぜた最高品質の嫌いなタイプ。
これで我儘で傲慢で親の権力を振りかざし、頭が空っぽな癖に他人に希望を出すだけ出して努力しない。
典型的な高位貴族令嬢がラシエルは大嫌いだった。
実は高位貴族の令嬢の人は苦手だったが、着ている服に憧れていた。
ラシエルの胸も大きくて好きだったが、私だってウエストを引き締めて胸が強調されているドレスを着たい。男性に囲まれて「うふふっ」と言ってみたい。
少し付き纏うようになったラシエルを追い払うために始めた格好や行動。そのせいで更に付きまとわれることになるとは、この時の私は知らなかった。
無理矢理組み敷かれて抱かれていたら。
胸の鼓動が早くなる。彼との行為を思い出すと奥が疼いて、ベッドに仰向けになると中々眠れなかった。目を閉じて前のラシエルに抱かれる妄想をする。
最初の頃は何も考えずに身体を重ねていた。お互いのことが大好きで我慢出来ずに日に何度も愛し合う。
彼の大きいモノは子供のように皮が被っていて、手で剥くのも口で剥くのも好きだった。雄の匂いを嗅いだだけで奥が疼いて濡れてしまう。
先端にキスをすると舐めさせてくれず、我慢できなくなったラシエルのモノを受け入れる。長く抱かれているせいか、彼の形になっていた。まるで彼のモノを収める為だけに、ピッタリ誂えているようだった。
私たちのように特定の相手だけを抱く事は珍しい。
「友達になって強く抱き締めて欲しいな。性行為はしなくてもいいから」
前のように苦しみたくない。もう期待して落胆することは充分過ぎるほどしてきたから。
闇ギルドでラシエルについて調べてみると公爵家の騎士団長になっていた。前回も剣が上手で、1番強かったし当然の事だ。彼の父も騎士団長なのに、彼はいつも私と一緒にいるために公爵家の後継ぎとして勉強することに決めていた。今の司令官アズールが本来であれば騎士団長になっていた。
私がいないだけで彼の人生は良くなっている。迷惑をかけないように近づかないようにしないと。
侯爵令嬢セシリアについて調べたが、首を傾げる内容だった。何度も繰り返して読むと別の見方も出来る。セシリアは回帰前の記憶があり、私に成り代わろうとした。見た目もかなり私よりになっていた。
しかし、元の性格が親の身分を笠に着る我儘放題の侯爵令嬢。問題と結果が分かっていても、経過が分からない。
個人財産が増えている様子がないことから、親にお金があるから、お金を貯めることが思いつかない。
「勝算は私の方が高い。このまま私を演じてもらおう」
自分で紅茶を注いで外に出かける準備を始めた。使用人を雇おうと祖父の家で確認していたが、盗みを働く人が多くて私は雇うことをやめた。解雇させるのも盗まれた物を取り戻すのも大変だからだ。
別にひとりでも食事は作れる。馬車の御者は事前に連絡をすれば雇えるからいい。
ばったりラシエルに出会ってしまった。今日は休日なのだろうか。私服の彼が着ている服が以前と趣味が変わっていて目を伏せた。
騎士団長だから当たり前か。華やかになるはずだ。前は文官だったからか私に合わせていたのか、少し地味で大人しい服だった。
『顔立ちがいいから似合う服を着ればいいのに』
と言っていたけれど、いざ華やかな服装の彼が現れたらショックを受けている。
『結婚しているからいいんだ。リーファこそ、もっとピンクや黄色の可愛い服を着たら? 君は何を着ても似合うから』
前の私は目立つことが嫌いで、女性らしい色の服を勧められるまで着なかった。姉たちに物を奪われたトラウマで地味で大人しい服ばかり選んでいた。ラシエルは私が嫌がる事をしない。優しい彼を思い出してしまう。
「この前のお菓子とても美味しかった」
「ありがとうございます」
いけない。意識をしっかりしないと。前のラシエルを思い出してはいけない。今はなんでもない関係なんだから。それに「嫌い」と言ってしまった。
「あの件を含めてお詫びをしたいのだが」
あの件とは下着を盗んでしまった件を含めての事だ。絶対に許さないから、にこやかに否定した。
「いいえ、感謝の言葉だけで結構です。では失礼します」
今日はお気に入りのカフェで新作の紅茶を飲みたい気分だ。そうだ、化粧品も全部買い直してドレスも仕立ててもらおう。過去に我慢していたことを沢山しよう。
お金は沢山ある。
沢山あるけれど、前のラシエルは手に入らない。
過去を思い出すたびに、彼がどれほど優しかったのか、気を配っていたのか思い知らされる。どれほど心を砕いて親身に接してくれていたのだろうか。想像なんて出来ない。出来たところで、もう彼のいない世界に私は生きているだけだ。
彼は夫であると同時に、父や母のように接してくれた。ダメな事をダメだと教えてくれ、言葉に出来ない事を言語化してくれた。
満たされなかった家族愛を十分すぎるほど与えてくれた。
こちらの世界のラシエルと全く違う貴方の事をずっと想っている。
――あなたも変わったのだから、私も変わってもいいよね?
あの日から屋敷に使用人を雇った。祖父の屋敷にいる信用出来る従者を呼び、貴族令嬢らしい生活を過ごすことにした。ラシエルが何かにつけて屋敷に入ろうとしてくるからだ。
もう全裸で洗濯はしないし歩かない。獣だった時の記憶が残っていて、抜けきれなかった生活習慣を変える。
「リーファお嬢様、大分雰囲気が変わりましたね」
「ええ、だから着ているものもデザインを変えようと思って顔に合わなくなってきたから」
「デザイナーを呼びましょう。どのようなデザインに致しますか?」
メイドたちにドレスや私服を出して確認すると、セシリアが着ていそうなデザインで嫌になる。
噂好きのメイドに聞いたら「そうですね。趣味が似ているのでしょうね」と答えられゲンナリした。思い出してしまった、彼女が
『リーファ様は私が好きなの。だから、私の好きになるものを先に選んでいるのよ』
と言っている事を。
「大人っぽい雰囲気、シックなデザイン、見た目を引き立てるデザインで」
「はい」
顎に手を当てて指で胸を指すとこう答えた。
「胸を強調したデザインにしてと希望を出して。もう大人しいデザインの服は着ない。男性を誘惑するような谷間を見せるのよ。持っているものは全部使うわ。髪型も前髪を真ん中分けにして大人っぽくする。扇子も金細工で作った美しい物を用意して」
全部ラシエルが嫌いな女性の特徴だ。
嫌いな女性の特徴を混ぜた最高品質の嫌いなタイプ。
これで我儘で傲慢で親の権力を振りかざし、頭が空っぽな癖に他人に希望を出すだけ出して努力しない。
典型的な高位貴族令嬢がラシエルは大嫌いだった。
実は高位貴族の令嬢の人は苦手だったが、着ている服に憧れていた。
ラシエルの胸も大きくて好きだったが、私だってウエストを引き締めて胸が強調されているドレスを着たい。男性に囲まれて「うふふっ」と言ってみたい。
少し付き纏うようになったラシエルを追い払うために始めた格好や行動。そのせいで更に付きまとわれることになるとは、この時の私は知らなかった。
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