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異世界から少女を召喚させてサラとユリウスの関係を進展させようとしただけなのに 2
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あれから半年たった。チェリーがバーに泊まるようになると不思議な事が起こるようになった。生気がみなぎってくるのだ。鬱々とした気分もスッキリ爽やか。
深酔いする悪質なお客様も減り売り上げも上がる。チェリーも食事代金や宿泊費を稼ぐためにバーに立つようになった。することはカウンターテーブルに立つだけでいいのだ。たまにマドラーで混ぜるくらいしかしていなくてもいい。チェリーが混ぜたお酒が美味しくて仕方がないのだ。
ランティス・リボルティオがやってくるとチェリーはソワソワする。彼は精悍な顔つきをしていて鋭い目つきをしているがチェリーを見ると優しく微笑んでくれるのだ。チェリーは彼にメロメロになった。メロメロなのに名前も呼べずハンカチも返していない。
ランティスはチェリーと一緒に食事をすることを楽しみにしていた。彼がやってくると近づいて彼と一緒に食事を取る。ランティスがチェリーの口の中に入れて食事の面倒を見てくれる。この瞬間チェリーは嬉しいのだ。
ある日膝の上に乗せられて食事を取ることになった。椅子が壊れて足りなくなったのだった。チェリーの木の根っこの髪の毛くらい細い部分がランティスのモノをズボン越しに触れた瞬間だった。
(え、もの凄く大きくない?)
身体に電流が走った。木なのに。
以前の自分の身体では入る前に諦めてしまうだろう。でも今の自分は木で。
ランティスの顔を瞳の入っていない目で見た。絹のような金髪でグラスブルーのような美しい瞳の青年だ。年齢は22歳と聞いた。それに比べて自分は人面樹と呼ばれる木だ。未だに名前も呼べない自分の事をランティスはどう思っているのだろうか。
体調が悪いと言って早く仕事をあげると部屋に移動しようとした。夜で危ないからとランティスがついてきてくれた。
お姫様抱っこされて布に包まれる。夜は寒いからと言われて新しい布に包まれた。部屋までランティスが来るとお茶を淹れようと思ったが火は使えない。
木だから。
お礼を言ってドアにチェリーが通るように小さなドアが付けられていて入ろうとした。
「明後日休みにしてもらった。デートに行かないか?」
「勿論です。風邪を引いたって行きます!木だから引かないですね……」
無言の時間が流れた。いつもならそんなことはないとランティスは言ってくれる。雰囲気がいつもと違う。自分を見る目が獲物を狙っているようなそんな感覚になる。
聞こえない声で何かを言っていた。でも木だから分かる。振動とかなんかで。
「なんでこんなに可愛いんだよ」
聞き間違いじゃなければランティスはこう言った。チェリーは聞こえない声で
「ランティスもだよ」
と言い返した。多分聞こえているのか顔の表情が緩んでいる。鍵を出してドアを開けると「おやすみ」と言って部屋に入った。
部屋の中に入るとドアスコープが欲しくて仕方がなかった。そっと手をドアに当てて何度も心の中で好きだと呟いた。50センチの木の大きさで眠れるベットに仰向けになった。ランティスが作ってくれたものだった。
人間に戻りたい
戻ったらランティスの恋人になりたい。ランティスは恋人も奥さんもいないと聞いた。あんなに素敵な人なのにどうしていないのだろう。この国の人たちは見る目がない!憤りを感じてこの日は眠った。
この日夢を見た。
何かに謝られて呪文を唱えられた何かによろしくと言われたおかしな夢だった。目を覚ますとベットが壊れていて体も痛い。手を見ると人間に戻っていて、拭かれていない鏡を見ると元の人間よりも数百倍も綺麗になった姿をしていた。
深酔いする悪質なお客様も減り売り上げも上がる。チェリーも食事代金や宿泊費を稼ぐためにバーに立つようになった。することはカウンターテーブルに立つだけでいいのだ。たまにマドラーで混ぜるくらいしかしていなくてもいい。チェリーが混ぜたお酒が美味しくて仕方がないのだ。
ランティス・リボルティオがやってくるとチェリーはソワソワする。彼は精悍な顔つきをしていて鋭い目つきをしているがチェリーを見ると優しく微笑んでくれるのだ。チェリーは彼にメロメロになった。メロメロなのに名前も呼べずハンカチも返していない。
ランティスはチェリーと一緒に食事をすることを楽しみにしていた。彼がやってくると近づいて彼と一緒に食事を取る。ランティスがチェリーの口の中に入れて食事の面倒を見てくれる。この瞬間チェリーは嬉しいのだ。
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(え、もの凄く大きくない?)
身体に電流が走った。木なのに。
以前の自分の身体では入る前に諦めてしまうだろう。でも今の自分は木で。
ランティスの顔を瞳の入っていない目で見た。絹のような金髪でグラスブルーのような美しい瞳の青年だ。年齢は22歳と聞いた。それに比べて自分は人面樹と呼ばれる木だ。未だに名前も呼べない自分の事をランティスはどう思っているのだろうか。
体調が悪いと言って早く仕事をあげると部屋に移動しようとした。夜で危ないからとランティスがついてきてくれた。
お姫様抱っこされて布に包まれる。夜は寒いからと言われて新しい布に包まれた。部屋までランティスが来るとお茶を淹れようと思ったが火は使えない。
木だから。
お礼を言ってドアにチェリーが通るように小さなドアが付けられていて入ろうとした。
「明後日休みにしてもらった。デートに行かないか?」
「勿論です。風邪を引いたって行きます!木だから引かないですね……」
無言の時間が流れた。いつもならそんなことはないとランティスは言ってくれる。雰囲気がいつもと違う。自分を見る目が獲物を狙っているようなそんな感覚になる。
聞こえない声で何かを言っていた。でも木だから分かる。振動とかなんかで。
「なんでこんなに可愛いんだよ」
聞き間違いじゃなければランティスはこう言った。チェリーは聞こえない声で
「ランティスもだよ」
と言い返した。多分聞こえているのか顔の表情が緩んでいる。鍵を出してドアを開けると「おやすみ」と言って部屋に入った。
部屋の中に入るとドアスコープが欲しくて仕方がなかった。そっと手をドアに当てて何度も心の中で好きだと呟いた。50センチの木の大きさで眠れるベットに仰向けになった。ランティスが作ってくれたものだった。
人間に戻りたい
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この日夢を見た。
何かに謝られて呪文を唱えられた何かによろしくと言われたおかしな夢だった。目を覚ますとベットが壊れていて体も痛い。手を見ると人間に戻っていて、拭かれていない鏡を見ると元の人間よりも数百倍も綺麗になった姿をしていた。
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