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精力絶倫クラブ 5
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結ばれてから毎日した。身体の事を気にして少ししか(4回)で我慢している時もあった。この国は平和な世界で定時に帰れるので帰ってきてから肌に触れあっていた。
触れ合ったおかげで体内の毒素が全部出てしまった。一時期は死を宣告されていたくらいだった。
睡眠時間は元々短い。エリーを気持ちよくする時間を過ごせるならいらないと思うくらいだった。
「お花くれてありがとうございます。早速飾らせていただきます」
花屋さんで購入した花を渡すとエリーは喜んでいた。花一つで喜ぶのなら庭園を造ったらもっと喜ぶだろう。花を見つめるとエリーは嬉しそうな顔をする。
庭園も四季折々の花々が満たされる花屋敷と呼ばれるようになった。
世界が見違えて見える。
世界は美しい。
エリーがいるから美しい。
それなのに会えなくなってしまった。もう10日経っている。子爵家に戻ってから帰ってこない。時間が長く感じるのはどうしてだろう。
ジャスティンは子爵家に先触れを出して向かうと体調が悪いと言われて断られた。
贈り物を届けて帰ろうと愛馬に乗って帰ろうとすると女性が追いかけてやってきた。
「ジャスティン様、連れて行ってください」
「エリーどうしたんだ」
「エッチの回数が多くて軟禁されていました」
「その話は後で聞こう」
久しぶりの抱擁は温かくて会えない時間を埋めていく。愛馬に跨って二人で伯爵家に戻ってまた一緒に住むことにした。
ジャスティンは人の話をよく聞くようになった。話し方も注意した。もうエリーのように辛い思いをさせたくなかった。
「エリー、そろそろ結婚しないか」
一緒に暮らして半年。両親とエリーの前でジャスティンは告白をした。母親が紙を取り出してジャスティンの前に見せた。領地経営の事がたくさん書かれていた。
「結婚するならこれを理解できるようになって欲しいわ。エリーが妊娠した時大変ですから」
「いずれは領地に戻って来ることになるのだから理解できるようにならないといけないな」
両親とエリーの眼差しにジャスティンはたじろいでしまう。
「頑張って下さい。理解できるまで10年でも20年でも待ってますよ」
「そうだ、エリーはずっと頑張ってきたんだからジャスティンも出来るさ」
エリーはジャスティン以上にこの家に馴染んでしまった。
♢
精力絶倫クラブの会員たちは一つの話をしている。会員の一人がようやく彼女に出来たのだ。無口で無愛想な男がいい彼女を手に入れられるのなら俺たちもと思っている。
「どうして好きになったんですかね」
「聞いた話によると――」
エリーはマリアンヌといつも比べられていた。子爵家の人たちは平等に接していたが、他の人間は違った。エリーは見た目の灼眼のせいで苛められていたのだ。そのうち見た目もどうでもよくなりいつも小汚い服装をしていた。そのうち誰も近づかなくなって一人で過ごしていた時にジャスティンに出会った。
子爵領に用事があった両親に着いてきていた。マリアンヌと話をしている姿を遠くから見て帰るまで森で過ごしていた。ジャスティンが森にやってきた時、丁寧に髪の毛を手で梳かしてくれてくれて顔もハンカチで拭いてくれた。前髪を長くしていたので目を見られた時ジャスティンはこういった。
「君みたいに綺麗な目をした女の子は見たことない。結婚して赤い目の赤ちゃんが欲しいな。親子ウサギみたいで可愛いだろうな。僕と結婚しようよ。オルスタイン伯爵家の女主人になって。」
「勝手なこと言わないでよ。」
エリーは名前も知らない男の子の真剣な言葉に俯いきながら顔を赤くしていた。
「僕本気だよ一目惚れしたんだ、僕と結婚して。ジャスティン・オルスタインと結婚してください」
手を握られて真剣な眼差しで見つめられた。エリーはこんなに熱い言葉を聞いたことがなかった。遠くからジャスティンを呼ぶ声が聞こえた。ジャスティンがエリーの元を離れていく。
「子供は何人欲しいのですか?」
「5人は欲しいよ。何人でも構わない。僕はもう行かないと。」
「5人……。いっぱいお金が必要になるわね」
こうしてエリーはジャスティンの嫁になるために沢山の勉強をした。周りの声なんて気にせず、親の財産を使って勉強をした。
「伯爵家の嫁になるって、子爵家だけど元は平民だから無理だ」
色々な事を言われたが、その時にはオルスタイン伯爵夫人と手紙のやりとりをしていたので聞き流した。勉強していると途中お金が足りなくなる可能性も出たので仕事も始めた。
『宿題代行始めました』
マリアンヌが貴族学校で教えたところ口コミで広がっていき、上級生の宿題もこなせるようになった。宿題代行の仕事は昔からあったものの伝手がない人も多く、時間がない者にとって助かる仕事だった。
女としての魅力を上げるために色々な事をした。裁縫、勉強、柔軟体操、娼婦教育。ジャスティンに会うことはなかった。完璧な自分を見せたかったから我慢していた。
バカにしていた人たちがエリーが綺麗になっていくと掌を返して褒めている。エリーはその人たちを無視をした。
「ジャスティン・オルスタインと結婚するから一生好きになりません」
徹底的に好意のある男の人と距離を置いていた。最初の告白が嬉しくて10年耐え続けたのに、最初に会った時の言葉でエリーの事を忘れていたのだと思い知らされた。
「追いかけまわされてようやく観念して婚約したそうだ。私も小さい時に色んな女の子に粉をかけておけばよかった」
「本人が忘れているところがらしいですね」
クラブでは今日も会員が酒を煽って飲んでいる。
触れ合ったおかげで体内の毒素が全部出てしまった。一時期は死を宣告されていたくらいだった。
睡眠時間は元々短い。エリーを気持ちよくする時間を過ごせるならいらないと思うくらいだった。
「お花くれてありがとうございます。早速飾らせていただきます」
花屋さんで購入した花を渡すとエリーは喜んでいた。花一つで喜ぶのなら庭園を造ったらもっと喜ぶだろう。花を見つめるとエリーは嬉しそうな顔をする。
庭園も四季折々の花々が満たされる花屋敷と呼ばれるようになった。
世界が見違えて見える。
世界は美しい。
エリーがいるから美しい。
それなのに会えなくなってしまった。もう10日経っている。子爵家に戻ってから帰ってこない。時間が長く感じるのはどうしてだろう。
ジャスティンは子爵家に先触れを出して向かうと体調が悪いと言われて断られた。
贈り物を届けて帰ろうと愛馬に乗って帰ろうとすると女性が追いかけてやってきた。
「ジャスティン様、連れて行ってください」
「エリーどうしたんだ」
「エッチの回数が多くて軟禁されていました」
「その話は後で聞こう」
久しぶりの抱擁は温かくて会えない時間を埋めていく。愛馬に跨って二人で伯爵家に戻ってまた一緒に住むことにした。
ジャスティンは人の話をよく聞くようになった。話し方も注意した。もうエリーのように辛い思いをさせたくなかった。
「エリー、そろそろ結婚しないか」
一緒に暮らして半年。両親とエリーの前でジャスティンは告白をした。母親が紙を取り出してジャスティンの前に見せた。領地経営の事がたくさん書かれていた。
「結婚するならこれを理解できるようになって欲しいわ。エリーが妊娠した時大変ですから」
「いずれは領地に戻って来ることになるのだから理解できるようにならないといけないな」
両親とエリーの眼差しにジャスティンはたじろいでしまう。
「頑張って下さい。理解できるまで10年でも20年でも待ってますよ」
「そうだ、エリーはずっと頑張ってきたんだからジャスティンも出来るさ」
エリーはジャスティン以上にこの家に馴染んでしまった。
♢
精力絶倫クラブの会員たちは一つの話をしている。会員の一人がようやく彼女に出来たのだ。無口で無愛想な男がいい彼女を手に入れられるのなら俺たちもと思っている。
「どうして好きになったんですかね」
「聞いた話によると――」
エリーはマリアンヌといつも比べられていた。子爵家の人たちは平等に接していたが、他の人間は違った。エリーは見た目の灼眼のせいで苛められていたのだ。そのうち見た目もどうでもよくなりいつも小汚い服装をしていた。そのうち誰も近づかなくなって一人で過ごしていた時にジャスティンに出会った。
子爵領に用事があった両親に着いてきていた。マリアンヌと話をしている姿を遠くから見て帰るまで森で過ごしていた。ジャスティンが森にやってきた時、丁寧に髪の毛を手で梳かしてくれてくれて顔もハンカチで拭いてくれた。前髪を長くしていたので目を見られた時ジャスティンはこういった。
「君みたいに綺麗な目をした女の子は見たことない。結婚して赤い目の赤ちゃんが欲しいな。親子ウサギみたいで可愛いだろうな。僕と結婚しようよ。オルスタイン伯爵家の女主人になって。」
「勝手なこと言わないでよ。」
エリーは名前も知らない男の子の真剣な言葉に俯いきながら顔を赤くしていた。
「僕本気だよ一目惚れしたんだ、僕と結婚して。ジャスティン・オルスタインと結婚してください」
手を握られて真剣な眼差しで見つめられた。エリーはこんなに熱い言葉を聞いたことがなかった。遠くからジャスティンを呼ぶ声が聞こえた。ジャスティンがエリーの元を離れていく。
「子供は何人欲しいのですか?」
「5人は欲しいよ。何人でも構わない。僕はもう行かないと。」
「5人……。いっぱいお金が必要になるわね」
こうしてエリーはジャスティンの嫁になるために沢山の勉強をした。周りの声なんて気にせず、親の財産を使って勉強をした。
「伯爵家の嫁になるって、子爵家だけど元は平民だから無理だ」
色々な事を言われたが、その時にはオルスタイン伯爵夫人と手紙のやりとりをしていたので聞き流した。勉強していると途中お金が足りなくなる可能性も出たので仕事も始めた。
『宿題代行始めました』
マリアンヌが貴族学校で教えたところ口コミで広がっていき、上級生の宿題もこなせるようになった。宿題代行の仕事は昔からあったものの伝手がない人も多く、時間がない者にとって助かる仕事だった。
女としての魅力を上げるために色々な事をした。裁縫、勉強、柔軟体操、娼婦教育。ジャスティンに会うことはなかった。完璧な自分を見せたかったから我慢していた。
バカにしていた人たちがエリーが綺麗になっていくと掌を返して褒めている。エリーはその人たちを無視をした。
「ジャスティン・オルスタインと結婚するから一生好きになりません」
徹底的に好意のある男の人と距離を置いていた。最初の告白が嬉しくて10年耐え続けたのに、最初に会った時の言葉でエリーの事を忘れていたのだと思い知らされた。
「追いかけまわされてようやく観念して婚約したそうだ。私も小さい時に色んな女の子に粉をかけておけばよかった」
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