完結 魔術師団長の溺愛は射精したら消えてしまうかもしれない。

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10.恋するペニスリング

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 マクスウェル団長、怒っているだろうな。セックスしようとした相手がお金を置いて逃げたんだから。

 それなのに、どうしてだろう。マクスウェル団長が優しい。優しさになれてないから、距離を話そうとするとついてきて離れない。自動警備か何かでしょうか?

 仮眠室はヤリ部屋になっていて、つい「セックスしようか?」と声に出したくなっていた。
 異世界言葉で「やらないか」は決闘の挨拶だから迂闊に言えない。

 最近、騎士団員たちが用事がないのにこちらにやってくる。騎士団のムキムキ筋肉に触れている同僚たちが引き剥がされるようにペアの先輩に捕まっていた。

「あっちに行け! ミーナは渡さん!」

「バッキバキの筋肉が好きかい? 騎士団にくれば触れるよ」

 ミーナはオレンジ色の髪の毛をポニーテールに結って、目をキラキラさせていた。胸はGカップでやんちゃそうな顔をしている。彼女の理想は前抱っこで歩きながらセックスして欲しい事だ。今の先輩だと少し難しいだろうな。先輩がロリ好きのオタクっぽい人だし。

 そんなことを思っているとミーナは騎士に抱き着くと、太ももを持たれて挿入の体勢になっていた。モノが大きいのかズンズン歩いているとミーナの甘い声が漏れていた。排卵日が近いからいつもよりも意欲的だ。

 首のチョーカーは生理が近くなり排卵が多くなると宝石のところに白い斑点が出来る。気がついて指摘した時に、先輩たちが白い斑点がついた子に優しくする理由も分かってしまった。
 これを着けてから、生理のコントロールもされている。全員、ママにする気満々で2人きりにされたくない。

 ちんちんは好き。でも、子供は必要がない。
 この世界で私は異常だ。

 だから、貴族間の愛のない結婚も理解出来て高位貴族の奥様と仲もいい。他人の子供の面倒はみれるけれど、自分の子供は無理だ。確実に乳母に育児をぶん投げるか、義母に任せてしまう。

 今日は女子会で、元騎士団長がしている筋肉居酒屋の個室を予約した。

「ロイさんがセックスしてから話しかけても無視されるの。やり逃げされた。ひどいよ」

「オジサンだから、金貰ってセックスしろって言ったじゃん! で、何回やったの?」

「一回だけ。長い射精だったけれど、すぐにロイさんは寝たの。思い出すだけで涙が出てきた」

 アンの発言が馬鹿みたいに笑うと、さっきまでの悲観な気持ちは何処かに吹き飛んでいた。腹を抱えて笑う人もいれば、笑い過ぎて泣いている人もいた。

 やっぱり、おちんちんって世界平和の象徴だね。

 誰が何を話しても笑える状況で、みんなセックスしたらペアの相手が冷たくなったことを報告された。でも、後悔してない。だって、イケメンと初めてセックスが出来たのだから。

「小エビちゃん大きなちんちんでびっくりしちゃった。でも早漏だったよ」

「私のペアはおっぱい吸いながら腰動かしていたよ」

「初めてなのに後ろから入れられたよ。何回もおまんこみられて嫌だった」

 セックスの赤裸々な会話をしながら、食事に舌鼓をした。うん、串焼きは刺さっていれば何でも美味しい。塩梅がよくて何本でも食べられそうだ。

「そういえば、みんなペニスリング記念に持って帰ってきた?」

「「「当たり前でしょ!」」」

 ペニスリングについて調べていた私たちは、早い段階から射精管理を先輩たちがされていると察していた。他の女に管理されているおちんちん。でも、見た目が格好いいから仕方がない事だ。

「ミャシャのお姉ちゃんに作って貰った付与魔法で、ちんぽ管理は私たちがしよう」

「「「賛成!」」」

 それぞれ持っていたペニスリングに付与魔法の宝石をくっつけた。振動したり先端を刺激するようにすると腹の底から笑った。

 23年間、我慢してきた射精を受け入れるのが怖かった。
 少し怖かった。震えているペニスリングがスマホに見えて、相当酔っぱらっている事を自覚した。

「ちんぽって可愛いよね。結婚したいよ」

 誰かが口にすると「結婚しよう」と返事をされた。

 酔っぱらった私たちは無敵だった。憎々しいロイさんの家の近くに行き、覗きをしようと冗談を言い始めた。全員が透視魔法を使えるため、近くのラブホに乱交しますと嘘ついて大部屋を借りた。ロイさんの家をウォッチングすることにした。

 ♢♢♢


「ちょっと、嘘でしょ。どっかの女の尻にロイさんぶっこんでる」

 追加で注文したお酒を飲みながら、同僚たちが笑っていた。ロイさんはベッドに四つん這いにさせている女性にシーツを被せて元気よく腰を振っていたのだ。

「がんばれー♡ もうちょっとでピュッピュ出来るぞ♡」

「アンのおまんこに中出しした量とどっちが多いかな? きゃはっ♡」

 男前のロイさんのセックスを見て、私は濡れている。同僚たちも瞳孔を開いてアドレナリンが活発化し濡れているだろう。アンは射精するタイミングでカウントを取り始めた。

「あ、もう少しで射精します。3・2・1はい」

「「「やったーーーーーーー」」」

 サッカーでゴールシュートを決めたみたいに歓声をあげると丁度届いたお酒を乾杯して一気に飲んだ。
 ドクンドクンおちんちんが脈打って小さくなるまで中に入れっぱなしだった。

「早く顔見せて、女の顔拝ませて♪」

 手を叩いてリズミカルに歌い出すと布団がちょうどいいタイミングで外された。そこにあったのは、
 女性のお尻だけで、オナホだった。

 アンの尻にそっくりの。

「ロイさん、オナホでしこってたんだ。みてはいけないものをみてしまった」

「結構量出てるね。えぐっ」

「普通はこんなにも出るんだね」

 ロイさんの評価が高くなったところで私は帰ることにした。射精しているロイさんの顔をみるためにお尻の位置に目をつけて下から眺めていた。部屋の中の音も聞こえるため、部屋で何が起こっているのか分かってしまった

『ロイさんのせいで女の子達ビビッてセックスしてくれないんですよ。洗脳チョーカーを導入したの、元騎士団長と元魔術師団長が協力したせいなんですよね』

『お前たちだっていい思いしているだろ。ちくしょう、こっちだけペニスリングで管理させやがって。アンのまんこに一回しか出せなかった』

『女魔術師たちが魔力たっぷりの精子で満たされた子宮で、騎士精子を受精したら魔力が高い子供が産まれるからってやり過ぎですよ。おかげでこっちだけ、持っていかれてばっかりですよ。女騎士と寝たくないし、だらしなければ物覚えも悪いから嫌なんですよ。そろそろ、女魔術師は魔術師団の物にしましょう』

『さっきから、ちんぽガン見で笑ってる。魔力も高ければ能力も今回の子たちは高いよね。そろそろ妊娠させてもいいよね。ペニスリング外しているから、さっきから起ちっぱなし。責任取って貰わないと』

『ペニスリングを外せるのは精子の相性のいい子だけ。これだけは良い物を作ったと褒めないとね。そろそろ、犯しに行きますか。勿論ペアだから同意だよね』

 ロイさんが長い射精をしている間にこちらに向かって来ていた。団長も一緒にいて、びっくりして私は部屋から出て家に帰ることにした。
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