完結 ポーション薬師の転生者の私を狙っている騎士団長

シェルビビ

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ポーション頼りの人生だ

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 淑女学校の卒業パーティー。1年前から予約して手に入れたドレスは大きなお腹では着ることが出来ずマタニティドレスを着ている生徒たちが多くいる。

 ほとんどの生徒たちが婚約者がいるが婚約者の子種で妊娠した者は少ないだろう。

「その、わたくし妊娠しても性欲が強くて♡」
「安定期に入ったのですから問題ありませんわ」

 お腹を撫でながら穏やかに話している生徒たちを見て師匠は満足そうにしていた。

「わしの子種じゃない。誰との子供じゃろ♪不細工とは受精させないようにしたから産まれてくる子供も最高に可愛い子供じゃろ」

「へえ。師匠意外ですね。」

 アーサーはいつの間にか横にいてこちらを見ていたので見ていると正解を教えてくれた。

「貴族に嫁ぎたい冒険者や元騎士たちが連日犯したのだ。シエルと結婚するためならこれくらいするさ」

「え?」

 ここで師匠に嵌められて人身売買されたのだと知ることが出来た。

「キチンと妊娠させる年は考えているから。それまで僕と一緒に暮らそう」

 こうして私は変態受付アーサーと一緒に暮らすようになり、薬師の仕事をしながら孤児院に寄付するようになった。

 特製のリンゴジュースは濃厚で美味しく、孤児院でリンゴ畑を管理させて名物の『どっぴゅ強制発情妊娠ジュース』を発売すると国中で売れるようになり以前のような貧しさはなくなった。

 アーサーとの初めてのエッチの時はジュースなしで何回も身体を重ねて2年経って子供が出来た。
 大きなお腹を彼は今日も身体ごと抱きしめてくれる。

 異世界に転生して良かった。
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