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呪われたおちんちん

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「美味しそうな匂い。今日の夕食はなんだ」

「カツ丼だよ。高級で有名な肉屋で作っているカツを、高い卵と市販のだしで煮てご飯に乗せてる」

「食べたい」

「ちんちんだから無理だね」

 毎日毎日会話しても飽きることは無い。このおちんちんに知識をつけるために、動画サイトで適当なチャンネルを聞かせてやっている。

 異世界は食事の文明が進んでいないのか、食べる物や衣服、こっちの文明をやたら知りたがる。

 言葉が理解できるならいけるんじゃない?と思ってタブレットを買って音声を流しっぱなしにしている。

 向こうで聞き取りやすいような音量にし、その間私は会社で働く。

 異世界に文明を教えて歴史改変にならないのか?と心の中のアンチが囁いたが、知らねーよと返事をした。

 今まで考えつかなかった知識を異世界人が教えて罪なわけが無い。正直そこまで考えて行動して、責任を擦り付けられたら誰が罪を背負うのか。

 私?こっちの世界の偉い人?向こうの世界の偉い人?おちんちん?

 どうせ今だけなのだから、何も考えずに教えてやろう。

「今日の動画も面白かった。しかし、途中から男の喘ぎ声が聞こえてきた。あれは何なんだ?浮気してるのか」

「もしかして、嫉妬してるの?」

「そんなわけあるはずがない。下品な喘ぎ声で、まるで発情期の獣の雌のようだ。ふんっ」

 嫉妬しているのか、おちんちんはぶつくさと文句を言っている。まとめると自分の方が可愛いってことをアピールしているようだ。

「古いスマホのアラームに、おちんちんの喘ぎ声を使ってるんですよ。ランダム再生して、毎日強制的に起きられて便利です」

「では、あの品のない喘ぎ声は」

「大量射魔導士様の雌声ですよ」

「!!?」

 リンゴのマークで有名なスマホを操作した。昔使っていたが、売るのももったいないし、バッテリーの持ちがいいため使っている。

『あっ、いく、でてしまう、雌になる、雌にさせないでくれ! おっ、変態女、これ以上したらどうなるか、分かってるな、天才魔導士コンラート様が、きさまのことを、うぐぐぅ 』

 おちんちんちょっと硬くなってる。最初は偉そうにしていたけれど、今では素直なおちんちんだ。
 最初の頃はツンツンおちんちんで、反抗して洗ってない臭い匂いを撒き散らすおちんちんの時もあった。注意すると恥ずかしそうに、仕事で忙しいと言い訳をしていた。

『寧々ちゃんに射精管理されている魔導士コンラートです。昨日は八回も出した変態です。今日もいっぱい可愛がってもらいますぅ、ふぉお、おまんこきたぁ』

 カツ丼を食べながら聞く音ではないが、黙っているおちんちんが機嫌を悪そうにしている。体力がいるから二杯目にを食べ始めた。本当に美味しいからもっと買って来よう。

「俺に執着してるな」

「正式にはおちんちんにだけどね」

「いつの頃から好きになったんだ」

  こいつ最近私がおちんちんを好きだと自信を持って聞いてくるんだよね。絶対モテたことないんだろうな。余裕のなさが、童貞って感じだ。

「何言ってんだこいつ。好きも何もちんちんしか見てないのに。まさか、私の事好きになったとか?おちんちんは可愛いね。私なんて、彼氏いない歴年齢の20歳の処女だよ。冗談で告白されて笑い者にされ、舐められるポジション。妄想しているよりも可愛くないし。むっつりスケベだし。ははっ、自分で言ってて虚しくなってきたわ」

「寧々、そんな事は無い。とても毛むくじゃらで性欲が強すぎるくらいで、心は優しいだろ」

「そっちの方が性欲強いじゃん。こ、こんらーと魔導士様も心も優しいよね。おちんちん弄られても怒らないし、キレても可愛いし。話変わるけどさ、私はおちんちん気持ちよくするために、運動をして身体を鍛えてるんだから」

「そこまでして、俺の事」

 恥ずかしそうに左右に震えるとちょっと横に傾く。恋愛経験がない私でも分かる。
 こいつは童貞だ。

「そういうところ好きだよ。気持ちよくするために、努力は必要だってこと。さて、今日は動画でも見よっと」

 たまにNOセックスデーを作っている。映画を見て娯楽に興じる日で、オナホは使わない。

 ちんちんに教養をつけるために、舞台の映像も見せて聞かせる。おちんちんを射精させて、手に入れた幸運でお金を手に入れ、大阪にある有名な女性だけの舞台やお台場にある劇場の舞台を今まで一緒に見た。

 バックに隠して持っていけたからいいけれど、荷物検査の時気まずかった。

「今度から中に入れて持ってきてくださいね。身体検査は下半身の中身まで調べませんから」

 いつもより小さくなったおちんちんは、他人に触れられてしょんぼりしていた。

 会場に入ると暖かい空気で快適だ。何が始まるのか教えていたが音響でびっくりしていたが、ちんちんは興奮してもっと聞きたいとせがんだ。カバンの中身に話しかける変な人に見られたけれど、関係ない。

 人生で初めての男友達おちんちんで、自分ひとりじゃ出来ない経験を重ねた。姿がおちんちんなだけで、すっかり心は絆されてしまったのだ。

 季節が冬になり、おちんちんと出会って1年が経とうとしていた。最近ではおちんちんを咥えながら、自分で慰める事が多くなる。

 お互い何も言わないが、下手くそなため口に射精をしてくれない。オナホを添えるといつもの雌媚びの声を聞き、下着をなぞって自慰をする。

 すっかりおちんちんが好きになり、痕をつけるように強くキスをした。

 入れたい。でもどうなるか分からない。

 もっと強い刺激が欲しい。目の前のおちんちんは私が成長させてきた。それなら責任を取ってもくれたっていいじゃないか。

 拗らせ処女なので、告白の仕方が分からない。「好きだ」って言ったら、私たちの関係が変わってしまう事が怖い。悩んでいた時、それは突然やってきた。

「もうここには来れないってどういう事?」

 普通のサイズのおちんちんは、いつもと違って静かに語る。何時ものように青筋を浮かべているおちんちんじゃない。別れを感じさせるおちんちんだった。

「ごめん、もう射精できないんだ。この前まで戦争があってね。呪いにかかってしまったんだ」

 ペロペロ舌で舐めても反応しない。何時もなら裏筋や亀頭の凹みを舐めるだけで、雌声を出すのに。

「呪いは解けないの?何とかするから。んっ、先走りも出てない。まるで洗い立てのおちんちんみたいだ」

「毎日綺麗に聖水で擦ってもダメだ。自慰できないんだ」

 好きだって気がついたのに、離れたくなくて縋り付いてしまう。大きな陰嚢な顔を埋め、鼻で陰茎を嗅いでも反応がない。少し間が空くと、遠慮しがちな声が聞こえた。

「処女の女性を紹介して欲しい」

 一瞬心臓が弾けて消えてしまいそうなくらい、鼓動が早くなった。おちんちんに出会ってから、今までの出来事が走馬灯のように流れていく。

 初めて出会ってから1年。おちんちんに色んな事をしてきた。最初は振り回してしまったけれど、段々お互いの事が理解できるようになり愛された。手と手を触れ合うように、心はひとつになっていたんだ。

「しょじょ?わたしじゃん」

 辛うじて出た私の声は、少し泣き声が含まれていて。人生で初めて本気の告白をされたと子宮が喜んでいる。多分、今日は排卵日だ。

「う、嬉しい。今まで雌媚び声のマゾ男だと思って、いっぱい射精させて弄っていたけれど、告白は男らしいね。大好き。一生一緒にいようね」

「えっ、何言ってる。呪いを解きたいから、処女を紹介しろと言っただけだ。......お前以外の」

 理解するまで時間がかかった。ご飯とお菓子とジュースを沢山飲んで食べて、無言でお風呂に入り歯を磨いた。熱が一気に下がって冷静になる。出すものを出して、準備に取り掛かる。

「お、おい。どうした」

「ちょっと考え事をしてた」

「棒読みで何なんだ。おい処女を紹介しろ」

 急かすようにおちんちんが弾んでいる。こうしてみると無邪気で無垢なおちんちんだ。許さねえ。テーブルを避けて今まで買ったオナホを並べて円を組む。シートを引いて、鏡台に置いていた宝石箱の中身を出してベッドを作る。白い絹で出来た手袋を身につけて、そっとベッドの上に乗せる。

「今、何に乗せている。なんだ、この変な感じは」

「今までコンドームに中出ししてた精液ってどうしていたか分かりますか?」

「ゴミに出しているんじゃないか?」

 くくっと短く笑うと、おちんちんの先端をペロペロして会話を続ける。

「ずっと大切に集めていたの。宝石箱に入れて、もう蓋が閉まらないくらいにね。今、おちんちんは今まで出した精液入りのコンドームのベットに乗せてるの。いっぱい、いっぱい出したね」

「変態っ!やめろ」

「いつ射精したのか全部に日にちが書かれてるんだよ。くっさい精子の匂いがする部屋で、彼氏が作れると思ってるの?おっぱいにもお口にもたっぷり出した事忘れた?」

「あれはオナホじゃなかったのか?」

「たまに本物を混ぜてたんだけれど、分からないよね。今から本物を入れてあげるから待ってて」

 チロチロ先端を舐めると何時もと比べて、芯が入らない。どこが弱いのか的確に責め、身体全部を使って奉仕する。潤滑油を胸の間に挟んで大きな胸で挟んで上下にしごいたり、喉奥に擦り付けて口に含んで奉仕する。

「よし、完全に勃起した」

「だめだ、それ以上は」

「もう待てない。寧々の処女勝手にあげるから」

 自分の先端に擦り付けて入口に当てる。コンドームのベッドが崩れて、オナホも何本か倒れていた。

「指で慣らしたのに入らないよ」

「指で慣らしたの?俺のために、何本入った」

「人差し指、1本だけ。コンラート、キスしたい」

「そっちの世界のメスは、指が太いんだね。俺のおちんちんくらいあるんだ。化け物のドスケベ女の子。寧々ちゃん、ダメだ。やっぱり気持ちを抑えられないよ。抱きたい、キスしながらいれたい」

 訳の分からない呪文が聞こえ、光に包まれる。近くにあったオナホと潤滑油を握りしめると目を閉じた。
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