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特殊プレイ

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 昨日胸枕で眠ったヨクちゃんを思い出す。おっぱい吸いながら眠るヨクちゃんは赤ちゃんみたいで可愛くて、いつ結婚するか一緒に住むか話し合っていた。

 ルキウスが口を動かして言葉を発しても何も思えなかった。
 だってヨクちゃんとわたしはラブラブなんだから。

「あれは襲われた日の後だった。実況見分調書を作成するために、襲われた場所に向かう途中、石像を蹴り飛ばして触手と黒蛇に当たってしまった。」

 意識が現実に戻って目の前のルキウスの太ももの付け根を真っすぐな視線で見つめた。多分、ここから重要な話だと思って背筋を正す。

「わざとじゃなかった。でも謝る言葉が出て来ず、侮辱してしまった。頭にたんこぶが出来た黒蛇が泣き叫ぶと俺は触手に襲われて魂の欠片を奪われた。この日からたびたび、自分の見えない分身が君に悪さをするようになった。そして、ロレッタと結ばれた。幸せだと思ったが、俺は回数を沢山こなせるほど性欲が強くない。それにいつも汚いところを舐めて射精させてくれることに嫌な気持ちになっていた。このままだと生気が奪われて、死んでしまう。
 どうか、回数を減らしてくれないだろうか」

 言うだけ言ってスッキリしたルキウスはさっきの発言を覚えていない。
 わたしはハッキリ別れようと言われてショックを受けていた。

「いいわよ。さっき別れて欲しいと言ったから了承するわ」

「えっ、ちがう。ヨクと別れて欲しいのだ」

 声が上擦って顔を振って否定している。物事には順序があって、自分よりも身分が下でも馬鹿にしていい事なんてない。

「別れる。ところで何処まで知ってるの?」

「ロレッタが胸を吸うのが好きな事や全部…………全部知っている!」

「そう、ではもう二度と会うことはないから。1日に8回も中出ししたら疲れるよね。討伐遠征の後とか凄かったもんね。わたし、付き合っていて我儘言ったことない。青姦だってしたことないし、好きな時に好きなプレイさせていた。一緒に食事を取って手入れだってするくらいだもの。もう二度とセックスしないから。付き纏わないでよね。今日でお守り係はやめます。ふんっ。ヨクちゃんこっちに来ないでよ。ルキウスもヨクちゃんともセックスしない」

 後ろから何か言われたけれど無視をして仕事に戻った。イライラしているからセックスして肉が食べたい。
 でも、今日からヨクちゃんがいないからセックス出来ない。

 仕事から真っすぐ帰ってベッドの上で久しぶりに自分の手で自慰をした。時間をかけてして何とか達して頭がボーっとする。

「ヨクぅ、中出しして、全然イケないよ。うっ…………」

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