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異世界来たけど何もしない

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 どうやら異世界に来たらしい。
 長年の勘がそういっているのだ。

 運がいいのか悪いのか大きなベットの上にいる。召喚されたらベットでしたとは、エロ漫画もびっくりの大幸運である。さっきまで荷物の少ない、木造アパートだったので大昇進だ。ベットの布団の匂いを確認して、男性の匂いだと確認した。
 スパイシーで甘い匂いがする。これは多分イケメンの匂いだ。長年の勘が言っている。イケメンの布団に寝たことはないけれど。

 多分、これは異世界トリップだ。何度も語るが長年の勘が言っている。電子書籍サイトで購入した小説で書いていた。すぐに殺されるか絶倫に犯されるやつ。

 私、田島美咲は18歳。高校卒業したばかりだ。大学に行くお金もなく、就職は失敗。世の中不景気すぎるのだ。
 倍率500倍とか意味不明。今は何処もそんな感じだ。
 髪の毛を染めるお金がなく、黒髪黒目の普通の女だ。

 私はネット小説や漫画を嗜むオタクだ。見た目は普通なのだが中身はエロ漫画大好きなので、頭の中はピンクな事ばかり考えている。
 お風呂に入って寝ようとしたところ、違う部屋に来ていた。窓の外を見て真っ暗だったので何も見えなかった。街灯くらいは見えていたけれど。
 これは夢だと思って眠ることにした。

 ドアの外に出て確認することも出来たが、知らない家で探検してもいいことがない。ホラーゲームの世界に転生したら絶対に大きな鋏を持った子供に追いかけられる。

 横を見ると部屋に飾られている剣を見て考えが変わった。朝起きたら死んでるかも。
 でも逃げるのは面倒くさい。

 ♢

 朝目を覚ますと見知らぬ天井でした。夜に見ているから二度目の天井になる。
 厚みのある手に引き寄せられたので、身体を抱きしめると筋肉質で屈強な男性だと思う。胸筋の筋肉が大きいので顔をうずめてみた。結構いい弾力だったので顔をすりすりすると、腰を引いている。構わず腰を近づけた。

 股の間にちんちんがある。触り心地のいいスラックス越しに感じる少し硬いちんちんだ。筋肉を鍛えて盛り上がった雄っぱい、ちんちんで最高だ。
 今まで生きてきて生ちんちんは触れたことがない。視線を上に向けると壁にかけられた剣が見えた。

 ちんちんに触れて殺される。出も後悔はしない。
 生存本能が出てしまって、手でちんちんに触れた。

「うあ、おちんちんだ、本物のおちんちんだ、ふぉおお」

 声に出して何度も擦った。くぐもった声を聞きながら先走りの出るおちんちんを手で扱いた。チャックを下げて先端をクチュクチュ手のひらで擦ると気持ちのよさそうな声を出している。声の主は若くないな。でもおちんちんは勃起しているから20代後半か30代前半だな。
 男が自分でおちんちんを扱いて私の手の中に射精していた。


 異世界のおちんぽミルクは温かい。向こうにいる時に触ったことはない。何処に行っても精子は栗の花の匂いなんだな。神様は栗の花が好きなんだろう。


 深呼吸しているので布団にもぐって、先っぽを舐めて吸ってまた扱いておちんちん咥えたまま眠った。射精するまで頑張ろうと思わなかった。

 嬉しい……。何時間も触れていられる。
 着ている服も邪魔なので全裸になって直に肌に触れた。雄の匂いがする、このベットは彼のモノなんだと理解できる。

 おちんちん咥えたまま眠れるなんて異世界に来てよかったと思った。
 目が覚めたら木造のアパートに戻っても後悔はしない。

 うそ、後悔する。
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