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83 マミ・ファミリー 混沌軍と戦う (7)
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黒紫の混沌歯車が無数に噛み合い、
樹木状からオーロラ状に形を変えて、空間に飛び出し、
無数の混沌歯車の黒紫のオーロラが、なびきながらマミを斬り裂こうと
襲い掛かり続け、
マミの、無限神速剣撃の残像が、無限神速蹴撃の残像が、
無限の虹となって、一撃で混沌歯車のオーロラを、砕き続けて、
マミは、無傷のまま、ノーダメージのままで、可憐に舞い続ける。
(…………)
(…………)
(……俺は、どう思ってる……?)
(……水野正美は、この敵を、混沌巨神を、…どう、思ってる……?)
(…………)
(……俺は、許せない……!!!!!)
(……俺は、水野正美は、フレナを、クレイアを、フィリスを、マリンを、
ミーユを、可愛いと思ってる……!!!!!、
……素敵だと、思ってる……!!!!!、
……可愛くて、素敵な、みんなを、踏み躙って、殺そうとする、
この敵を、混沌巨神を、…俺は、
水野正美は、許せない……!!!!!)
(……だから、俺は、今、戦ってる……!!!!!)
(……だから、水野正美は、今、戦ってる……!!!!!)
(……その想いがある限り、おれは、マミは、水野正美で、
…俺は、水野正美は、マミで、おれなんだ……!!!!!)
(…………)
(…迷いは……晴れた……!!!!!)
(……おれは……戦う……!!!!!)
マミの瞳が、輝く。
無数の黒紫の混沌歯車の巨大な集合体が、無限神速で生み出され、
黒紫の歯車の集合体が、山脈になり、鋭角で天を突く峰になり、
断崖絶壁になり、渓谷になり、無数の樹木となり、
その合間を、小さな歯車が集合した、巨鳥の様な、空間を飛ぶ巨魚の様な、
異様な黒紫の歯車機構生命体が飛び交い、
混沌歯車の山脈渓谷樹木が無限神速で激しく変形し、うねり、
マミを、叩き潰そうと、飲み込もうと、挟み千切ろうと、撃ち潰そうと、
絶え間無く襲い掛かり続け、
その合間を縫って、歯車機構の無数の巨鳥と巨魚が、
無限神速でマミ目掛けて全方位から突撃を続け、
(…斬るべきか……衝撃で砕くべきか……!)
マミは、2本のレインボーメタルブレードを1本に融合させて左手で捌き、
無限数次元断層から無限の虹の光を剣と全身に流入させながら、
全てが小さな歯車で構築された、
鋭い峰を、渓谷を、絶壁を、樹木を、巨鳥を、巨魚を、
曲線と直線を合わせた軌道で残像でオーロラを描きながら舞い飛びながら、
無限神速の剣で斬り、無限神速の右の拳で、無限の虹の衝撃を伝えて砕き、
無限神速の両膝で、無限神速の両の爪先で、蹴り砕き、突いて裂き、
一切傷もダメージも負う事無く破壊し続け、
無限神速円舞と無限神速飛翔で描き続ける虹のオーロラから、
レインボーブレードを生み出し続け、黒紫の山脈渓谷天井床壁面に、
撃ち込み続ける。
虹の浸食はやはり数秒で黒紫に戻り続けているのにも構わず。
戦いが、延々と続く。
終わらない。
マミ・ファミリーの5名の少女達に、
全ての戦艦が全長340メートル強の17万隻を超える混沌戦艦艦隊
だけでなく、
全ての機体が全高55メートルの170万体を超える混沌人型兵器群と
全ての機体が全長20メートルの170万機を超える混沌戦闘爆撃機群までも
襲い掛かり続けて、
混沌戦艦の主砲の集中砲火に加えて、混沌人型兵器の両腕両脚に
黒紫の光粒子を凝集した拳撃と蹴撃の嵐と、混沌戦闘爆撃機の
翼下で無限に創造し続ける超次元ミサイル攻撃と
超光速飛行の衝撃波の勢いで超次元断層を発生させて対象を斬り裂く
超次元飛行斬撃の嵐が、
5名の少女に叩き込まれ続けて、
何時の間にか8時間が経過し、
フレナも、クレイアも、フィリスも、マリンも、ミーユも、
休み無く迎撃し続け戦い続けていて、
5名ともわずかの傷もわずかのダメージも負ってはいないし、
わずかな痛みも感じてすらいない。
フレナはすでに、4万隻を超える混沌戦艦と
42万体を超える混沌人型兵器と38万機を超える混沌爆撃戦闘機を
破壊していて、
クレイアはすでに、4万2千隻を超える混沌戦艦と
37万体を超える混沌人型兵器と43万機を超える混沌戦闘爆撃機を
破壊していて、
フィリスはすでに、3万8千隻を超える混沌戦艦と
43万体を超える混沌人型兵器と39万機を超える混沌爆撃戦闘機を
破壊していて、
マリンはすでに、4万1千隻を超える混沌戦艦と
45万体を超える混沌人型兵器と36万機を超える混沌爆撃戦闘機を
破壊していて、
ミーユはすでに、4万4千隻を超える混沌戦艦と
41万体を超える混沌人型兵器と42万機を超える混沌戦闘爆撃機を
破壊しているのだが、
黒紫の混沌戦艦機動複合艦隊には次々に
超次元の彼方で創造された兵器群が超次元転移で補充され続け、
混沌戦艦艦隊は17万隻を超え続け、
混沌人型兵器群は170万体を超え続け、
混沌戦闘爆撃機群は170万機を超え続けている。
混沌軍の数が減り始める気配が、無い。
唯一の救いと言うべきか、
マミが戦闘を開始して混沌巨神内部に侵入して以来、
混沌巨神は外部への攻撃もその他の行動も一切行わず、
一切動こうとしていない。
内部のマミとの戦闘に全ての混沌エネルギーを費やしている為、
外部に対して何らかの行動を起こす余裕が一切無いのである。
夜、21時を過ぎ、空には星々が無数に輝いている。
マミ・ファミリーの館で状況を監視しているルミナは、
並行して、超次元妖精波動を戦い続けるマミ・ファミリーの5名の少女達に
転移させ続け、超次元遠隔妖精魔術で5名の少女達の疲労し消耗した肉体を
癒し続けている。
フィリスが、全長13メートルクラス13本の虹と水色の光粒子大剣を
誘導し荒れ狂わせて戦いながら、ルミナに、超次元テレパシーで、
(『…大丈夫なんですか、師匠…!!!!?、無理してわたし達の事
癒し続けてるんじゃ……!!!!?』)と、心配せずにいられずに。
ルミナが、(『…前線で戦ってる立場で余計な心配しない!!!!、
戦闘に集中しなさい!!!!、あと、ルミナおねえちゃんを甘く見るの
やめて…!!!!』)と、努めて平気を装おう口調で。
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