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80 マミ・ファミリー 混沌軍と戦う (4)

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 (『師匠…!!?』)と、ルミナのテレパシー連絡に驚愕するフィリスに、
ルミナが、(『…二重フィールド全体の心配しながら戦ってたんじゃ
安心して全力振るえないでしょ?。わたしにだって二重フィールド全体に
監視の目を行き届かせるぐらい出来るわよ。伊達に頂上教授だの
頂上導師だの呼ばれてる訳じゃないんだから……!』)と、
精一杯不敵に微笑みつつ。
(『…師匠……』)と、フィリスが胸いっぱいで言葉を失い、
フレナやクレイアやマリンの表情にも感謝が過り、
ミーユが、(『…ありがとうございます……!』)と、少し涙ぐんで。
 
その、マミ・ファミリーの5名の少女達へと、
黒紫の混沌軍、170万体越えの混沌人型兵器群と
170万機越えの混沌戦闘爆撃機群が、
ついに行動を開始し、
 
5名の少女達が迎撃を開始する。
 
状況を監視しているルミナが、不審げな表情に。(…敵全軍の攻撃が
マミ・ファミリーの居住する屋敷の上空エリアに集中したまま…。
…フィールド破壊が目的なら他のポイントに転移するのも有効なのに…。
……あるいは、マミ・ファミリーの生活の破壊そのものが目的……?。
……推測で決めつける訳にもいかないけれど……、
…気のせいなのかな、妬み、嫌悪、憎悪、そんな感じの、
負の感情の波動を混沌の陰に感じるのは……)
 
 
 
 同時刻、混沌巨神内部のマミは。
 
数ミリサイズの黒紫の混沌直方体が無数に融合し合い、
翼長200メートルの黒紫のワイバーンが、体長100メートルの
黒紫のキマイラが、体長100メートルの黒紫のグリフォンが、
全高100メートルの黒紫のドラゴンが、次々と生み出され続けて、
飛竜の翼に、飛竜の牙に、飛竜の爪に、鷲の嘴に、獅子の牙に、
獅子の爪に、竜の翼に、竜の爪に、竜の牙に、
無限電圧の雷撃が、無限低温の冷気が、無限高熱が、込められて、
マミただ一人に無数に撃ち込まれ続けて、
 
無限神速で飛翔し、無限神速で舞いながら、マミは、
黒紫の無数の混沌巨大モンスターの無数の攻撃を、
あるいは寸前で回避し続け、あるいは2本のレインボーメタルブレードと
マミ自身の優美な両脚の舞う仕草の優美な一閃で斬り裂き続け、
マミ自身の全ての仕草に無限数次元が斬られて断層が発生し続けて、
黒紫ワイバーンも黒紫キマイラも黒紫グリフォンも黒紫ドラゴンも
無限数次元断層に斬り砕かれ続け黒紫の光粒子へと霧散させられ続け、
 
同時に並行してマミは、
刃部分2メートルの無数のレインボーブレードを生み出し続け
混沌巨神内部の天井床壁面に無限神速で撃ち込み続けて、
撃ち込んだレインボーブレードの虹の浸食はやはり全て
数秒しか持たず黒紫に塗り潰され続けている。
 
(…一撃でも食らったら、ただじゃ済まない……!!!!)
 
(……何て攻撃だ……!!!!)
 
血相を変えたまま、マミは、必死に戦い続けている。
 
 不意に200メートル四方の黒紫の陥没が床に発生して
無限数次元重力でマミを飲み込もうとし、
 呼応して不意に空間に発生した200メートル四方厚み40メートルの
黒紫の混沌金属カオスメタルの巨大ブロックが、
丁度黒紫の陥没に嵌り込む様に、マミを挟み込む様に、
マミに襲い掛かり、
 
咄嗟に無限数次元転移しようとして転移出来ず、
(!!!!っ、転移阻害空間波動!!!!?、このおれの
無限数次元転移も阻害出来るのか!!!!?)愕然としたマミが
次の瞬間、無限神速飛翔で合間から脱出し、
 
無数のレインボーブレードを発生させて床面とカオスメタルブロックに
撃ち込むが、床面は数秒なりとも虹で侵食可能なのに、
カオスメタルブロック(略称CMB)は浸食どころか
レインボーブレードが全て弾かれて、砕け散ってしまう。
 
「何だこれは!!!!?」驚愕したまま、マミが、CMB目掛けて
無限神速突撃し、渾身のレインボーメタルブレードの一閃を叩き込むが、
 
「…ってえ…!!!!」手に酷い衝撃と痛みが走る。
レインボーメタルブレードがCMBに完全に弾かれて、
傷一つ付ける事も出来ない。
 
さらにもう一枚の200メートル四方のCMBが、マミの背後から、
マミを挟み込んで潰そうとする様に無限数次元重力を放ちながら襲い掛かり、
 
同時に、マミが、全身に虹の光粒子を深く浸透させて、
混沌の転移阻害空間波動を無視するかの様に無限数次元転移し、
 
(…斬り方変えるか……!)と、次の瞬間、マミは、
 
虹の光粒子を刃に深く浸透させた両手のレインボーメタルブレードと
虹の光粒子を深く浸透させた両の爪先を、
無限神速で円舞の仕草に乗せて捌き、
 
連続攻撃を背後から襲ってきていたCMBに撃ち込み、
 
虹の光粒子へと爆破霧散させる。
 
今度はマミも手にも爪先にも痛みを感じていない。
 
(…256撃の攻撃を撃ち込んでやっと破壊出来るのか…、
…こりゃもう、律儀に攻撃し続けるしかないな……)と、
思わず内心、マミが呟く。
 
次から次へと、200メートル四方のCMBが生み出されては、
マミの前後左右上下から、あるいは挟み潰す様に、あるいは叩き付ける様に、
あるいは四隅の頂点の箇所を重量を込めて捻じ込む様に、
撃ち込まれて、
 
危うい所で円舞飛翔回避しつつ、マミは、円舞攻撃動作で、
無数のレインボーブレードを天井床壁面に撃ち込み続けながら、
レインボーメタルブレードを、爪先を、膝を、
CMBに256撃ずつ撃ち込み続けて、
一枚ずつ、慎重に、優雅に、破壊し霧散させ続ける。
 
(…全部回避する!!!!、防御力には頼れない…!!!!)
 
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