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第1章
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「・・・ミ・ナ・・・・ミナ・・ミナやっと見つけた。すぐに逢いに行くよ、私の愛しのミナ」
『!?』
「ん?どうしたんだい?怖い夢でも見たのかい?」
アランに頭を撫で撫でされ、真奈美は辺りを見渡す。
あれ?いつの間にか寝ちゃった?
キョロキョロと周りを見ると、いつの間にか部屋に戻ってきていた。
ベットに横たわっていた様で隣には、アランがいた。
「疲れが出たのかな?馬車に乗ったらすぐに、寝てしまっていたよ?大丈夫かい?」
『あっ、ごめんなさい、私が寝てる時に何か言いました?呼ばれた様な気がして、、?』
「起こしはしたが、あまりにも気持ち良さそうに寝てたから、そのままにしたんだが。どうかしたのかい?」
『あっ!いえ、私の気のせいですね!大丈夫です!気にしないでください!』
「そうか、、では」
『ぅあ!』
急にアランが真奈美の上にのしかかってきた。
咄嗟の事で、真奈美はベットに押し倒される。
「私がどれだけ、まなみの事が欲しくて堪らないのが分かるかい?誰の目にも触れず、私だけを見て、私だけがその滑らかな肌に触れられる。白い肌に私の愛の印で赤く染めたい。
まなみ、愛しているよ」
『んっ』
アランは真奈美の首筋にキスをする。
背筋がゾクゾクとし、真奈美は吐息を漏らした。
愛の告白にドギマギしつつ、アランさんが何度も首筋にキスを落とす。その度に真奈美の首には赤い印が残された。
「まなみ、愛している。使い魔としてではなく、1人の女性として見ているよ」
『アランさん私はっっ』
真奈美の答えを遮る様にアランは真奈美の唇にキスする。
角度を変えながら唇の感触を味わう様に何度もなんども。
(私、アランさんのキスが嫌じゃない。アランさんの事が好き?)
真奈美の中で、アランに抱いた行為が恋愛なのだと気付いたのだ。2人は次第に長く、熱いキスを交わす。
今、この瞬間 真奈美は幸せな気持ちになった。
トントン
ケイラが夕飯を知らせに扉を叩き、呼び声で我に返った。
顔を見合わせた2人がクスリッと笑い合い、身だしなみを整え部屋を後にする。
外にはいつかの梟が屋敷をジッと見つめていた。
まるで、中の様子を監視するかの様に、、、
『!?』
「ん?どうしたんだい?怖い夢でも見たのかい?」
アランに頭を撫で撫でされ、真奈美は辺りを見渡す。
あれ?いつの間にか寝ちゃった?
キョロキョロと周りを見ると、いつの間にか部屋に戻ってきていた。
ベットに横たわっていた様で隣には、アランがいた。
「疲れが出たのかな?馬車に乗ったらすぐに、寝てしまっていたよ?大丈夫かい?」
『あっ、ごめんなさい、私が寝てる時に何か言いました?呼ばれた様な気がして、、?』
「起こしはしたが、あまりにも気持ち良さそうに寝てたから、そのままにしたんだが。どうかしたのかい?」
『あっ!いえ、私の気のせいですね!大丈夫です!気にしないでください!』
「そうか、、では」
『ぅあ!』
急にアランが真奈美の上にのしかかってきた。
咄嗟の事で、真奈美はベットに押し倒される。
「私がどれだけ、まなみの事が欲しくて堪らないのが分かるかい?誰の目にも触れず、私だけを見て、私だけがその滑らかな肌に触れられる。白い肌に私の愛の印で赤く染めたい。
まなみ、愛しているよ」
『んっ』
アランは真奈美の首筋にキスをする。
背筋がゾクゾクとし、真奈美は吐息を漏らした。
愛の告白にドギマギしつつ、アランさんが何度も首筋にキスを落とす。その度に真奈美の首には赤い印が残された。
「まなみ、愛している。使い魔としてではなく、1人の女性として見ているよ」
『アランさん私はっっ』
真奈美の答えを遮る様にアランは真奈美の唇にキスする。
角度を変えながら唇の感触を味わう様に何度もなんども。
(私、アランさんのキスが嫌じゃない。アランさんの事が好き?)
真奈美の中で、アランに抱いた行為が恋愛なのだと気付いたのだ。2人は次第に長く、熱いキスを交わす。
今、この瞬間 真奈美は幸せな気持ちになった。
トントン
ケイラが夕飯を知らせに扉を叩き、呼び声で我に返った。
顔を見合わせた2人がクスリッと笑い合い、身だしなみを整え部屋を後にする。
外にはいつかの梟が屋敷をジッと見つめていた。
まるで、中の様子を監視するかの様に、、、
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