貴族と使い魔 (旧:貴族は使い魔を溺愛する)

momo6

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第1章

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「・・・ミ・ナ・・・・ミナ・・ミナやっと見つけた。すぐに逢いに行くよ、私の愛しのミナ」


『!?』
「ん?どうしたんだい?怖い夢でも見たのかい?」

アランに頭を撫で撫でされ、真奈美は辺りを見渡す。

あれ?いつの間にか寝ちゃった?
キョロキョロと周りを見ると、いつの間にか部屋に戻ってきていた。
ベットに横たわっていた様で隣には、アランがいた。

「疲れが出たのかな?馬車に乗ったらすぐに、寝てしまっていたよ?大丈夫かい?」

『あっ、ごめんなさい、私が寝てる時に何か言いました?呼ばれた様な気がして、、?』
「起こしはしたが、あまりにも気持ち良さそうに寝てたから、そのままにしたんだが。どうかしたのかい?」

『あっ!いえ、私の気のせいですね!大丈夫です!気にしないでください!』

「そうか、、では」
『ぅあ!』

急にアランが真奈美の上にのしかかってきた。
咄嗟の事で、真奈美はベットに押し倒される。
「私がどれだけ、まなみの事が欲しくて堪らないのが分かるかい?誰の目にも触れず、私だけを見て、私だけがその滑らかな肌に触れられる。白い肌に私の愛の印で赤く染めたい。
まなみ、愛しているよ」

『んっ』
アランは真奈美の首筋にキスをする。
背筋がゾクゾクとし、真奈美は吐息を漏らした。

愛の告白にドギマギしつつ、アランさんが何度も首筋にキスを落とす。その度に真奈美の首には赤い印が残された。

「まなみ、愛している。使い魔としてではなく、1人の女性として見ているよ」

『アランさん私はっっ』
真奈美の答えを遮る様にアランは真奈美の唇にキスする。
角度を変えながら唇の感触を味わう様に何度もなんども。

(私、アランさんのキスが嫌じゃない。アランさんの事が好き?)

真奈美の中で、アランに抱いた行為が恋愛なのだと気付いたのだ。2人は次第に長く、熱いキスを交わす。
今、この瞬間 真奈美は幸せな気持ちになった。


トントン

ケイラが夕飯を知らせに扉を叩き、呼び声で我に返った。
顔を見合わせた2人がクスリッと笑い合い、身だしなみを整え部屋を後にする。




外にはいつかの梟が屋敷をジッと見つめていた。
まるで、中の様子を監視するかの様に、、、





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