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第3章

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屋敷に入るなり、ロードとイチャついてるまなみを見つけ目にも止まらぬ速さで2人の間に入り込みまなみを抱きしめるアーマード。
「ーーーっ心配したわよ!!んもう!こんなにやつれて、、ほら、顔をよく見せてちょうだい」
ムギュッと頬を掴み、ジックリと顔を眺める。
まなみに対して殺気が無いため唖然とするロード。
「おいおい、お前は誰だ?」
戸惑いながらもまなみ、いやー今はミナか。ミナをグイッと自分に引き寄せようとするがアーマードがガッチリ掴んでいる為、微動だにしないようだ。
ふふ、焦っているな。

「あなたこそ誰よ!?私のまなみちゃんに気安く触らないでくれる?」
ギロリと見下す姿は恐ろしい。威圧だけでも凄いがあの顔で睨まれたらたまったもんじゃ無い。見ろ、ロードもどうしていいか分からない様子だ。
グッジョブアーマード!私は心の中で親指を立てる。

『ねぇ、いい加減暑苦しいんだけど!』
「あら?ごめんなさいね~嬉しくてつい」
『ふん。私とロードの邪魔しないでくれる?あなた誰?急になんなの?』







「ーーーーえっ?」
『全く、まなみも変な知り合いがいたもんね。私には考えられないゎ』

ミナの毒舌に固まるアーマード。動きが石の様だ、うんうん。その気持ちは分かる。私もそうだったからな、ーーって同感しているのも束の間、おい!こっちを見るな!私だって困ってるんだ!
ーーーいやいやいや。
そんなに間近で見なくとも言いたい事は分かる。だから、凄んだ顔で私を見ないでくれ。
あぁーーさり気に襟元を掴まないで、怖い怖い
ちょっとツラ貸せや的な態度でクイクイって手招きしないで。
行きます。行きますよ!!




*****



「んもぅ!やだぁ~ん!そうだったのね~ん!!」
『うふふ、アーマードったら可愛い』
「この俺を慌てさせるとは、お前ーー中々やるな?」


和気あいあいと3人で話をしているが、先程までの緊迫とした空気はどうした!?
理由を話した後の3人の変わり様・・・私が可笑しいのか?
いや、談話しているあの3人が変わっているんだ。
うん。そうに違わない。



「えっ!そんな事が出来るのか!!」
「出来るわよ?」
『ロード・・♡』

ん?何だ?私が現実逃避している間に何かあったのか?
「どうしたんだい?」
「アラン!聞いてくれ!!ミナとまなみを引き離す事が出来ると言うんだ!」

なんだって!?そんな方法があるなんて、この上ない喜びだがーーー何か裏があるんじゃないか?
素直に喜べない私がいる。

「それでは、すぐに出発しましょう!」
ミナが嬉しそうにロードに話している。



私達は、アーマードと一緒に使い魔養成所へと向かい出した。
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