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第2章
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『ーー・・・ん・?』
(何だろう、頭がボーっとする。それに暖かい?)
真奈美は目を覚ましたら、樹々が生い茂る辺り一面に緑の中にいた。頭の整理が付かず唖然とする。
『えっ?あれ?ここはーー確か鍛錬場にいて・・ケイラーーっ』
先程のイワンの言葉を思い出し、悲しみが押し寄せてきた。
肩を縮めてうずくまる真奈美に優しい包み込む様に触れる人がいた。
『ひぃぃ!!だっ誰?!』
気配も無く誰もいないと思っていた真奈美は飛び上がるほど驚いたが、ガッチリと抱かれている為首だけを後ろに向け驚いた。
「もぅーー離さないーーよ?」
(ーーーーーーーーだれ?)目が点になり、頭の中にハテナマークが出て言葉に詰まる。真奈美を愛おしそうに見つめる彼は、褐色の肌に銀髪の髪をなびかせながら、真奈美の頬に口づけをおとす。
『(ゾワゾワ!!)やめて下さい!離して!あなたは誰?!』
知らない男性に抱擁され、キスもされてしまった真奈美は恐怖しかない。早く、アランの元に戻りたい真奈美は必死で腕から逃れようとするが力強く抱きしめられているためビクともしない。
そんな真奈美の様子を不思議に見ていた男性は首を傾げながら口を開いた。
「ん?なぜ逃げようーーとする?俺だよーー?ミナ。」
(ミナ?誰かと勘違・・もしかして、前世の私の事?)
「ミナーっやっと見つけたーー長かった・・ミナがいない人生は辛くーー寂しかったーーーもぅ、離さない」
ギュウっと抱きしめる腕に力が入り、顔を歪めてしまう。どうにか、人違いーーでは無いがミナとは別人だと説明しようと試行錯誤しながら真奈美は腕の中にいた。
『うっ、苦しいーー逃げないので話をーーしましょう。』
「ミナ?あっ、ごめんーー嬉しくて、力の加減がーー大丈夫?」
ぱっと、緩めた腕から逃れた真奈美は距離を置こうと離れようとしたが腕を掴まれ、何故か男性の膝に乗せられてしまった。
(ーーーん?これでは、まるで子供がおじいちゃんの膝に乗せられている感覚が・・・)抗議しようとチラッと見るが、愛おしそうに見つめる瞳にこっちまで赤くなってしまう。
『(ヤバイ、これは反則だょ)あの、私は滝 真奈美と言います。あなたの言っているミナさんは私の前世の人で、私はミナさんの生まれ変わりなんですーーよ?』
ドギマギしながらも答えるが、後ろから抱きしめられながら、髪にチュウっとキスをされ「ミナで間違いない。この魔力はミナだ。それに、この髪・・この身体ーー俺の愛おしいミナだ。」
話を聞こうとせず、真奈美に触れながら次第に抱擁が強くなる。
このままでは危ないと感じた真奈美は、今度は別の方法を考えた。
(だめだ、この人。何言っても信じてくれなーーっあん)
男性は自然と真奈美の豊かな胸を堪能し始めた。耐えられなくなった真奈美は頭に名案が浮かんだ。
『ーーっ元の猫になっん・・・って』
ポゥッと淡い光が真奈美を包むと、「・・・」先程までミナだったのに目の前にはピンク色の可愛らしい猫がチョコンと膝に座っていた。何が起きたのか驚いている男性の膝からヒラリッと飛び降り、キッと睨みつける様に真奈美は威圧しながら再度、説明をする。
『私はミナではありません。生まれ変わり!!分かる?違う人なの!!あなたは誰?私をどうするつもり?!』
呆然としていた、男性は手をプルプルしながら立ち上がり「かっ・・・」
『か?』
「可愛い!!!」
『!!』
ガバリと真奈美を抱きかかえ、モフモフと別の意味で堪能しだした。
『ぉわっ!ちょっ!っん、くすぐった・・本当にーーーやめんか!!』
「ぅぐっふぅぅ」
見事な突きで男性のみぞおちに秘技をお見舞いした。アランとの突きがこんな所で役に立つとは、何があるか分からないものだ。
みぞおちを抑えながら、倒れ込んだ男性に警戒しながら真奈美は距離を置く。
気絶した男性を見ると、整った顔をしており。
アランとはまた違ったイケメンにドキドキする真奈美であった、
(何だろう、頭がボーっとする。それに暖かい?)
真奈美は目を覚ましたら、樹々が生い茂る辺り一面に緑の中にいた。頭の整理が付かず唖然とする。
『えっ?あれ?ここはーー確か鍛錬場にいて・・ケイラーーっ』
先程のイワンの言葉を思い出し、悲しみが押し寄せてきた。
肩を縮めてうずくまる真奈美に優しい包み込む様に触れる人がいた。
『ひぃぃ!!だっ誰?!』
気配も無く誰もいないと思っていた真奈美は飛び上がるほど驚いたが、ガッチリと抱かれている為首だけを後ろに向け驚いた。
「もぅーー離さないーーよ?」
(ーーーーーーーーだれ?)目が点になり、頭の中にハテナマークが出て言葉に詰まる。真奈美を愛おしそうに見つめる彼は、褐色の肌に銀髪の髪をなびかせながら、真奈美の頬に口づけをおとす。
『(ゾワゾワ!!)やめて下さい!離して!あなたは誰?!』
知らない男性に抱擁され、キスもされてしまった真奈美は恐怖しかない。早く、アランの元に戻りたい真奈美は必死で腕から逃れようとするが力強く抱きしめられているためビクともしない。
そんな真奈美の様子を不思議に見ていた男性は首を傾げながら口を開いた。
「ん?なぜ逃げようーーとする?俺だよーー?ミナ。」
(ミナ?誰かと勘違・・もしかして、前世の私の事?)
「ミナーっやっと見つけたーー長かった・・ミナがいない人生は辛くーー寂しかったーーーもぅ、離さない」
ギュウっと抱きしめる腕に力が入り、顔を歪めてしまう。どうにか、人違いーーでは無いがミナとは別人だと説明しようと試行錯誤しながら真奈美は腕の中にいた。
『うっ、苦しいーー逃げないので話をーーしましょう。』
「ミナ?あっ、ごめんーー嬉しくて、力の加減がーー大丈夫?」
ぱっと、緩めた腕から逃れた真奈美は距離を置こうと離れようとしたが腕を掴まれ、何故か男性の膝に乗せられてしまった。
(ーーーん?これでは、まるで子供がおじいちゃんの膝に乗せられている感覚が・・・)抗議しようとチラッと見るが、愛おしそうに見つめる瞳にこっちまで赤くなってしまう。
『(ヤバイ、これは反則だょ)あの、私は滝 真奈美と言います。あなたの言っているミナさんは私の前世の人で、私はミナさんの生まれ変わりなんですーーよ?』
ドギマギしながらも答えるが、後ろから抱きしめられながら、髪にチュウっとキスをされ「ミナで間違いない。この魔力はミナだ。それに、この髪・・この身体ーー俺の愛おしいミナだ。」
話を聞こうとせず、真奈美に触れながら次第に抱擁が強くなる。
このままでは危ないと感じた真奈美は、今度は別の方法を考えた。
(だめだ、この人。何言っても信じてくれなーーっあん)
男性は自然と真奈美の豊かな胸を堪能し始めた。耐えられなくなった真奈美は頭に名案が浮かんだ。
『ーーっ元の猫になっん・・・って』
ポゥッと淡い光が真奈美を包むと、「・・・」先程までミナだったのに目の前にはピンク色の可愛らしい猫がチョコンと膝に座っていた。何が起きたのか驚いている男性の膝からヒラリッと飛び降り、キッと睨みつける様に真奈美は威圧しながら再度、説明をする。
『私はミナではありません。生まれ変わり!!分かる?違う人なの!!あなたは誰?私をどうするつもり?!』
呆然としていた、男性は手をプルプルしながら立ち上がり「かっ・・・」
『か?』
「可愛い!!!」
『!!』
ガバリと真奈美を抱きかかえ、モフモフと別の意味で堪能しだした。
『ぉわっ!ちょっ!っん、くすぐった・・本当にーーーやめんか!!』
「ぅぐっふぅぅ」
見事な突きで男性のみぞおちに秘技をお見舞いした。アランとの突きがこんな所で役に立つとは、何があるか分からないものだ。
みぞおちを抑えながら、倒れ込んだ男性に警戒しながら真奈美は距離を置く。
気絶した男性を見ると、整った顔をしており。
アランとはまた違ったイケメンにドキドキする真奈美であった、
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