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第1章
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(・・・ここは?真っ白部屋、いつの間にか寝てしまったのかな?不思議な夢を見たなぁ、翼が生えた人達が戦い・・ぅっ頭が痛いーーー・
確か、リードリッヒ様と話して・・・急に眠気が来たんだっけ、ここはどこだろ?あれ?人間になってる。?何でだろ?・・・)
モヤモヤした頭を覚まし、周りを見渡す。
少し行った所に黒い人影を見つけ、歩いて行く
(男の人?泣いてるの?)
近付くと男性がうずくまり泣いているのに気付いた。
何故だかほっとけなく、真奈美はそっと男性に触れた
『どうかしたんですか?』
「・・俺が・・・」
『えっ?』
「亡くなったんだ・・・俺が・・・・・っ!!ミナ!!」
『ぅわ!!?』
真奈美は悲しんでいる男性から目が離せないでいた。
男性はうずくまっていたが、不意に真奈美を見ると驚いた顔で涙を拭い真奈美に抱きついた。
急に抱きつかれ、訳も分からず恐怖で体を強張らせる真奈美。
『なっなっなんですか!?離してください!人違いです!!』
「ミナ!ミナ!!ずっと、探していたんだ!やっと見つけた。俺のミナ!もう離さない。俺はお前を2度と離さない」
『(ミナ?)だから!人違いです!私は真奈美って言います!よくみてください!』
「?ミナ?ミナじゃないだと?・・・その髪、金の瞳・・俺が間違うはずが無い。俺を忘れたのか?ここは、どこだ?」
『あなたなんか知りません。・・ここは、私も分かりません。気付いたらここにいたんで、、』
「俺は、何故ここにイル?ミナに会うタメ・・に、アイツと契約を・・・ウグゥッ頭が割れるように痛い・・ミナ・・・ミナァァォァァア!!!」
『!!!』
男性は急に苦しみ出し、真奈美の前から消えてしまった。
取り残された真奈美はこれからどうなるのか、恐怖が襲う。
(怖い・・アランさん)
その場にうずくまり、涙が頬を伝う。
(これは悪い夢よ。目が覚めたらアランさんが隣に居て、おはようって目覚めのキスをするのよ・・・これは、悪い夢)
*****
「まなみの状態はどうだ?」
「今の所問題ないです!魔力も順調に魔人へと注がれているので、明日には全て完了する予定です!」
「そうか、俺は視察でアンデルダーンに行ってくる。夕刻にならんと戻れんが何かあれば魔法伝法で知らせてくれ。
まなみ、頑張れ。魔力が満たされたら解放される。頑張れ、、」
「「分かりました!」」
リードリッヒはそう言うと、部屋を後にする。
バタン・・・・
魔人と呼ばれる男性は、ガラスで出来た筒状の中に入っていた。水の中にいる魔人は所々に管が付いている。
その横のベットに真奈美は寝かされている
頭にヘルメットの様な物を被させられ、管が筒状へと繋がっていた。
「・・しかし、リードリッヒ様もよく見つけたな?魔力は凄いし可愛いな」
「おい!やめろ!被験体に触れると・・!!」
バチィッ
「ッ!忘れていたぜ、リードリッヒ様が結界をやっていたんだっけな、ちっ!意識の無い女を何もせず黙って見てるのも嫌な役割だぜ」
「そういうな、元は猫だったじゃないか。ロイ様の催眠で、自分から人間になったが、、猫だぞ?」
「確かに猫だったな。ぁあ!こんな美人が俺の女だったらなー」
「はっ!お前に美人は似合わないぜ。あの食堂のおばちゃんがお似合いだろ?」
2人の会話は部屋に木霊する。
真奈美は意識なく横たわっていた。
「・・?おぃ?なんか魔人が動かなかったか?」
「いや?気のせいではないか?」
魔人が動いた様に思ったが、2人は調べなかった。
*****
「何か外が騒がしくないか?」「ん?・・ぁあ、何かあったのか?」
ドタァァアン!!
「!?何だ!お前たちは!?」
「ヴォエヴィアン」
「「うっっ・・・」」
「まなみ!!どこだ!!・・・いた!まなみ!!!」
アラン達が部屋のドアを魔法で壊し、マニーが忘却魔法を掛けたのだ。2人は眠った様にその場に倒れた。
真奈美を見つけたアランは駆け寄り、抱き抱えようとしたが
結界に弾かれてしまった。
「くそっ!!結界か、これで破れるか・・・バチィィッ。よし、
まなみ、、やっと迎えに来れた」
マダム・イシュリーから何かあれば一度だけ使えるっと言われた石を預かったが、アランは結界が破れるとは知らなかった様だ。
真奈美を優しく抱き抱えると、痩せてしまった真奈美に気付き。知らない内に腕に力が入ってしまう。
真奈美は意識がないまま、アランの腕の中にいた。
確か、リードリッヒ様と話して・・・急に眠気が来たんだっけ、ここはどこだろ?あれ?人間になってる。?何でだろ?・・・)
モヤモヤした頭を覚まし、周りを見渡す。
少し行った所に黒い人影を見つけ、歩いて行く
(男の人?泣いてるの?)
近付くと男性がうずくまり泣いているのに気付いた。
何故だかほっとけなく、真奈美はそっと男性に触れた
『どうかしたんですか?』
「・・俺が・・・」
『えっ?』
「亡くなったんだ・・・俺が・・・・・っ!!ミナ!!」
『ぅわ!!?』
真奈美は悲しんでいる男性から目が離せないでいた。
男性はうずくまっていたが、不意に真奈美を見ると驚いた顔で涙を拭い真奈美に抱きついた。
急に抱きつかれ、訳も分からず恐怖で体を強張らせる真奈美。
『なっなっなんですか!?離してください!人違いです!!』
「ミナ!ミナ!!ずっと、探していたんだ!やっと見つけた。俺のミナ!もう離さない。俺はお前を2度と離さない」
『(ミナ?)だから!人違いです!私は真奈美って言います!よくみてください!』
「?ミナ?ミナじゃないだと?・・・その髪、金の瞳・・俺が間違うはずが無い。俺を忘れたのか?ここは、どこだ?」
『あなたなんか知りません。・・ここは、私も分かりません。気付いたらここにいたんで、、』
「俺は、何故ここにイル?ミナに会うタメ・・に、アイツと契約を・・・ウグゥッ頭が割れるように痛い・・ミナ・・・ミナァァォァァア!!!」
『!!!』
男性は急に苦しみ出し、真奈美の前から消えてしまった。
取り残された真奈美はこれからどうなるのか、恐怖が襲う。
(怖い・・アランさん)
その場にうずくまり、涙が頬を伝う。
(これは悪い夢よ。目が覚めたらアランさんが隣に居て、おはようって目覚めのキスをするのよ・・・これは、悪い夢)
*****
「まなみの状態はどうだ?」
「今の所問題ないです!魔力も順調に魔人へと注がれているので、明日には全て完了する予定です!」
「そうか、俺は視察でアンデルダーンに行ってくる。夕刻にならんと戻れんが何かあれば魔法伝法で知らせてくれ。
まなみ、頑張れ。魔力が満たされたら解放される。頑張れ、、」
「「分かりました!」」
リードリッヒはそう言うと、部屋を後にする。
バタン・・・・
魔人と呼ばれる男性は、ガラスで出来た筒状の中に入っていた。水の中にいる魔人は所々に管が付いている。
その横のベットに真奈美は寝かされている
頭にヘルメットの様な物を被させられ、管が筒状へと繋がっていた。
「・・しかし、リードリッヒ様もよく見つけたな?魔力は凄いし可愛いな」
「おい!やめろ!被験体に触れると・・!!」
バチィッ
「ッ!忘れていたぜ、リードリッヒ様が結界をやっていたんだっけな、ちっ!意識の無い女を何もせず黙って見てるのも嫌な役割だぜ」
「そういうな、元は猫だったじゃないか。ロイ様の催眠で、自分から人間になったが、、猫だぞ?」
「確かに猫だったな。ぁあ!こんな美人が俺の女だったらなー」
「はっ!お前に美人は似合わないぜ。あの食堂のおばちゃんがお似合いだろ?」
2人の会話は部屋に木霊する。
真奈美は意識なく横たわっていた。
「・・?おぃ?なんか魔人が動かなかったか?」
「いや?気のせいではないか?」
魔人が動いた様に思ったが、2人は調べなかった。
*****
「何か外が騒がしくないか?」「ん?・・ぁあ、何かあったのか?」
ドタァァアン!!
「!?何だ!お前たちは!?」
「ヴォエヴィアン」
「「うっっ・・・」」
「まなみ!!どこだ!!・・・いた!まなみ!!!」
アラン達が部屋のドアを魔法で壊し、マニーが忘却魔法を掛けたのだ。2人は眠った様にその場に倒れた。
真奈美を見つけたアランは駆け寄り、抱き抱えようとしたが
結界に弾かれてしまった。
「くそっ!!結界か、これで破れるか・・・バチィィッ。よし、
まなみ、、やっと迎えに来れた」
マダム・イシュリーから何かあれば一度だけ使えるっと言われた石を預かったが、アランは結界が破れるとは知らなかった様だ。
真奈美を優しく抱き抱えると、痩せてしまった真奈美に気付き。知らない内に腕に力が入ってしまう。
真奈美は意識がないまま、アランの腕の中にいた。
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