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第1章

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着いた先は、植物が生い茂り建物が見えなくなっていた。

本当に家があるのかしら?っと、マニーは疑惑の目でアランを見る。
「ほら、着いたぞ!ここだ。(・・・凄い見られているな)」

アランは視線を逸らし、植物を掻き分けながら中へ入って行く。イワンも続いて歩き出す。
マニーはイワンに防護魔法を一応かけ、自分も後に続いた。

(んもぅ!何よ!この植物!!家があるなら、道らしく整えておきなさいよね、こんな道を通させて・・・家がなかったら覚えてなさい。アラン)
マニーは苛立ちを抑えながら植物を掻き分ける。
やっと見えてきた家は、古風な感じの建物。
周りは荒れており、人が住んでいる気配がない
「アラン。本当にこんな廃墟に魔女はいるのか?気配が無いようだが?」
「ん?ぁあ、これはだな・・《どこが廃墟ですって?》

3人は不意に聞こえた方を振り向くと、そこには真っ赤な鳥がいた。
「・・・この鳥が喋ったのか?」
イワンが近づく前にマニーがサッとイワンの前に立ち塞がる。

「イワン様!離れてください!・・・凄い魔力を感じます」
マニーはいつでも、魔法が使えるように戦闘態勢に入る。
その様子を赤い鳥はくくっと笑う
「これはこれは、立派な使い魔だね~やる気満々のようだ。どれ、相手でもしてやるか?」
ブワァっと、赤い鳥は羽を広げ魔力を解放した。
魔力の風がマニーに当る、自分よりも強いと感じたが大好きなイワン様の前で怖気付くマニーでは無かった。

「っく、凄い魔力、でも私が倒れたらイワン様が危険になる。あなたは私が護る!メガグラビティーーー!!」
「インヴァルト」グインッ
「っっなんですって?!」


「ぐぇっ!!?何故・わたし・が・・?」

マニーの攻撃魔法を赤い鳥はいとも簡単に跳ね返し、近くにいたアランに当たってしまった。
無重力により、押し潰されてしまったアラン

「・・まさか・・・私の魔法を跳ね返すなんて、キッ!あなたは一体何者?!」
マニーはイワンの前から赤い鳥に向かい睨みつける。
憐れなアランは気絶していた。

「くくっ、あっはっは!ごめんね~♪あなたがどれだけ主人を大切にしてるか気になっちゃって。うんうん!合格!トランフォー」
ボフンッ

赤い鳥はそう言うと、呪文を唱えた。すると、赤い鳥は見る見る人型になり、スタイル抜群の女性へと変わった。

「・・・・あなたは?」
マニーが怪訝な顔で聞くと、「私?イシュリーよ。あなた達が会いに来た魔女」
赤い鳥に変身していたのはマダム・イシュリーだった。
イシュリーは伸びているアランに「あーぁ、ったく」回復魔法をかけて、起こした。

「うっ、まだクラクラする。不意を突かれたが・・・まったく、イワンの使い魔は凄い攻撃魔法を使うんだな、」

フルフルと頭を振り、気持ちを切り替えるアラン。

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