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第1章

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まなみちゃんと会えなくなってから、
イワン様の親友であり、元主人のアラン。
彼がよく遊びに来るようになったゎ。

・・・・・
邪魔ね。ハッキリ言って、邪魔。

ここは、私とイワン様の貴重な2人だけの空間なのに!
遊びになんて来ないで迎えに行けば良いじゃない!
リードリッヒ様に取り繕って貰えないなら、何度も行けば会わせてくれるかも知れないし。
まなみちゃんに対しての愛は所詮その程度なのね、口先だけの男はこれだから嫌なのよ。

口では、愛してるって幾らでも言えるわ。
本当に大切なら行動で示さないと相手には伝わらない。

イワン様みたいに鈍い人もいるけどね。
そこが良いんだけど。
私がいくらアピールしても、気付かない人。私を使い魔として好きっていってくれるけど
「私の方が!好きなんだからーーー!!」
「ぅおっ!!またか、マニー。そんな大声を出さなくても、マニーの分は別に取ってあるから そんなに怒るなよ。」

イワン様はアランさんから頂いた焼き菓子を取り分けていた。
マニーの奇声はいつもの事で、特に気にした様子は無かった。
1人を除いて。
「!?っふー、奇声には未だ慣れないな。ところで、今日はイワンにもきて欲しい所があるんだが?時間はあるか?」
「俺に?ぁあ特に予定は無いから大丈夫だ。マニー 今日は何かあったか分かるか?」

「コホン。いーえ、イワン様。今日の予定は何もありません。来客の予定も入っていませんでしたわ。ねぇ?アランさん?」
ギロリとアランを睨みつけ マニーは答えた。
ビクリっと一瞬怯んだが、アランは視線を逸らした。

(こっ怖いな、あの顔で凄まれたら身動きが取れん)

「それで、どこに行くんだ?」
「・・あっ?ぁあ、魔女の所だ。まなみがいなくなった日にも行ってたんだが、、今から行こう!早い方がいい。」

「魔女?ってあの魔女か?!まだ生きていたんだな・・よし。マニー、準備して行くぞ」
「はい。イワン様。(魔女?噂でしか聞いた事ないけど、何百年も生きてるって言われてる魔女の事かしら?)」



3人は馬車に乗り フェアリー広場の先にある 魔女の所に向かった。
マダム・イシュリーの処へ。
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