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番外編 Ⅰ
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「ねぇ、月姫。あんた達私達の家の方向に向かってるんじゃないの?私達の家こっちなんだけど…?」
「まぁまぁ、志音。もうすぐわかること」
そう、もうすぐわかること。絶対結姫が何か言うんだから!!私と結翔は笑いを堪えた変な顔をしてるはずだ。それももうすぐの我慢。自分、耐えろ!!
「あっ、水原家が見えてきたぞー!!」
「そうだね。そう言えばさ、私達の家の隣に新しい家が建ったんだよね、誰が住むのかな?」
そう言う志音の目線の先には、志音達が住んでいる家の隣の、新築の和モダンの家。志音達の家も新築だけど、隣の和モダンとは違って洋風の可愛い家。
そろそろ結姫が走り出すんじゃないかな?私と結翔が結姫を見てみると、私の予想通り、結姫は目を輝かせて走り出した。
「パパ!!ママ!!早く!」
「ちょっと待ってよ結姫!!」
「そんなに急がなくても家は逃げないんだから」
結翔さん。言っちゃったね。
「…あ、やばい」
「……………家!?」
はぁー、バレたら仕方ない。
「そうだよ。志音、颯。水原家の横に新しく建てられた和モダンの家は、黒河家…つまり私達の家!!」
「え!!そうだったのか!?」
「あぁ」
「知らなかった!!」
「だって言ってないしね」
「言ってくれたら良かったのに!…でもこれで、私たちずっと一緒にいられるね」
「あぁ」
「そうだな!!」
「うん!!」
私達は、結姫と結姫を追いかけていった颯斗を見守りながら、2人の将来がどうのこうのなど、他愛ない会話をしながら家に向かって歩いていった。
番外編 Ⅰ END
「まぁまぁ、志音。もうすぐわかること」
そう、もうすぐわかること。絶対結姫が何か言うんだから!!私と結翔は笑いを堪えた変な顔をしてるはずだ。それももうすぐの我慢。自分、耐えろ!!
「あっ、水原家が見えてきたぞー!!」
「そうだね。そう言えばさ、私達の家の隣に新しい家が建ったんだよね、誰が住むのかな?」
そう言う志音の目線の先には、志音達が住んでいる家の隣の、新築の和モダンの家。志音達の家も新築だけど、隣の和モダンとは違って洋風の可愛い家。
そろそろ結姫が走り出すんじゃないかな?私と結翔が結姫を見てみると、私の予想通り、結姫は目を輝かせて走り出した。
「パパ!!ママ!!早く!」
「ちょっと待ってよ結姫!!」
「そんなに急がなくても家は逃げないんだから」
結翔さん。言っちゃったね。
「…あ、やばい」
「……………家!?」
はぁー、バレたら仕方ない。
「そうだよ。志音、颯。水原家の横に新しく建てられた和モダンの家は、黒河家…つまり私達の家!!」
「え!!そうだったのか!?」
「あぁ」
「知らなかった!!」
「だって言ってないしね」
「言ってくれたら良かったのに!…でもこれで、私たちずっと一緒にいられるね」
「あぁ」
「そうだな!!」
「うん!!」
私達は、結姫と結姫を追いかけていった颯斗を見守りながら、2人の将来がどうのこうのなど、他愛ない会話をしながら家に向かって歩いていった。
番外編 Ⅰ END
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