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第194話 邪神ちゃんとアファカの共通点?!
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食事を済ませたフェリスたちは、ペコラはハバリーと別れてようやくフェリスメルの商業組合へと向かう。本当は早めに向かっておきたかったのだけど、メルをいの一番に回してしまったら予想外の動きになってしまったのだ。牛乳プリンは意外だったから仕方がない。ペコラ当然だけど、ハバリーも元気にやっているみたいでフェリスは安心していた。仲間内ではそこそこ強気に出ていける彼女も、他人の前だと天性のあがり症でうまく意思疎通ができないから、フェリスとしては心配になっていたのだ。あの様子を見る限りは、工房の人たちとも関係は良好だと思われる。フェリスは鼻歌を歌いながら、メルを連れて商業組合に到着したのだった。
「あら、フェリスさん。戻られていたんですね」
商業組合の中に入るなり、アファカの開口一番がこれである。みんなの中でフェリスが一体どういう位置づけになっているのやら……。アファカの言葉に、フェリスの表情は歪んでいた。
「ドラコから冒険者の世話を押し付けられましてね。やーっとその用事が片付いて戻ってきたんですよ!」
フェリスは半ギレ気味にアファカに答えていた。
「ああ、そうなんですね」
しかし、アファカは話半分の反応しかしていなかった。まあ、いろいろと忙しいのはあるだろうが、正直フェリスの癇に障った。
「だあああっ! なんであたしが小間使いみたいな事しなきゃいけないのよっ!」
フェリスがついにブチ切れた。突然の大声にメルがびっくりして固まっている。
「ドラコに呼び出されたかと思ったら冒険者の面倒を看させられて、モスレまで行ったらコネッホには邪魔者扱いされるし。最近、あたしの扱い、みんなして酷くない?!」
「みなさんに暇人だと思われてるんでしょうね。実際暇そうにしてますし」
フェリスの叫びに、アファカは淡々と対応していた。
「だって、専門が居るのにあたしの出番なんてあると思う? 張りきったらみんな邪険にしてくるし、どーしろっていうのよ。見て回るくらいしかないじゃないのよ!」
「独断で相談がないのが悪いんです。あなたが張り切ったせいでどんだけ迷惑した事か……。能力が優れているのは分かりますが、やる前に一度私たちに相談をして下さい」
いくらフェリスが文句を言おうが、アファカはものすごく冷静だった。正論を言われては、フェリスも困ってしまうのだ。
「フェリス様、私が……私が居ますから。どうか落ち着いて下さい、フェリス様!」
今にも走り出しそうなフェリスを、メルが一生懸命落ち着かせようとしている。今にも泣きそうなメルの顔を見て、フェリスはどうにか落ち着く事ができたようだった。
「メル……」
今にも泣き出しそうなメルを、フェリスは抱き締める。
「そうね。あたしにはメルが居るものね。ありがとう、冷静になれたわ」
「フェリス様……」
落ち着いたフェリスはメルを抱き締めるのをやめると、アファカに向き直る。
「そういえば、ドラコがやってる薬草園の話は聞いているかしら」
「はい、ヘンネを通じてお伺いしております」
急に冷静になったフェリスにも、アファカはまったく動じていなかった。
「ポーションの材料となる薬草が大量に栽培できるとなると、これは革命ものですからね。私どもも実に注視しているのです」
アファカが少し早口になっている。
「まさか、薬草の栽培に適している肥料が、魔物の素材や魔石だとは思いませんでしたね。普通の水や肥料ではダメだなんて初めて知りました、目からウロコです」
アファカの目が今までに見た事ないくらいにキラッキラに輝いている。
「安定して手に入るとなると、薬草の値段が下がります。そして、それを元に作られるポーションの類も同様に値段が下がります。そうすれば、今まで助けられなかった人たちをも助ける事ができるようになるはずなのです。ああ、なんて素晴らしいんでしょう!」
フェリスがドン引きするくらいに、アファカは何かに酔っているようだった。アファカってこんなキャラだったっけ? フェリスはものすごく混乱していた。
「この事はゼニスさんにもすでに報告を出しております。そのうちクレアールにいらっしゃるかと思いますので、その際にはフェリスさんもご同席のほどをお願い致します」
「ええ、それは構わないわよ」
アファカの申し出をフェリスは快く了承する。
「まあ、それはそれとして、牛乳プリンを正式に食堂とかで提供する事になったので、それも報告しておくわね」
「ああ、ペコラさんたちがごねていた一件、ようやく解消されたのですね。卵で作るプリンに勝るとも劣らない濃厚な味ですから、きっと気に入る方は多いと思いますよ」
どうやら牛乳プリンは、アファカも一押しの一品のようだった。
それにしても、アファカもフェリスの事を言えないくらいには暴走する癖がありそうである。類は友を呼ぶのだろうか……。
何にしても、こうやってみんなと話をして回って、ようやくフェリスメルに戻ってきたなという実感を得たフェリスだった。
「あら、フェリスさん。戻られていたんですね」
商業組合の中に入るなり、アファカの開口一番がこれである。みんなの中でフェリスが一体どういう位置づけになっているのやら……。アファカの言葉に、フェリスの表情は歪んでいた。
「ドラコから冒険者の世話を押し付けられましてね。やーっとその用事が片付いて戻ってきたんですよ!」
フェリスは半ギレ気味にアファカに答えていた。
「ああ、そうなんですね」
しかし、アファカは話半分の反応しかしていなかった。まあ、いろいろと忙しいのはあるだろうが、正直フェリスの癇に障った。
「だあああっ! なんであたしが小間使いみたいな事しなきゃいけないのよっ!」
フェリスがついにブチ切れた。突然の大声にメルがびっくりして固まっている。
「ドラコに呼び出されたかと思ったら冒険者の面倒を看させられて、モスレまで行ったらコネッホには邪魔者扱いされるし。最近、あたしの扱い、みんなして酷くない?!」
「みなさんに暇人だと思われてるんでしょうね。実際暇そうにしてますし」
フェリスの叫びに、アファカは淡々と対応していた。
「だって、専門が居るのにあたしの出番なんてあると思う? 張りきったらみんな邪険にしてくるし、どーしろっていうのよ。見て回るくらいしかないじゃないのよ!」
「独断で相談がないのが悪いんです。あなたが張り切ったせいでどんだけ迷惑した事か……。能力が優れているのは分かりますが、やる前に一度私たちに相談をして下さい」
いくらフェリスが文句を言おうが、アファカはものすごく冷静だった。正論を言われては、フェリスも困ってしまうのだ。
「フェリス様、私が……私が居ますから。どうか落ち着いて下さい、フェリス様!」
今にも走り出しそうなフェリスを、メルが一生懸命落ち着かせようとしている。今にも泣きそうなメルの顔を見て、フェリスはどうにか落ち着く事ができたようだった。
「メル……」
今にも泣き出しそうなメルを、フェリスは抱き締める。
「そうね。あたしにはメルが居るものね。ありがとう、冷静になれたわ」
「フェリス様……」
落ち着いたフェリスはメルを抱き締めるのをやめると、アファカに向き直る。
「そういえば、ドラコがやってる薬草園の話は聞いているかしら」
「はい、ヘンネを通じてお伺いしております」
急に冷静になったフェリスにも、アファカはまったく動じていなかった。
「ポーションの材料となる薬草が大量に栽培できるとなると、これは革命ものですからね。私どもも実に注視しているのです」
アファカが少し早口になっている。
「まさか、薬草の栽培に適している肥料が、魔物の素材や魔石だとは思いませんでしたね。普通の水や肥料ではダメだなんて初めて知りました、目からウロコです」
アファカの目が今までに見た事ないくらいにキラッキラに輝いている。
「安定して手に入るとなると、薬草の値段が下がります。そして、それを元に作られるポーションの類も同様に値段が下がります。そうすれば、今まで助けられなかった人たちをも助ける事ができるようになるはずなのです。ああ、なんて素晴らしいんでしょう!」
フェリスがドン引きするくらいに、アファカは何かに酔っているようだった。アファカってこんなキャラだったっけ? フェリスはものすごく混乱していた。
「この事はゼニスさんにもすでに報告を出しております。そのうちクレアールにいらっしゃるかと思いますので、その際にはフェリスさんもご同席のほどをお願い致します」
「ええ、それは構わないわよ」
アファカの申し出をフェリスは快く了承する。
「まあ、それはそれとして、牛乳プリンを正式に食堂とかで提供する事になったので、それも報告しておくわね」
「ああ、ペコラさんたちがごねていた一件、ようやく解消されたのですね。卵で作るプリンに勝るとも劣らない濃厚な味ですから、きっと気に入る方は多いと思いますよ」
どうやら牛乳プリンは、アファカも一押しの一品のようだった。
それにしても、アファカもフェリスの事を言えないくらいには暴走する癖がありそうである。類は友を呼ぶのだろうか……。
何にしても、こうやってみんなと話をして回って、ようやくフェリスメルに戻ってきたなという実感を得たフェリスだった。
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