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第104話 邪神ちゃんと古の邪竜
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全体的に緑色の鱗と薄い緑色で黄色いに近い感じの毛並みと腹が特徴的だったドラゴン。グリーンドラゴンとも呼ばれるそれが人間形態をとると、新緑の長い髪にエメラルドの瞳が特徴的なつり目の美少女となった。服装は意外にもフリルたっぷりのドレススタイルで、翼を出すために大きく背中が開いている。頭にはヘッドドレスを着けており、足はドロワーズに皮の編み上げニーハイブーツである。どうしてお嬢様仕様なのかよく分からない。
彼女がフェリスの友人の邪神の一人であるドラコである。フェリスよりも長生きの彼女だが、そんな彼女もフェリスに従う邪神の一人である。
「風の噂でフェリスの話を聞いてな。居ても立ってもおれんでこうやってやって来たというわけじゃ」
「噂で聞いたなら、祠に居ない事は分かってたでしょうに……」
ドラコの言い分に呆れるフェリス。まったく、もうろくとした邪竜である。
「はははっ、年甲斐もなく慌ててしもうたな! じゃが、ちゃんとこっちに来る事ができたぞ。どうじゃ、偉いだろう?」
「あーはいはい、えらいえらい」
ドヤ顔で話してくるドラコだが、フェリスはあまりのドジっぷりに乾いた反応を見せていた。
これでもおそらく一番生きてる存在なはずのドラコである。だが、長く生きている反面、どうしてもそういういい加減なところが出てきてしまうのである。長く生きた事による余裕か、長く生きてきた事によるボケか、その理由はよく分からなかった。
「なんじゃその態度は。せっかく来たというのに、久しぶりに会った友人にその態度とは、褒められたものではないぞ」
ドラコはご機嫌斜めである。
「あー、うん、悪かったわね。とりあえず立ち話もなんだから、何か食べるかしら?」
フェリスは頭を掻きながらドラコに提案する。年上に対してこの口の利き方である。フェリスは大物なのだ。
「おー、そうじゃのう。人間の食べ物は久しぶりじゃ。ロックリザードばかりで胃もたれしておったとこじゃ」
「岩山に住んでるのね」
「まあな。わしの巨体ともなると、人間どもが怯みよるからな。人型を取ったとしても、角と翼と尻尾が消えんじゃろう。やっぱり人が怯んでかなわんのじゃ」
困っている言い分なのに、けらっけらと明るく話すドラコ。とりあえず現在地にある二号店ではなく、ペコラの居る一号店へと向かうフェリスたちだった。
「ペコラ、居る?」
一号店に入るなり声を掛けるフェリス。オフピークとあって、客の入りは少なくなっていた。
「おーフェリスか。どうしたのだ?」
すぐさまペコラが出てきたのだが、後ろに居たメルの隣の人物を見た瞬間に固まっていた。
「な、なんでドラコが居るのだ?」
びっくりして指を指しながら、震えて声を出すペコラ。どうやらペコラには恐怖の対象のようである。
「ペコラか、久しいな。なに、フェリスの噂を聞いてやって来ただけじゃ。ペコラも座れ、話を聞かせてもらうぞ」
ドラコは適当な席に座ると、バンバンと椅子を叩いていた。手加減しているせいか椅子は壊れない。ペコラはフェリスとメルを見るが、フェリスからは諦めてという反応が返ってきた。連れてきたのはあんただ。
座って適当に注文をして待っていると、
「フェリス! なんでドラコが来ているのですか!」
ヘンネが息を切らせながらやって来た。どうやら目撃情報を聞きながらやって来たようである。
「知らないわよ。来たかったから来たんでしょう?」
ヘンネの言い掛かりにイラっと来たフェリスは、口をすぼめて文句を言うような口調で答えた。
「おー、ヘンネか。お前もこっちに来て座れ。ここには思ったより仲間が集まっておるな」
ドラコはすでに上機嫌である。お酒なんて飲んでないのに、すでにテンションは上がり切っていた。
さすがのヘンネもドラコには逆らえないらしく、おとなしく席に着いた。
「ふむ、実に久しいのう。元気そうで何よりじゃわい、ガハハハハハっ!」
お嬢様な服装なのに、実に豪快な笑い声を上げるドラコ。こういう繊細かつ豪胆なのがドラゴンたちの特徴なのである。フェリスによれば、ドラコは古龍に属するドラゴンであり、純粋に邪神や邪竜と呼ばれる存在だったらしい。
なぜそんな彼女がフェリスの配下に居るのか。メルは不思議で仕方がない。
「んー、メルというのか、フェリスの眷属は。愛いのう」
ドラコはメルの頭を軽く撫でる。力加減を間違えれば人間の頭など軽く撫で消えるが、そこはさすがは長く生きる存在ゆえに手加減は完璧だった。
「うむ、実にいい魔力の質じゃな。これなら魔王と戦ったとかいう人間どもに匹敵する魔法の使い手になれるぞ」
「えっ、そ、そんな大それたものにはなりませんよ! 私はフェリス様のお側にずっと居たいです」
「ドラコもそう思うのね。いいでしょ、私の可愛いメルは」
フェリスがにんまりしながら自慢げに言う。惚気である。
「もう、フェリス様! そ、そんな、嬉しいですよ……」
メルは真っ赤になりながら下を向いてしまった。愛い奴である。
「ふふっ、これは可愛がりがいのある娘じゃな。わしもこの村にしばらく滞在するかのう」
まーたとんでも発言が飛び出る。ただでさえ邪神の増えまくった村に、最強クラスの邪神が加わる事になりそうだ。
「はぁ……、胃が痛くなりそうだわ」
ヘンネが頭を悩ませていた。邪神でも苦労が重なると頭痛や胃痛も起きるようだ。
「あ、あの!」
「どうしたの、メル」
メルが急に声を出すので、フェリスがメルに声を掛ける。
「フェリス様たちって、どうやって知り合われたんですか? さすがにドラコ様は今までとは全然違う方ですし、気になってしまいます」
メルはフェリスの記憶や能力の一部を分け与えられているが、邪神たちの出会いに関してはまったく引き継がれていないのだ。だからこそ、こういう疑問が出てくるのである。
「そうね。周りにたくさん人が居るとはいえ、誰に隠す必要もないでしょうから、ここで話してもいいかもね」
フェリスはヘンネたちに確認を取ると、構わないというような返事があった。なので、フェリスは自分たちの出会いについて語り出すのであった。
彼女がフェリスの友人の邪神の一人であるドラコである。フェリスよりも長生きの彼女だが、そんな彼女もフェリスに従う邪神の一人である。
「風の噂でフェリスの話を聞いてな。居ても立ってもおれんでこうやってやって来たというわけじゃ」
「噂で聞いたなら、祠に居ない事は分かってたでしょうに……」
ドラコの言い分に呆れるフェリス。まったく、もうろくとした邪竜である。
「はははっ、年甲斐もなく慌ててしもうたな! じゃが、ちゃんとこっちに来る事ができたぞ。どうじゃ、偉いだろう?」
「あーはいはい、えらいえらい」
ドヤ顔で話してくるドラコだが、フェリスはあまりのドジっぷりに乾いた反応を見せていた。
これでもおそらく一番生きてる存在なはずのドラコである。だが、長く生きている反面、どうしてもそういういい加減なところが出てきてしまうのである。長く生きた事による余裕か、長く生きてきた事によるボケか、その理由はよく分からなかった。
「なんじゃその態度は。せっかく来たというのに、久しぶりに会った友人にその態度とは、褒められたものではないぞ」
ドラコはご機嫌斜めである。
「あー、うん、悪かったわね。とりあえず立ち話もなんだから、何か食べるかしら?」
フェリスは頭を掻きながらドラコに提案する。年上に対してこの口の利き方である。フェリスは大物なのだ。
「おー、そうじゃのう。人間の食べ物は久しぶりじゃ。ロックリザードばかりで胃もたれしておったとこじゃ」
「岩山に住んでるのね」
「まあな。わしの巨体ともなると、人間どもが怯みよるからな。人型を取ったとしても、角と翼と尻尾が消えんじゃろう。やっぱり人が怯んでかなわんのじゃ」
困っている言い分なのに、けらっけらと明るく話すドラコ。とりあえず現在地にある二号店ではなく、ペコラの居る一号店へと向かうフェリスたちだった。
「ペコラ、居る?」
一号店に入るなり声を掛けるフェリス。オフピークとあって、客の入りは少なくなっていた。
「おーフェリスか。どうしたのだ?」
すぐさまペコラが出てきたのだが、後ろに居たメルの隣の人物を見た瞬間に固まっていた。
「な、なんでドラコが居るのだ?」
びっくりして指を指しながら、震えて声を出すペコラ。どうやらペコラには恐怖の対象のようである。
「ペコラか、久しいな。なに、フェリスの噂を聞いてやって来ただけじゃ。ペコラも座れ、話を聞かせてもらうぞ」
ドラコは適当な席に座ると、バンバンと椅子を叩いていた。手加減しているせいか椅子は壊れない。ペコラはフェリスとメルを見るが、フェリスからは諦めてという反応が返ってきた。連れてきたのはあんただ。
座って適当に注文をして待っていると、
「フェリス! なんでドラコが来ているのですか!」
ヘンネが息を切らせながらやって来た。どうやら目撃情報を聞きながらやって来たようである。
「知らないわよ。来たかったから来たんでしょう?」
ヘンネの言い掛かりにイラっと来たフェリスは、口をすぼめて文句を言うような口調で答えた。
「おー、ヘンネか。お前もこっちに来て座れ。ここには思ったより仲間が集まっておるな」
ドラコはすでに上機嫌である。お酒なんて飲んでないのに、すでにテンションは上がり切っていた。
さすがのヘンネもドラコには逆らえないらしく、おとなしく席に着いた。
「ふむ、実に久しいのう。元気そうで何よりじゃわい、ガハハハハハっ!」
お嬢様な服装なのに、実に豪快な笑い声を上げるドラコ。こういう繊細かつ豪胆なのがドラゴンたちの特徴なのである。フェリスによれば、ドラコは古龍に属するドラゴンであり、純粋に邪神や邪竜と呼ばれる存在だったらしい。
なぜそんな彼女がフェリスの配下に居るのか。メルは不思議で仕方がない。
「んー、メルというのか、フェリスの眷属は。愛いのう」
ドラコはメルの頭を軽く撫でる。力加減を間違えれば人間の頭など軽く撫で消えるが、そこはさすがは長く生きる存在ゆえに手加減は完璧だった。
「うむ、実にいい魔力の質じゃな。これなら魔王と戦ったとかいう人間どもに匹敵する魔法の使い手になれるぞ」
「えっ、そ、そんな大それたものにはなりませんよ! 私はフェリス様のお側にずっと居たいです」
「ドラコもそう思うのね。いいでしょ、私の可愛いメルは」
フェリスがにんまりしながら自慢げに言う。惚気である。
「もう、フェリス様! そ、そんな、嬉しいですよ……」
メルは真っ赤になりながら下を向いてしまった。愛い奴である。
「ふふっ、これは可愛がりがいのある娘じゃな。わしもこの村にしばらく滞在するかのう」
まーたとんでも発言が飛び出る。ただでさえ邪神の増えまくった村に、最強クラスの邪神が加わる事になりそうだ。
「はぁ……、胃が痛くなりそうだわ」
ヘンネが頭を悩ませていた。邪神でも苦労が重なると頭痛や胃痛も起きるようだ。
「あ、あの!」
「どうしたの、メル」
メルが急に声を出すので、フェリスがメルに声を掛ける。
「フェリス様たちって、どうやって知り合われたんですか? さすがにドラコ様は今までとは全然違う方ですし、気になってしまいます」
メルはフェリスの記憶や能力の一部を分け与えられているが、邪神たちの出会いに関してはまったく引き継がれていないのだ。だからこそ、こういう疑問が出てくるのである。
「そうね。周りにたくさん人が居るとはいえ、誰に隠す必要もないでしょうから、ここで話してもいいかもね」
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