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第二部 王太子妃ゼリア
第59話 謎のダーティスライム
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「あは、あはははははは……」
ゼリアはとりあえず笑ってごまかす。そして、養鶏場に居るダーティスライムの中から一体をひょいと抱え上げた。
『わぁ、何するなのー!』
「ごめん、ちょっと今だけ我慢して」
騒ぐものだから、ゼリアはこそこそと声を掛ける。
「王太子妃殿下、もしやそのスライムの言葉が分かるので?」
リョブクがおそるおそる尋ねてくるので、ゼリアは苦笑いを浮かべる。
『ん、ゼリア様ドジ』
『でも、飛び出そうとしてた、止めるの分かる』
キャンディとガムがゼリアに念話で話し掛けると、
『ひゃ? 何か聞こえる』
『ん、このスライム、変』
『僕らのパスに、紛れられる?』
ゼリアが抱えるスライムが念話に混ざり込んできた。一体どういう事なのだろうか。
『嘘でしょ? この念話は主人と眷属の間でしか通用しないものよ? 主従関係が違えば念話が通じないのに、どういう事?』
ゼリアが混乱をしている。
「どうしたんだ、ゼリア」
あまりの様子のおかしさに、アレスは心配になってゼリアに声を掛けた。
「いえ、このスライム、念話が使えるんですよ」
ゼリアが表情を震わせながら言う。
「なんだと?!」
「なんで? 私だって使えるまでにすごく時間かかったのに。こんな所に居るスライムが使えるの?」
ゼリアが混乱してきている。そして、とうとう頭が混乱の極みに達して、気を失って倒れてしまった。
「ゼリア!」
アレスが慌てて駆け寄る。
「おい、すぐにベッドに運んで休ませろ! 早く!」
そして、ゼリアを掛け上げると、取り乱して部下たちにすぐに指示を出した。
『どうしたの?』
『ん、混乱してる』
『君が念話を使える事、不思議』
『そういう事なのね』
キャンディとガムはゼリアと違って取り乱す事もなく、落ち着いてダーティスライムと念話をしていた。
『ん、主人と眷属、絆を結んだ相手、その間でしかこの念話、使えない』
『どちらでもない君、念話が使える、謎』
キャンディとガムは、取り乱すリョブクたちを尻目に、ゼリアの手から離れたダーティスライムに近付く。
『ん、君、事情聴く』
『話聞くだけ、心配ない』
二人がそう話し掛けると、
『分かったのね』
ダーティスライムは二人に抱えられて、養鶏場から移動したのだった。
「う……ん……」
「気が付かれましたか、ゼリア様!」
ようやくゼリアが目を開ける。すると目の前には、それは心配そうに顔を歪めたルチアの姿があった。
「あれ……? ルチア、私……」
ゼリアは体を起こすが、まだ混乱しているのか少しめまいを起こした。
「まだ無理をなさらないで下さい。急に倒れられたのですから」
ルチアがゼリアを落ち着かせて、とりあえず横にさせる。しばらくすると、アレスに加えてリョブクたちも入ってきた。
「とりあえず、お前の眷属から全部事情は聞いた。このダーティスライムが原因らしいな」
「ん、念話使える」
「普通、眷属同士しか使えない」
「ん、全部聞いた」
「人間と話したい、そう思った」
アレスに続いて、キャンディとガムがダーティスライムとの会話の内容を話していた。どうやらリョブクにも全部話してしまったらしい。
「いやはや、この二人が王太子妃殿下の眷属で、そろってスライムだとは信じられませんぞ」
リョブクは驚いたように話している。
「申し訳ありません。事実なんです」
意識がはっきりしてきたゼリアは、リョブクに謝罪を入れた。
「いやはや、こちらとしては優秀なお二人を預からせて頂いて嬉しい限りなのです。頭をお上げ下さい」
慌てて言うリョブク。なんだか以前のイメージとは全く違う感じである。何と言うか謙虚になったものである。ゼリアがキャンディとガムを見ると、二人揃って親指を立ててドヤ顔をしていた。これはリョブクの商会の中で何かあったのだろう。ゼリアたちは悟った。
『ぷる、ぷるっ、大丈夫?』
キャンディに抱えられているダーティスライムが念話を発動している。
「ええ、大丈夫よ。だいぶ落ち着いたわ」
『そっか、それはよかったの』
ダーティスライムは、ぽよぽよとキャンディの腕の中で踊っていた。
「ん、嬉しそう」
「それにしても、どうしてあなたは念話が使えるの?」
『分からない。気が付いたら使えてた。もっとも、誰にも通じなかった』
ゼリアの問い掛けに、ダーティスライムはそう話している。
「なるほど、この子は他人と話がしたかっただけなのね」
頭の整理が付いたゼリアは、すっきりとすぐにこの結論に達した。素の状態ならそれなりに頭が回る、それがアサシンスライムなのだ。
「念話が通じる条件としては、絆を結んで波長を合わせる必要があるの。だから、通常ならば、波長の合わない者に通じる事はないわ」
ゼリアが念話のスキルについて説明を始める。
「だけど、この子は誰かと話したがっているから、それによって波長が変えられるというわけだわ。念話の性質上、そのスキル持ちにしか通じないという欠点があるけれどね」
「なるほどな」
アレスは理解できたようである。
「私がこのスキルを教え込めば、多分この子も私たちと同じように話せるようになるはずです」
ゼリアがこう言うと、ダーティスライムを抱えたキャンディが近付いてくる。そっとゼリアが手を添えると、
「キャンディたちにスキルを教えた時と同じ事をするわね」
ゼリアはダーティスライムに風魔法をまとわせた。そして、風魔法がダーティスライムに吸い込まれていく。
「どうかしら」
「あー、あー。すごい、話せるの」
なんて事だろうか。ダーティスライムが言葉を発するようになってしまった。
ゼリアはとりあえず笑ってごまかす。そして、養鶏場に居るダーティスライムの中から一体をひょいと抱え上げた。
『わぁ、何するなのー!』
「ごめん、ちょっと今だけ我慢して」
騒ぐものだから、ゼリアはこそこそと声を掛ける。
「王太子妃殿下、もしやそのスライムの言葉が分かるので?」
リョブクがおそるおそる尋ねてくるので、ゼリアは苦笑いを浮かべる。
『ん、ゼリア様ドジ』
『でも、飛び出そうとしてた、止めるの分かる』
キャンディとガムがゼリアに念話で話し掛けると、
『ひゃ? 何か聞こえる』
『ん、このスライム、変』
『僕らのパスに、紛れられる?』
ゼリアが抱えるスライムが念話に混ざり込んできた。一体どういう事なのだろうか。
『嘘でしょ? この念話は主人と眷属の間でしか通用しないものよ? 主従関係が違えば念話が通じないのに、どういう事?』
ゼリアが混乱をしている。
「どうしたんだ、ゼリア」
あまりの様子のおかしさに、アレスは心配になってゼリアに声を掛けた。
「いえ、このスライム、念話が使えるんですよ」
ゼリアが表情を震わせながら言う。
「なんだと?!」
「なんで? 私だって使えるまでにすごく時間かかったのに。こんな所に居るスライムが使えるの?」
ゼリアが混乱してきている。そして、とうとう頭が混乱の極みに達して、気を失って倒れてしまった。
「ゼリア!」
アレスが慌てて駆け寄る。
「おい、すぐにベッドに運んで休ませろ! 早く!」
そして、ゼリアを掛け上げると、取り乱して部下たちにすぐに指示を出した。
『どうしたの?』
『ん、混乱してる』
『君が念話を使える事、不思議』
『そういう事なのね』
キャンディとガムはゼリアと違って取り乱す事もなく、落ち着いてダーティスライムと念話をしていた。
『ん、主人と眷属、絆を結んだ相手、その間でしかこの念話、使えない』
『どちらでもない君、念話が使える、謎』
キャンディとガムは、取り乱すリョブクたちを尻目に、ゼリアの手から離れたダーティスライムに近付く。
『ん、君、事情聴く』
『話聞くだけ、心配ない』
二人がそう話し掛けると、
『分かったのね』
ダーティスライムは二人に抱えられて、養鶏場から移動したのだった。
「う……ん……」
「気が付かれましたか、ゼリア様!」
ようやくゼリアが目を開ける。すると目の前には、それは心配そうに顔を歪めたルチアの姿があった。
「あれ……? ルチア、私……」
ゼリアは体を起こすが、まだ混乱しているのか少しめまいを起こした。
「まだ無理をなさらないで下さい。急に倒れられたのですから」
ルチアがゼリアを落ち着かせて、とりあえず横にさせる。しばらくすると、アレスに加えてリョブクたちも入ってきた。
「とりあえず、お前の眷属から全部事情は聞いた。このダーティスライムが原因らしいな」
「ん、念話使える」
「普通、眷属同士しか使えない」
「ん、全部聞いた」
「人間と話したい、そう思った」
アレスに続いて、キャンディとガムがダーティスライムとの会話の内容を話していた。どうやらリョブクにも全部話してしまったらしい。
「いやはや、この二人が王太子妃殿下の眷属で、そろってスライムだとは信じられませんぞ」
リョブクは驚いたように話している。
「申し訳ありません。事実なんです」
意識がはっきりしてきたゼリアは、リョブクに謝罪を入れた。
「いやはや、こちらとしては優秀なお二人を預からせて頂いて嬉しい限りなのです。頭をお上げ下さい」
慌てて言うリョブク。なんだか以前のイメージとは全く違う感じである。何と言うか謙虚になったものである。ゼリアがキャンディとガムを見ると、二人揃って親指を立ててドヤ顔をしていた。これはリョブクの商会の中で何かあったのだろう。ゼリアたちは悟った。
『ぷる、ぷるっ、大丈夫?』
キャンディに抱えられているダーティスライムが念話を発動している。
「ええ、大丈夫よ。だいぶ落ち着いたわ」
『そっか、それはよかったの』
ダーティスライムは、ぽよぽよとキャンディの腕の中で踊っていた。
「ん、嬉しそう」
「それにしても、どうしてあなたは念話が使えるの?」
『分からない。気が付いたら使えてた。もっとも、誰にも通じなかった』
ゼリアの問い掛けに、ダーティスライムはそう話している。
「なるほど、この子は他人と話がしたかっただけなのね」
頭の整理が付いたゼリアは、すっきりとすぐにこの結論に達した。素の状態ならそれなりに頭が回る、それがアサシンスライムなのだ。
「念話が通じる条件としては、絆を結んで波長を合わせる必要があるの。だから、通常ならば、波長の合わない者に通じる事はないわ」
ゼリアが念話のスキルについて説明を始める。
「だけど、この子は誰かと話したがっているから、それによって波長が変えられるというわけだわ。念話の性質上、そのスキル持ちにしか通じないという欠点があるけれどね」
「なるほどな」
アレスは理解できたようである。
「私がこのスキルを教え込めば、多分この子も私たちと同じように話せるようになるはずです」
ゼリアがこう言うと、ダーティスライムを抱えたキャンディが近付いてくる。そっとゼリアが手を添えると、
「キャンディたちにスキルを教えた時と同じ事をするわね」
ゼリアはダーティスライムに風魔法をまとわせた。そして、風魔法がダーティスライムに吸い込まれていく。
「どうかしら」
「あー、あー。すごい、話せるの」
なんて事だろうか。ダーティスライムが言葉を発するようになってしまった。
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