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第五章『思いはひとつ!』
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「うわあ!」
「きゃああ!」
街には魔族があふれ出し、人々を襲い始める。まったく、これ程の数の魔族がどこに隠れていたというのだろうか。
だが、魔族たちの魔の手は街の人には届かなかった。
「そうはさせまんぞ!」
「おらあっ!」
ハンターたちが現れて魔族たちに攻撃を仕掛けたのである。
「ぐぬぅ、ハンターだと?! どこから現れた」
急に攻撃された事で、魔族たちは驚き戸惑っている。
「ふはははは、魔族たちの脅威から弱き者たちを守るのが俺たちの仕事だ。どこから現れても不思議ではあるまい?」
「お前は、アルファガドのマスターか!」
高らかに笑う男を見た魔族の一人が叫ぶ。
「ふん、俺も有名になったものだな。その通り、ハンターギルド『アルファガド』を率いるマスター様とは俺の事よ! 魔族どもよ、おとなしく散るがよいぞ!」
ご機嫌になったマスターは、襲い来る魔族たちの手から、ギルド所属のハンターたちと一緒にイプセルタの住民たちを守っている。その対応の早さに、魔族たちは思わず怯んでしまう。
「おのれっ! 所詮ハンターとはいえ人間だ。イプセルタのごみどもともども巻き込んでしまえ!」
マスターと対峙した魔族が叫ぶと、ますます攻撃が激しくなっていく。いくらマスターたちとはいえ、多勢に無勢。このまま街を護る事ができるのか、非常に厳しい状況だった。
「野郎ども、魔族たちを退けるぞ!」
「へいっ!」
「おうっ!」
マスターの声に街に居るアルファガドのメンバーたちが返事をするのだった。
一方のイプセルタ王城では、アカーシャ、ソルト、セイン、ルルの四人で襲い掛かって来る魔族たちに対抗していた。
「くっ、さすがは魔王軍の双璧たる魔族だな。俺の集めた連中では歯が立たぬか」
特にアカーシャとソルトの抵抗には、ディランも顔を歪めるくらいだった。その後ろではイプセルタ兵たちが呆然とその戦いを見守っている。
なにせ、アカーシャとソルトが魔族と分かり、魔族同士で戦っているというのが衝撃過ぎたからだ。
「なぜ、あの二人は魔族なのに我々のために戦ってくれているのでしょうか」
最後方で構えているルルに将軍が質問してくる。ルルの隣に居るマイアは、思わず驚いてルルの陰に隠れてしまう。
「それは私から答える事ではありません。でも、その答えはすぐに分かると思います」
そう答えて、ルルは再び魔族へと集中する。
「ギャアアッ!」
その時だった。後方から魔族が襲い掛かってくる。ディランに気を取られている事をいいことに、どうやら回り込んできたようだった。
「そうはいきませんよ。火球よ、かの者たちを焼き払え、ファイアーボール!」
ルルから放たれた魔法に、魔族たちが驚いている。
「バカな、それは魔族の魔法……、うぎゃあっ!」
驚いて動きの止まった魔族は、まともに魔法を食らってしまう。
「あちちちち、そんなバカな!」
「凍てつけ、吹き荒れろ猛吹雪、ブリザード!」
そこへ追い打ちをかけるルル。いつになく攻撃的である。
「灼熱よ貫け、燃やし尽くせ、サンシャイン!」
凍り付いた魔族に対して、もう一度高熱の攻撃を浴びせるルルである。さすがにこれはやりすぎた感じではある。まるで鬼の所業である。
イプセルタ兵たちはとんでもない魔法の連発に驚いているが、魔族たちは別の意味で驚いていた。
「なんなんだ、小娘。なぜ人間と魔族の魔法の両方を使いこなせる!」
その魔族たちの声に、イプセルタの魔法兵の中には気が付いた者が居たようだ。
「さて、なんででしょうね。その答えもじきに分かりますよ。あなたが聞けるかどうかは分かりませんけれどね」
杖を構えてさらに追撃となる魔法を放とうとするルル。
「極限の冷気よ、かの者たちを閉じ込めろ、アブソリュート!」
パキン!
ルルが魔法を発動すると、後方に回り込んでいた満身創痍な魔族たちは氷の中に閉じ込められた。
「そこでおとなしくしていて下さい」
見下すような鋭い視線を向けて言い放つルル。その姿にイプセルタ兵たちは震えて怯えるのだった。
ディランが構える本隊の方との戦いも熾烈を極めている。
「いくらアカーシャとソルトとはいっても裏切者だ。やっちまえ!」
ディランの側に控える部下が指示を出し、一斉になだれ込んでいる。だというのに、その二人にセインを加えたたった三人相手に歯が立たないでいた。
「くっ、こうなったらもう一度やるしかないか……」
ディランは先程使った魔法を使おうとする。思った以上に手強すぎて、数で回るというのに全く押し込んでいけないからだ。
そうなれば、主力であろうアカーシャとソルトを無力化するしかなかった。
「お前たち、時間を稼げ、いいな」
「はっ、ディラン様」
部下に命令すると、ディランは再び詠唱に入る。
魔族を封印するためのこの魔法は術式が複雑なので、魔族となったディランであっても思いの外詠唱に時間がかかってしまうのだ。
「させません!」
「させませんよ!」
「やめるのにゃ!」
その時、突如として上空から声が降ってくる。
「ディラン様をお守りしろ」
「はっ!」
護衛に当たっている魔族たちがとっさに反応した事で攻撃は防がれたが、そこに現れたのは意外な者たちだった。
「くそう、どうしてここに居るんだ」
「ルナル様のメイドたる私たちが居て、何の不思議がありましょうか」
現れたのはミント、ミレル、ミーアのメイド三姉妹だった。しかし、話す理由が魔族たちには理解できなかった。
次の瞬間、ディランに対して蔓が巻き付く。
「うっ、こ、これは!?」
「ディラン様?! これはどこからだ!」
「騒がしいのう。我が森まで巻き込みおってからに……」
その声が響くと、木の魔物の肩に乗ったフォルまでが姿を見せた。
「お姉ちゃん!」
「おう、妹か。腕を上げたようじゃな」
ルルに声に反応して、笑みを浮かべて手を振るフォルである。
「みんなが来たという事は……」
「はい、もうおいでになっていますよ」
アカーシャの声に、ミントが答える。
次の瞬間、上空から一つの人影が降ってきたのだった。
「きゃああ!」
街には魔族があふれ出し、人々を襲い始める。まったく、これ程の数の魔族がどこに隠れていたというのだろうか。
だが、魔族たちの魔の手は街の人には届かなかった。
「そうはさせまんぞ!」
「おらあっ!」
ハンターたちが現れて魔族たちに攻撃を仕掛けたのである。
「ぐぬぅ、ハンターだと?! どこから現れた」
急に攻撃された事で、魔族たちは驚き戸惑っている。
「ふはははは、魔族たちの脅威から弱き者たちを守るのが俺たちの仕事だ。どこから現れても不思議ではあるまい?」
「お前は、アルファガドのマスターか!」
高らかに笑う男を見た魔族の一人が叫ぶ。
「ふん、俺も有名になったものだな。その通り、ハンターギルド『アルファガド』を率いるマスター様とは俺の事よ! 魔族どもよ、おとなしく散るがよいぞ!」
ご機嫌になったマスターは、襲い来る魔族たちの手から、ギルド所属のハンターたちと一緒にイプセルタの住民たちを守っている。その対応の早さに、魔族たちは思わず怯んでしまう。
「おのれっ! 所詮ハンターとはいえ人間だ。イプセルタのごみどもともども巻き込んでしまえ!」
マスターと対峙した魔族が叫ぶと、ますます攻撃が激しくなっていく。いくらマスターたちとはいえ、多勢に無勢。このまま街を護る事ができるのか、非常に厳しい状況だった。
「野郎ども、魔族たちを退けるぞ!」
「へいっ!」
「おうっ!」
マスターの声に街に居るアルファガドのメンバーたちが返事をするのだった。
一方のイプセルタ王城では、アカーシャ、ソルト、セイン、ルルの四人で襲い掛かって来る魔族たちに対抗していた。
「くっ、さすがは魔王軍の双璧たる魔族だな。俺の集めた連中では歯が立たぬか」
特にアカーシャとソルトの抵抗には、ディランも顔を歪めるくらいだった。その後ろではイプセルタ兵たちが呆然とその戦いを見守っている。
なにせ、アカーシャとソルトが魔族と分かり、魔族同士で戦っているというのが衝撃過ぎたからだ。
「なぜ、あの二人は魔族なのに我々のために戦ってくれているのでしょうか」
最後方で構えているルルに将軍が質問してくる。ルルの隣に居るマイアは、思わず驚いてルルの陰に隠れてしまう。
「それは私から答える事ではありません。でも、その答えはすぐに分かると思います」
そう答えて、ルルは再び魔族へと集中する。
「ギャアアッ!」
その時だった。後方から魔族が襲い掛かってくる。ディランに気を取られている事をいいことに、どうやら回り込んできたようだった。
「そうはいきませんよ。火球よ、かの者たちを焼き払え、ファイアーボール!」
ルルから放たれた魔法に、魔族たちが驚いている。
「バカな、それは魔族の魔法……、うぎゃあっ!」
驚いて動きの止まった魔族は、まともに魔法を食らってしまう。
「あちちちち、そんなバカな!」
「凍てつけ、吹き荒れろ猛吹雪、ブリザード!」
そこへ追い打ちをかけるルル。いつになく攻撃的である。
「灼熱よ貫け、燃やし尽くせ、サンシャイン!」
凍り付いた魔族に対して、もう一度高熱の攻撃を浴びせるルルである。さすがにこれはやりすぎた感じではある。まるで鬼の所業である。
イプセルタ兵たちはとんでもない魔法の連発に驚いているが、魔族たちは別の意味で驚いていた。
「なんなんだ、小娘。なぜ人間と魔族の魔法の両方を使いこなせる!」
その魔族たちの声に、イプセルタの魔法兵の中には気が付いた者が居たようだ。
「さて、なんででしょうね。その答えもじきに分かりますよ。あなたが聞けるかどうかは分かりませんけれどね」
杖を構えてさらに追撃となる魔法を放とうとするルル。
「極限の冷気よ、かの者たちを閉じ込めろ、アブソリュート!」
パキン!
ルルが魔法を発動すると、後方に回り込んでいた満身創痍な魔族たちは氷の中に閉じ込められた。
「そこでおとなしくしていて下さい」
見下すような鋭い視線を向けて言い放つルル。その姿にイプセルタ兵たちは震えて怯えるのだった。
ディランが構える本隊の方との戦いも熾烈を極めている。
「いくらアカーシャとソルトとはいっても裏切者だ。やっちまえ!」
ディランの側に控える部下が指示を出し、一斉になだれ込んでいる。だというのに、その二人にセインを加えたたった三人相手に歯が立たないでいた。
「くっ、こうなったらもう一度やるしかないか……」
ディランは先程使った魔法を使おうとする。思った以上に手強すぎて、数で回るというのに全く押し込んでいけないからだ。
そうなれば、主力であろうアカーシャとソルトを無力化するしかなかった。
「お前たち、時間を稼げ、いいな」
「はっ、ディラン様」
部下に命令すると、ディランは再び詠唱に入る。
魔族を封印するためのこの魔法は術式が複雑なので、魔族となったディランであっても思いの外詠唱に時間がかかってしまうのだ。
「させません!」
「させませんよ!」
「やめるのにゃ!」
その時、突如として上空から声が降ってくる。
「ディラン様をお守りしろ」
「はっ!」
護衛に当たっている魔族たちがとっさに反応した事で攻撃は防がれたが、そこに現れたのは意外な者たちだった。
「くそう、どうしてここに居るんだ」
「ルナル様のメイドたる私たちが居て、何の不思議がありましょうか」
現れたのはミント、ミレル、ミーアのメイド三姉妹だった。しかし、話す理由が魔族たちには理解できなかった。
次の瞬間、ディランに対して蔓が巻き付く。
「うっ、こ、これは!?」
「ディラン様?! これはどこからだ!」
「騒がしいのう。我が森まで巻き込みおってからに……」
その声が響くと、木の魔物の肩に乗ったフォルまでが姿を見せた。
「お姉ちゃん!」
「おう、妹か。腕を上げたようじゃな」
ルルに声に反応して、笑みを浮かべて手を振るフォルである。
「みんなが来たという事は……」
「はい、もうおいでになっていますよ」
アカーシャの声に、ミントが答える。
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忙しくて自由のない女神の代わりに、異世界を楽しんでこよう♪
13話目くらいから話が動きますので、気長にお付き合いください!
最初はとっつきにくいかもしれませんが、どうか続きを読んでみてくださいね^^
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