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第三章『それぞれの道』
世界の集結
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アイオロスとの一件が片付いた夜の事……。
「ふむ……。では、あの後ちゃんとアイオロス殿はシッタに戻ったわけですな」
ルナルたちは客室に集まって話をしていた。
「まあ、一応はな。かなり不満げな顔をしていたが、これ以上騒ぎを起こさせるわけにいかないからな。まっ、あいつも少しは懲りただろう」
一緒に居たはずの智将が、なぜか事情を聞いていた。それはなぜか。
「それにしても、あの時イプセルタ王の呼び出しを受けるとは、一体どんな話だったのですか?」
そう、決着がついた頃に、使いの者が来て城に呼び出されていたのである。そのために智将は事の顛末を見届けていないのだった。
「なに、アイオロス殿の一件とシグムスの近況について説明を求められただけだ。一国の将軍なだけに、他国で問題があれば呼び出されるものなのだよ」
どうやら呼び出しのメインの原因はアイオロスのようだった。当然ながら、詳しい状況を問われたはずだが、ごまかせるところはちゃんとごまかして伝えたようである。だが、この時の智将が説明だけで終わるわけもなかった。
「国王に呼びされたついでに、この国の現状をしっかり見させてもらったよ」
「なんと言いますか、抜け目がありませんね」
「だてに智将と呼ばれてはいないよ。情報の収集、分析、それと組み立てができるからこそ、智将という呼び名が定着しているのさ」
智将はふっと不敵に笑っている。
「とりあえずはアイオロス殿がシッタに戻ったという事で、これに関してはもう問題はなさそうだね」
「まっ、そうだな。戻ったところでエウロパから雷を落とされているだろうからな」
「雷はトール殿でしょう?」
「お前はそういう例えが通じないんだな」
マスターが叱られる事を雷を落とすと言うものだから、ルナルがそれにツッコミを入れていた。知らない言葉は字面の通りに受け取ってしまうルナルなのである。
「何の事なんですか……。それはともかくとして、エウロパ殿といえば、あなたはどうなのですか、マスター」
「ああ、シッタの事か。いやまぁ、あれはあいつらに任せておけば大丈夫だ。確かにエウロパにはああは言われたが、今は戻るわけにはいかないんだよ」
「なんでですか。怒られるのが嫌なんですか?」
マスターの言い訳じみた言葉に、ルナルがぐいぐい詰め寄ってくる。
「エウロパはな……、説教が長いんだ。今から行けば、間違いなく会議には戻れんからな。さすがにこっちの会議をすっぽかすわけにもいくまい?」
「……まあ、それもそうですね」
「だが、会議の後に少し様子を見てやるか」
マスターは悩んだ末にそう言ってようやく落ち着いたのだった。
「それはそうと、お前の方はどうなんだ、ルナル」
マスターがルナルへと反撃に出る。
ルナルもマスター同様に5年間も魔王城を留守にしている。他人の心配をするお前はどうなんだと、反論されたのだ。
「……確かにそうですね。ミーアのような事もありますし、私も一度様子を見に戻った方がよさそうですね」
「だろう? 俺とは違って、お前は中の様子が分からないんだ。実際に見てやった方がいい」
「確かにその方がよさそうだな」
ルナルがぽつりと呟くと、マスターも智将も全面賛同である。
「ソルトやアカーシャに任せきりでしたからね。一度自分で見てみますか」
「そうそう、ああ見えて結構溜め込んでるかもしれないからな」
三人はそのままいろいろと話しこんでいた。三人ともが何らかの形で上に立つ者なのである。その責任というものは、思いの外重い事を再認識するのだった。
翌日、客室のバルコニーから外を眺めるマスターとルナル。その視線の先には、午後から行われるイプセルタの会議に参加する各国の首脳陣を乗せたと思しき馬車が列を連ねている。
ルナルたちのように先んじて入っている者も居れば、事情柄ぎりぎりになってしまう者だって居る。特に大国ともなれば先んじて入ってしまえば、開催国へかなりの負担を掛ける事になる。なので、こうやってぎりぎりにやって来るというわけだ。
「はっ、お偉方が揃いも揃っておいでなすったな」
「あなたにしては珍しくトゲのある物言いですね」
妙な言い回しをしているマスターに、ルナルは驚いたような反応をしている。
「まあな。ハンターの真似事をするようになってからってもの、以前より物がよく見えるようになったのか、ろくな為政者が居ない事に気が付いちまってな」
そう言いながら、マスターはとある集団に視線を向ける。
「ほれ、あそこの連中なんか最たるものだぞ。見てみろよ、あの物騒な馬車をよ」
「どれどれ?」
マスターの言葉にルナルがその方向へと視線を向ける。確かにそこには、明らかに雰囲気の違った馬車があった。
「南方の軍事国家『ミムニア』だ。戦う事にしか能のない連中さ」
馬車を取り囲む騎馬隊も、ガッチガチに装甲を固めた重装騎兵であり、いつでも戦えると言わんばかりに殺気のようなものを放っていた。
「何ですかね、あの装備は……。会議というより、戦争をしに来たようにしか見えませんよ」
「……だろう?」
ルナルが正直に感想を漏らすと、マスターも呆れたようにため息を吐いた
「……私は正体を知られてはいけない相手……というところでしょうかね」
「だろうな。俺の事を知っても斬り掛かってきそうだ。まっ、そのくらいやばい連中だって事だ」
ルナルとマスターが外を眺めて会話をしていると、そこへ智将がやって来た。
「二人とも、遅いながらにも朝食の支度ができたそうだ。会議が始まると食事をする暇がないかも知れないから、食べておく事をお勧めするよ」
「……そうですね。あれだと会食しながらわいわいと、というわけにはいかなさそうですし」
「腹ごしらえしといた方がいいな」
というわけで、ルナルたちは食堂へと向かう。
こうしている間も、イプセルタの城の中へと馬車の列が吸い込まれていくのだった。
いよいよ人間界の将来を左右する『イプセルタ会議』が始まろうとしている。だが、誰がその場に、議題の対象となっている魔王が紛れ込んでいると想像できただろうか。
人間たちのトップの中に魔族と龍族のトップが紛れ込んだイプセルタ会議。そこでは、一体どのような議論が交わされ、どのような結論を導き出されるのだろうか。
「ふむ……。では、あの後ちゃんとアイオロス殿はシッタに戻ったわけですな」
ルナルたちは客室に集まって話をしていた。
「まあ、一応はな。かなり不満げな顔をしていたが、これ以上騒ぎを起こさせるわけにいかないからな。まっ、あいつも少しは懲りただろう」
一緒に居たはずの智将が、なぜか事情を聞いていた。それはなぜか。
「それにしても、あの時イプセルタ王の呼び出しを受けるとは、一体どんな話だったのですか?」
そう、決着がついた頃に、使いの者が来て城に呼び出されていたのである。そのために智将は事の顛末を見届けていないのだった。
「なに、アイオロス殿の一件とシグムスの近況について説明を求められただけだ。一国の将軍なだけに、他国で問題があれば呼び出されるものなのだよ」
どうやら呼び出しのメインの原因はアイオロスのようだった。当然ながら、詳しい状況を問われたはずだが、ごまかせるところはちゃんとごまかして伝えたようである。だが、この時の智将が説明だけで終わるわけもなかった。
「国王に呼びされたついでに、この国の現状をしっかり見させてもらったよ」
「なんと言いますか、抜け目がありませんね」
「だてに智将と呼ばれてはいないよ。情報の収集、分析、それと組み立てができるからこそ、智将という呼び名が定着しているのさ」
智将はふっと不敵に笑っている。
「とりあえずはアイオロス殿がシッタに戻ったという事で、これに関してはもう問題はなさそうだね」
「まっ、そうだな。戻ったところでエウロパから雷を落とされているだろうからな」
「雷はトール殿でしょう?」
「お前はそういう例えが通じないんだな」
マスターが叱られる事を雷を落とすと言うものだから、ルナルがそれにツッコミを入れていた。知らない言葉は字面の通りに受け取ってしまうルナルなのである。
「何の事なんですか……。それはともかくとして、エウロパ殿といえば、あなたはどうなのですか、マスター」
「ああ、シッタの事か。いやまぁ、あれはあいつらに任せておけば大丈夫だ。確かにエウロパにはああは言われたが、今は戻るわけにはいかないんだよ」
「なんでですか。怒られるのが嫌なんですか?」
マスターの言い訳じみた言葉に、ルナルがぐいぐい詰め寄ってくる。
「エウロパはな……、説教が長いんだ。今から行けば、間違いなく会議には戻れんからな。さすがにこっちの会議をすっぽかすわけにもいくまい?」
「……まあ、それもそうですね」
「だが、会議の後に少し様子を見てやるか」
マスターは悩んだ末にそう言ってようやく落ち着いたのだった。
「それはそうと、お前の方はどうなんだ、ルナル」
マスターがルナルへと反撃に出る。
ルナルもマスター同様に5年間も魔王城を留守にしている。他人の心配をするお前はどうなんだと、反論されたのだ。
「……確かにそうですね。ミーアのような事もありますし、私も一度様子を見に戻った方がよさそうですね」
「だろう? 俺とは違って、お前は中の様子が分からないんだ。実際に見てやった方がいい」
「確かにその方がよさそうだな」
ルナルがぽつりと呟くと、マスターも智将も全面賛同である。
「ソルトやアカーシャに任せきりでしたからね。一度自分で見てみますか」
「そうそう、ああ見えて結構溜め込んでるかもしれないからな」
三人はそのままいろいろと話しこんでいた。三人ともが何らかの形で上に立つ者なのである。その責任というものは、思いの外重い事を再認識するのだった。
翌日、客室のバルコニーから外を眺めるマスターとルナル。その視線の先には、午後から行われるイプセルタの会議に参加する各国の首脳陣を乗せたと思しき馬車が列を連ねている。
ルナルたちのように先んじて入っている者も居れば、事情柄ぎりぎりになってしまう者だって居る。特に大国ともなれば先んじて入ってしまえば、開催国へかなりの負担を掛ける事になる。なので、こうやってぎりぎりにやって来るというわけだ。
「はっ、お偉方が揃いも揃っておいでなすったな」
「あなたにしては珍しくトゲのある物言いですね」
妙な言い回しをしているマスターに、ルナルは驚いたような反応をしている。
「まあな。ハンターの真似事をするようになってからってもの、以前より物がよく見えるようになったのか、ろくな為政者が居ない事に気が付いちまってな」
そう言いながら、マスターはとある集団に視線を向ける。
「ほれ、あそこの連中なんか最たるものだぞ。見てみろよ、あの物騒な馬車をよ」
「どれどれ?」
マスターの言葉にルナルがその方向へと視線を向ける。確かにそこには、明らかに雰囲気の違った馬車があった。
「南方の軍事国家『ミムニア』だ。戦う事にしか能のない連中さ」
馬車を取り囲む騎馬隊も、ガッチガチに装甲を固めた重装騎兵であり、いつでも戦えると言わんばかりに殺気のようなものを放っていた。
「何ですかね、あの装備は……。会議というより、戦争をしに来たようにしか見えませんよ」
「……だろう?」
ルナルが正直に感想を漏らすと、マスターも呆れたようにため息を吐いた
「……私は正体を知られてはいけない相手……というところでしょうかね」
「だろうな。俺の事を知っても斬り掛かってきそうだ。まっ、そのくらいやばい連中だって事だ」
ルナルとマスターが外を眺めて会話をしていると、そこへ智将がやって来た。
「二人とも、遅いながらにも朝食の支度ができたそうだ。会議が始まると食事をする暇がないかも知れないから、食べておく事をお勧めするよ」
「……そうですね。あれだと会食しながらわいわいと、というわけにはいかなさそうですし」
「腹ごしらえしといた方がいいな」
というわけで、ルナルたちは食堂へと向かう。
こうしている間も、イプセルタの城の中へと馬車の列が吸い込まれていくのだった。
いよいよ人間界の将来を左右する『イプセルタ会議』が始まろうとしている。だが、誰がその場に、議題の対象となっている魔王が紛れ込んでいると想像できただろうか。
人間たちのトップの中に魔族と龍族のトップが紛れ込んだイプセルタ会議。そこでは、一体どのような議論が交わされ、どのような結論を導き出されるのだろうか。
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