47 / 139
第二章『西の都へ』
ユグドラシルの精霊
しおりを挟む
ルルは大々的に自分の正体を明かすと、その使命を語り始めた。
「『ユグドラシルの精霊』というのは、母なる世界樹であるユグドラシルの代わりに、世界の姿を見聞きしてそれを伝える役割を持った存在です。お姉ちゃんも私も人の姿を取っていますが、そういった事は実は稀なんです」
ここまで説明をして、なぜかドヤ顔を決めるルル。どうやら人の姿を取っている事が自慢のようだった。
とんでもない話ではあるが、こうやって語られるルルの話は信じるしかないだろう。ルルの姿は10歳くらいの少女なのだが、人間と魔族の両方の魔法を操り、宿り木の杖という特殊な装備を持っている。それに加えて誰も知らない未知の魔法を使っているのだから。
それにしても、ルルというのは実はすごい存在だったのだと、認識させられる話である。
「私が仰せつかったのは、人として生き、その生活を見届ける事でした。それであの村が選ばれたんですが、まさかあんな事になるとは思ってもみませんでした」
ルルが言っているのはゴブリンの一件だろう。あれは確かに予測できたものではなかった。
「人として馴染み過ぎてしまったですし、あそこで精霊だと知られるわけにもいかなかったので、何もできなかったのはとても悔しかったです」
ルルは手に持っている杖をぎゅっと握りしめる。
「お父さんやお母さんたちに自分の正体を知られた時の反応が、怖かったんです。だから、みんなを酷い目に遭わせてしまった。私、どうしたらよかったんでしょうか……」
そう言いながら泣きそうになるルル。その年相応な姿に、ルナルたちはどう声を掛けていいのか分からなかった。
「そうですね、正体を知られる事を恐れる気持ちは分かりますよ。私だってそうですからね」
おそるおそるルナルは、涙ぐむルルの頭に手を置きながら声を掛ける。
確かにその通りである。ルナルの正体は魔族を統べる魔王である。人間を知るべく自分の正体を隠したまま、ハンターとして活動するルナルの姿は、今のルルと重なるのである。
「でも、みんなを守るだけの力があるのですから、使える時はちゃんと使いませんとね。あの時、グランドフラッドを防いだのはルルちゃんだったのですね」
「あはは、あれはうまくいってよかったです。……はい、あの時はみんなを守れて、とても安心しました」
ルルは顔を上げて、にこりと笑っていた。さっきまで泣いていたので目じりに涙が溜まっている。
「それにしても、そういった事情があるにも関わらず、私について来たのはどういう事なのでしょうか」
そこへすかさずルナルが質問をぶつける。すると、ルルはすっかり泣き止んで真剣な表情をしていた。
「はい、それはちゃんと理由があります」
きっぱりと言い切るルル。
「それはお姉ちゃんが原因です。私たちユグドラシルの精霊は、互いに念話による意思疎通ができるんです。それで、お姉ちゃんからルナル様の事を聞かされていたんです。それで、私自身もルナル様に興味を強く持ったからなんです」
真剣に話すルルなのだが、ルナルはさっきからルルが使っている『お姉ちゃん』という単語が気になっていた。しかし、ルナルには思い当たる存在が一人居た。なにせ、ルナルはその正体に勘付いた相手なのだから。
「……なるほど、お姉ちゃんとは『還らずの森』の事なんですね」
「はい、その通りです。ルナル様から『フォル』という名前を貰ったとか言って、とても喜んでいましたから。会ったのは私の方が先なのに、なんか悔しくなっちゃいましたよ」
ルルはそう言って、口先を尖らせて少し不機嫌そうにしていた。そういうところを見ると、見た目の年齢相応なところが見て取れるのである。
「でも、こうとも言っていましたね。魔王と勇者なのに一緒に居て、それでいて互いに悪い影響が出ない。普通はあり得ない事だって」
「まあ、確かにそうですね。でも、破邪の剣の影響はちゃんと受けますよ」
ルナルは苦笑いを浮かべている。ルルも釣られるように笑う。
「それで、ルナル様はハンターとして活動しているので、あちこちに出向くわけですから私の使命に影響はないだろうって事で、それでルナル様に同行したんです。ちなみに勧めたのはお姉ちゃんですけどね」
ルルがルナルたちに同行する事になった裏には、そんな事情があったのだった。
「それから、先程も申しましたが、ユグドラシルの精霊は念話で互いに意思疎通ができるんです。さすがに距離が離れてしまうなどの要因で、全員というわけにはいきませんけれど。ちなみに私が意思疎通できる相手は、お母様とお姉ちゃんの二人だけなんですよ」
ルルが何かとんでもない事を喋っている。その言葉に全員が言葉を失ってしまっている。つまり、今のはこういう事だ。ルルがその気になれば、すべて世界樹に筒抜けになるというわけなのである。
「あ、あの! ぜ、全部話すわけじゃないですから。ただ、私たちが見聞きした事はお母様、つまりは世界樹の中に世界の記憶として蓄積されていくだけなんです。別に行動に対して罰が下るとかそういう事はないですから、あ、安心して下さい!」
ルルがめちゃくちゃ繕うように補足を入れている。そのルルが慌てる様子に、ルナルたちはつい吹き出してしまった。
「むぅ……、何がおかしいんですか……」
「いやすまない。必死に取り繕う姿がつい面白く映っただけだ。気を損ねたのならすまないな」
「ルナル、なんかとんでもない子に懐かれちゃいましたね」
「ええ、その通りですね」
ルルがむくれると智将が謝罪し、サキはルナルに同情にも近い声を掛けていた。
「もしかして……嫌いになっちゃいました?」
ルルが上目遣いでルナルたちを見てくる。
「そんなわけないじゃないですか。安心して下さい、ルルちゃん」
ルナルがそう言ってルルに抱きつくと、ルルは嬉しそうに笑ったのだった。
「さて、ルルくんの正体も分かった事だし、率直に君たちの能力を評価をしようか」
話がひと区切りついたところで智将がそう口にすると、セインとルルの表情が強張った。
「ルルくんの魔法の腕前の根拠も分かったわけだけど、二人の能力は問題と思う。問題があるとすれば、それは経験不足だな。初手でうまく連携できていただけに、経験不足が露骨に影響したといった感じだったよ」
「確かにそうですね。つい最近までは戦いとはほとんど無縁でしたから、そこは仕方のない部分ですね」
智将とルナルは二人に対して、能力は及第点だが、経験不足は深刻だという評価で一致していた。
そして、揃って頷き合うと、セインとルルの方へと振り向いた。
「お二人に提案があります」
ルナルが発言する。
「一体なんだよ」
セインがふて気味に反応する。
「私と智将様は、これから一緒にイプセルタでの会議に向かいます。そこで二人はこのままシグムスに残って、一緒に訓練を受けて下さい。魔族や魔物との戦いで鍛えられたシグムス軍です。きっといい勉強になると思いますよ」
「うむ、いい考えだな。サキ、早速手配してやってくれ」
「畏まりました」
ルナルの提案に、智将たちが素早く動く。サキは返事をすると、風のように部屋から出ていった。
「確かに、いいように扱われちまったな」
「私も、完全に冷静さを失ってました」
二人揃ってさっきの戦いを反省している。
「反省できるって事は、成長の見込みがある。これは鍛えがいがありそうだな」
智将は腕を組みながら楽しそうに笑っていた。
「二人とも頑張って下さいね」
「ああ、きっと強くなってやる」
「はい、もっとルナル様のお役に立てるように頑張ります!」
頼もしい反応をした二人を見て、ルナルもまた過去を反省する。
「自分の言葉には、責任を持ちませんとね……」
ペンタホーンの驚異的な脚により、シグムスまで二日で来てしまったルナルたち。つまり、イプセルタでの会議まであと八日である。その頃には、自分の中で一定の結論を出せているのだろうか、ルナルは改めて自問自答をするのだった。
「『ユグドラシルの精霊』というのは、母なる世界樹であるユグドラシルの代わりに、世界の姿を見聞きしてそれを伝える役割を持った存在です。お姉ちゃんも私も人の姿を取っていますが、そういった事は実は稀なんです」
ここまで説明をして、なぜかドヤ顔を決めるルル。どうやら人の姿を取っている事が自慢のようだった。
とんでもない話ではあるが、こうやって語られるルルの話は信じるしかないだろう。ルルの姿は10歳くらいの少女なのだが、人間と魔族の両方の魔法を操り、宿り木の杖という特殊な装備を持っている。それに加えて誰も知らない未知の魔法を使っているのだから。
それにしても、ルルというのは実はすごい存在だったのだと、認識させられる話である。
「私が仰せつかったのは、人として生き、その生活を見届ける事でした。それであの村が選ばれたんですが、まさかあんな事になるとは思ってもみませんでした」
ルルが言っているのはゴブリンの一件だろう。あれは確かに予測できたものではなかった。
「人として馴染み過ぎてしまったですし、あそこで精霊だと知られるわけにもいかなかったので、何もできなかったのはとても悔しかったです」
ルルは手に持っている杖をぎゅっと握りしめる。
「お父さんやお母さんたちに自分の正体を知られた時の反応が、怖かったんです。だから、みんなを酷い目に遭わせてしまった。私、どうしたらよかったんでしょうか……」
そう言いながら泣きそうになるルル。その年相応な姿に、ルナルたちはどう声を掛けていいのか分からなかった。
「そうですね、正体を知られる事を恐れる気持ちは分かりますよ。私だってそうですからね」
おそるおそるルナルは、涙ぐむルルの頭に手を置きながら声を掛ける。
確かにその通りである。ルナルの正体は魔族を統べる魔王である。人間を知るべく自分の正体を隠したまま、ハンターとして活動するルナルの姿は、今のルルと重なるのである。
「でも、みんなを守るだけの力があるのですから、使える時はちゃんと使いませんとね。あの時、グランドフラッドを防いだのはルルちゃんだったのですね」
「あはは、あれはうまくいってよかったです。……はい、あの時はみんなを守れて、とても安心しました」
ルルは顔を上げて、にこりと笑っていた。さっきまで泣いていたので目じりに涙が溜まっている。
「それにしても、そういった事情があるにも関わらず、私について来たのはどういう事なのでしょうか」
そこへすかさずルナルが質問をぶつける。すると、ルルはすっかり泣き止んで真剣な表情をしていた。
「はい、それはちゃんと理由があります」
きっぱりと言い切るルル。
「それはお姉ちゃんが原因です。私たちユグドラシルの精霊は、互いに念話による意思疎通ができるんです。それで、お姉ちゃんからルナル様の事を聞かされていたんです。それで、私自身もルナル様に興味を強く持ったからなんです」
真剣に話すルルなのだが、ルナルはさっきからルルが使っている『お姉ちゃん』という単語が気になっていた。しかし、ルナルには思い当たる存在が一人居た。なにせ、ルナルはその正体に勘付いた相手なのだから。
「……なるほど、お姉ちゃんとは『還らずの森』の事なんですね」
「はい、その通りです。ルナル様から『フォル』という名前を貰ったとか言って、とても喜んでいましたから。会ったのは私の方が先なのに、なんか悔しくなっちゃいましたよ」
ルルはそう言って、口先を尖らせて少し不機嫌そうにしていた。そういうところを見ると、見た目の年齢相応なところが見て取れるのである。
「でも、こうとも言っていましたね。魔王と勇者なのに一緒に居て、それでいて互いに悪い影響が出ない。普通はあり得ない事だって」
「まあ、確かにそうですね。でも、破邪の剣の影響はちゃんと受けますよ」
ルナルは苦笑いを浮かべている。ルルも釣られるように笑う。
「それで、ルナル様はハンターとして活動しているので、あちこちに出向くわけですから私の使命に影響はないだろうって事で、それでルナル様に同行したんです。ちなみに勧めたのはお姉ちゃんですけどね」
ルルがルナルたちに同行する事になった裏には、そんな事情があったのだった。
「それから、先程も申しましたが、ユグドラシルの精霊は念話で互いに意思疎通ができるんです。さすがに距離が離れてしまうなどの要因で、全員というわけにはいきませんけれど。ちなみに私が意思疎通できる相手は、お母様とお姉ちゃんの二人だけなんですよ」
ルルが何かとんでもない事を喋っている。その言葉に全員が言葉を失ってしまっている。つまり、今のはこういう事だ。ルルがその気になれば、すべて世界樹に筒抜けになるというわけなのである。
「あ、あの! ぜ、全部話すわけじゃないですから。ただ、私たちが見聞きした事はお母様、つまりは世界樹の中に世界の記憶として蓄積されていくだけなんです。別に行動に対して罰が下るとかそういう事はないですから、あ、安心して下さい!」
ルルがめちゃくちゃ繕うように補足を入れている。そのルルが慌てる様子に、ルナルたちはつい吹き出してしまった。
「むぅ……、何がおかしいんですか……」
「いやすまない。必死に取り繕う姿がつい面白く映っただけだ。気を損ねたのならすまないな」
「ルナル、なんかとんでもない子に懐かれちゃいましたね」
「ええ、その通りですね」
ルルがむくれると智将が謝罪し、サキはルナルに同情にも近い声を掛けていた。
「もしかして……嫌いになっちゃいました?」
ルルが上目遣いでルナルたちを見てくる。
「そんなわけないじゃないですか。安心して下さい、ルルちゃん」
ルナルがそう言ってルルに抱きつくと、ルルは嬉しそうに笑ったのだった。
「さて、ルルくんの正体も分かった事だし、率直に君たちの能力を評価をしようか」
話がひと区切りついたところで智将がそう口にすると、セインとルルの表情が強張った。
「ルルくんの魔法の腕前の根拠も分かったわけだけど、二人の能力は問題と思う。問題があるとすれば、それは経験不足だな。初手でうまく連携できていただけに、経験不足が露骨に影響したといった感じだったよ」
「確かにそうですね。つい最近までは戦いとはほとんど無縁でしたから、そこは仕方のない部分ですね」
智将とルナルは二人に対して、能力は及第点だが、経験不足は深刻だという評価で一致していた。
そして、揃って頷き合うと、セインとルルの方へと振り向いた。
「お二人に提案があります」
ルナルが発言する。
「一体なんだよ」
セインがふて気味に反応する。
「私と智将様は、これから一緒にイプセルタでの会議に向かいます。そこで二人はこのままシグムスに残って、一緒に訓練を受けて下さい。魔族や魔物との戦いで鍛えられたシグムス軍です。きっといい勉強になると思いますよ」
「うむ、いい考えだな。サキ、早速手配してやってくれ」
「畏まりました」
ルナルの提案に、智将たちが素早く動く。サキは返事をすると、風のように部屋から出ていった。
「確かに、いいように扱われちまったな」
「私も、完全に冷静さを失ってました」
二人揃ってさっきの戦いを反省している。
「反省できるって事は、成長の見込みがある。これは鍛えがいがありそうだな」
智将は腕を組みながら楽しそうに笑っていた。
「二人とも頑張って下さいね」
「ああ、きっと強くなってやる」
「はい、もっとルナル様のお役に立てるように頑張ります!」
頼もしい反応をした二人を見て、ルナルもまた過去を反省する。
「自分の言葉には、責任を持ちませんとね……」
ペンタホーンの驚異的な脚により、シグムスまで二日で来てしまったルナルたち。つまり、イプセルタでの会議まであと八日である。その頃には、自分の中で一定の結論を出せているのだろうか、ルナルは改めて自問自答をするのだった。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…
小桃
ファンタジー
商業高校へ通う女子高校生一条 遥は通学時に仔犬が車に轢かれそうになった所を助けようとして車に轢かれ死亡する。この行動に獣の神は心を打たれ、彼女を転生させようとする。遥は獣の神より転生を打診され5つの希望を叶えると言われたので、希望を伝える。
1.最強になれる種族
2.無限収納
3.変幻自在
4.並列思考
5.スキルコピー
5つの希望を叶えられ遥は新たな世界へ転生する、その姿はスライムだった…最強になる種族で転生したはずなのにスライムに…遥はスライムとしてどう生きていくのか?スライムに転生した少女の物語が始まるのであった。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話8話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる