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Mission022
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「ギルソン殿下」
「なんだい、ロドス」
騎士たちの訓練を見学していると、ロドスがギルソンに声を掛けていた。
「どうでしょうか。この場でそこのマリカ嬢と模擬戦をなされてみては」
「マリカとですか?」
「ええっ?! ここで殿下と模擬戦ですって?!」
それは驚くべき提案だった。身分制度において平民とほぼ同視される騎士爵。その娘であるマリカと、第五王子とはいえ王族であるギルソンとの模擬戦の提案だ。正直これにはバリスもアリスも驚いていた。孤児院のような場所ならまだしも、王城内の騎士の訓練場での模擬戦なのだから、これにはアリスも予想できない事だった。
「お二人の打ち合いを見れば、騎士たちにもいい刺激になりましょう」
ロドスが不敵に笑っている。その顔を見て、ロドスには別の目的がありそうな事をアリスは悟った。
(どういう結果に転んでもこの男は関係なく自分が得するように立ち回るんでしょうね。顔にもの凄く出ているわ)
表情はオートマタらしく無表情を貫くアリスだが、心の中は実に呆れて大きなため息を吐いている。とはいえども、アリスはこの模擬戦にはどちらかといえば賛成だ。将来の事を見据えれば、ともかく二人ともに経験を積んでもらいたいからである。なにせ、物語ではギルソンの反乱だけでは終わらないからだ。序盤山場の中ボスがギルソンなのである。その後にも隣国との戦争があったり魔物の氾濫が起きたり、それは多くの苦難を経験する事になる。
(ギルソン殿下に苦戦しているようでは、先が思いやられます)
アリスは半ば心を鬼にする。
「マイマスター、ここは模擬戦をしておくべきです」
強い口調でギルソンに進言するアリス。そのアリスの真剣な眼差しに、ギルソンは少し戸惑いを覚えた。しかし、そうは思いながらもアリスの行動には何か意味があると捉えたギルソンは、
「分かりました。模擬戦をしましょう」
少し悩みはしたものの、最終的に了承した。これによって、マリカの意思に関係なく模擬戦が行われる事が決定した。すると、騎士たちは訓練の手を止め、孤児院の子どもたちと一緒にギルソンとマリカの模擬戦を見物する事となった。
「あのー……」
マリカは恐る恐る声を出す。
「ん、何かな?」
「これって絶対しなきゃいけませんか?」
「無論だな。ギルソン殿下は当然だが、ロドスも私の弟で伯爵家の人間だ。騎士爵家の君には拒否権はない」
バリスは問答無用といった感じである。
「……承知致しました。こうなった以上は引き受けさせた頂きます。その代わり、私が勝ったとしても不敬とか言わないで下さい」
「それも愚問だな。戦いに身分の貴賎はない。思う存分力を発揮してくれ」
バリスの言葉に、マリカは深く頷いた。
「マリカねーちゃん頑張れー」
「でんかって王子さまでしょ? だいじょうぶかなぁ」
見守る孤児院の子どもたちはいろいろと話している。そこへアリスが近付いて声を掛ける。
「きっと大丈夫ですよ。勝敗はやってみないと分かりませんが、あなたたちは自分の信じる人を応援してあげなさい」
その言葉に、子どもたちは「うん」と頷いていた。
さて、訓練場の真ん中で、ギルソンとマリカが向かい合う。訓練場の全体が使えるので場外はない。気絶するか降参するか、バリスが止めるかのいずれかが決着条件である。
かくして、ギルソンとマリカの第二回戦が始まった。
だが、マリカは緊張で動けないでいる。騎士爵の娘として剣を振るってきたとはいえ、いきなりこんな大勢の騎士の中で剣を振るうなど、まだ先の事とまったく考えていなかったのだ。ましてや、今居るのは対戦相手であるギルソンの実家だ。下手な事をしようものなら取り潰しどころでは済まないと、いろいろな事が頭の中を駆け巡っているのである。唯一の救いと言えば、さっきバリスが言った『戦いに身分の貴賎はない』という言葉だった。
(よしっ)
マリカは意を決したようだ。渡された木剣をしっかりと両手で握って構える。一方のギルソンも同じように構える。この時の二人の間には緊張がほとばしっていた。
「始めっ!」
バリスの声が響く。
「やああっ!」
それと同時にギルソンが動いた。前回は様子を見過ぎたものの、その一度の対戦のおかげである程度の動きは予測できる。しかも今回は、相手は乗り気ではない。ならば先制攻撃で主導権を握るべきと考えたのだ。
だが、マイカの方だって予想できていないわけがなかった。ギルソンが放った振り下ろしを見事に受け止める。前向きではなかったとはいえ、試合が始まってしまえばあっさりと気持ちを切り替えたのである。
そこからは息もつかせぬ一進一退の攻防。さすが男女差の小さい10歳である。しかし、一方でとても10歳とは思えない攻防の激しさに、周りに居る騎士や兵士たちからどよめきが起こっている。重い防具などがないというのもあるが、その動きは軽やかでいて激しかった。
その激しい攻防は数分にも及んだ。パリィはするし跳んだり避けたり、一線級の騎士すら青ざめさせるほどの戦いが目の前で繰り広げられているのである。
(うんうん、日頃から鍛えておいたかいがあるというものね。マリカの攻撃がまだ単調だからこそ、余裕を持てているわ)
アリスはギルソンの動きに大変満足している。自分が手塩にかけて育ててきたからこその喜びなのだ。
だが、そんな戦いもいよいよ終わりが見えてきた。
「はあはあ……」
互いに息が上がっているのである。ここまで一撃も相手に命中していないのもすごいのだが、この息の荒さなのにまだ激しく動けるのである。子どもの体力恐るべし。
「そこまでだな」
だが、非常にもバリスによって終了の合図がなされてしまう。これには子どもたちどころか騎士や兵士たちまでもが残念がった。
「二人ともまだ無事だが、もう息も絶え絶えだ。これ以上続ければ、大怪我は避けられない。最悪の事が起きればそれは国家の大損失だからな」
バリスが止めた理由を述べると、騎士たちは仕方ないなと納得していた。
戦いを終えたギルソンとマリカに、アリスはゆっくりと近付く。
「お疲れさまでした、マスター」
「はあはあ……、また、勝てなかったか……」
「はい、勝ててはおりません。ですが、負けてもおりません。おそらくマリカ嬢も同じ事を思われております」
アリスは洗浄の魔法を掛けながら、ギルソンに声を掛ける。
「そうか……」
項垂れてはいたが、声はどこか嬉しそうだった。アリスは魔法を使ってコップと水を作り出し、ギルソンに渡す。そして、マリカにも同じ事をしておいた。
こうして、孤児院の子どもたちによる騎士団の見学は大盛況のうちに終わった。この子どもたちのうち、どのくらいが騎士を志す事になるのか。それはまたのお楽しみである。
「なんだい、ロドス」
騎士たちの訓練を見学していると、ロドスがギルソンに声を掛けていた。
「どうでしょうか。この場でそこのマリカ嬢と模擬戦をなされてみては」
「マリカとですか?」
「ええっ?! ここで殿下と模擬戦ですって?!」
それは驚くべき提案だった。身分制度において平民とほぼ同視される騎士爵。その娘であるマリカと、第五王子とはいえ王族であるギルソンとの模擬戦の提案だ。正直これにはバリスもアリスも驚いていた。孤児院のような場所ならまだしも、王城内の騎士の訓練場での模擬戦なのだから、これにはアリスも予想できない事だった。
「お二人の打ち合いを見れば、騎士たちにもいい刺激になりましょう」
ロドスが不敵に笑っている。その顔を見て、ロドスには別の目的がありそうな事をアリスは悟った。
(どういう結果に転んでもこの男は関係なく自分が得するように立ち回るんでしょうね。顔にもの凄く出ているわ)
表情はオートマタらしく無表情を貫くアリスだが、心の中は実に呆れて大きなため息を吐いている。とはいえども、アリスはこの模擬戦にはどちらかといえば賛成だ。将来の事を見据えれば、ともかく二人ともに経験を積んでもらいたいからである。なにせ、物語ではギルソンの反乱だけでは終わらないからだ。序盤山場の中ボスがギルソンなのである。その後にも隣国との戦争があったり魔物の氾濫が起きたり、それは多くの苦難を経験する事になる。
(ギルソン殿下に苦戦しているようでは、先が思いやられます)
アリスは半ば心を鬼にする。
「マイマスター、ここは模擬戦をしておくべきです」
強い口調でギルソンに進言するアリス。そのアリスの真剣な眼差しに、ギルソンは少し戸惑いを覚えた。しかし、そうは思いながらもアリスの行動には何か意味があると捉えたギルソンは、
「分かりました。模擬戦をしましょう」
少し悩みはしたものの、最終的に了承した。これによって、マリカの意思に関係なく模擬戦が行われる事が決定した。すると、騎士たちは訓練の手を止め、孤児院の子どもたちと一緒にギルソンとマリカの模擬戦を見物する事となった。
「あのー……」
マリカは恐る恐る声を出す。
「ん、何かな?」
「これって絶対しなきゃいけませんか?」
「無論だな。ギルソン殿下は当然だが、ロドスも私の弟で伯爵家の人間だ。騎士爵家の君には拒否権はない」
バリスは問答無用といった感じである。
「……承知致しました。こうなった以上は引き受けさせた頂きます。その代わり、私が勝ったとしても不敬とか言わないで下さい」
「それも愚問だな。戦いに身分の貴賎はない。思う存分力を発揮してくれ」
バリスの言葉に、マリカは深く頷いた。
「マリカねーちゃん頑張れー」
「でんかって王子さまでしょ? だいじょうぶかなぁ」
見守る孤児院の子どもたちはいろいろと話している。そこへアリスが近付いて声を掛ける。
「きっと大丈夫ですよ。勝敗はやってみないと分かりませんが、あなたたちは自分の信じる人を応援してあげなさい」
その言葉に、子どもたちは「うん」と頷いていた。
さて、訓練場の真ん中で、ギルソンとマリカが向かい合う。訓練場の全体が使えるので場外はない。気絶するか降参するか、バリスが止めるかのいずれかが決着条件である。
かくして、ギルソンとマリカの第二回戦が始まった。
だが、マリカは緊張で動けないでいる。騎士爵の娘として剣を振るってきたとはいえ、いきなりこんな大勢の騎士の中で剣を振るうなど、まだ先の事とまったく考えていなかったのだ。ましてや、今居るのは対戦相手であるギルソンの実家だ。下手な事をしようものなら取り潰しどころでは済まないと、いろいろな事が頭の中を駆け巡っているのである。唯一の救いと言えば、さっきバリスが言った『戦いに身分の貴賎はない』という言葉だった。
(よしっ)
マリカは意を決したようだ。渡された木剣をしっかりと両手で握って構える。一方のギルソンも同じように構える。この時の二人の間には緊張がほとばしっていた。
「始めっ!」
バリスの声が響く。
「やああっ!」
それと同時にギルソンが動いた。前回は様子を見過ぎたものの、その一度の対戦のおかげである程度の動きは予測できる。しかも今回は、相手は乗り気ではない。ならば先制攻撃で主導権を握るべきと考えたのだ。
だが、マイカの方だって予想できていないわけがなかった。ギルソンが放った振り下ろしを見事に受け止める。前向きではなかったとはいえ、試合が始まってしまえばあっさりと気持ちを切り替えたのである。
そこからは息もつかせぬ一進一退の攻防。さすが男女差の小さい10歳である。しかし、一方でとても10歳とは思えない攻防の激しさに、周りに居る騎士や兵士たちからどよめきが起こっている。重い防具などがないというのもあるが、その動きは軽やかでいて激しかった。
その激しい攻防は数分にも及んだ。パリィはするし跳んだり避けたり、一線級の騎士すら青ざめさせるほどの戦いが目の前で繰り広げられているのである。
(うんうん、日頃から鍛えておいたかいがあるというものね。マリカの攻撃がまだ単調だからこそ、余裕を持てているわ)
アリスはギルソンの動きに大変満足している。自分が手塩にかけて育ててきたからこその喜びなのだ。
だが、そんな戦いもいよいよ終わりが見えてきた。
「はあはあ……」
互いに息が上がっているのである。ここまで一撃も相手に命中していないのもすごいのだが、この息の荒さなのにまだ激しく動けるのである。子どもの体力恐るべし。
「そこまでだな」
だが、非常にもバリスによって終了の合図がなされてしまう。これには子どもたちどころか騎士や兵士たちまでもが残念がった。
「二人ともまだ無事だが、もう息も絶え絶えだ。これ以上続ければ、大怪我は避けられない。最悪の事が起きればそれは国家の大損失だからな」
バリスが止めた理由を述べると、騎士たちは仕方ないなと納得していた。
戦いを終えたギルソンとマリカに、アリスはゆっくりと近付く。
「お疲れさまでした、マスター」
「はあはあ……、また、勝てなかったか……」
「はい、勝ててはおりません。ですが、負けてもおりません。おそらくマリカ嬢も同じ事を思われております」
アリスは洗浄の魔法を掛けながら、ギルソンに声を掛ける。
「そうか……」
項垂れてはいたが、声はどこか嬉しそうだった。アリスは魔法を使ってコップと水を作り出し、ギルソンに渡す。そして、マリカにも同じ事をしておいた。
こうして、孤児院の子どもたちによる騎士団の見学は大盛況のうちに終わった。この子どもたちのうち、どのくらいが騎士を志す事になるのか。それはまたのお楽しみである。
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