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Mission007
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財務担当部署から食糧の調達状況を確認すると、国としての状況がおぼろげながら見えてきた。
(うそでしょ……。作付面積が少し狭くないかしら)
どうやら思いの外、ファルーダンの農業はよろしくない状況のようである。自国がこれでは、食料品の多くは他国からの買い付けという事になってしまう。
さらには王家は子ども多く、そのためにお金が掛かってしまっていて財務状況はやや傾き始めているようだ。なるほど、自分の性能が少々格落ちになるのも納得がいくというものである。アリスはギルソンの部屋に戻るなり、両手をテーブルについて落ち込んだ。
しかし、困ったものである。
アリスの転生前の職業は機械技師と小説家である。農業の知識なんて思ったほど存在しない。疎開していた頃にそこの農家を手伝ったとか、子どもの手伝いで多少の家庭菜園をしたとか、実にそのくらいだった。これでは、こういったお話でよく見かける転生チートが使えない。それがアリスの落ち込みにさらに拍車を掛けた。
そうしている間に、昼食の時間を迎える。
昼食の内容は朝の内容に毛が生えたようなものだ。肉やチーズが追加されたくらいである。全体としては本当に質素だ。使用人たちはこれよりも少ない。これでは栄養が足りないので、使用人たちの体が細いのも頷けるというものである。
農業知識がないとはいえ、今のアリスには魔法石による魔物の知識がある。となれば、魔物を討伐すれば食糧が賄えるのではないか、そう考えたのだ。
ただ、これにも問題はある。あまりやり過ぎてしまうと、一般の魔物狩りをする人、ハンターたちの仕事を奪いかねない。悩ましい話である。
食事を終えた後、まだ5歳のギルソンには昼寝の時間があり、寝かしつけた後にアリスは魔法石の知識から近くの魔物の位置を地図と照らし合わせる作業をしていた。
戦争体験のある身としては、疎開先で野ウサギを捕まるといった経験をしているアリス。その経験を活かせば、ある程度の魔物までならば狩れるのではないかと考えたのだ。
魔法石の知識と地図と照らし合わせた結果、どうやら王城からそう遠くない位置に小動物系の魔物が生息している事が分かった。繁殖力はあるものの、害の小さい魔物のようなので、狩り過ぎなければ生態系が崩れる事はなさそうだ。
「う……ん……、おはよう、アリス」
「起きられましたか、殿下」
いろいろと情報をまとめているうちに、ギルソンが昼寝から目を覚ました。眠たそうにまぶたを擦るギルソンを見て、アリスは優しく微笑む。
(そういえば、今の殿下を見ていたら、亡くなる前に世話したひ孫の事を思い出すわね)
御年94で老衰によって死んだアリスは、3世代下のひ孫もそれなりに居た。玄孫も居たかも知れない。記憶にある一番小さかったひ孫の年が、ちょうど今のギルソンくらいの年齢だったのだ。ギルソンの性格的にも、そのひ孫の姿が重なってしまい、ついついアリスの頬が緩んでしまうようだった。オートマタの人工的な皮膚だというのに不思議なものである。
「殿下、目覚ましついでに少々体を動かされますか?」
アリスは寝起きのギルソンに付き添いながら、進言する。
「どうしたんだい、アリス。そんな事を聞くなんて」
当然ながら、ギルソンは不思議に思う。
「不思議でしょうか。殿下は第五王子でございます。となると王位を継げる可能は低いですが、少なくとも騎士団に入団する可能性がございます。そうなるとするならば、幼少の折より体を鍛えておいた方がよろしいかと存じます」
なるほど、アリスの言い分はもっともである。ギルソンは5歳にして聡明でもある。アリスの言い分を即座に理解したようで、
「そうだね。だったら、まずは騎士団の訓練を見に行こうか」
アリスにこう提案した。
「畏まりました。それでは、お守り致しますゆえ、ご案内願います」
アリスはそれを了承する。確かに、騎士団がどういう鍛錬をしているのか知っておくのは得策だろう。いくら魔法石や小説の知識を使ったとしても、実物とはかけ離れる事だって考えられるのだから。
ギルソンと一緒に騎士団の訓練場を訪れたアリス。そこで繰り広げられていたのは実に激しい訓練だった。
木剣や先を布で覆った長い木の棒を使ってはいるものの、木偶人形を使ったり、模擬戦を行ったりと、実に王国の剣や盾となって戦う騎士団の意気込みが窺える素晴らしいものだった。
「おや、ギルソン殿下。一体どうなさったのですか?」
ギルソンがいう事に気が付いた一人の男性が近付いてきた。
(確か彼は、反乱を起こした殿下と戦って死んでしまう騎士団長の……、って名前なんでしたっけ?
肝心なところで度忘れをするアリス。
「うん、ちょっと騎士団の訓練が見たくなって、来てみたんだ」
「ほぉ、それは感心ですな。殿下も大きくなられたら騎士団に入られるでしょうから、そういう事でしたら歓迎ですぞ」
ギルソンの言葉に、騎士団員はいたく感動してる。
「申し遅れました。私、騎士団の団長を務めるバリス・アンダーソンと申します」
(そうだったわ。バリスよ、バリス。やれやれ、物語が鮮明に思い出せるとはいっても、さすがに退場が早い人物だと意外とあいまいになってしまうものなのね)
バリスの自己紹介を聞きながら、アリスは心の中で唸っていた。
「時にギルソン殿下、そちらの方はどなたでしょうか?」
「ああ、ボクのオートマタのアリスだよ。ほら、アリス、挨拶を」
このやり取りにアリスは我に返って、
「初めまして、バリス様。私はギルソン殿下のオートマタであるアリスと申します。以後お見知りおきを」
両手を前に組んで深く頭を下げた。
「左様ですか。ついにギルソン殿下にもオートマタですか。しかし、大変申し上げにくいですが、少々みすぼらしい感じが致しますな」
バリスはあごに手を当てて、首を傾げながらアリスを見ている。
「兄上たちのと比べるとそうかも知れないけど、アリスだって負けてないからね」
「ははっ、そうですな。殿下のオートマタは来たばかりですものな」
バリスは声を上げて笑っていた。
「おい、お前たち。ギルソン殿下がお見えになっている。お前たちの努力の成果をお見せしろ」
「はっ!」
騎士団の練習に、さらに熱が入る。
ギルソンはその騎士団の練習を目を輝かせながら眺めていた。
さすがに夕食の席ではこの事を咎められていたギルソン。だが、将来は絶対かっこいい騎士になるんだとすごく意気込んでいたのだった。
(うそでしょ……。作付面積が少し狭くないかしら)
どうやら思いの外、ファルーダンの農業はよろしくない状況のようである。自国がこれでは、食料品の多くは他国からの買い付けという事になってしまう。
さらには王家は子ども多く、そのためにお金が掛かってしまっていて財務状況はやや傾き始めているようだ。なるほど、自分の性能が少々格落ちになるのも納得がいくというものである。アリスはギルソンの部屋に戻るなり、両手をテーブルについて落ち込んだ。
しかし、困ったものである。
アリスの転生前の職業は機械技師と小説家である。農業の知識なんて思ったほど存在しない。疎開していた頃にそこの農家を手伝ったとか、子どもの手伝いで多少の家庭菜園をしたとか、実にそのくらいだった。これでは、こういったお話でよく見かける転生チートが使えない。それがアリスの落ち込みにさらに拍車を掛けた。
そうしている間に、昼食の時間を迎える。
昼食の内容は朝の内容に毛が生えたようなものだ。肉やチーズが追加されたくらいである。全体としては本当に質素だ。使用人たちはこれよりも少ない。これでは栄養が足りないので、使用人たちの体が細いのも頷けるというものである。
農業知識がないとはいえ、今のアリスには魔法石による魔物の知識がある。となれば、魔物を討伐すれば食糧が賄えるのではないか、そう考えたのだ。
ただ、これにも問題はある。あまりやり過ぎてしまうと、一般の魔物狩りをする人、ハンターたちの仕事を奪いかねない。悩ましい話である。
食事を終えた後、まだ5歳のギルソンには昼寝の時間があり、寝かしつけた後にアリスは魔法石の知識から近くの魔物の位置を地図と照らし合わせる作業をしていた。
戦争体験のある身としては、疎開先で野ウサギを捕まるといった経験をしているアリス。その経験を活かせば、ある程度の魔物までならば狩れるのではないかと考えたのだ。
魔法石の知識と地図と照らし合わせた結果、どうやら王城からそう遠くない位置に小動物系の魔物が生息している事が分かった。繁殖力はあるものの、害の小さい魔物のようなので、狩り過ぎなければ生態系が崩れる事はなさそうだ。
「う……ん……、おはよう、アリス」
「起きられましたか、殿下」
いろいろと情報をまとめているうちに、ギルソンが昼寝から目を覚ました。眠たそうにまぶたを擦るギルソンを見て、アリスは優しく微笑む。
(そういえば、今の殿下を見ていたら、亡くなる前に世話したひ孫の事を思い出すわね)
御年94で老衰によって死んだアリスは、3世代下のひ孫もそれなりに居た。玄孫も居たかも知れない。記憶にある一番小さかったひ孫の年が、ちょうど今のギルソンくらいの年齢だったのだ。ギルソンの性格的にも、そのひ孫の姿が重なってしまい、ついついアリスの頬が緩んでしまうようだった。オートマタの人工的な皮膚だというのに不思議なものである。
「殿下、目覚ましついでに少々体を動かされますか?」
アリスは寝起きのギルソンに付き添いながら、進言する。
「どうしたんだい、アリス。そんな事を聞くなんて」
当然ながら、ギルソンは不思議に思う。
「不思議でしょうか。殿下は第五王子でございます。となると王位を継げる可能は低いですが、少なくとも騎士団に入団する可能性がございます。そうなるとするならば、幼少の折より体を鍛えておいた方がよろしいかと存じます」
なるほど、アリスの言い分はもっともである。ギルソンは5歳にして聡明でもある。アリスの言い分を即座に理解したようで、
「そうだね。だったら、まずは騎士団の訓練を見に行こうか」
アリスにこう提案した。
「畏まりました。それでは、お守り致しますゆえ、ご案内願います」
アリスはそれを了承する。確かに、騎士団がどういう鍛錬をしているのか知っておくのは得策だろう。いくら魔法石や小説の知識を使ったとしても、実物とはかけ離れる事だって考えられるのだから。
ギルソンと一緒に騎士団の訓練場を訪れたアリス。そこで繰り広げられていたのは実に激しい訓練だった。
木剣や先を布で覆った長い木の棒を使ってはいるものの、木偶人形を使ったり、模擬戦を行ったりと、実に王国の剣や盾となって戦う騎士団の意気込みが窺える素晴らしいものだった。
「おや、ギルソン殿下。一体どうなさったのですか?」
ギルソンがいう事に気が付いた一人の男性が近付いてきた。
(確か彼は、反乱を起こした殿下と戦って死んでしまう騎士団長の……、って名前なんでしたっけ?
肝心なところで度忘れをするアリス。
「うん、ちょっと騎士団の訓練が見たくなって、来てみたんだ」
「ほぉ、それは感心ですな。殿下も大きくなられたら騎士団に入られるでしょうから、そういう事でしたら歓迎ですぞ」
ギルソンの言葉に、騎士団員はいたく感動してる。
「申し遅れました。私、騎士団の団長を務めるバリス・アンダーソンと申します」
(そうだったわ。バリスよ、バリス。やれやれ、物語が鮮明に思い出せるとはいっても、さすがに退場が早い人物だと意外とあいまいになってしまうものなのね)
バリスの自己紹介を聞きながら、アリスは心の中で唸っていた。
「時にギルソン殿下、そちらの方はどなたでしょうか?」
「ああ、ボクのオートマタのアリスだよ。ほら、アリス、挨拶を」
このやり取りにアリスは我に返って、
「初めまして、バリス様。私はギルソン殿下のオートマタであるアリスと申します。以後お見知りおきを」
両手を前に組んで深く頭を下げた。
「左様ですか。ついにギルソン殿下にもオートマタですか。しかし、大変申し上げにくいですが、少々みすぼらしい感じが致しますな」
バリスはあごに手を当てて、首を傾げながらアリスを見ている。
「兄上たちのと比べるとそうかも知れないけど、アリスだって負けてないからね」
「ははっ、そうですな。殿下のオートマタは来たばかりですものな」
バリスは声を上げて笑っていた。
「おい、お前たち。ギルソン殿下がお見えになっている。お前たちの努力の成果をお見せしろ」
「はっ!」
騎士団の練習に、さらに熱が入る。
ギルソンはその騎士団の練習を目を輝かせながら眺めていた。
さすがに夕食の席ではこの事を咎められていたギルソン。だが、将来は絶対かっこいい騎士になるんだとすごく意気込んでいたのだった。
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