469 / 473
新章 青色の智姫
第100話 プルネの二回戦
しおりを挟む
午後は二回戦だ。
先に登場したのはプルネ。
「やっちゃえ、プルネ」
「物騒な応援はしないものよ、フューシャ」
観客席ではアイリスとフューシャが応援している。シアンに負けたことでずいぶんと表情が明るくなっている。どうやらフューシャは戦いとなると人が変わってしまう性格のようだ。
ところが、今回のプルネの対戦相手は四年次生。同じ女性とはいっても、ちょっと手強そうな感じだ。
「あらあら、ずいぶんと可愛い子が出てきたのね」
「よろしくお願いします、先輩」
舐め回すようにプルネの姿を見る女子学生。その視線はなんとも気持ちが悪いものだ。
「王国騎士を目指す私にとって、弱い者はなるべく相手にしたくないの」
女子学生はプルネを見下すように見つめながら、ぶつぶつと喋っている。
「だから、とっとと負けてちょうだいね」
にっこりと笑う女子学生。左右に分けた前髪に、長いポニーテールの赤い髪。長身から見下ろすような視線は、プルネに対して威圧感を与えている。
しかし、だからといってその言葉通りにあっさりと負けるわけにはいかない。
「お断りします」
「なんですって?」
強い視線を向けてはっきりと言うと、女子学生は眉尻をぴくりとさせていた。
その瞬間、一気に場の空気が変わったように感じられる。
「まったく、王妃陛下のご実家ですからって、ちょっと調子に乗っていませんかしら」
女子学生はこわばった表情をして、すっと模擬剣を構える。
「そこに直りなさい。その性根を叩き直してやるわ」
女子学生の覇気に、プルネは押されそうになってしまう。それでも歯を食いしばって剣を構える。
「始め!」
両者準備が整ったとして、審判が声を掛ける。
それと同時女子学生が猛然とプルネに斬りかかってくる。
さすが騎士を目指すと言っただけあって、その動きは速い。
しかし、プルネだって暗殺者経験のあるアイリスの娘で、元暗殺者であるキャノルの指導を受けている。素早さだけなら負けてはいない。
「遅いな」
女子学生はあっという間に距離を詰めてプルネを斬りつける。
しかし、そこはさすがの反射神経。見事に女子学生の斜め斬りを受け流す。
ところが、一回戦の相手と違うのはここからだった。
「はあっ!」
受け流された剣が、素早く今度は逆の軌道でプルネに襲い掛かってくる。
これはさすがに間に合わない。剣での受け流しを諦めて、軽く武台を蹴って後方に飛ぶ。反射神経だけなら本当に大したものだ。
本来ならばこれだけで相手は追ってこれなくなるだろうが、この女子学生は違った。
切り返しで仰け反ったかと思えば、ぴたりと体を止めてプルネの動きについてくる。とんでもない体幹の持ち主だった。
「よく粘ったな。だが、それもこれで終わりよ」
プルネとの距離を詰めた女子学生の一閃が放たれる。
「そこまで! 勝者、ガーネット・ザクローズ!」
審判の声が入り、勝敗が決した。
女子学生の剣はプルネの首筋ギリギリで止まっており、真剣ならば真っ二つにされていただろう。そもそも模擬剣でも斬れてしまいそうな見事な剣筋だった。
「基礎はできていると思われる。鍛錬を積めば、相当にその実力は化けると思うよ。私の攻撃を二度も躱したのは、先輩方以外では君が初めてだからね」
勝負がついて、体をふらつかせているプルネをそっと抱き留める女子学生。
「最初は本当にすまなかった。少なくとも一回勝ち抜いている相手に言うことではなかったね。そうだ、騎士団に興味があるなら私からも口添えをしよう、見込みがあるよ」
勝負が決したと思ったら、異様に早口になる女子学生。あまりの変わりように、プルネは目を開いたまま反応できずにいた。
このままの状態では進行に影響が出るので、女子学生に担ぎ上げられるようにプルネは武台から降りていく。女子学生同士とはいえ見応えのある戦いに、会場からは拍手が送られていた。
結果として惜しかったものの、戦いを見ていたアイリスとフューシャは納得したような表情を見せていた。
「ザクローズ伯爵家のご令嬢なら、負けても仕方ないですね」
「あの赤髪、あのザクローズ家だったですね。プルネはちょっと運がなかったかしら。う~ん、私も戦いたかったわ」
フューシャはまさかの対戦相手に、すでに敗戦して戦えないことを悔やんでいた。本来ならば、次の三回戦で当たっていたからだ。
「これも時の運というものでしょうね。ザクローズ家なら伝手がないわけでもないので、フューシャが望むならその場を設けてあげますよ」
「うーん、そこまでしなくてもいいわ、お母様。私はこの場で戦いたいの」
アイリスの提案を蹴り、フューシャは学園祭の武術大会で戦うことを強く望む。その娘の姿に、ついつい苦笑いを浮かべてしまうアイリスだった。
プルネがガーネットに抱えられて会場を後にすると、いよいよシアンの出番である。
会場にはシアンがゆっくりと姿を現す。
王女という立場に加え、一回戦の戦いぶりから会場は大いに盛り上がっている。
反対側からは二回戦の相手が登場する。次の三回戦でガーネットと戦うのは、一体どちらになるのだろうか。
先に登場したのはプルネ。
「やっちゃえ、プルネ」
「物騒な応援はしないものよ、フューシャ」
観客席ではアイリスとフューシャが応援している。シアンに負けたことでずいぶんと表情が明るくなっている。どうやらフューシャは戦いとなると人が変わってしまう性格のようだ。
ところが、今回のプルネの対戦相手は四年次生。同じ女性とはいっても、ちょっと手強そうな感じだ。
「あらあら、ずいぶんと可愛い子が出てきたのね」
「よろしくお願いします、先輩」
舐め回すようにプルネの姿を見る女子学生。その視線はなんとも気持ちが悪いものだ。
「王国騎士を目指す私にとって、弱い者はなるべく相手にしたくないの」
女子学生はプルネを見下すように見つめながら、ぶつぶつと喋っている。
「だから、とっとと負けてちょうだいね」
にっこりと笑う女子学生。左右に分けた前髪に、長いポニーテールの赤い髪。長身から見下ろすような視線は、プルネに対して威圧感を与えている。
しかし、だからといってその言葉通りにあっさりと負けるわけにはいかない。
「お断りします」
「なんですって?」
強い視線を向けてはっきりと言うと、女子学生は眉尻をぴくりとさせていた。
その瞬間、一気に場の空気が変わったように感じられる。
「まったく、王妃陛下のご実家ですからって、ちょっと調子に乗っていませんかしら」
女子学生はこわばった表情をして、すっと模擬剣を構える。
「そこに直りなさい。その性根を叩き直してやるわ」
女子学生の覇気に、プルネは押されそうになってしまう。それでも歯を食いしばって剣を構える。
「始め!」
両者準備が整ったとして、審判が声を掛ける。
それと同時女子学生が猛然とプルネに斬りかかってくる。
さすが騎士を目指すと言っただけあって、その動きは速い。
しかし、プルネだって暗殺者経験のあるアイリスの娘で、元暗殺者であるキャノルの指導を受けている。素早さだけなら負けてはいない。
「遅いな」
女子学生はあっという間に距離を詰めてプルネを斬りつける。
しかし、そこはさすがの反射神経。見事に女子学生の斜め斬りを受け流す。
ところが、一回戦の相手と違うのはここからだった。
「はあっ!」
受け流された剣が、素早く今度は逆の軌道でプルネに襲い掛かってくる。
これはさすがに間に合わない。剣での受け流しを諦めて、軽く武台を蹴って後方に飛ぶ。反射神経だけなら本当に大したものだ。
本来ならばこれだけで相手は追ってこれなくなるだろうが、この女子学生は違った。
切り返しで仰け反ったかと思えば、ぴたりと体を止めてプルネの動きについてくる。とんでもない体幹の持ち主だった。
「よく粘ったな。だが、それもこれで終わりよ」
プルネとの距離を詰めた女子学生の一閃が放たれる。
「そこまで! 勝者、ガーネット・ザクローズ!」
審判の声が入り、勝敗が決した。
女子学生の剣はプルネの首筋ギリギリで止まっており、真剣ならば真っ二つにされていただろう。そもそも模擬剣でも斬れてしまいそうな見事な剣筋だった。
「基礎はできていると思われる。鍛錬を積めば、相当にその実力は化けると思うよ。私の攻撃を二度も躱したのは、先輩方以外では君が初めてだからね」
勝負がついて、体をふらつかせているプルネをそっと抱き留める女子学生。
「最初は本当にすまなかった。少なくとも一回勝ち抜いている相手に言うことではなかったね。そうだ、騎士団に興味があるなら私からも口添えをしよう、見込みがあるよ」
勝負が決したと思ったら、異様に早口になる女子学生。あまりの変わりように、プルネは目を開いたまま反応できずにいた。
このままの状態では進行に影響が出るので、女子学生に担ぎ上げられるようにプルネは武台から降りていく。女子学生同士とはいえ見応えのある戦いに、会場からは拍手が送られていた。
結果として惜しかったものの、戦いを見ていたアイリスとフューシャは納得したような表情を見せていた。
「ザクローズ伯爵家のご令嬢なら、負けても仕方ないですね」
「あの赤髪、あのザクローズ家だったですね。プルネはちょっと運がなかったかしら。う~ん、私も戦いたかったわ」
フューシャはまさかの対戦相手に、すでに敗戦して戦えないことを悔やんでいた。本来ならば、次の三回戦で当たっていたからだ。
「これも時の運というものでしょうね。ザクローズ家なら伝手がないわけでもないので、フューシャが望むならその場を設けてあげますよ」
「うーん、そこまでしなくてもいいわ、お母様。私はこの場で戦いたいの」
アイリスの提案を蹴り、フューシャは学園祭の武術大会で戦うことを強く望む。その娘の姿に、ついつい苦笑いを浮かべてしまうアイリスだった。
プルネがガーネットに抱えられて会場を後にすると、いよいよシアンの出番である。
会場にはシアンがゆっくりと姿を現す。
王女という立場に加え、一回戦の戦いぶりから会場は大いに盛り上がっている。
反対側からは二回戦の相手が登場する。次の三回戦でガーネットと戦うのは、一体どちらになるのだろうか。
0
お気に入りに追加
87
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
三度目の嘘つき
豆狸
恋愛
「……本当に良かったのかい、エカテリナ。こんな嘘をついて……」
「……いいのよ。私に新しい相手が出来れば、周囲も殿下と男爵令嬢の仲を認めずにはいられなくなるわ」
なろう様でも公開中ですが、少し構成が違います。内容は同じです。
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる