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番外編集
番外編 ルゼとグレイア(中編)
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ライがやって来るまでの間、ルゼはグレイアと話をしていた。
「剣を作るとして、最初の目標はございますか?」
「そうね……。やはり、ペシエラ王太子妃殿下に見合う剣を打つことかしら」
「ああ、ペシエラ様ですか。となると、生半可な努力ではいけないと思いますよ。あの方、能力化け物ですから……」
どこか遠い目をするルゼ。
それも無理はない。初めて出会った時のことを思い出していたからだ。
並みいる魔物たちを剣と魔法でばっさばっさと倒していく様子は、今思い出しても体が震えてしまう。そのくらいはっきりとした恐怖が刻まれているのだ。
「あの方には絶対いい武器を持たせちゃいけないですけれど、今や王太子妃ですものね。うーん、私としても悩みどころですよ……」
ルゼは腕を組んで悩んでいた。
「そんな事はまったく関係ないな。俺たちは鍛冶師である以上、いい装備を作るだけなんだ。つべこべ言う暇があるならさっさと、うぎっ! 痛たたたた……」
「お父さん! もう、無理しちゃダメって言ってるのに……」
腰に手を当てて痛がるリードに、グレイアは心配そうに駆け寄っていた。
「まったく、急に呼ばれたと思ったら何をしているのよ」
「ライ、来ましたのね」
工房の入口に視線を向けると、そこにはメイド服を着た羽のある女性が立っていた。アイリスの侍女を務めるライだった。
「それでライ、さっき念話で伝えた通りに、リード様の腰の状態を回復して頂けませんかね」
「そのためだけに呼び出したわけ? ……まあ治すけどね。ご主人様のご友人の父親だから、そこまで関係ない人でもないし」
ぷりぷりと怒りながらも、腰を押さえて床に倒れ込むリードに近付いていく。
「リードさんは商会にとっても重要な方ですからね。まだまだ頑張って頂きませんとね」
面倒くさがりながらも、リードの腰に手を添えて力を集中していくライ。淡く光ったかと思えば、リードの表情がみるみる変わっていった。
「おおっ?! さっきまでの痛みが嘘のようになくなったぞ。すまん、感謝する」
「お礼だったらそこのお節介焼きなメタルゼリーに言って下さい。はあ、すぐに戻らないと、ご主人様のお手伝いを放り出してまで来たんだからね……」
両腕を組んで顔を背けながら言い放つライである。
「それだったら、今度何かおごりますよ」
「しょうがないわね。それで手を打ってあげるわ。約束だからね」
そうとだけ言い残して、ライはテレポートで姿を消したのだった。
その姿を見送ったルゼは、グレイアとリードに声を掛ける。
「それでは、鍛冶の特訓を始めましょうか」
「え、ええ」
さっきまでのやり取りに驚いていたのか、グレイアはどこか気が抜けた様子だった。
「おいおいグレイア、そんなんじゃ先が思いやられるぞ。気合いを入れないと怪我どころじゃ済まないんだからな」
「はっ! ごめんなさい、お父さん」
リードに叱られて気を引き締め直すグレイア。
父親に負けない鍛冶師になるため、そして、王太子妃となった友人に剣を送るため、グレイアは必死に炉と金属に向かい合う。
この世界の剣の作り方は、まずは数種類の金属を溶かし、型に流し込んで冷やし固める。
それを再び炉に入れて過熱して、熱いうちに叩いて水で冷やし、それを繰り返して鍛え上げてくのだ。
鍛造の回数の浅いものが切れ味の悪い模擬剣だったり、初心者用の安物の剣となるのだ。
最初こそ金属の扱いに慣れずに、割ったりぐにゃらせたりと散々だったグレイア。それでも、一日打ち続けていれば少しは様になるものである。
とはいえども、まだまだ売り物になるようなレベルの剣を鍛える事はできなかった。
「うう、私ってば才能なかったのかしら……」
両手をついて悔しがるグレイアだが、六年間も学園に通っていてあまり触れていなかったのだからこんなものではないのだろうか。
「最初ならこんなものでしょう。そもそも鍛冶師を目指すのであれば本来修行に打ち込んでいる時間を学園に通われていたのですから、腕が未熟なのは仕方のない事です」
ルゼは淡々と評価を下している。こういうところは魔物っぽいというものだ。
「ルゼの嬢ちゃんの言う通りだな。今さらながらに鍛冶師を目指したいというには、ちょっと始めるのが遅すぎる」
リードからも厳しい言葉が飛んでくる。
「だが、さすがは俺の娘とだけあって見込みはあるな。これなら一年もすればいい剣が打てるようになるぜ」
「ええ、私もそう思います」
父親とルゼの二人からお墨付きのようなことを言われると、グレイアはやる気を取り戻して立ち上がっていた。
「私頑張ります。なんとしても、ペシエラ様に見合う剣を完成させてみせます」
その姿に、リードもルゼも腕を組んでうんうんと何度も頷いていた。
「よし、その意気だ。最低でもひと月はこのまま特訓だぞ。いいな?」
「はい、お父さん」
「やれやれ、その間は私も付き合わされるのですかね。まぁ乗りかかった話ですし、できる限りお付き合いしましょう」
やる気十分な親子を見つめるルゼ。
とにもかくにも、長い一か月が始まりそうなのだった。
「剣を作るとして、最初の目標はございますか?」
「そうね……。やはり、ペシエラ王太子妃殿下に見合う剣を打つことかしら」
「ああ、ペシエラ様ですか。となると、生半可な努力ではいけないと思いますよ。あの方、能力化け物ですから……」
どこか遠い目をするルゼ。
それも無理はない。初めて出会った時のことを思い出していたからだ。
並みいる魔物たちを剣と魔法でばっさばっさと倒していく様子は、今思い出しても体が震えてしまう。そのくらいはっきりとした恐怖が刻まれているのだ。
「あの方には絶対いい武器を持たせちゃいけないですけれど、今や王太子妃ですものね。うーん、私としても悩みどころですよ……」
ルゼは腕を組んで悩んでいた。
「そんな事はまったく関係ないな。俺たちは鍛冶師である以上、いい装備を作るだけなんだ。つべこべ言う暇があるならさっさと、うぎっ! 痛たたたた……」
「お父さん! もう、無理しちゃダメって言ってるのに……」
腰に手を当てて痛がるリードに、グレイアは心配そうに駆け寄っていた。
「まったく、急に呼ばれたと思ったら何をしているのよ」
「ライ、来ましたのね」
工房の入口に視線を向けると、そこにはメイド服を着た羽のある女性が立っていた。アイリスの侍女を務めるライだった。
「それでライ、さっき念話で伝えた通りに、リード様の腰の状態を回復して頂けませんかね」
「そのためだけに呼び出したわけ? ……まあ治すけどね。ご主人様のご友人の父親だから、そこまで関係ない人でもないし」
ぷりぷりと怒りながらも、腰を押さえて床に倒れ込むリードに近付いていく。
「リードさんは商会にとっても重要な方ですからね。まだまだ頑張って頂きませんとね」
面倒くさがりながらも、リードの腰に手を添えて力を集中していくライ。淡く光ったかと思えば、リードの表情がみるみる変わっていった。
「おおっ?! さっきまでの痛みが嘘のようになくなったぞ。すまん、感謝する」
「お礼だったらそこのお節介焼きなメタルゼリーに言って下さい。はあ、すぐに戻らないと、ご主人様のお手伝いを放り出してまで来たんだからね……」
両腕を組んで顔を背けながら言い放つライである。
「それだったら、今度何かおごりますよ」
「しょうがないわね。それで手を打ってあげるわ。約束だからね」
そうとだけ言い残して、ライはテレポートで姿を消したのだった。
その姿を見送ったルゼは、グレイアとリードに声を掛ける。
「それでは、鍛冶の特訓を始めましょうか」
「え、ええ」
さっきまでのやり取りに驚いていたのか、グレイアはどこか気が抜けた様子だった。
「おいおいグレイア、そんなんじゃ先が思いやられるぞ。気合いを入れないと怪我どころじゃ済まないんだからな」
「はっ! ごめんなさい、お父さん」
リードに叱られて気を引き締め直すグレイア。
父親に負けない鍛冶師になるため、そして、王太子妃となった友人に剣を送るため、グレイアは必死に炉と金属に向かい合う。
この世界の剣の作り方は、まずは数種類の金属を溶かし、型に流し込んで冷やし固める。
それを再び炉に入れて過熱して、熱いうちに叩いて水で冷やし、それを繰り返して鍛え上げてくのだ。
鍛造の回数の浅いものが切れ味の悪い模擬剣だったり、初心者用の安物の剣となるのだ。
最初こそ金属の扱いに慣れずに、割ったりぐにゃらせたりと散々だったグレイア。それでも、一日打ち続けていれば少しは様になるものである。
とはいえども、まだまだ売り物になるようなレベルの剣を鍛える事はできなかった。
「うう、私ってば才能なかったのかしら……」
両手をついて悔しがるグレイアだが、六年間も学園に通っていてあまり触れていなかったのだからこんなものではないのだろうか。
「最初ならこんなものでしょう。そもそも鍛冶師を目指すのであれば本来修行に打ち込んでいる時間を学園に通われていたのですから、腕が未熟なのは仕方のない事です」
ルゼは淡々と評価を下している。こういうところは魔物っぽいというものだ。
「ルゼの嬢ちゃんの言う通りだな。今さらながらに鍛冶師を目指したいというには、ちょっと始めるのが遅すぎる」
リードからも厳しい言葉が飛んでくる。
「だが、さすがは俺の娘とだけあって見込みはあるな。これなら一年もすればいい剣が打てるようになるぜ」
「ええ、私もそう思います」
父親とルゼの二人からお墨付きのようなことを言われると、グレイアはやる気を取り戻して立ち上がっていた。
「私頑張ります。なんとしても、ペシエラ様に見合う剣を完成させてみせます」
その姿に、リードもルゼも腕を組んでうんうんと何度も頷いていた。
「よし、その意気だ。最低でもひと月はこのまま特訓だぞ。いいな?」
「はい、お父さん」
「やれやれ、その間は私も付き合わされるのですかね。まぁ乗りかかった話ですし、できる限りお付き合いしましょう」
やる気十分な親子を見つめるルゼ。
とにもかくにも、長い一か月が始まりそうなのだった。
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