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最終話 色と季節に導かれた物語
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そして、迎えた秋分の日。この日は杏と楓の誕生日である。
「それじゃ、準備はいいな」
なぜか仕切っている千春。
「はははっ、すっかりリーダーをしているようだね」
「正直、向いているとは思わないんだけどな」
「こういう時はピンクがまとめるのが定番という奴ですわよ」
住職の言葉に千春は照れながら話すが、雪路にこう言われてしまえばなぜかみんなが納得してしまう。どうしてだろうか。それを見ながら美空たちは笑っている。
「本当に久しぶりだな。また向かう事になるなんて思ってもみなかったぜ」
「私もよ」
呼吸を整えながら、千春が扉に手を掛ける。
「じゃあ、開けるからな」
全員が頷いたので、千春は扉を開ける。すると、不思議な光があふれ出し、千春たちを包んでしまった。
「な、何だったんだ、今のは」
光が消えて姿が見えるようになると、そこには不思議な光景が広がっていた。
「ちょっと待て、この格好、パステル戦士に変身してるじゃねえか」
「あら、本当だわ」
「久しぶりですわね」
千春たちは自分たちの姿に驚いていた。それに対して、時々パステル王国に出向いていた杏と楓はくすくすと笑っていた。
「まあ、向こうじゃその姿が正装だものね」
「千春、今日くらい我慢しなさいよ」
「くっそ、しゃあねえなあ……。まったく、また女になるなんて思ってもみなかったぜ……」
千春は頭を掻きながら仕方なくその状況を受け入れていた。そして、全員揃って扉をくぐってパステル王国に向かった。
「お待ちしておりました。お久しぶりでございます、みなさん」
城へとやって来た千春たちを、レインとシイロが出迎えた。
「来たばかりですまないが、早速城の地下まで来てくれ」
シイロの言葉に千春たちは黙って頷き、城の地下へとすぐさま移動する。その途中では慌ただしく動く城の使用人たちとすれ違ったが、彼らはそんな中でもちゃんと立ち止まって頭を下げていた。使用人たちのプロ根性が凄い。いろいろと感心しながらも、千春たちは城の地下にたどり着いた。
「あれ以来1年ぶりですね。一体中はどうなっているのでしょうか……」
レインは不安な表情をしている。さすがに負の感情が爆発してダクネースとなったという過去があるので、たった1年でも心配になってしまうのだ。
「レイン様、ここは私めが」
シイロは護衛騎士らしく先頭に立つ。
「万一があってもあたいたちが居るから安心しなさい」
楓の言葉にシイロはこくりと頷いた。
そして、扉を開けて中へと入る。そこに広がっていたのは、星形の紋様と正方形に並んだ柱の真ん中で静かに浮かぶフォシンズの姿だった。ただ、その周りには1年間で溜まった負の感情が、黒いもやとなって漂っていた。
「おや、君たちは……。久しぶりだね」
「フォシンズ。今日は正気なのですね」
「まるでいつも狂ってるように言わないでほしいな。この程度の負の感情になんか負けやしないよ」
レインの言葉に、フォシンズは笑いながら答えていた。
「さあ、もうあんな事がないように、浄化を済ませてよ」
フォシンズが急かすように言うと、どこからともなくチェリーたちも現れて、杏と楓を加えた聖獣5体が勢ぞろいで星形の頂点に立つ。それを見て、レインは杖を取り出して何やら詠唱を始めた。
そして、詠唱が終わると星形の紋様が光り輝き、フォシンズを光で包み込んでいく。浄化が無事に終わると、その光は4つに分かれて正方形に並んだ柱の中へと吸い込まれていった。
もうそこには、黒いもやは残されていなかった。浄化が完了したのである。
「ふぅ、1年前の浄化に比べれば、ものすごく楽でしたね」
「当たり前だよ。一体何年分の闇が溜まっていたと思うんだい?」
レインの感想にフォシンズがツッコミを入れると、レインは苦笑いをしながら黙るしかなかった。
「それにしても、君たちもすんなりやって来たね」
「それはもう、こっそり待ってたからね!」
フォシンズが呆れたように呟くと、チェリーはにこにこの笑顔で答えていた。
「そうそう、この部屋の外の柱の陰に隠れていたのよ」
「で、扉が閉まる前に急いで入って、フォシンズが呼ぶまで隠れてたのさ」
グローリとワイスもこの調子だった。聖獣たちってこんな性格だったのか。
「にしても、お前らよく今日来るのが分かってたな」
「そりゃもう、ちょうど1年経ったからな。パシモとメルプの誕生日でもあるから、分かりやすいってもんよ」
千春の質問に答えたのはワイスだった。さすが聖獣の頭脳担当である。
「なあ、フォシンズは出てこれないのか?」
「無理だね。僕の救いの聖獣だから、ここに収まったが最後、二度と動く事は叶わないさ。でも、これが僕の役目なんだ。だから、僕の事は気にしないでくれ」
千春の質問にフォシンズはこう答えているが、千春はやっぱり気に食わなかった。がばっと走り出すと、フォシンズを結界から引っ張り出してしまった。
「ちょっと、何をするんだい?!」
フォシンズやレインたちが驚いている。
「さっき黒いのは全部浄化しちまったんだ。今日くらいはお前も自由に行動してもいいと思うんだ」
千春の言葉に、誰もが言葉を失ってしまった。
「そうですね。常に一人でこの苦境を背負ってくれているのです。浄化を済ませた今日くらいは、それもいいかと思います」
「しかし、レイン様……」
「大丈夫ですよ。もしまた溜まっていたら浄化すればいいだけですし」
シイロが心配そうに声を掛けると、レインはにこっと笑って済ませてしまった。女王にこう言われてしまっては、もう黙るしかなかった。
こうして、フォシンズも参加して、この日のパステル王国は宴で大いに盛り上がったのだった。
宴の真っ只中、こういう雰囲気に慣れない千春は一人でバルコニーに出ていた。
「はあ、こういうタイプの祭りは苦手だぜ」
一人でバルコニーの手すりにもたれ掛かって休んでいると、
「千春?」
「おう、美空か」
美空が様子を見にやって来た。
「せっかくのパーティーなんだから、みんなと楽しめばいいのに」
「俺はこういうのは苦手なんだよ」
美空の言葉に即反応する千春。その物言いの剣幕に美空は一瞬引いてしまった。
「あ、いや……。不特定多数と騒ぐのが苦手なだけでな、別に美空が嫌ってわけじゃないぞ」
「うん、分かってる」
取り繕おうとしている千春の横へ、美空はゆっくりと歩み寄っていく。
「千春が一人になってくれててよかった。私、千春に言いたい事があるのよね」
「な、何だよ、改まって……」
いつにない美空の雰囲気に、千春は戸惑いが隠せない。
「いつも誰かが居たから言い出せなかったけど……、今なら言えちゃう気がするのよね」
後ろで手を組んだまま、数歩歩いて千春から離れる美空。そして、くるりと振り返って笑顔を見せる。
「私ね、千春の事が好きだったんだよね。もちろん、今だって」
「み……そら?」
突然の告白に、千春は真っ白になる。
「だから、千春の側にずっと居られて嬉しかったんだよ。普段は見てばかりだけど、一緒に戦えたりできて、うん……本当に嬉しかった」
そう言って、美空は千春に一気に近付き、そしてキスをした。
「えへへ」
短かったけれども、美空はとても嬉しそうに微笑んでいた。
「今の千春は女の子だけど、どっちの千春だって好きだからね!」
「まったく……、急に大胆だな、美空は……」
千春は照れ顔で美空の顔を見ていた。
「まったく、お熱い事ですわね」
「うわあ、雪路?!」
「雪路さん?!」
突然、雪路が出てきたものだから、千春と美空はものすごく驚いている。
「まったく、いつくっ付くのか見てましたけれど、予想外なところで告白しましたわね。言っておきますけれど、みんな見てますからね?」
雪路の言葉を聞いて、千春と美空がダンスホールの方を見る。すると、フォシンズを含めた聖獣たちに加えて住職たちまでもが、千春たちの事を見守っているではないか。さすがにこの状況には、千春と美空は顔を真っ赤にしながら恥ずかしそうに顔を背けてしまった。
「やれやれ、どうやってくっ付けようかと画策してましたのに、無駄に終わってよかったですわよ」
雪路はそう言いながら、ダンスホールの方へと戻っていく。
「お邪魔虫は退散しますので、もうしばらく二人でゆっくりして下さいな」
雪路たちが立ち去ると、千春と美空はしばらく手を握ったまま、パステル王国の景色を二人で眺めていたのだった。
不思議な生き物と出会ってからというもの、千春たちの環境は一変してしまった。戦いに巻き込まれて愚痴もたくさん吐き出してきたけれど、今こうして思うと、どれもこれも大切な思い出である。
色と季節に導かれた戦いは終わりを告げたけれど、物語はまだ続いていく。そして、その物語はきっと永遠に色褪せる事はないのだろう。
マジカル☆パステル 完
===
お読み頂きありがとうございました。
数年間10数話で止まっていたお話が、無事完結できた事は嬉しい限りです。
そして、最後までお付き合い頂けた事、誠に感謝致します。
今後も別の作品の方も含めて、よろしくお願い致します。
未羊
「それじゃ、準備はいいな」
なぜか仕切っている千春。
「はははっ、すっかりリーダーをしているようだね」
「正直、向いているとは思わないんだけどな」
「こういう時はピンクがまとめるのが定番という奴ですわよ」
住職の言葉に千春は照れながら話すが、雪路にこう言われてしまえばなぜかみんなが納得してしまう。どうしてだろうか。それを見ながら美空たちは笑っている。
「本当に久しぶりだな。また向かう事になるなんて思ってもみなかったぜ」
「私もよ」
呼吸を整えながら、千春が扉に手を掛ける。
「じゃあ、開けるからな」
全員が頷いたので、千春は扉を開ける。すると、不思議な光があふれ出し、千春たちを包んでしまった。
「な、何だったんだ、今のは」
光が消えて姿が見えるようになると、そこには不思議な光景が広がっていた。
「ちょっと待て、この格好、パステル戦士に変身してるじゃねえか」
「あら、本当だわ」
「久しぶりですわね」
千春たちは自分たちの姿に驚いていた。それに対して、時々パステル王国に出向いていた杏と楓はくすくすと笑っていた。
「まあ、向こうじゃその姿が正装だものね」
「千春、今日くらい我慢しなさいよ」
「くっそ、しゃあねえなあ……。まったく、また女になるなんて思ってもみなかったぜ……」
千春は頭を掻きながら仕方なくその状況を受け入れていた。そして、全員揃って扉をくぐってパステル王国に向かった。
「お待ちしておりました。お久しぶりでございます、みなさん」
城へとやって来た千春たちを、レインとシイロが出迎えた。
「来たばかりですまないが、早速城の地下まで来てくれ」
シイロの言葉に千春たちは黙って頷き、城の地下へとすぐさま移動する。その途中では慌ただしく動く城の使用人たちとすれ違ったが、彼らはそんな中でもちゃんと立ち止まって頭を下げていた。使用人たちのプロ根性が凄い。いろいろと感心しながらも、千春たちは城の地下にたどり着いた。
「あれ以来1年ぶりですね。一体中はどうなっているのでしょうか……」
レインは不安な表情をしている。さすがに負の感情が爆発してダクネースとなったという過去があるので、たった1年でも心配になってしまうのだ。
「レイン様、ここは私めが」
シイロは護衛騎士らしく先頭に立つ。
「万一があってもあたいたちが居るから安心しなさい」
楓の言葉にシイロはこくりと頷いた。
そして、扉を開けて中へと入る。そこに広がっていたのは、星形の紋様と正方形に並んだ柱の真ん中で静かに浮かぶフォシンズの姿だった。ただ、その周りには1年間で溜まった負の感情が、黒いもやとなって漂っていた。
「おや、君たちは……。久しぶりだね」
「フォシンズ。今日は正気なのですね」
「まるでいつも狂ってるように言わないでほしいな。この程度の負の感情になんか負けやしないよ」
レインの言葉に、フォシンズは笑いながら答えていた。
「さあ、もうあんな事がないように、浄化を済ませてよ」
フォシンズが急かすように言うと、どこからともなくチェリーたちも現れて、杏と楓を加えた聖獣5体が勢ぞろいで星形の頂点に立つ。それを見て、レインは杖を取り出して何やら詠唱を始めた。
そして、詠唱が終わると星形の紋様が光り輝き、フォシンズを光で包み込んでいく。浄化が無事に終わると、その光は4つに分かれて正方形に並んだ柱の中へと吸い込まれていった。
もうそこには、黒いもやは残されていなかった。浄化が完了したのである。
「ふぅ、1年前の浄化に比べれば、ものすごく楽でしたね」
「当たり前だよ。一体何年分の闇が溜まっていたと思うんだい?」
レインの感想にフォシンズがツッコミを入れると、レインは苦笑いをしながら黙るしかなかった。
「それにしても、君たちもすんなりやって来たね」
「それはもう、こっそり待ってたからね!」
フォシンズが呆れたように呟くと、チェリーはにこにこの笑顔で答えていた。
「そうそう、この部屋の外の柱の陰に隠れていたのよ」
「で、扉が閉まる前に急いで入って、フォシンズが呼ぶまで隠れてたのさ」
グローリとワイスもこの調子だった。聖獣たちってこんな性格だったのか。
「にしても、お前らよく今日来るのが分かってたな」
「そりゃもう、ちょうど1年経ったからな。パシモとメルプの誕生日でもあるから、分かりやすいってもんよ」
千春の質問に答えたのはワイスだった。さすが聖獣の頭脳担当である。
「なあ、フォシンズは出てこれないのか?」
「無理だね。僕の救いの聖獣だから、ここに収まったが最後、二度と動く事は叶わないさ。でも、これが僕の役目なんだ。だから、僕の事は気にしないでくれ」
千春の質問にフォシンズはこう答えているが、千春はやっぱり気に食わなかった。がばっと走り出すと、フォシンズを結界から引っ張り出してしまった。
「ちょっと、何をするんだい?!」
フォシンズやレインたちが驚いている。
「さっき黒いのは全部浄化しちまったんだ。今日くらいはお前も自由に行動してもいいと思うんだ」
千春の言葉に、誰もが言葉を失ってしまった。
「そうですね。常に一人でこの苦境を背負ってくれているのです。浄化を済ませた今日くらいは、それもいいかと思います」
「しかし、レイン様……」
「大丈夫ですよ。もしまた溜まっていたら浄化すればいいだけですし」
シイロが心配そうに声を掛けると、レインはにこっと笑って済ませてしまった。女王にこう言われてしまっては、もう黙るしかなかった。
こうして、フォシンズも参加して、この日のパステル王国は宴で大いに盛り上がったのだった。
宴の真っ只中、こういう雰囲気に慣れない千春は一人でバルコニーに出ていた。
「はあ、こういうタイプの祭りは苦手だぜ」
一人でバルコニーの手すりにもたれ掛かって休んでいると、
「千春?」
「おう、美空か」
美空が様子を見にやって来た。
「せっかくのパーティーなんだから、みんなと楽しめばいいのに」
「俺はこういうのは苦手なんだよ」
美空の言葉に即反応する千春。その物言いの剣幕に美空は一瞬引いてしまった。
「あ、いや……。不特定多数と騒ぐのが苦手なだけでな、別に美空が嫌ってわけじゃないぞ」
「うん、分かってる」
取り繕おうとしている千春の横へ、美空はゆっくりと歩み寄っていく。
「千春が一人になってくれててよかった。私、千春に言いたい事があるのよね」
「な、何だよ、改まって……」
いつにない美空の雰囲気に、千春は戸惑いが隠せない。
「いつも誰かが居たから言い出せなかったけど……、今なら言えちゃう気がするのよね」
後ろで手を組んだまま、数歩歩いて千春から離れる美空。そして、くるりと振り返って笑顔を見せる。
「私ね、千春の事が好きだったんだよね。もちろん、今だって」
「み……そら?」
突然の告白に、千春は真っ白になる。
「だから、千春の側にずっと居られて嬉しかったんだよ。普段は見てばかりだけど、一緒に戦えたりできて、うん……本当に嬉しかった」
そう言って、美空は千春に一気に近付き、そしてキスをした。
「えへへ」
短かったけれども、美空はとても嬉しそうに微笑んでいた。
「今の千春は女の子だけど、どっちの千春だって好きだからね!」
「まったく……、急に大胆だな、美空は……」
千春は照れ顔で美空の顔を見ていた。
「まったく、お熱い事ですわね」
「うわあ、雪路?!」
「雪路さん?!」
突然、雪路が出てきたものだから、千春と美空はものすごく驚いている。
「まったく、いつくっ付くのか見てましたけれど、予想外なところで告白しましたわね。言っておきますけれど、みんな見てますからね?」
雪路の言葉を聞いて、千春と美空がダンスホールの方を見る。すると、フォシンズを含めた聖獣たちに加えて住職たちまでもが、千春たちの事を見守っているではないか。さすがにこの状況には、千春と美空は顔を真っ赤にしながら恥ずかしそうに顔を背けてしまった。
「やれやれ、どうやってくっ付けようかと画策してましたのに、無駄に終わってよかったですわよ」
雪路はそう言いながら、ダンスホールの方へと戻っていく。
「お邪魔虫は退散しますので、もうしばらく二人でゆっくりして下さいな」
雪路たちが立ち去ると、千春と美空はしばらく手を握ったまま、パステル王国の景色を二人で眺めていたのだった。
不思議な生き物と出会ってからというもの、千春たちの環境は一変してしまった。戦いに巻き込まれて愚痴もたくさん吐き出してきたけれど、今こうして思うと、どれもこれも大切な思い出である。
色と季節に導かれた戦いは終わりを告げたけれど、物語はまだ続いていく。そして、その物語はきっと永遠に色褪せる事はないのだろう。
マジカル☆パステル 完
===
お読み頂きありがとうございました。
数年間10数話で止まっていたお話が、無事完結できた事は嬉しい限りです。
そして、最後までお付き合い頂けた事、誠に感謝致します。
今後も別の作品の方も含めて、よろしくお願い致します。
未羊
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