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第15話 無表情
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明るい茶髪が特徴的な秋葉杏。この顔を見た千春は、なんかどこかで見たような印象を受けた。
だが、千春はすぐに頭を振ってそれを否定する。転校してきたばかりの少女をどうして見た事があると言えるのだろうか。そんなわけがないはずなのだ。だが、どういうわけか、やはりあの杏の顔にはどこか見覚えがあるのだ。
千春が悶々としている中、杏は空いている席に座る。そして、しれっと朝のホームルームが終了したのである。
ホームルームが終わると、恒例の転校生への質問攻めだ。まったく節操のない学生たちである。好奇心たっぷりに質問をする学生たちだが、杏は無表情だが実に迷惑そうな仕草が見て取れる。
「おい、お前ら、いい加減にしろ」
千春はつい口を挟んでしまった。
「どう見ても答えたそうにしてないじゃないか。さすがに転校初日で不安なんだろうからさ、もうやめてやれよ」
挟んでしまった以上、とにかく質問攻めをやめさせる千春。するとクラスメイトたちは、千春の目つきにびびって席へと戻っていった。
「まったく、あれじゃいじめと変わんねーぜ。程度ってものを考えろ」
席に戻っていたクラスメイトを見て、千春は呆れて言い捨てた。杏は無表情かと思いきや、驚いた顔をして千春を見ていた。おそらく助けられるとは思っていなかったのだろう。
「災難だったな。こんな時期の転校だから大変だとは思うけど、何かあったら頼ってくれ、クラスメイトなんだからな」
千春は杏の顔を見ながら話し掛けている。それに対して杏は、
「あ、ありがとう……」
とだけ言って顔を背けてしまった。
「なにナンパしてるのよ、千春」
「うるせえな、美空。クラスの連中が遠慮なしに詰めかけてあれこれ聞いてるから、それを追い払っただけだろうが」
美空がジト目で千春に声を掛けると、千春は少し慌てたように弁解している。その様子を見ていた杏が少し笑ったような気がした。
だが、ここで授業開始のチャイムが鳴ってしまったので、よくは確認できなかった。気にはなるところだが、今は授業に集中である。こうして、午前中の間は杏に人が群れる事もなく無事に時間は過ぎ去っていった。
給食の時間も杏は机をくっつけながらも黙々と食べていた。千春と美空はその様子を見ていたが、本人が構ってもらいたそうにしていないので、二人は示し合わせてそっとしておいた。
昼休みになると、あまり大きな声ではないが、不意に杏が千春と美空に話し掛けてきた。
「……あなたたち二人って、仲がいいの?」
千春と美空は一瞬向かい合う。そして、笑いながら杏の質問に答える。
「仲がいいというか、幼馴染みの腐れ縁だよ。家も近所だから大した付き合いじゃない」
「そうね。子どもっぽい千春を見張るのが私の役目って感じね」
「誰が子どもっぽいだよ?」
「そういうところが子どもっぽいって言うのよ」
横目で見ながら愚痴っていたはずが、知らない間に顔を向き合わせて口げんかになっていた。ケンカするほど仲がいいとは言うが、険悪そうに見えて微笑ましいものである。なにせ、それを見ながら杏が笑うくらいなのだから。杏が笑うところを見て、千春と美空の口げんかがぴたりと止まった。
「なに?」
二人から凝視されているのに気が付いた杏は、ぴたりと笑うのをやめて、元の仏頂面に戻る。すごい早い変わり身である。
「いや、ほとんど無表情だったから、笑った顔が意外過ぎてな」
「……何よ。あたしだって笑う事くらいあるわよ」
千春が弁明すると、杏は怒ったように顔を背けて窓の外を見てしまった。
この行動を見た千春と美空は、どういうわけかかえって安心したよう表情を見せた。慣れない環境で戸惑っていただけなのだろうと。
微笑む千春と美空の様子をチラ見する杏。その様子に眉をひそめて困惑するのだった。
一方その頃、モノトーンのアジトでは……。
「レドがやられたか……。惜しい男を亡くしたものだな」
グーリが呟いている。
「でも~、パステルピンクが放った技の花に気を取られてるなんて~、ホント、お・バ・カ・さんよね~?」
相変わらずイエーロがグネグネ動きながら発言している。じっとしていられないのだろうか。ブルーエがもの凄い顔で睨んでいる。
「……次はあたしが行くわ」
ブルーエが神妙な面持ちで発言する。
「やだ~。ブルーエったら、この間パステルオレンジに、一方的にボコられてたじゃな~い。やだ~、無駄死にするつもり~?」
「うるさい! あれは不意を突かれただけだ。一方的にやられるだけが、あたしじゃないわよっ!」
茶化すように話し掛けてくるイエーロに、ブルーエは本気でキレている。イエーロは怯えたふりをしながら不気味に笑っていた。
「パステルピンクとシアン、この二人とパステルオレンジはまだ協力関係にないみたいだしね。二人居るとはいえ、弱い方から叩き潰して戦力を削ぐわよ」
ブルーエはギリギリと爪を噛んでいる。パステルオレンジに一方的にやられ、イエーロにコケにされたブルーエは悔しくてたまらないのである。ここで一発逆転を狙いたいのだ。
ぎゃあぎゃあと騒ぐモノトーン四天王の部屋に、こつん、こつんと靴音が響く。
「パステルオレンジ……、それは本当?」
「これは、マジェ様。はい、三人目の戦士として現れました」
問い掛けにブルーエが答えると、マジェと呼ばれた女性が考え込む仕草を見せた。
全体的に濃い赤の光沢のある衣装、へそ出しのチューブトップにミニスカート、ヒールの高いサイハイブーツにマントを羽織り、マスクで顔を隠したその姿はどういうわけか威圧感に満ちあふれていた。
「そう……。そのパステルオレンジとかいうのは、あたいに任せてもらえない?」
「マジェ様自らでございますか?」
マジェの言葉にブルーエが確認すると、マジェの顔がブルーエに向けられる。すると、なんとブルーエがその睨みだけで吹き飛んだ。
「かはっ!」
「うるさい、口答えするな。お前たちは黙って、その未熟な伝説の戦士を潰してこい」
マジェはそうとだけ言うと、こつんこつんという靴音だけを響かせて部屋を出ていった。部屋には恐怖と焦りに満ちたモノトーン四天王だけが残されたのだった。
だが、千春はすぐに頭を振ってそれを否定する。転校してきたばかりの少女をどうして見た事があると言えるのだろうか。そんなわけがないはずなのだ。だが、どういうわけか、やはりあの杏の顔にはどこか見覚えがあるのだ。
千春が悶々としている中、杏は空いている席に座る。そして、しれっと朝のホームルームが終了したのである。
ホームルームが終わると、恒例の転校生への質問攻めだ。まったく節操のない学生たちである。好奇心たっぷりに質問をする学生たちだが、杏は無表情だが実に迷惑そうな仕草が見て取れる。
「おい、お前ら、いい加減にしろ」
千春はつい口を挟んでしまった。
「どう見ても答えたそうにしてないじゃないか。さすがに転校初日で不安なんだろうからさ、もうやめてやれよ」
挟んでしまった以上、とにかく質問攻めをやめさせる千春。するとクラスメイトたちは、千春の目つきにびびって席へと戻っていった。
「まったく、あれじゃいじめと変わんねーぜ。程度ってものを考えろ」
席に戻っていたクラスメイトを見て、千春は呆れて言い捨てた。杏は無表情かと思いきや、驚いた顔をして千春を見ていた。おそらく助けられるとは思っていなかったのだろう。
「災難だったな。こんな時期の転校だから大変だとは思うけど、何かあったら頼ってくれ、クラスメイトなんだからな」
千春は杏の顔を見ながら話し掛けている。それに対して杏は、
「あ、ありがとう……」
とだけ言って顔を背けてしまった。
「なにナンパしてるのよ、千春」
「うるせえな、美空。クラスの連中が遠慮なしに詰めかけてあれこれ聞いてるから、それを追い払っただけだろうが」
美空がジト目で千春に声を掛けると、千春は少し慌てたように弁解している。その様子を見ていた杏が少し笑ったような気がした。
だが、ここで授業開始のチャイムが鳴ってしまったので、よくは確認できなかった。気にはなるところだが、今は授業に集中である。こうして、午前中の間は杏に人が群れる事もなく無事に時間は過ぎ去っていった。
給食の時間も杏は机をくっつけながらも黙々と食べていた。千春と美空はその様子を見ていたが、本人が構ってもらいたそうにしていないので、二人は示し合わせてそっとしておいた。
昼休みになると、あまり大きな声ではないが、不意に杏が千春と美空に話し掛けてきた。
「……あなたたち二人って、仲がいいの?」
千春と美空は一瞬向かい合う。そして、笑いながら杏の質問に答える。
「仲がいいというか、幼馴染みの腐れ縁だよ。家も近所だから大した付き合いじゃない」
「そうね。子どもっぽい千春を見張るのが私の役目って感じね」
「誰が子どもっぽいだよ?」
「そういうところが子どもっぽいって言うのよ」
横目で見ながら愚痴っていたはずが、知らない間に顔を向き合わせて口げんかになっていた。ケンカするほど仲がいいとは言うが、険悪そうに見えて微笑ましいものである。なにせ、それを見ながら杏が笑うくらいなのだから。杏が笑うところを見て、千春と美空の口げんかがぴたりと止まった。
「なに?」
二人から凝視されているのに気が付いた杏は、ぴたりと笑うのをやめて、元の仏頂面に戻る。すごい早い変わり身である。
「いや、ほとんど無表情だったから、笑った顔が意外過ぎてな」
「……何よ。あたしだって笑う事くらいあるわよ」
千春が弁明すると、杏は怒ったように顔を背けて窓の外を見てしまった。
この行動を見た千春と美空は、どういうわけかかえって安心したよう表情を見せた。慣れない環境で戸惑っていただけなのだろうと。
微笑む千春と美空の様子をチラ見する杏。その様子に眉をひそめて困惑するのだった。
一方その頃、モノトーンのアジトでは……。
「レドがやられたか……。惜しい男を亡くしたものだな」
グーリが呟いている。
「でも~、パステルピンクが放った技の花に気を取られてるなんて~、ホント、お・バ・カ・さんよね~?」
相変わらずイエーロがグネグネ動きながら発言している。じっとしていられないのだろうか。ブルーエがもの凄い顔で睨んでいる。
「……次はあたしが行くわ」
ブルーエが神妙な面持ちで発言する。
「やだ~。ブルーエったら、この間パステルオレンジに、一方的にボコられてたじゃな~い。やだ~、無駄死にするつもり~?」
「うるさい! あれは不意を突かれただけだ。一方的にやられるだけが、あたしじゃないわよっ!」
茶化すように話し掛けてくるイエーロに、ブルーエは本気でキレている。イエーロは怯えたふりをしながら不気味に笑っていた。
「パステルピンクとシアン、この二人とパステルオレンジはまだ協力関係にないみたいだしね。二人居るとはいえ、弱い方から叩き潰して戦力を削ぐわよ」
ブルーエはギリギリと爪を噛んでいる。パステルオレンジに一方的にやられ、イエーロにコケにされたブルーエは悔しくてたまらないのである。ここで一発逆転を狙いたいのだ。
ぎゃあぎゃあと騒ぐモノトーン四天王の部屋に、こつん、こつんと靴音が響く。
「パステルオレンジ……、それは本当?」
「これは、マジェ様。はい、三人目の戦士として現れました」
問い掛けにブルーエが答えると、マジェと呼ばれた女性が考え込む仕草を見せた。
全体的に濃い赤の光沢のある衣装、へそ出しのチューブトップにミニスカート、ヒールの高いサイハイブーツにマントを羽織り、マスクで顔を隠したその姿はどういうわけか威圧感に満ちあふれていた。
「そう……。そのパステルオレンジとかいうのは、あたいに任せてもらえない?」
「マジェ様自らでございますか?」
マジェの言葉にブルーエが確認すると、マジェの顔がブルーエに向けられる。すると、なんとブルーエがその睨みだけで吹き飛んだ。
「かはっ!」
「うるさい、口答えするな。お前たちは黙って、その未熟な伝説の戦士を潰してこい」
マジェはそうとだけ言うと、こつんこつんという靴音だけを響かせて部屋を出ていった。部屋には恐怖と焦りに満ちたモノトーン四天王だけが残されたのだった。
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