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第2話 パステルピンク、誕生!
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徐々に収まっていく光。その中から現れたのは、なんとフリフリでピンク色中心の服をまとった少女だった。
「命目覚める時、春の妖精【パステルピンク】、ここに参上!」
少女はそう口上を述べると、左手を顔の前で握りしめ、右手を伸ばしてポーズを決める。この姿を見た赤色の男は、何が起きたのか分からないといった感じでその姿を見ていた。
赤い男の理解が追い付かないのも無理はないだろう。光に包まれる前に居たのは少年だったはず。しかし、いざ光が消えると、そこに現れたのは少女。しかも、変声期を終えた少年の声ではなくハイトーンの少女の声が響き渡っているのだ。これで驚くなという方が無理なのである。
ただ、ブローチを渡した張本人である小動物だけが、目を輝かせてその姿を眺めていた。
「な、な、なんじゃこりゃーっ!」
パステルピンクが叫ぶ。ミニスカートにノースリーブのワンピース。ニーハイに踵の高いヒール。ピンクの長い髪が風にたなびき、下を見れば膨らんだ胸部。少年がこの姿を見て驚かないわけがない。
我に返った千春は、足元の小動物を抱え上げると思い切り睨み付けた。
「おい、これはどういう事だ。説明しろ」
怒った声も可愛い。千春は自分の声に寒気がした。
「すまないね、パステルピンク。ボクの国に伝わる伝説の戦士は、みんな【純真な少女】なんだ。だから、その姿の事は勘弁してほしい」
「ふ・ざ・け・る・なっ!」
釈明をする小動物だが、千春が納得するわけがなかった。千春、いや、パステルピンクが体をわなわなと震わせていると、小動物がいきなり大声で叫んだ。
「パステルピンク、危ない!」
この声に、パステルピンクは小動物が見る方向へと振り向く。すると、さっきまで倒れていたはずの赤色の化け物が襲い掛かってきていた。
「危ねえっ!」
パステルピンクはその攻撃を軽い身のこなしで避ける。そして、小動物を腕に抱えたまま空中でくるりと回って、化け物に蹴りを食らわせた。
「グ……、ガアッ!!」
蹴りを食らった化け物は、勢いよく吹き飛んでいく。この状況に、このまま小動物を問い質している場合じゃないとようやく理解したパステルピンクは、覚悟を決めて小動物に声を掛ける。
「ちくしょう、この姿の事は今はいい。どうやったらあれを倒せるんだ? 教えてくれっ!」
パステルピンクの真剣な表情を見て、小動物はその方法を教える。
「君の手に神経を集中させて、【パステルブラシ】と叫べばいい。後の事はそのブラシが教えてくれるから!」
小動物の言葉を聞いたパステルピンクは、黙って頷いた。言われた通りに手に神経を集中させる。
「パステルブラシ!」
こう叫ぶと、パステルピンクの手に光が集まり、それがピンク色のブラシへと変化した。そして、それを手に取ると、不思議な事に頭の中に言葉が浮かんできた。
「モノ、トーンッ!」
赤い化け物が再び起き上がり、諦めずにパステルピンクたちに襲い掛かる。だが、パステルピンクは落ち着いてブラシを構え、頭に浮かんだ言葉を叫ぶ。
「輝け、ぬくもりの色よ! 舞え、春風に乗せて! スプリング・カラフル・ストーム!!」
すると、呪文に合わせて舞うパステルピンクの持つブラシの先から、虹のような帯が飛び出していく。虹の帯は化け物の体を包んでいき、どんどんと球体へとまとまっていく。そして、化け物の抵抗虚しく、完全な球体となった虹の帯は、膨らんで弾け飛んだ。
「勝った……のか?」
呆然とするパステルピンクの目の前に、虹の帯から解放されたサッカーボールがぽてんと地面へと落ちて転がった。それと同時に、赤く染まっていた部員たちも元の姿へと戻っていき、あちこちにできた破壊の後も消え去っていった。
肩で大きく息をしてようやく安堵するパステルピンク。だが、それを打ち破るかのように大きな声が響き渡った。
「くそっ! パステル王国の死にぞこないが!」
そこに居たのはあの真っ赤な男だった。
「今日のところは見逃してやろう。だが、次に会った時はそこのガキともどもぶっ殺して、すべてを真っ赤に染め上げてやる。覚えておけっ!」
男はそう叫ぶと、かき消すようにその場から姿を消したのだった。
千春は安心したのだが、部員たちが目を覚ましそうだったので、小動物を抱えて慌ててその場を走り去った。そして、人気の無い所で小動物を問い詰めて変身を解くと、そのまま家へと帰っていった。
家に戻った千春は、ようやく自室で落ち着く事ができた。しかし、すぐさま連れ帰った小動物に詰め寄る。
「おい、いろいろ説明してほしいんだが?」
聞きたい事があり過ぎて、とにかく千春は怖い顔で小動物に迫る。
「お、落ち着いてほしいな。そんなに凄まれたら、説明したくてもできないから」
「ちっ、しょうがねーな」
千春は近付けた顔を引く。
「一つ一つ説明していくね」
小動物は説明を始めた。
小動物は【パステル王国】という異世界の生き物だという。そのパステル王国が、さっき千春たちに襲い掛かった赤い男たち、【モノトーン】と名乗る集団によって滅ぼされてしまった。そのモノトーンは、すべての次元の征服を目論む悪い奴らで、次はこの地球を狙っているらしいのだ。
小動物はなんとか先回りをしたものの、パステル王国とは勝手の違う世界に、世界を救う伝説の戦士が見つけられずに途方に暮れていたという事なのだそうだ。
「ふーん。なんでパステル王国では見つけられなかったんだ?」
「奴らはボクたちの国の伝説を知っていて、用意周到に計画していたようなんだ。だから、伝説の戦士を出現させる前にあっという間に制圧させれしまったんだよ」
「なるほどな……」
「この世界じゃ、ボクたちの姿を見る事ができる者が居なくて、本当に困ってたんだ。少年とはいえ、ボクが見える人物を見つけられて、……本当に、嬉しかったよ」
相当に苦労してきたのだろう。小動物はぽつりぽつりと涙をこぼし始めた。さすがにこれには、千春も心動かされたようである。
「はぁ……、正直面倒事は嫌いなんだが、そこまでつらそうにしてる奴を見捨てられないな」
千春は、諦めたようにため息を吐く。
「それにだ。この世界をめちゃくちゃにするっていうんなら、そいつは放っておけない。いいだろう、手伝ってやる」
「本当にいいのかい? 本当に、すまない」
小動物はぽてぽてと千春に歩いて近付くと、深く頭を下げる。
「それにだ。今日の事で俺もそのモノトーンとかいう奴らに目を付けられたみたいだしな。黙ってやられるつもりはないさ」
「ありがとう。ボクはパステル王国の神獣の一体【春風のチェリー】。よろしくお願いするよ」
「俺は【桃川千春】っていうんだ。チェリー、よろしくな」
こうして、モノトーンとの戦いに巻き込まれる事になった千春。はたして、モノトーンを打倒して、平和を取り戻す事ができるのだろうか。
「命目覚める時、春の妖精【パステルピンク】、ここに参上!」
少女はそう口上を述べると、左手を顔の前で握りしめ、右手を伸ばしてポーズを決める。この姿を見た赤色の男は、何が起きたのか分からないといった感じでその姿を見ていた。
赤い男の理解が追い付かないのも無理はないだろう。光に包まれる前に居たのは少年だったはず。しかし、いざ光が消えると、そこに現れたのは少女。しかも、変声期を終えた少年の声ではなくハイトーンの少女の声が響き渡っているのだ。これで驚くなという方が無理なのである。
ただ、ブローチを渡した張本人である小動物だけが、目を輝かせてその姿を眺めていた。
「な、な、なんじゃこりゃーっ!」
パステルピンクが叫ぶ。ミニスカートにノースリーブのワンピース。ニーハイに踵の高いヒール。ピンクの長い髪が風にたなびき、下を見れば膨らんだ胸部。少年がこの姿を見て驚かないわけがない。
我に返った千春は、足元の小動物を抱え上げると思い切り睨み付けた。
「おい、これはどういう事だ。説明しろ」
怒った声も可愛い。千春は自分の声に寒気がした。
「すまないね、パステルピンク。ボクの国に伝わる伝説の戦士は、みんな【純真な少女】なんだ。だから、その姿の事は勘弁してほしい」
「ふ・ざ・け・る・なっ!」
釈明をする小動物だが、千春が納得するわけがなかった。千春、いや、パステルピンクが体をわなわなと震わせていると、小動物がいきなり大声で叫んだ。
「パステルピンク、危ない!」
この声に、パステルピンクは小動物が見る方向へと振り向く。すると、さっきまで倒れていたはずの赤色の化け物が襲い掛かってきていた。
「危ねえっ!」
パステルピンクはその攻撃を軽い身のこなしで避ける。そして、小動物を腕に抱えたまま空中でくるりと回って、化け物に蹴りを食らわせた。
「グ……、ガアッ!!」
蹴りを食らった化け物は、勢いよく吹き飛んでいく。この状況に、このまま小動物を問い質している場合じゃないとようやく理解したパステルピンクは、覚悟を決めて小動物に声を掛ける。
「ちくしょう、この姿の事は今はいい。どうやったらあれを倒せるんだ? 教えてくれっ!」
パステルピンクの真剣な表情を見て、小動物はその方法を教える。
「君の手に神経を集中させて、【パステルブラシ】と叫べばいい。後の事はそのブラシが教えてくれるから!」
小動物の言葉を聞いたパステルピンクは、黙って頷いた。言われた通りに手に神経を集中させる。
「パステルブラシ!」
こう叫ぶと、パステルピンクの手に光が集まり、それがピンク色のブラシへと変化した。そして、それを手に取ると、不思議な事に頭の中に言葉が浮かんできた。
「モノ、トーンッ!」
赤い化け物が再び起き上がり、諦めずにパステルピンクたちに襲い掛かる。だが、パステルピンクは落ち着いてブラシを構え、頭に浮かんだ言葉を叫ぶ。
「輝け、ぬくもりの色よ! 舞え、春風に乗せて! スプリング・カラフル・ストーム!!」
すると、呪文に合わせて舞うパステルピンクの持つブラシの先から、虹のような帯が飛び出していく。虹の帯は化け物の体を包んでいき、どんどんと球体へとまとまっていく。そして、化け物の抵抗虚しく、完全な球体となった虹の帯は、膨らんで弾け飛んだ。
「勝った……のか?」
呆然とするパステルピンクの目の前に、虹の帯から解放されたサッカーボールがぽてんと地面へと落ちて転がった。それと同時に、赤く染まっていた部員たちも元の姿へと戻っていき、あちこちにできた破壊の後も消え去っていった。
肩で大きく息をしてようやく安堵するパステルピンク。だが、それを打ち破るかのように大きな声が響き渡った。
「くそっ! パステル王国の死にぞこないが!」
そこに居たのはあの真っ赤な男だった。
「今日のところは見逃してやろう。だが、次に会った時はそこのガキともどもぶっ殺して、すべてを真っ赤に染め上げてやる。覚えておけっ!」
男はそう叫ぶと、かき消すようにその場から姿を消したのだった。
千春は安心したのだが、部員たちが目を覚ましそうだったので、小動物を抱えて慌ててその場を走り去った。そして、人気の無い所で小動物を問い詰めて変身を解くと、そのまま家へと帰っていった。
家に戻った千春は、ようやく自室で落ち着く事ができた。しかし、すぐさま連れ帰った小動物に詰め寄る。
「おい、いろいろ説明してほしいんだが?」
聞きたい事があり過ぎて、とにかく千春は怖い顔で小動物に迫る。
「お、落ち着いてほしいな。そんなに凄まれたら、説明したくてもできないから」
「ちっ、しょうがねーな」
千春は近付けた顔を引く。
「一つ一つ説明していくね」
小動物は説明を始めた。
小動物は【パステル王国】という異世界の生き物だという。そのパステル王国が、さっき千春たちに襲い掛かった赤い男たち、【モノトーン】と名乗る集団によって滅ぼされてしまった。そのモノトーンは、すべての次元の征服を目論む悪い奴らで、次はこの地球を狙っているらしいのだ。
小動物はなんとか先回りをしたものの、パステル王国とは勝手の違う世界に、世界を救う伝説の戦士が見つけられずに途方に暮れていたという事なのだそうだ。
「ふーん。なんでパステル王国では見つけられなかったんだ?」
「奴らはボクたちの国の伝説を知っていて、用意周到に計画していたようなんだ。だから、伝説の戦士を出現させる前にあっという間に制圧させれしまったんだよ」
「なるほどな……」
「この世界じゃ、ボクたちの姿を見る事ができる者が居なくて、本当に困ってたんだ。少年とはいえ、ボクが見える人物を見つけられて、……本当に、嬉しかったよ」
相当に苦労してきたのだろう。小動物はぽつりぽつりと涙をこぼし始めた。さすがにこれには、千春も心動かされたようである。
「はぁ……、正直面倒事は嫌いなんだが、そこまでつらそうにしてる奴を見捨てられないな」
千春は、諦めたようにため息を吐く。
「それにだ。この世界をめちゃくちゃにするっていうんなら、そいつは放っておけない。いいだろう、手伝ってやる」
「本当にいいのかい? 本当に、すまない」
小動物はぽてぽてと千春に歩いて近付くと、深く頭を下げる。
「それにだ。今日の事で俺もそのモノトーンとかいう奴らに目を付けられたみたいだしな。黙ってやられるつもりはないさ」
「ありがとう。ボクはパステル王国の神獣の一体【春風のチェリー】。よろしくお願いするよ」
「俺は【桃川千春】っていうんだ。チェリー、よろしくな」
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