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第5話 身体測定
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栞たち5組の生徒たちが教科書の受け取りに向かう。受け取り場所は視聴覚室で、机の上には授業で使う教科書が山のように、そして整然と並べられていた。
草利中学校が授業で使うのは何も教科書だけではない。中学校でありながら、大量の副読本も並べられており、その重量は実にしゃれにならないレベル。用意された紙袋の底が抜けないか心配されるレベルだった。
(ちょっと、さすがに多すぎるし、これは重すぎるでしょう? これは修行か苦行か何かなの?)
普通に持ち手で持とうとすると、指に持ち手が食い込んでくる。抱え込まないと持てないとか、割と大問題であった。
現に栞が周りを見回すが、全員が全員自分の荷物で手一杯。他人に手を貸せる余裕のある者など誰一人居ないのである。
ただ、一年生の教室は視聴覚室と同じ4階にあり、階段を昇り降りしないだけマシという状況だった。一応、教室には生徒たちにロッカーが与えられているので、全部持ち帰らなくていいのもよかった。
さて、苦労して教科書の類を持って教室に戻った栞たち。順番にロッカーに教科書の類を放り込んでいく。その際にあちこちからどさっという重量物を床や机に置く音が響いていた。その最中、栞は教科書に簡単に目を通しながら、身体測定の時間を待った。
そうこうしているうちに、身体測定の順番が回ってきた。
身体測定の場所は男女で異なる。男子は保健室で、女子は体育館にある卓球場である。卓球場は周りの壁に小さな窓しかない壁に囲まれた空間なので、覗かれる心配が低いというのが身体測定の場所として選ばれた理由である。
卓球場の中は更なる対策でしっかりと窓の前が塞がれているし、入り口のドアからも覗けないようにしてある。対策はばっちりだ。測定を行う保険医も女性が担当しており、女子たちはとても安心していた。
(助手をしているのも女性教師ばかりね。こういう配慮ができるのはポイントが高いわね)
栞はこの体制にとても感心している。
さて、身体測定の話に戻ると、ここで計測されるのは「身長」「体重」「胸囲」の3点のようである。座高はいつの間にか計測対象から外されていた。
しかしながら、座高を測る時の器具の座面が冷たい事が嫌だったので、それに座らなくていいと分かっただけでも栞は気が楽になった。
身体測定自体は淡々と進んでいった。
そして、栞は自分の測定結果を見て愕然とした。(年齢を考えると当然の事だろうが)全然何も数値が変わっていなかった。唯一変化していたのは身長で+0.2cmだったのだが、自分の頭を触って真実に気付いてしまったのだ。
そう、頭には変装のためのウィッグをかぶっている。そのウィッグの分だけ身長が高くなっていたのだ。2ミリというと分厚いかも知れないが、まぁそんなものである。その真実に、栞は心にダメージを負った。
教室に戻った栞は、教科書と副読本をペラペラとめくっている。新しい本を手に取るとどうしてもしてしまう癖があるのだ。
「高石さん、何をしているの?」
栞のしている事が気になった真彩が声を掛けてきた。
「本に乱丁や落丁がないか確認しているの」
そう、ページ順が狂っていたり飛んでいたり、はたまた上下左右が入れ替わっていないか確認していたのである。真面目な正確なせいで、どうしてもそういうのがないか確認してしまうのだ。
真彩が栞の言う事が分からないらしく、栞はそれを説明してあげた。真彩はへぇって感じでよく分かっていない感じである。
「そんなのをいちいちチェックするなんて、真面目なんですね」
「ん-、ほら、いざ使おうとした時にそんな状態を見つけたら、なんだか嫌な気分になっちゃうでしょ。だから、最初の時点で確認しておくのが癖になっちゃったのよ」
「あー、なるほどぉ……」
真彩は相変わらずよく分からない雰囲気だが、とりあえず栞がすごく真面目な子だという事は理解したようだった。
栞と真彩が話をしていると、おかっぱ頭のクラスメイトが近付いて声を掛けてきた。
「おー、おー、まあ。測定結果はどうだった?」
おかっぱ頭に対する栞の第一印象は、開口一番うるさいだった。
どうしてそんな感想を持ったとかいうと、本人は普通に話しているようだが、その話し声が教室中に響き渡るレベルの音量だったからだ。
「わっけー……。それはちょっとデリケートな問題だから、うん、去年よりは成長したよとしか言えないわ」
真彩が困った顔をしながら答える。すると、わっけーと呼ばれたクラスメイトは、
「あっはっはー。そうかそうか、悪かったのだ。ちなみにあたしは8cm伸びたぞ」
謝罪しながらも、聞いてもない事を喋っていた。あー、確かに(いろいろと)でかいわ。わっけーが高笑いする中、真彩は栞の方を見る。
「ごめんなさい。この子、小学校の時からの友だちなのよ。わっけーてば、この通り声が大きくてね……」
うん、真彩の顔が苦笑いなので、どれだけ苦労しているのかが分かる。
「おー、まあの新しい友だちかー? あたしは脇田恵子というのだ。わっけーと呼んでくれたまえ、わっはっはー!」
少し変わっている感じはしたが、名前はどっちかいうと普通寄りだった。
ところが、わっけーは名乗るだけ名乗ると、急にくるりと教室の前の方を見たのだ。
「おーい、りぃもこっちに来るといいのだ」
わっけーのこの声に、一人の女子生徒が反応した。立ち上がって栞たちの方に近付いてきたのは、耳の当たりでツインテールにしたおとなしそうな少女だった。
「わ、私は阿藤理恵といいます」
栞たちのところまで来た少女は、名前だけ名乗って黙ってしまった。わっけーとは対照的に人見知りするようなタイプなのだろう。
「私は高石栞っていうの。よろしくね」
さて、無事に自己紹介が終わると、唐突にわっけーが叫び始めた。
「ほーん、栞かー。なら、『しおりん』って呼んでいいか?」
どうやら呼び方の話らしい。そういえばわっけーは、真彩を『まあ』、理恵を『りぃ』と呼んでいる。自分は『わっけー』と呼ばせてるし、こういうのが好きなのだろう。ある程度予想がついた栞は、嫌々な顔をしながらわっけーに言葉を返した。
「どうせ断ったところでそう呼ぶんでしょ? うん、見た感じそうとしか思えないから、別にいいわよ」
「はっはっはー。ばーれーたーかー」
高らかにわっけーは笑っている。いや、ばれない方がおかしい話だろうと栞は思った。
笑うわっけーを横目に、真彩が栞に話し掛ける。
「まぁわっけーだからね。私たちは普通に『栞ちゃん』って呼ばせてもらうわね」
うん、真彩たちは普通のようだ。そこで、お返しというか、栞も呼び方について話そうとする。
「それじゃ私は、脇田さんは『わっけー』、阿藤さんは『理恵ちゃん』、水崎さんは……」
ここでどういうわけか、栞は言葉に詰まる。「まあや」と呼ぼうとするが、あ段が三文字並んでいるのが言いづらかったようだ。そこで、栞が考えた結果、
「水崎さんは『まーちゃん』。うん、そう呼ばせてもらうわね」
ちゃん付けの無難な呼び方に落ち着いたのだった。少し苦しかったが、何とか乗り切ったようである。
自己紹介から呼び方の話題まで終わらせたところで、いよいよ別の話題に入ろうとしたが、
「はい、ホームルームを始めます……」
担任の粒島先生が教室に入ってきてお開きとなってしまったのだった。
草利中学校が授業で使うのは何も教科書だけではない。中学校でありながら、大量の副読本も並べられており、その重量は実にしゃれにならないレベル。用意された紙袋の底が抜けないか心配されるレベルだった。
(ちょっと、さすがに多すぎるし、これは重すぎるでしょう? これは修行か苦行か何かなの?)
普通に持ち手で持とうとすると、指に持ち手が食い込んでくる。抱え込まないと持てないとか、割と大問題であった。
現に栞が周りを見回すが、全員が全員自分の荷物で手一杯。他人に手を貸せる余裕のある者など誰一人居ないのである。
ただ、一年生の教室は視聴覚室と同じ4階にあり、階段を昇り降りしないだけマシという状況だった。一応、教室には生徒たちにロッカーが与えられているので、全部持ち帰らなくていいのもよかった。
さて、苦労して教科書の類を持って教室に戻った栞たち。順番にロッカーに教科書の類を放り込んでいく。その際にあちこちからどさっという重量物を床や机に置く音が響いていた。その最中、栞は教科書に簡単に目を通しながら、身体測定の時間を待った。
そうこうしているうちに、身体測定の順番が回ってきた。
身体測定の場所は男女で異なる。男子は保健室で、女子は体育館にある卓球場である。卓球場は周りの壁に小さな窓しかない壁に囲まれた空間なので、覗かれる心配が低いというのが身体測定の場所として選ばれた理由である。
卓球場の中は更なる対策でしっかりと窓の前が塞がれているし、入り口のドアからも覗けないようにしてある。対策はばっちりだ。測定を行う保険医も女性が担当しており、女子たちはとても安心していた。
(助手をしているのも女性教師ばかりね。こういう配慮ができるのはポイントが高いわね)
栞はこの体制にとても感心している。
さて、身体測定の話に戻ると、ここで計測されるのは「身長」「体重」「胸囲」の3点のようである。座高はいつの間にか計測対象から外されていた。
しかしながら、座高を測る時の器具の座面が冷たい事が嫌だったので、それに座らなくていいと分かっただけでも栞は気が楽になった。
身体測定自体は淡々と進んでいった。
そして、栞は自分の測定結果を見て愕然とした。(年齢を考えると当然の事だろうが)全然何も数値が変わっていなかった。唯一変化していたのは身長で+0.2cmだったのだが、自分の頭を触って真実に気付いてしまったのだ。
そう、頭には変装のためのウィッグをかぶっている。そのウィッグの分だけ身長が高くなっていたのだ。2ミリというと分厚いかも知れないが、まぁそんなものである。その真実に、栞は心にダメージを負った。
教室に戻った栞は、教科書と副読本をペラペラとめくっている。新しい本を手に取るとどうしてもしてしまう癖があるのだ。
「高石さん、何をしているの?」
栞のしている事が気になった真彩が声を掛けてきた。
「本に乱丁や落丁がないか確認しているの」
そう、ページ順が狂っていたり飛んでいたり、はたまた上下左右が入れ替わっていないか確認していたのである。真面目な正確なせいで、どうしてもそういうのがないか確認してしまうのだ。
真彩が栞の言う事が分からないらしく、栞はそれを説明してあげた。真彩はへぇって感じでよく分かっていない感じである。
「そんなのをいちいちチェックするなんて、真面目なんですね」
「ん-、ほら、いざ使おうとした時にそんな状態を見つけたら、なんだか嫌な気分になっちゃうでしょ。だから、最初の時点で確認しておくのが癖になっちゃったのよ」
「あー、なるほどぉ……」
真彩は相変わらずよく分からない雰囲気だが、とりあえず栞がすごく真面目な子だという事は理解したようだった。
栞と真彩が話をしていると、おかっぱ頭のクラスメイトが近付いて声を掛けてきた。
「おー、おー、まあ。測定結果はどうだった?」
おかっぱ頭に対する栞の第一印象は、開口一番うるさいだった。
どうしてそんな感想を持ったとかいうと、本人は普通に話しているようだが、その話し声が教室中に響き渡るレベルの音量だったからだ。
「わっけー……。それはちょっとデリケートな問題だから、うん、去年よりは成長したよとしか言えないわ」
真彩が困った顔をしながら答える。すると、わっけーと呼ばれたクラスメイトは、
「あっはっはー。そうかそうか、悪かったのだ。ちなみにあたしは8cm伸びたぞ」
謝罪しながらも、聞いてもない事を喋っていた。あー、確かに(いろいろと)でかいわ。わっけーが高笑いする中、真彩は栞の方を見る。
「ごめんなさい。この子、小学校の時からの友だちなのよ。わっけーてば、この通り声が大きくてね……」
うん、真彩の顔が苦笑いなので、どれだけ苦労しているのかが分かる。
「おー、まあの新しい友だちかー? あたしは脇田恵子というのだ。わっけーと呼んでくれたまえ、わっはっはー!」
少し変わっている感じはしたが、名前はどっちかいうと普通寄りだった。
ところが、わっけーは名乗るだけ名乗ると、急にくるりと教室の前の方を見たのだ。
「おーい、りぃもこっちに来るといいのだ」
わっけーのこの声に、一人の女子生徒が反応した。立ち上がって栞たちの方に近付いてきたのは、耳の当たりでツインテールにしたおとなしそうな少女だった。
「わ、私は阿藤理恵といいます」
栞たちのところまで来た少女は、名前だけ名乗って黙ってしまった。わっけーとは対照的に人見知りするようなタイプなのだろう。
「私は高石栞っていうの。よろしくね」
さて、無事に自己紹介が終わると、唐突にわっけーが叫び始めた。
「ほーん、栞かー。なら、『しおりん』って呼んでいいか?」
どうやら呼び方の話らしい。そういえばわっけーは、真彩を『まあ』、理恵を『りぃ』と呼んでいる。自分は『わっけー』と呼ばせてるし、こういうのが好きなのだろう。ある程度予想がついた栞は、嫌々な顔をしながらわっけーに言葉を返した。
「どうせ断ったところでそう呼ぶんでしょ? うん、見た感じそうとしか思えないから、別にいいわよ」
「はっはっはー。ばーれーたーかー」
高らかにわっけーは笑っている。いや、ばれない方がおかしい話だろうと栞は思った。
笑うわっけーを横目に、真彩が栞に話し掛ける。
「まぁわっけーだからね。私たちは普通に『栞ちゃん』って呼ばせてもらうわね」
うん、真彩たちは普通のようだ。そこで、お返しというか、栞も呼び方について話そうとする。
「それじゃ私は、脇田さんは『わっけー』、阿藤さんは『理恵ちゃん』、水崎さんは……」
ここでどういうわけか、栞は言葉に詰まる。「まあや」と呼ぼうとするが、あ段が三文字並んでいるのが言いづらかったようだ。そこで、栞が考えた結果、
「水崎さんは『まーちゃん』。うん、そう呼ばせてもらうわね」
ちゃん付けの無難な呼び方に落ち着いたのだった。少し苦しかったが、何とか乗り切ったようである。
自己紹介から呼び方の話題まで終わらせたところで、いよいよ別の話題に入ろうとしたが、
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