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4話 方天画戟
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そうしてあれから1年が過ぎて今にいたる。
私のお父様「丁原」は現在、晋陽を治めている。
お父様は頭ではなく武を変われ朝廷に仕えていた、命を受ければ先頭に立ち兵を率いて
戦っていた。
そんな姿に兵たちや民たちも歓心を寄せている。
ある日村の賊を倒したことを朝廷の耳まで届き、お父様の元へ贈り物がやってきた。
「わしのようなものに何かをいただけるとは朝廷に仕えていてよかったわい」
と言っていた。
贈り物がやってくると兵たちや、侍女はもちろんのこと私や張遼も見にやってきた。
私は贈り物がどんなものか気になって気になって仕方なくそわそわしていた。
「姉上・・・落ち着いてください!」
と張遼に言われていたが、彼も少しそわそわしていた
気になるんじゃん・・・
と思ったけど口に出さない。
ジト目で張遼を見ると目を背けられた・・・
そして少し経つと兵が走ってくる
「丁原様!朝廷より勅使様がやってまいりました!」
とこわばった顔で言う、緊張しているのだろう・・・。
「分かった!お通しするのじゃ!」
「「はっ!」」
兵たちはまた外へ走っていく。
・
・
・
勅使様がやってきた。後ろには兵が10人ほど就いていた。
痩せ型の50代ほどの男性だった。
静かな顔立ちのままお父様の前までやってくる
「勅使様、この度は遥々おいでくださりありがとうございます」
お父様は頭を下げる。
「いえいえ、この度の功労霊帝様も大変喜んでおられた。
再びこの地をよろしくお願いいたします・・・
そうでした、贈り物を持ってきたのでした、これを受け取られよ」
というと後ろの兵が2mから3mほどの刺繍が入った箱を5人がかりでもってくると
お父様の前で兵たちは箱を降ろし箱を開けるとそこには一つの戟が・・・。
「これは朝廷の宝物庫にあったものです、その名も『方天画戟(ほうてんかげき)』
様々な将に持ってもらいましたが、今みていただいた通り5人でやっと持てるほどです。
誰一人もてるものがおりませんでした・・・。ですがこの戟は刃こぼれ一つせず、
これを振り下ろせば鎧を貫きます。武に通じる丁原殿にこれをと思いまして・・・」
そういうと先ほど箱をもっていた5人の兵を見ると汗をかいていた。
それほど重かったのだろう。
(でも、方天画戟っていったよね・・この勅使様・・方天画戟といえば呂布の愛用していた
武器なんだけど、どうなるんだろう・・私は武力はあるけど力があるかどうかは
わからないし・・)
私はひとまず様子を見ることにした。
「そんなものをわしに・・・どれ、これは一つ挑んで見ましょう」
方天画戟の前にお父様は経つと、口に「ペッ!ペッ!」と唾をつける。
お父様・・・汚い・・・
腰をかかげ方天画戟に手を伸ばす・・・。
周りは静かにそれを見る・・。
「・・・・ふんっ!!!!」
身体全身に力を入れ、腕を伸ばし持ち上げる!
・・・??
それからお父様は一切動かない。
周りも不自然に思ったらしくざわざわし始めた。
私はその不自然差に気づいた。
お父様は動かないわけじゃない、動けないのだ。
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
お父様は諦めたらしく、手を離しこちらを振り向いた。
周りのみんなはギョッとした。
お父様の顔は真っ赤になり汗を全身から垂らしていた。
武に通じるみんなからの慕われているお父様でさえびくともしなかったのだ。
「す、すまぬ・・わしでも無理だった・・・どんな重さなのだ・・これは・・・」
周りも真っ青な顔をしていた。
すると勅使様が前にでてくる
「て、丁原殿でも無理でしたか・・・。」
「う、うむ・・・これは・・・」
お父様と勅使様が話していたとき私は二人の会話ではなく方天画戟のほうを見ていた。
私には見えていた。赤いような紫のようなオーラが戟から出ていた。
私はこの戟に呼ばれていたような気がした。
私は戟から目を離せず歩き出した。
「あ、姉上・・・?」
後ろから声が張遼の声が聞こえたけど、そのまま歩き出す。
周りにいた兵や侍女たちも気づき、私に声をかける。
私は声に振り向きもせず戟の前までやってきた。
ここまできてお父様と勅使様はこちらに気づき
「この娘は・・・?」
「わ、わしの娘の呂布といいます!!こら呂布!何をしているのだ!」
「ほほう、将来は絶世の美女になりますな!」
「ちょ、勅使様娘は差し上げませんからね!というか呂布危ないぞ!」
「親ばかですな!ですが危ないことには変わりませんな。」
そんな会話が耳に入ってきたけれど私は気にせず私は戟に手を伸ばす。
戟を掴んだ瞬間オーラが私に入ってくるのを感じる。
少しめまいがしたものの後はなにも感じず
持ち上げて見ると軽々と「ガチャリッ」という音と共に持ち上がる。
「よろしくね!方天画戟!!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
休みのうちにたくさん書いておこうと思います!
私のお父様「丁原」は現在、晋陽を治めている。
お父様は頭ではなく武を変われ朝廷に仕えていた、命を受ければ先頭に立ち兵を率いて
戦っていた。
そんな姿に兵たちや民たちも歓心を寄せている。
ある日村の賊を倒したことを朝廷の耳まで届き、お父様の元へ贈り物がやってきた。
「わしのようなものに何かをいただけるとは朝廷に仕えていてよかったわい」
と言っていた。
贈り物がやってくると兵たちや、侍女はもちろんのこと私や張遼も見にやってきた。
私は贈り物がどんなものか気になって気になって仕方なくそわそわしていた。
「姉上・・・落ち着いてください!」
と張遼に言われていたが、彼も少しそわそわしていた
気になるんじゃん・・・
と思ったけど口に出さない。
ジト目で張遼を見ると目を背けられた・・・
そして少し経つと兵が走ってくる
「丁原様!朝廷より勅使様がやってまいりました!」
とこわばった顔で言う、緊張しているのだろう・・・。
「分かった!お通しするのじゃ!」
「「はっ!」」
兵たちはまた外へ走っていく。
・
・
・
勅使様がやってきた。後ろには兵が10人ほど就いていた。
痩せ型の50代ほどの男性だった。
静かな顔立ちのままお父様の前までやってくる
「勅使様、この度は遥々おいでくださりありがとうございます」
お父様は頭を下げる。
「いえいえ、この度の功労霊帝様も大変喜んでおられた。
再びこの地をよろしくお願いいたします・・・
そうでした、贈り物を持ってきたのでした、これを受け取られよ」
というと後ろの兵が2mから3mほどの刺繍が入った箱を5人がかりでもってくると
お父様の前で兵たちは箱を降ろし箱を開けるとそこには一つの戟が・・・。
「これは朝廷の宝物庫にあったものです、その名も『方天画戟(ほうてんかげき)』
様々な将に持ってもらいましたが、今みていただいた通り5人でやっと持てるほどです。
誰一人もてるものがおりませんでした・・・。ですがこの戟は刃こぼれ一つせず、
これを振り下ろせば鎧を貫きます。武に通じる丁原殿にこれをと思いまして・・・」
そういうと先ほど箱をもっていた5人の兵を見ると汗をかいていた。
それほど重かったのだろう。
(でも、方天画戟っていったよね・・この勅使様・・方天画戟といえば呂布の愛用していた
武器なんだけど、どうなるんだろう・・私は武力はあるけど力があるかどうかは
わからないし・・)
私はひとまず様子を見ることにした。
「そんなものをわしに・・・どれ、これは一つ挑んで見ましょう」
方天画戟の前にお父様は経つと、口に「ペッ!ペッ!」と唾をつける。
お父様・・・汚い・・・
腰をかかげ方天画戟に手を伸ばす・・・。
周りは静かにそれを見る・・。
「・・・・ふんっ!!!!」
身体全身に力を入れ、腕を伸ばし持ち上げる!
・・・??
それからお父様は一切動かない。
周りも不自然に思ったらしくざわざわし始めた。
私はその不自然差に気づいた。
お父様は動かないわけじゃない、動けないのだ。
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
お父様は諦めたらしく、手を離しこちらを振り向いた。
周りのみんなはギョッとした。
お父様の顔は真っ赤になり汗を全身から垂らしていた。
武に通じるみんなからの慕われているお父様でさえびくともしなかったのだ。
「す、すまぬ・・わしでも無理だった・・・どんな重さなのだ・・これは・・・」
周りも真っ青な顔をしていた。
すると勅使様が前にでてくる
「て、丁原殿でも無理でしたか・・・。」
「う、うむ・・・これは・・・」
お父様と勅使様が話していたとき私は二人の会話ではなく方天画戟のほうを見ていた。
私には見えていた。赤いような紫のようなオーラが戟から出ていた。
私はこの戟に呼ばれていたような気がした。
私は戟から目を離せず歩き出した。
「あ、姉上・・・?」
後ろから声が張遼の声が聞こえたけど、そのまま歩き出す。
周りにいた兵や侍女たちも気づき、私に声をかける。
私は声に振り向きもせず戟の前までやってきた。
ここまできてお父様と勅使様はこちらに気づき
「この娘は・・・?」
「わ、わしの娘の呂布といいます!!こら呂布!何をしているのだ!」
「ほほう、将来は絶世の美女になりますな!」
「ちょ、勅使様娘は差し上げませんからね!というか呂布危ないぞ!」
「親ばかですな!ですが危ないことには変わりませんな。」
そんな会話が耳に入ってきたけれど私は気にせず私は戟に手を伸ばす。
戟を掴んだ瞬間オーラが私に入ってくるのを感じる。
少しめまいがしたものの後はなにも感じず
持ち上げて見ると軽々と「ガチャリッ」という音と共に持ち上がる。
「よろしくね!方天画戟!!!」
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休みのうちにたくさん書いておこうと思います!
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