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3話「村、そして4年後」
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村へ入ると広場のほうに人が集まっていたのでそちらへ向かう。
「呂布様、この先賊たちの死体があります。ここで待たれては・・?」
と一緒に馬になっている兵士がいってくる。
3歳の女の子にはきついと思ったらしい、それが当たり前のことだけれど
私はこの目でみなければならないと思っていた。
「いいのでしゅ!いきましょう」
と私は首を横に振りながら兵士に言う。
広場の近くにくるとそこは異臭はもちろん見て入られないほどの光景だった。
あるものは首をきられ
あるものは胴と下半身が離れていたりと
前世でもめったにみることがない死がこんなにまじかにあるかと思うと
気持ち悪くなったと同時に悲しい気持ちになった。
私の顔は真っ青になっていたのだろう。近くにいた兵士が「大丈夫ですか!?」と
駆け寄ってくれるものの私は首をたてにふり「だ、だいじょーぶ」と言っておく。
目をそらすわけには行かない。
これをこれからたくさん目にするだろうから。
村人たちと話していたお父様が話がすんだようでこっちへかけよってくる。
「呂布よ、大丈夫か?初めての外出でいきなりこの場に遭遇したのじゃ・・・
無事なわけがあるまい・・だがこれは慣れるしかあるまい、今は戦乱の世。
戦乱の世を生きていくには慣れるしかないのだ・・・民をこのような姿にしたくないのなら
強くならねばならない・・・それを肝に命じるのだ・・少し休むとよい」
と私の頭を撫でながら言ったお父様の顔は、とても悲しく辛そうだった・・。
それから死体は村から離れたところに埋め村を出ることになった。
民には被害が少なかったが、家が何軒か崩壊していた。
また賊が襲ってくる可能性もあるため、兵を20村に常在させておくことになった。
村に攻めてきた賊は20名ほどだったそうだ、そしてその賊は頭に
「黄色い帯」をしていたそうだ。
私は気づいたこれは「黄巾賊」だということを・・・。
それから4年たって私は7歳になった。
あれからさまざまなことが起きた。
まず黄巾賊の拡大である。
太平道の教祖「張角」の元に集まった民たちが反乱を起こす。
始めは数も少なかく朝廷も敵に値しないだろうと考えてたらしいがそれがはずれ
今では一大勢力として数十万人も集まっていた。気づいたらすでに遅く
手をつけられない状態にまで発展していた。
そしてお父様のがまた養子を拾ってきた。顔もキリッとしていて将来はイケメンになるなと
思っていた子だった。
その子の名前は「張遼」
私は最初聞いた時二度見した。
あの遼来々である。
そんな子が私のことを姉上と呼ぶ。
初めは私はおどおどしていたものの実際話してみると真面目なだけで怖いという
印象は消えた。
そして一番変わったことは私の容姿と、能力である。
そして私は背も伸び、髪もロングになり顔つき、身体つきも女性らしくなってきた。言葉も普通に喋られるようになった。
何よりも珍しかったのは私の髪色だった。
暗い赤色をしていた。深い赤い色・・・・
*************************************************
1年前私は兵付きなら外出してもいいとお父様に言われ兵10人とともに
山のほうに修行にいっていた。
鍛錬場でもよかったがどうしても兵たちは知った顔のため全力が出せないでいた。
そのため本気が出せるようなものはないかと思ったところ山には猪や熊がいるとのことで
向かっていた。
私はある程度山を進むと猪を見つけた。
兵たちには手出しはしないでと伝えてある。
猪はこちらに気づき私のほうへ向くと助走をつけるかのように前足をかけると
そのまま突っ込んでくる。
腰にかけてある剣を抜き構える。1m前までくるとその剣を下手に構え振り上げる。
猪はそんなことも気にせず突っ込んでくる。
「ふんっ!!!!」
私の目の前まできた猪の頭に剣を全力で突き刺す!
そのまま猪の顎元を貫き、剣先が地面にめり込む。
「プギィィイイィィイ!!!!」
じたばたと動く猪だが、私が突き刺した剣はそのまま地面にまでめり込んでいるために
動けない。
しばらくじたばた動くものの、しばらくするとそのまま地面に伏せ動かなくなる。
兵たちは唖然としていた。
他の人たちに見せるのは初めてであったからだ。
私が6歳になったときにステータスが著しく増加した。
*呂布
位:みんなのアイドル、鬼神の片鱗(鬼神の前触れ、今のままでは効果はない)
統率・・・85
武力・・・93
知力・・・83
魅力・・・95
スキル・・・状態観察、鼓舞、威圧、咆哮、覇気
威圧・・・武力に比例し、自分より武力が低いものを動揺、恐怖させる。
咆哮・・・魅力に比例し、自分より魅力が低いものを動揺、季節、混乱させる。
覇気・・・すべての能力の合計に比例し、覇気は能力に比例し効果を発揮する距離を拡大する。
自分自身の能力を一定時間向上させる。
はじめ見た時はなにこのチートと思うものの、使う機会がないため覚えておく程度にとどめた。
兵たちは私が猪を一撃で殺めたことを見た。ありえないことが起きていたためだ。
猪は図体に関わらず、3~5人で追い詰めながら倒していくのが普通である。
それを目の前の少女は一撃で倒したからである。
一人の兵士が恐れ恐れと話しかけてくる。
「りょ、呂布様・・?今のは一体・・・」
やっぱりこういう反応は当たり前だろう、みんなが震えていた。
「ごめんね、今まで隠していたの・・・みんなを怖がらせちゃうから・・・。」
と兵たちに頭を下げる。
それを見た兵たちは慌てて
「あ、頭をあげてください!!呂布様!」
「呂布様は、呂布様です!」
「私たちびっくりしただけです!」
「「「私たちの呂布様じゃないですか!」」」
みんなの言葉に私は頬が緩んだ。少し恥ずかしくなってたものの我慢しながら
「ありがとう・・」
ドッ!!!と周りから音がした、何が起きたのかわからなかったけど
兵たちをみるとなぜかみんな泣いていた。
・・・なんで?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今後は張遼との絡みも入れていきます
次回は兵士目線で1話語りたいと思います。
「呂布様、この先賊たちの死体があります。ここで待たれては・・?」
と一緒に馬になっている兵士がいってくる。
3歳の女の子にはきついと思ったらしい、それが当たり前のことだけれど
私はこの目でみなければならないと思っていた。
「いいのでしゅ!いきましょう」
と私は首を横に振りながら兵士に言う。
広場の近くにくるとそこは異臭はもちろん見て入られないほどの光景だった。
あるものは首をきられ
あるものは胴と下半身が離れていたりと
前世でもめったにみることがない死がこんなにまじかにあるかと思うと
気持ち悪くなったと同時に悲しい気持ちになった。
私の顔は真っ青になっていたのだろう。近くにいた兵士が「大丈夫ですか!?」と
駆け寄ってくれるものの私は首をたてにふり「だ、だいじょーぶ」と言っておく。
目をそらすわけには行かない。
これをこれからたくさん目にするだろうから。
村人たちと話していたお父様が話がすんだようでこっちへかけよってくる。
「呂布よ、大丈夫か?初めての外出でいきなりこの場に遭遇したのじゃ・・・
無事なわけがあるまい・・だがこれは慣れるしかあるまい、今は戦乱の世。
戦乱の世を生きていくには慣れるしかないのだ・・・民をこのような姿にしたくないのなら
強くならねばならない・・・それを肝に命じるのだ・・少し休むとよい」
と私の頭を撫でながら言ったお父様の顔は、とても悲しく辛そうだった・・。
それから死体は村から離れたところに埋め村を出ることになった。
民には被害が少なかったが、家が何軒か崩壊していた。
また賊が襲ってくる可能性もあるため、兵を20村に常在させておくことになった。
村に攻めてきた賊は20名ほどだったそうだ、そしてその賊は頭に
「黄色い帯」をしていたそうだ。
私は気づいたこれは「黄巾賊」だということを・・・。
それから4年たって私は7歳になった。
あれからさまざまなことが起きた。
まず黄巾賊の拡大である。
太平道の教祖「張角」の元に集まった民たちが反乱を起こす。
始めは数も少なかく朝廷も敵に値しないだろうと考えてたらしいがそれがはずれ
今では一大勢力として数十万人も集まっていた。気づいたらすでに遅く
手をつけられない状態にまで発展していた。
そしてお父様のがまた養子を拾ってきた。顔もキリッとしていて将来はイケメンになるなと
思っていた子だった。
その子の名前は「張遼」
私は最初聞いた時二度見した。
あの遼来々である。
そんな子が私のことを姉上と呼ぶ。
初めは私はおどおどしていたものの実際話してみると真面目なだけで怖いという
印象は消えた。
そして一番変わったことは私の容姿と、能力である。
そして私は背も伸び、髪もロングになり顔つき、身体つきも女性らしくなってきた。言葉も普通に喋られるようになった。
何よりも珍しかったのは私の髪色だった。
暗い赤色をしていた。深い赤い色・・・・
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1年前私は兵付きなら外出してもいいとお父様に言われ兵10人とともに
山のほうに修行にいっていた。
鍛錬場でもよかったがどうしても兵たちは知った顔のため全力が出せないでいた。
そのため本気が出せるようなものはないかと思ったところ山には猪や熊がいるとのことで
向かっていた。
私はある程度山を進むと猪を見つけた。
兵たちには手出しはしないでと伝えてある。
猪はこちらに気づき私のほうへ向くと助走をつけるかのように前足をかけると
そのまま突っ込んでくる。
腰にかけてある剣を抜き構える。1m前までくるとその剣を下手に構え振り上げる。
猪はそんなことも気にせず突っ込んでくる。
「ふんっ!!!!」
私の目の前まできた猪の頭に剣を全力で突き刺す!
そのまま猪の顎元を貫き、剣先が地面にめり込む。
「プギィィイイィィイ!!!!」
じたばたと動く猪だが、私が突き刺した剣はそのまま地面にまでめり込んでいるために
動けない。
しばらくじたばた動くものの、しばらくするとそのまま地面に伏せ動かなくなる。
兵たちは唖然としていた。
他の人たちに見せるのは初めてであったからだ。
私が6歳になったときにステータスが著しく増加した。
*呂布
位:みんなのアイドル、鬼神の片鱗(鬼神の前触れ、今のままでは効果はない)
統率・・・85
武力・・・93
知力・・・83
魅力・・・95
スキル・・・状態観察、鼓舞、威圧、咆哮、覇気
威圧・・・武力に比例し、自分より武力が低いものを動揺、恐怖させる。
咆哮・・・魅力に比例し、自分より魅力が低いものを動揺、季節、混乱させる。
覇気・・・すべての能力の合計に比例し、覇気は能力に比例し効果を発揮する距離を拡大する。
自分自身の能力を一定時間向上させる。
はじめ見た時はなにこのチートと思うものの、使う機会がないため覚えておく程度にとどめた。
兵たちは私が猪を一撃で殺めたことを見た。ありえないことが起きていたためだ。
猪は図体に関わらず、3~5人で追い詰めながら倒していくのが普通である。
それを目の前の少女は一撃で倒したからである。
一人の兵士が恐れ恐れと話しかけてくる。
「りょ、呂布様・・?今のは一体・・・」
やっぱりこういう反応は当たり前だろう、みんなが震えていた。
「ごめんね、今まで隠していたの・・・みんなを怖がらせちゃうから・・・。」
と兵たちに頭を下げる。
それを見た兵たちは慌てて
「あ、頭をあげてください!!呂布様!」
「呂布様は、呂布様です!」
「私たちびっくりしただけです!」
「「「私たちの呂布様じゃないですか!」」」
みんなの言葉に私は頬が緩んだ。少し恥ずかしくなってたものの我慢しながら
「ありがとう・・」
ドッ!!!と周りから音がした、何が起きたのかわからなかったけど
兵たちをみるとなぜかみんな泣いていた。
・・・なんで?
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今後は張遼との絡みも入れていきます
次回は兵士目線で1話語りたいと思います。
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