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ダンダリオ魔道王国編
新しい力と使い方について
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行き慣れたギルマスの執務室に連れて行かれた千尋くん。
「おはようございます!ギルマス!」
「おはよう!久し振りだね!千尋くん!獣王王国での活躍は陛下から聞いてるよ!」
「エヘヘ~ありがとうございます!」
「それで今度は何があったのかな?」
「うん…実はね…。」
千尋はギルマス達に魔導王国で無理矢理召還された落ち人達の話しをした。
今回の事にはダンジョンに行かなければならない事、ダンジョンには千尋の従魔達は連れて行けない事など、これまでの経緯を話した。
「そんな事が…しかも無理矢理に召還とか…まったくエルフ達には困ったものです。」
「まあ…魔導王国はそんな国ですから。」
「僕と違って彼等は向こうに帰るべき場所があるから…出来る事なら帰してあげたいんだ…でも、僕の力は命を救う事は出来るけど戦う事は出来ないから…」
「大丈夫ですよ!ダンジョンなら冒険者達の領分です!それに新しいダンジョンが見つかるならギルドとしても助かりますからね!」
「ギルマス…どうぞ、よろしくお願いします!」
「それで、千尋くんの新しいスキルって言っていたけど?」
「うん!僕ねカレーの力で主神様から新しいスキルを貰ったんだよ!」
「カレー??…また、どんなスキルを?」
「僕の新しいスキルは付与魔法!色々な物に僕の魔法を付与する事が出来るんだ!」
「物にも、そして人にも付与する事が出来る!例えば僕の光魔法をこの魔石に付与すると!」
そう言って取り出した魔石に千尋は光魔法“小”を付与した!
【光魔法“小”エクストラライトフローラを1回付与!】
「出来た!この魔石を重傷者や亡くなって5分以内なら復活して半径5メートル以内の人も全回復する事が出来るんだ!」
「「凄い!!」」
「でもね~欠点が1つあるんだ…。」
「欠点ですか?」
「うん…もし有効範囲内に敵や魔獣がいたら一緒に復活しちゃうと思うんだよね~光魔法って対象を選ばないのが欠点だね!命は全て!敵だろうと味方であろうと1つの命を助けるのが光魔法なんだよ!」
「ああ…なるほど…確かにそれは欠点と言えるかもしれませんね…せっかく倒した魔獣も復活したら、元の木阿弥ですよね。」
「それと光魔法の付与は、無属性の魔石…それなりに大きいのじゃないと出来ないんだよ…あと光魔法の極大、大、中は魔石に入らない…光輝曰く大き過ぎて無理なんだって!」
「なるほど~!」
「まあ、光魔法はこんな感じなんだけど他はいろんな物に付与出来るよ!」
「他?」
「うん!例えば治癒魔法のヒールをこのハンカチに付与すると~このハンカチを傷の上に覆うと傷が治る!」
「「おお~!」」
「物だけじゃないよ!魔法に付与して使う事も出来るんだよ~!風魔法にヒールを付与すれば癒しの風になるんだ!雷魔法に水魔法を付与したら雨を降らせる事も出来ると思う…色々考えて実験してやってみたいんだよ!実際にやってみないとどんな効果があるか分からないからね!」
「これは確かに色々検証しないと…だから実験なのですね?」
「うん!すぐに本番では怖くて使えないよ!それに物に付与してどれだけ持続出来るか分からないのもあるから…。」
「無属性の魔石なら光魔法も付与出来るというなら各地方のギルドに配って置いておけば緊急時の大きな助けになりますよマスター!」
「だが無属性の魔石自体が希少だから…大量には作れないだろう…。」
「ギルマス!それは問題無いよ!」
「千尋くん、それはどうしてですか?」
「無属性の魔石は大量に確保してあるから!」
「大量に?」
「うん!獣王王国で隷属される青の魔石…アレを解除したら無属性の魔石に戻ったんだよ!上に刻んである魔法陣を研磨して消せばタダの無属性の魔石になる!この研磨も紙ヤスリで出来るから女性達の内職で消して貰おうと思うんだ!だだ本当に大量だから獣王王国でも発注して欲しいです!」
「それは素晴らしい!分かりましたギルドのクエストとして多くの人に仕事として発注しましょう!」
「ありがとうございます!」
「それにしても千尋くんは凄い魔法使いになったね…。」
「そんな事は無いよ~実際に僕は戦えないから…だけど1つしか無い命を守るのは僕の使命だからね!愛し子としての誰にも譲れない使命だって思ってる。」
「千尋くん…。」
「僕に出来る事を僕は一所懸命やる!それだけ!」
ギルマスはそう言って照れ笑いをする千尋をなんと尊い方であるのかと目を潤ませて見ていた。
それはまるで成長していく我が子を見る様な気持ちなのかもしれないと思いながら…。
「それでね!色々実験したいから治療室再開したいんです!ただ、ダンジョンに行く為に同行する僕と同じ国から落ちて来た2人が王宮の騎士団で訓練を受けているんだよ!騎士団長が特訓メニュー考えてくれたんだ!」
その話しを聞いた瞬間、ギルマスは手に持っていたペンを落とした!
「何ですって!特訓メニューをあの脳筋に!?」
「うん!」
すぐさま立ち上がったギルマスは慌てて部屋から出て行く。
「ロードくん!私は王宮に行って来る!!あのとんでもない脳筋に特訓させたら1日で壊れる!!後は頼む!!」
「了解で~す!」
「へ?壊れるって??」
ギルマスは風の様に去って行った…。
「実はこの前ね~いきなり騎士団長がギルドに来てギルマスを拉致って王宮に連れて行ったんだよ…その時特訓メニューをさせられたギルマスは5日は寝込んでね…」
「ええ!!」
「どんな特訓だったのか聞いたら…マスターは無言になって話してくれなかったんだよ…。」
「そうなんだ…阿部くん佐伯さん…大丈夫かな…?」
「まあ、ギルマスが行ったから何とかなるでしょう!!…たぶん…。」
「……うん。」
千尋は心の中で祈った!2人の無事を!!
「じゃあ~千尋くん!治療室再開しようか!」
「うん!よろしくお願いします!」
「はい!…そういえば今日はマシロ様は?」
「僕の従魔達はお出掛けなんだ…全員で!」
「全員?じゃあ千尋くんの護衛は??」
「もうすぐ来るよ!最強の黒獅子がね!」
「黒獅子?それって獣王王国の3兄弟の??」
「うん!天下兄ちゃんだよ!」
「千尋くんにお兄ちゃんが増えたのか~しかも最強なのがまた一つ…過剰戦力だよ…千尋くんは、ある意味最強伝説更新してるから…。」
「う~ん確かに…。」
「まあいいや!じゃあ下に行こうか?」
「はーい!」
こうして冒険者ギルドの治療室が期間限定で再開する事になった。
下に降りて来た千尋とサブマスに既に治療室前に並んでいた若手冒険者達が歓声で出迎えた。
「皆さん!お待たせ!期間限定だけど治療室再開します!今回も銀貨3枚ですので、よろしくお願い致します!」
『チーちゃん先生!!万歳!』
治療室再開の報が瞬く間に王都に広がったのは言うまでもない。
ギルマスがギリギリで助け出した2人の特訓も冒険者ギルドでやる事になった。
満身創痍で運ばれて来た2人に千尋がエクストラヒールを掛けて全回復した2人にどんな特訓だったのか聞いたが2人は何も言わなかった…。
その日から騎士団長は千尋に接近禁止令が出たが千尋は知らなかった…。
「僕も筋肉付けたいんだけど…特訓メニュー貰えないかな?」
「千尋くん…それなら私が作ってあげますから騎士団長には近づかないで下さいね!絶対ですよ!お願いですよ!」
「うん…了解です…。」
こうして冒険者ギルドで再開された千尋の治療室はマッドなブラック千尋が時々出て来て関係者の顔を引攣らせつつ始まった!
続く!
次回は来週10日辺り…かな?
毎週更新を目指して頑張る予定ですが~予定はあくまでも予定なので~期待はしちゃダメよ~ん!
誕生日メッセージありがとうございます!正月三日に誕生日って、おめでとうは言われるけど違う意味が多いからね~(´ー`)とっても嬉しかったですよ!
これからも、なんちゃってファンタジーですけど今年完結目指して頑張ります!
応援よろしくお願い致します!!
「おはようございます!ギルマス!」
「おはよう!久し振りだね!千尋くん!獣王王国での活躍は陛下から聞いてるよ!」
「エヘヘ~ありがとうございます!」
「それで今度は何があったのかな?」
「うん…実はね…。」
千尋はギルマス達に魔導王国で無理矢理召還された落ち人達の話しをした。
今回の事にはダンジョンに行かなければならない事、ダンジョンには千尋の従魔達は連れて行けない事など、これまでの経緯を話した。
「そんな事が…しかも無理矢理に召還とか…まったくエルフ達には困ったものです。」
「まあ…魔導王国はそんな国ですから。」
「僕と違って彼等は向こうに帰るべき場所があるから…出来る事なら帰してあげたいんだ…でも、僕の力は命を救う事は出来るけど戦う事は出来ないから…」
「大丈夫ですよ!ダンジョンなら冒険者達の領分です!それに新しいダンジョンが見つかるならギルドとしても助かりますからね!」
「ギルマス…どうぞ、よろしくお願いします!」
「それで、千尋くんの新しいスキルって言っていたけど?」
「うん!僕ねカレーの力で主神様から新しいスキルを貰ったんだよ!」
「カレー??…また、どんなスキルを?」
「僕の新しいスキルは付与魔法!色々な物に僕の魔法を付与する事が出来るんだ!」
「物にも、そして人にも付与する事が出来る!例えば僕の光魔法をこの魔石に付与すると!」
そう言って取り出した魔石に千尋は光魔法“小”を付与した!
【光魔法“小”エクストラライトフローラを1回付与!】
「出来た!この魔石を重傷者や亡くなって5分以内なら復活して半径5メートル以内の人も全回復する事が出来るんだ!」
「「凄い!!」」
「でもね~欠点が1つあるんだ…。」
「欠点ですか?」
「うん…もし有効範囲内に敵や魔獣がいたら一緒に復活しちゃうと思うんだよね~光魔法って対象を選ばないのが欠点だね!命は全て!敵だろうと味方であろうと1つの命を助けるのが光魔法なんだよ!」
「ああ…なるほど…確かにそれは欠点と言えるかもしれませんね…せっかく倒した魔獣も復活したら、元の木阿弥ですよね。」
「それと光魔法の付与は、無属性の魔石…それなりに大きいのじゃないと出来ないんだよ…あと光魔法の極大、大、中は魔石に入らない…光輝曰く大き過ぎて無理なんだって!」
「なるほど~!」
「まあ、光魔法はこんな感じなんだけど他はいろんな物に付与出来るよ!」
「他?」
「うん!例えば治癒魔法のヒールをこのハンカチに付与すると~このハンカチを傷の上に覆うと傷が治る!」
「「おお~!」」
「物だけじゃないよ!魔法に付与して使う事も出来るんだよ~!風魔法にヒールを付与すれば癒しの風になるんだ!雷魔法に水魔法を付与したら雨を降らせる事も出来ると思う…色々考えて実験してやってみたいんだよ!実際にやってみないとどんな効果があるか分からないからね!」
「これは確かに色々検証しないと…だから実験なのですね?」
「うん!すぐに本番では怖くて使えないよ!それに物に付与してどれだけ持続出来るか分からないのもあるから…。」
「無属性の魔石なら光魔法も付与出来るというなら各地方のギルドに配って置いておけば緊急時の大きな助けになりますよマスター!」
「だが無属性の魔石自体が希少だから…大量には作れないだろう…。」
「ギルマス!それは問題無いよ!」
「千尋くん、それはどうしてですか?」
「無属性の魔石は大量に確保してあるから!」
「大量に?」
「うん!獣王王国で隷属される青の魔石…アレを解除したら無属性の魔石に戻ったんだよ!上に刻んである魔法陣を研磨して消せばタダの無属性の魔石になる!この研磨も紙ヤスリで出来るから女性達の内職で消して貰おうと思うんだ!だだ本当に大量だから獣王王国でも発注して欲しいです!」
「それは素晴らしい!分かりましたギルドのクエストとして多くの人に仕事として発注しましょう!」
「ありがとうございます!」
「それにしても千尋くんは凄い魔法使いになったね…。」
「そんな事は無いよ~実際に僕は戦えないから…だけど1つしか無い命を守るのは僕の使命だからね!愛し子としての誰にも譲れない使命だって思ってる。」
「千尋くん…。」
「僕に出来る事を僕は一所懸命やる!それだけ!」
ギルマスはそう言って照れ笑いをする千尋をなんと尊い方であるのかと目を潤ませて見ていた。
それはまるで成長していく我が子を見る様な気持ちなのかもしれないと思いながら…。
「それでね!色々実験したいから治療室再開したいんです!ただ、ダンジョンに行く為に同行する僕と同じ国から落ちて来た2人が王宮の騎士団で訓練を受けているんだよ!騎士団長が特訓メニュー考えてくれたんだ!」
その話しを聞いた瞬間、ギルマスは手に持っていたペンを落とした!
「何ですって!特訓メニューをあの脳筋に!?」
「うん!」
すぐさま立ち上がったギルマスは慌てて部屋から出て行く。
「ロードくん!私は王宮に行って来る!!あのとんでもない脳筋に特訓させたら1日で壊れる!!後は頼む!!」
「了解で~す!」
「へ?壊れるって??」
ギルマスは風の様に去って行った…。
「実はこの前ね~いきなり騎士団長がギルドに来てギルマスを拉致って王宮に連れて行ったんだよ…その時特訓メニューをさせられたギルマスは5日は寝込んでね…」
「ええ!!」
「どんな特訓だったのか聞いたら…マスターは無言になって話してくれなかったんだよ…。」
「そうなんだ…阿部くん佐伯さん…大丈夫かな…?」
「まあ、ギルマスが行ったから何とかなるでしょう!!…たぶん…。」
「……うん。」
千尋は心の中で祈った!2人の無事を!!
「じゃあ~千尋くん!治療室再開しようか!」
「うん!よろしくお願いします!」
「はい!…そういえば今日はマシロ様は?」
「僕の従魔達はお出掛けなんだ…全員で!」
「全員?じゃあ千尋くんの護衛は??」
「もうすぐ来るよ!最強の黒獅子がね!」
「黒獅子?それって獣王王国の3兄弟の??」
「うん!天下兄ちゃんだよ!」
「千尋くんにお兄ちゃんが増えたのか~しかも最強なのがまた一つ…過剰戦力だよ…千尋くんは、ある意味最強伝説更新してるから…。」
「う~ん確かに…。」
「まあいいや!じゃあ下に行こうか?」
「はーい!」
こうして冒険者ギルドの治療室が期間限定で再開する事になった。
下に降りて来た千尋とサブマスに既に治療室前に並んでいた若手冒険者達が歓声で出迎えた。
「皆さん!お待たせ!期間限定だけど治療室再開します!今回も銀貨3枚ですので、よろしくお願い致します!」
『チーちゃん先生!!万歳!』
治療室再開の報が瞬く間に王都に広がったのは言うまでもない。
ギルマスがギリギリで助け出した2人の特訓も冒険者ギルドでやる事になった。
満身創痍で運ばれて来た2人に千尋がエクストラヒールを掛けて全回復した2人にどんな特訓だったのか聞いたが2人は何も言わなかった…。
その日から騎士団長は千尋に接近禁止令が出たが千尋は知らなかった…。
「僕も筋肉付けたいんだけど…特訓メニュー貰えないかな?」
「千尋くん…それなら私が作ってあげますから騎士団長には近づかないで下さいね!絶対ですよ!お願いですよ!」
「うん…了解です…。」
こうして冒険者ギルドで再開された千尋の治療室はマッドなブラック千尋が時々出て来て関係者の顔を引攣らせつつ始まった!
続く!
次回は来週10日辺り…かな?
毎週更新を目指して頑張る予定ですが~予定はあくまでも予定なので~期待はしちゃダメよ~ん!
誕生日メッセージありがとうございます!正月三日に誕生日って、おめでとうは言われるけど違う意味が多いからね~(´ー`)とっても嬉しかったですよ!
これからも、なんちゃってファンタジーですけど今年完結目指して頑張ります!
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