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田中さんの後継者 9
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都内某所…そこはカオスな場所だった。
若い男女がサバトの如く蠢く場所。
爆音と言ってもいい音楽が鳴り響き隣が例え人を殺す相談をしていたとしても聞こえない。
音に合わせて蠢く人々に隣にいる人なんて興味もない。
そんなフロアを見下すようにあるVIP室にいた男達の中で1人の男が若い女を侍らせ酒を飲んでいた。
そして、その足元には殴られ蹴られ蹲っている若い男がいた。
「まったく!借金返す気あるの?」
「あああ~ありま…す…から…。」
「元金と利子合わせて1000万だ…どうやって返せれるの?」
踞る男は、昔はそれなりの金持ちの息子だった。
ある事がきっかけで家が破産し一家離散した後路頭に迷い、そんな中である女と知り合ってその女のヒモの様な生活をしていた。
仕事をしても元々の性格なのか我慢が出来ず何度も転職をしては、その時々の女に逃げていた。
そんな中ある女の保険金が手に入り纏まった金を手にした時、自分で商売を始めた。
違法スレスレのドラックを扱う店は、そこそこ儲かったが、そこに目を付けたヤクザが出入りする様になり、あれよあれよと喰いものにされ借金を作ってしまった。
「…だから今、金の工面をしている最中で…もう少ししたら…大きな金が入りますから!」
「もう少しもう少しって、いつ入るんだよ!そう言ってるだけじゃ無いのかよ…」
「本当です!俺の義理の息子が、もう直ぐ出来るって言ってましたから!!」
「義理の息子~そんなん居たんだ~でも、1000万だぜ?簡単に出来る額じゃ無いよね?」
「そ、そうですけど…」
「さて、どうやって作るのか教えて貰うかな~?」
「そ、それは…。」
男はソファから周りにいる男達に目線を送ると、周りにいた男達は蹲った男を容赦無く蹴った。
「あああぁぁぁぁっ~喋ります!ぐはっ!喋りますか!!!」
「素直が1番だよ?さぁ~正直に話して貰おうかな?」
吃りながら男はこれまでの色々な事柄の話しをした。
そして今やっている計画の話しも全てを話した。
「あははははは~凄いなぁ~クズっぷりが凄いわw!!」
「………。」
「じゃあ~その計画…俺も一枚噛んじゃおう!1000万以上になりそうだし~。」
「!!」
「ああ、勿論君にもオコボレあげるから、心配しなくていいよ。」
「は…はい。」
「さて~面白い見世物が出来るなぁ~楽しみだ~」
そう言って男は立ち上がり喧騒渦巻くフロアへ移動していった。
残された男は震える手でスマホを取り出し、義理の息子に電話をした。
なかなか出ない息子にイライラしながらコールする音に舌打ちが止まらない。
そして、やっと出た息子に今までと同じように怒鳴った。
「俺からの電話にはすぐに出ろ!!!!」
そこから苛立ちの怒鳴り声が止まる事は無かった。
**********************
ええ~遅くなってすいませんでした!!!
また短いし…(*´-`)
体調崩しまくりで~いや~年寄りには厳しい気候なんです(泣)
そう言いつつ、ちょっと前に作ったのをリリースしちゃって、それも止まるという悪循環でございます…。
さて、お気に入り&お読み頂きありがとうございます。
今月中には田中さん終わりたいと思ってはおりますので、よろしくお願い致します!
若い男女がサバトの如く蠢く場所。
爆音と言ってもいい音楽が鳴り響き隣が例え人を殺す相談をしていたとしても聞こえない。
音に合わせて蠢く人々に隣にいる人なんて興味もない。
そんなフロアを見下すようにあるVIP室にいた男達の中で1人の男が若い女を侍らせ酒を飲んでいた。
そして、その足元には殴られ蹴られ蹲っている若い男がいた。
「まったく!借金返す気あるの?」
「あああ~ありま…す…から…。」
「元金と利子合わせて1000万だ…どうやって返せれるの?」
踞る男は、昔はそれなりの金持ちの息子だった。
ある事がきっかけで家が破産し一家離散した後路頭に迷い、そんな中である女と知り合ってその女のヒモの様な生活をしていた。
仕事をしても元々の性格なのか我慢が出来ず何度も転職をしては、その時々の女に逃げていた。
そんな中ある女の保険金が手に入り纏まった金を手にした時、自分で商売を始めた。
違法スレスレのドラックを扱う店は、そこそこ儲かったが、そこに目を付けたヤクザが出入りする様になり、あれよあれよと喰いものにされ借金を作ってしまった。
「…だから今、金の工面をしている最中で…もう少ししたら…大きな金が入りますから!」
「もう少しもう少しって、いつ入るんだよ!そう言ってるだけじゃ無いのかよ…」
「本当です!俺の義理の息子が、もう直ぐ出来るって言ってましたから!!」
「義理の息子~そんなん居たんだ~でも、1000万だぜ?簡単に出来る額じゃ無いよね?」
「そ、そうですけど…」
「さて、どうやって作るのか教えて貰うかな~?」
「そ、それは…。」
男はソファから周りにいる男達に目線を送ると、周りにいた男達は蹲った男を容赦無く蹴った。
「あああぁぁぁぁっ~喋ります!ぐはっ!喋りますか!!!」
「素直が1番だよ?さぁ~正直に話して貰おうかな?」
吃りながら男はこれまでの色々な事柄の話しをした。
そして今やっている計画の話しも全てを話した。
「あははははは~凄いなぁ~クズっぷりが凄いわw!!」
「………。」
「じゃあ~その計画…俺も一枚噛んじゃおう!1000万以上になりそうだし~。」
「!!」
「ああ、勿論君にもオコボレあげるから、心配しなくていいよ。」
「は…はい。」
「さて~面白い見世物が出来るなぁ~楽しみだ~」
そう言って男は立ち上がり喧騒渦巻くフロアへ移動していった。
残された男は震える手でスマホを取り出し、義理の息子に電話をした。
なかなか出ない息子にイライラしながらコールする音に舌打ちが止まらない。
そして、やっと出た息子に今までと同じように怒鳴った。
「俺からの電話にはすぐに出ろ!!!!」
そこから苛立ちの怒鳴り声が止まる事は無かった。
**********************
ええ~遅くなってすいませんでした!!!
また短いし…(*´-`)
体調崩しまくりで~いや~年寄りには厳しい気候なんです(泣)
そう言いつつ、ちょっと前に作ったのをリリースしちゃって、それも止まるという悪循環でございます…。
さて、お気に入り&お読み頂きありがとうございます。
今月中には田中さん終わりたいと思ってはおりますので、よろしくお願い致します!
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