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【いつもの御礼閑話】悠夜の日常 バレンタイン編
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お気に入り90越え~ありがとうございます!感謝の閑話を投入~!
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悠夜が通う高校、私立神城学園は中学、高校、大学部とあり神城家がその強大な私財を投入して造られた学校で高校までは男子部、女子部に別れ未来の神城グループ社員になるかもしれない人材を育てていると言われているが、実は悠夜の為に作られた学校である事は言うまでもない。
それ故に他の学校とは色々違う点がある。
先ず出席日数が足りなくても大丈夫な事。
1年を通して各教科にポイントがあり、そのポイントを満たせば問題なく進級出来る。
しかも年間トータルとして総合ポイントもあるので苦手な教科でポイントが取れなくても得意教科でその分を補う事が出来る為、中には理系のみ文系のみと特化した生徒が出来るが、それを偏りと考えないのが、この学園の特色とも言える。
それ故に天才と言われる人種を潰す事のない教育をしている為、教える側も専門知識が必要で、理系は結構マッドな先生方が多く研究室のような準備室で危ない研究がされていると噂が流れている程だ。
しかし、この様な学園ではあるが偏差値は70を越えていて入学するには狭き門である事でも有名である。
そして、何よりも入学から卒業まで一貫して授業料は無い。
この学校内では学食すら無料なのだ。
全員が返す必要の無い奨学金が出る事でも有名である。各学年に男女毎にクラスは6クラス。
各クラスの人数が30名ほど。
クラス担任が3人。
その全員が医療従事者で担任の一人に必ずカウンセラーが入っているのも大きな特色である。
制服は男子は黒の詰襟に金ボタン(奈津子考案)女子はセーラー服(やっぱり奈津子考案)今時古めかしい感じだが人気の制服で、しかもこれも学園からの支給である。
学園のモットーは伸ばせる才能は最大に伸ばし、そうで無い所はそれなりに!
これが私立神城学園なのです。
余りにも居心地良過ぎてワザと留年する人がいる程だが、高校は3年、大学は5年までの上限が持たれた為、卒業生はそのまま神城グループ系の研究室に行くか他のシンクタンクに行くかで別れるようになったのだ。
全ては神城悠夜1人の為に用意された学校なのだが、神城奈津子が自重しなかったのも原因だった。
「だいたい最近の学校は平均ばっかり人に押し付けてばかりで個性を伸ばすってのはガン無視でさ~頭でっかちな子供しか出来ない様に出来ているのよ!
私はハッキリ言ってそんなの教育って認めないから!!」
だが自重しない一族なのだが、その暴走は人を幸せにするのも特徴で、ありとあらゆる事から生徒を守っている。
一つに拉致事件で拐われた子供達を入学させ、世間の好奇の目から守り普通の生活が出来るように教育とカウンセリングをし無事全ての子供達を立ち直らせた。
勿論、日本だけでなく外国籍にある子供達も含めてだ。
犯罪被害者なのに、個人情報をダダ漏れにして世間に好奇な目で見させ、ある意味セカンドレイ◯のように追い詰めるマスゴミから守り、痛い思いをした分余計に幸せにするんだと言うのが神城家総意なのでお金を湯水のように使っても後悔すらしない。
逆に、この学園卒業後は神城グループにそれぞれの得意分野で就職し、それぞれが利益に繋げているのでお金は減るどころか増える一方である。
「人は石垣、人は城」そう言った戦国武将の如く人材は宝だというのが神城奈津子の考えだ。
確かに某戦国モノのゲームとかアニメとか見ていたりしたが、それが原因ではないはず…。
そんな訳で、身体の弱かった悠夜が留年もせずに進級して来たのは自重しなかった神城奈津子(人類最強)のお陰でもある。
そんな学園の2月…某日。
男子部と女子部を繋ぐ唯一の渡り廊下にて呼び出された悠夜は朝比奈未那から渡された大量の段ボール箱の前にいた。
「じゃあ悠ちゃんコレこっちから此処までが達兄で、ここからここまでがアッシュさん!そして残りがシャルルさんの分だから!宜しくね!!」
「…うん。」
「次が、ここから先が陸兄で~色違いのが海兄と空兄ね!」
「……う…ん…。」
「で~次の段が奈津子おばちゃんへの友チョコで~この二箱がパパンの分ね!」
「………」
「そして、これが私とお姉ちゃんから悠ちゃんへの義理チョコね!!」
「あ…ありがとう……。」
「後コレ…ウチの愚兄に渡して…。」
「うん!」
「はあ~毎年恒例だったけど、今年で終わりなんだな~私も肩の荷がおりたよ。」
「そうだね~お疲れ様だったね!未那ちゃん!」
「悠ちゃんは那智さんに贈ったの?」
「うん…一応…母さんが贈らないとダメって言ったからね。」
「そっか~」
「手作りしたんだよ、チョコケーキ…。」
「おおおお~凄い!!」
照れ笑いする悠ちゃんに未那は思った。
〝女子力高い…男子って!〟
「おっと!そろそろ達兄が戻って来るわね!じゃあ悠ちゃん振り分け宜しくね!」
「はーい!」
そして大量のチョコの段ボールの前で途方にくれる悠夜はスマホを出して田中さんに電話した。
「あ!田中さん?悠夜です…何時もの来たんで、うん同じくらいかな?うんうん…業者さん呼んで運んでね!はい!お願い致します。」
そこにSP達が到着した。
「悠ちゃん?学校内でも1人で移動しないでよ!って毎年恒例の?」
「うん…今田中さんに連絡したよ!3人にもあるから、ちゃんと確認してね!」
「「「はい…」」」
「しかし悠ちゃん、毎年誰から預かって来るの?」
「う~ん…そのウチ分かるよ!」
「そっか…」
「うん!じゃあ教室に戻るよ!!」
「了解!」
ちなみに悠ちゃんには協定があってチョコは体調管理上の注意が必要な為数に制限がかけてあります!
だから、未那達姉妹と母の奈津子からしか貰えないのです。
「もうすぐ卒業か~楽しみだな~。」
************************
お気に入り90ありがとうございます(〃ω〃)
お気に入り&お読み頂き、ありがとうございます!
田中さんの物語は次回の日曜日に!
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悠夜が通う高校、私立神城学園は中学、高校、大学部とあり神城家がその強大な私財を投入して造られた学校で高校までは男子部、女子部に別れ未来の神城グループ社員になるかもしれない人材を育てていると言われているが、実は悠夜の為に作られた学校である事は言うまでもない。
それ故に他の学校とは色々違う点がある。
先ず出席日数が足りなくても大丈夫な事。
1年を通して各教科にポイントがあり、そのポイントを満たせば問題なく進級出来る。
しかも年間トータルとして総合ポイントもあるので苦手な教科でポイントが取れなくても得意教科でその分を補う事が出来る為、中には理系のみ文系のみと特化した生徒が出来るが、それを偏りと考えないのが、この学園の特色とも言える。
それ故に天才と言われる人種を潰す事のない教育をしている為、教える側も専門知識が必要で、理系は結構マッドな先生方が多く研究室のような準備室で危ない研究がされていると噂が流れている程だ。
しかし、この様な学園ではあるが偏差値は70を越えていて入学するには狭き門である事でも有名である。
そして、何よりも入学から卒業まで一貫して授業料は無い。
この学校内では学食すら無料なのだ。
全員が返す必要の無い奨学金が出る事でも有名である。各学年に男女毎にクラスは6クラス。
各クラスの人数が30名ほど。
クラス担任が3人。
その全員が医療従事者で担任の一人に必ずカウンセラーが入っているのも大きな特色である。
制服は男子は黒の詰襟に金ボタン(奈津子考案)女子はセーラー服(やっぱり奈津子考案)今時古めかしい感じだが人気の制服で、しかもこれも学園からの支給である。
学園のモットーは伸ばせる才能は最大に伸ばし、そうで無い所はそれなりに!
これが私立神城学園なのです。
余りにも居心地良過ぎてワザと留年する人がいる程だが、高校は3年、大学は5年までの上限が持たれた為、卒業生はそのまま神城グループ系の研究室に行くか他のシンクタンクに行くかで別れるようになったのだ。
全ては神城悠夜1人の為に用意された学校なのだが、神城奈津子が自重しなかったのも原因だった。
「だいたい最近の学校は平均ばっかり人に押し付けてばかりで個性を伸ばすってのはガン無視でさ~頭でっかちな子供しか出来ない様に出来ているのよ!
私はハッキリ言ってそんなの教育って認めないから!!」
だが自重しない一族なのだが、その暴走は人を幸せにするのも特徴で、ありとあらゆる事から生徒を守っている。
一つに拉致事件で拐われた子供達を入学させ、世間の好奇の目から守り普通の生活が出来るように教育とカウンセリングをし無事全ての子供達を立ち直らせた。
勿論、日本だけでなく外国籍にある子供達も含めてだ。
犯罪被害者なのに、個人情報をダダ漏れにして世間に好奇な目で見させ、ある意味セカンドレイ◯のように追い詰めるマスゴミから守り、痛い思いをした分余計に幸せにするんだと言うのが神城家総意なのでお金を湯水のように使っても後悔すらしない。
逆に、この学園卒業後は神城グループにそれぞれの得意分野で就職し、それぞれが利益に繋げているのでお金は減るどころか増える一方である。
「人は石垣、人は城」そう言った戦国武将の如く人材は宝だというのが神城奈津子の考えだ。
確かに某戦国モノのゲームとかアニメとか見ていたりしたが、それが原因ではないはず…。
そんな訳で、身体の弱かった悠夜が留年もせずに進級して来たのは自重しなかった神城奈津子(人類最強)のお陰でもある。
そんな学園の2月…某日。
男子部と女子部を繋ぐ唯一の渡り廊下にて呼び出された悠夜は朝比奈未那から渡された大量の段ボール箱の前にいた。
「じゃあ悠ちゃんコレこっちから此処までが達兄で、ここからここまでがアッシュさん!そして残りがシャルルさんの分だから!宜しくね!!」
「…うん。」
「次が、ここから先が陸兄で~色違いのが海兄と空兄ね!」
「……う…ん…。」
「で~次の段が奈津子おばちゃんへの友チョコで~この二箱がパパンの分ね!」
「………」
「そして、これが私とお姉ちゃんから悠ちゃんへの義理チョコね!!」
「あ…ありがとう……。」
「後コレ…ウチの愚兄に渡して…。」
「うん!」
「はあ~毎年恒例だったけど、今年で終わりなんだな~私も肩の荷がおりたよ。」
「そうだね~お疲れ様だったね!未那ちゃん!」
「悠ちゃんは那智さんに贈ったの?」
「うん…一応…母さんが贈らないとダメって言ったからね。」
「そっか~」
「手作りしたんだよ、チョコケーキ…。」
「おおおお~凄い!!」
照れ笑いする悠ちゃんに未那は思った。
〝女子力高い…男子って!〟
「おっと!そろそろ達兄が戻って来るわね!じゃあ悠ちゃん振り分け宜しくね!」
「はーい!」
そして大量のチョコの段ボールの前で途方にくれる悠夜はスマホを出して田中さんに電話した。
「あ!田中さん?悠夜です…何時もの来たんで、うん同じくらいかな?うんうん…業者さん呼んで運んでね!はい!お願い致します。」
そこにSP達が到着した。
「悠ちゃん?学校内でも1人で移動しないでよ!って毎年恒例の?」
「うん…今田中さんに連絡したよ!3人にもあるから、ちゃんと確認してね!」
「「「はい…」」」
「しかし悠ちゃん、毎年誰から預かって来るの?」
「う~ん…そのウチ分かるよ!」
「そっか…」
「うん!じゃあ教室に戻るよ!!」
「了解!」
ちなみに悠ちゃんには協定があってチョコは体調管理上の注意が必要な為数に制限がかけてあります!
だから、未那達姉妹と母の奈津子からしか貰えないのです。
「もうすぐ卒業か~楽しみだな~。」
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