人は神を溺愛する

猫屋ネコ吉

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【閑話】侍女は見ていた~黒の王宮編

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お気に入り60ありがとうございます!
御礼閑話を放出~

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黒の王宮、黒の一族ナンバー2でもある当麻の部屋は静かな静寂の中にあった。
この連日の武闘大会のルール作りから構成に至るまで王に丸投げされたため当麻が中心になって作っていたのがだが、やっぱり王に決めて貰わないと出来ない事も多々あって、現世に持っていって裁定して貰う案件を纏めたりで…ここ二、三日はまともに眠れていなかった。

そんな多忙な日々の中でやっと得た眠りの中にいた。
元々黒の一族は脳筋一族。
頭と使うより身体を鍛えたい一族なのだ。
そんな一族の筆頭でもある当麻も慣れない頭を使って本当に芯から疲れていた。

だから、深く深く眠りの底にいた。
誰かが自分のベットに入って来たのも、後ろから抱き締められたのも気がつく事が出来なかった。
むしろ背中にある人肌の暖かさに、どこか安心して眠ってしまった。

いっぱい頭を撫でられた。
頸に柔らかく吸い付かれた。
全て夢の中の出来事だと思っていた。

そして、久し振りに貪った心地いい眠りの底から、ゆっくり覚めた当麻は幸せな寝返りをしようとして身体を拘束する腕に気が付き、叫んだ!

「なんでお前がここにいるーーー!?」
「あん…やっと目が覚めたのか当麻、おはよう。」
「な!な!なんでお前!しかも、なんで全裸なんだよー!」
「ああ~俺ベッドでは全裸で寝る派なんだよ。開放感がいいだろう?」
「&\@$€#%\>$」
「武闘大会のこちらの商標の件で打ち合わせに来たんだよ、俺が黄の一族代表になったんで~宜しくな!」
「@\&%<;$€"{」
「まあ、まだ早い時間だし~まだ寝ていようぜ~当麻。」
「は!離せ~俺は起きる~!」
「まあまあまあ~」
「うきゃーーーーーっ!」

静寂の王宮に響く当麻の声に誰も助けに行く人はいない。
ただ柱の影に侍女が一人。

「くくく…早く同士にこの情報を回さなきゃ!当麻様貞操トトカルチョの行方はどっちか?くくくく…イカす!」

当麻が必殺の一撃で取り敢えず金剛の腕から逃げ切った。
段々身の危険を感じる当麻だが、それを誰に相談していいのか分からない。
相変わらず侍女が当麻を見るとホッとしている子とチッと舌打ちする子といて意味が分からず当麻は途方に暮れていた。

今日もなんだかんだで天界は平和です。


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短くてゴメンなさい!
本編はいよいよ佳境になる筈!
そして主人公もソロソロ出て来る筈!
これからもよろしくお願い致します!
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